寝台特急「あけぼの」号で旅立とう
2013.10.03 Thursday | よんなん的旅行 > 2013年の旅行
 上期末締め業務で9月29日(日)に出勤した分の休日がまわりまわって10月4日(金)に指定されました。世間の3連休は10月12〜14日で、列車も何もかも混み合うはずですが、カレンダーとは1週間ずれた3連休ができたので、有給休暇を1日つけて函館とその周辺へ行くことにしました。
新幹線が新青森まで延びて、函館なら陸路(鉄道)で向かうのもわりあい現実的になった昨今ですが、実は、朝一番の「はやぶさ1号」(東京駅6:32発)が新青森駅に着くのは9:47で、「あけぼの」号(新青森駅9:45着)と2分しか違わないです。
東京駅6時半の新幹線に乗るのに4時起きをして……などなど比較して、今回は水曜日に職場で少し残業をしてから、そのまま大宮駅21:42発の「あけぼの」号に乗ることにしました。
 座席扱い(=寝台料金不要)で横になって眠れる「ゴロンとシート」があって、この指定が取れれば経済的です。JRの夜行列車で同様のサービスには「カーペットカー」(急行はまなす号)や「ノビノビ座席」(特急サンライズ出雲・瀬戸号)があって、それぞれ細かいサービス内容には違いがあります。
「ゴロンとシート」の場合はカーテンが全部閉まることと、夜が明ければ足を下におろせる座席になる長所がある一方、枕も毛布もない欠点があります。
シーズン的に厚い寝巻きや毛布は不要なので、浴衣代わりの作務衣を含めて全部持参しました。(写真)
……唯一スリッパを忘れ、ハミガキにもトイレにも靴を履かねばならぬことに気づいて、100均で売っている「ホテルスリッパ」(使い捨て)を持ってくるんだった、と思いましたが、それは次回以降の改善点ということで。
 よく眠れたかというと、「ブルートレインに乗るのに興奮して越後湯沢付近まで寝付けなかった」という子供みたいな理由で寝不足気味になりましたが、秋田(6:42着)を過ぎて起き上がってから青森に着くまで写真のような景色を眺めながら、時速300km/h超の新幹線でビュンビュン北上するのとは違った時間を過ごせました。青森場面では朝一番の新幹線とほぼ同着ですが、秋田場面では朝の下り「こまち」号より早く着き、夜の最終上り「こまち」号より遅くまで滞在できるので、日本で最後まで残った「実用的な交通機関としてのブルートレイン」の一つではないかと思います。
水曜の晩だというのに、「ゴロンとシート」は8割ほど、寝台車も個室は半分以上扉が閉まっていたり隣の部屋どうしで酒盛りをしていたり、開放寝台(←カーテンしかない寝台車なのに個室と同料金)も3割ほどは埋まっていて、「ブルートレイン=役目を終えた交通機関」というイメージを(いい意味で)ぶち壊してくれます。
……冬になると日本海側の悪天候で連日のように運休になってしまうのが玉にキズなのですが。(個人的には「はまなす号」を見てみろ! と思ったり思わなかったり)
 現地から遠く離れた東京近郊の地で、「バス高速輸送システム」について何やかや議論があるのを聞いてもピンと来なかったので直接乗りに来ました。
 しかし、BRT駅に掲げられている運賃表や時刻表はJR東日本の鉄道駅にあるサインシステムと同じものです。(上記同様、JR東日本の自動車線なんだから……といえばそれまでですが)
 写真は鉄道の志津川駅があった場所です。南三陸町の鉄骨しか残っていない防災庁舎などがあるのもこの付近です。
 一般道経由の区間では、着々と専用道区間の延伸工事が進んでいます。
 つまり、「仮復旧」とはいえそうした築堤区間では土盛りから作り直して、JR東日本の単独事業としてかなり本格的な復旧工事をやっていることになります。
 朝食もそこそこに、両親が中尊寺へ行くのだと9時ごろレンタカーで出発するのを見送り、自分は11時過ぎの送迎まで宿でのんびり過ごします。
 さて、今回の宿の朝食は海が見える食堂で出され、みそ汁の具はアサリです……と言われたその目の前の海で、アサリを獲っている漁師さんがいる(赤い丸)じゃありませんか。
 あと、いままで「笹かまぼこ」ってのは土産にもらったことはあったものの、ちっともうまいと思ったためしがなかったのです。
 「わがまま」に節度も何もあるか、というのはさておき。
 締めのごはんものは松島の穴子めしで、例によって食べきれないほどおひつに入っています。
 JR松島駅から送迎をお願いして、宿にチェックインです。
 お昼ごはんは仙台へ戻って「
 もちろん、東京駅のエキナカで扱っているのはお弁当なので、こうして麦めしお替り自由の定食(←「伊達の牛たん」の特徴の一つ)で食べられるのとは違います。
 松島に来ました。
 さて、少し気になったのは、2階はグリーン席ですよというこの掲示。