なか卯の「和風牛丼」

IMGP9074.jpg 朝になって仕事が終わり、ホテルでもう一休みしてからチェックアウトして昼過ぎに帰りの新幹線で東京駅に着きました。

 伊勢崎から高崎までの電車の中では、高崎在勤中の前々々職でお世話になった先輩方+師匠に偶然お会いして、いろいろムフフなこともあったりなかったり。(ぇ


 さて昼食は、東京駅を出て神田駅方面の山手線高架下にあるなか卯で食べてみました。

 なか卯の牛丼がシラタキ入りになったと日経MJで読んで気になっていたんです。

 チェーン店の牛丼は、築地の個人店から株式会社化した吉野家の松田瑞穂社長(当時)が、大半の客が豆腐やシラタキや長ネギを残して帰るのを見て、当時の常識とはうらはらに具の大半が牛肉(+わずかなタマネギ)というスタイルの牛丼を提供して万人受けするようになったんじゃありませんでしたっけ?
(あとはオタマの穴の数が47個だとちょうどいいとか)

 それから数十年を経て、価格競争だの差別化だの何だのかんだのといった曲折の末に、再びシラタキ入り牛丼ですよ。


 もしや牛肉が減ってシラタキでかさ増ししただけなのでは……と思いつつ食べ始めたら、予想に反してご飯がなくなる頃には牛肉が余ってしまいました。

 吉野家や松屋の牛丼(牛めし)並盛りは、下からご飯が見える程度の肉しか載っていないのを考えると、なか卯の牛丼はむしろ従来の肉の量にプラスしてシラタキ追加、というような印象です。
(別に肉の重さを量ったわけではないので分かりませんが)

 他チェーン店の牛丼との違いはシラタキのほかに、シイタケが入っていることでしょうか。


 長ネギではなくタマネギなのと、豆腐がないのをのぞけば、まさしく、すき焼きの具で牛丼にしました、という感じです。


 ……食べてみると、シラタキはもとをただせばコンニャクのくせにちゃんと味がついていて、充分ご飯が食べられますし、来店前の予想とは裏腹に及第点です。


 気になるのは、牛丼そのものが明治以降に誕生した和食(?)のはずなのに「和風」牛丼を名乗っていることくらいです。

 和風すし、和風そば、なんて言わないですよねぇ?


 まぁ確かにこの具の構成で他店との違いが明確に分かるネーミングを考えろ、と言われれば、「和風牛丼」以外に妙案がないのだとは思いますが。

 それに、そういう話が極論になると、じゃぁお前は、オムライスやコロッケを洋食屋ではなく料亭で注文するのか、冷やし中華をラーメン屋ではなくそば屋で食べるのか、っていう話と同レベルになってしまいます。


 一時期に比べると、だいぶ店の数が減った気がする「なか卯」ですが、選択肢の一つにあってよい店だと思います。

 というか、30過ぎたんだし、もう少しいいもの食べなよ自分、という気もしますが。
author by よんなん
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