節度のあるわがまま

DSC05407.jpg 「わがまま」に節度も何もあるか、というのはさておき。

 宿の夕飯です。

 比較的値の張る旅館というと、部屋食のイメージですが、食堂(掘りごたつ式の個室)でもお召し上がりになれます、とのことでした。

 仲居さんから希望を聞かれて、父親が「そちらの都合のよいほうにしますよ」などとぶっきらぼうに答えていたので、自分はチェックインからずっと同じ部屋に引きこもりっぱなしもつまらないですし、何より掘りごたつ式(=足が楽)と聞いて、話に割り込んで食堂にしてもらいました。

 「わがまま」といえば、お造りでボタンエビが出てきたのを下げてもらうとき、仲居さんに「頭を焼いてもらえますか?」とお願いしてみたら快くやってくれました。
(刺身のエビで頭を焼いてもらう程度は当たり前、かもしれないけど)


DSC05409.jpg 締めのごはんものは松島の穴子めしで、例によって食べきれないほどおひつに入っています。

 足りなきゃ足りないで不満に思うわけで、これは仕方がないです。

 全部食べたいのは山々だけども……となるわけですが、なんと仲居さんから「のちほどおにぎりにしてお持ちしましょうか?」と言われましたよ。

 もちろん、ぜひぜひ! とお願いしました。

 こういうのって、食中毒のこともあって「その場で食べてもらわなきゃだめです」というお店なり旅館が多い気がするのですけれども、こういうわがままを聞いてもらえるのは嬉しい話です。
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作務衣は楽だけれど

DSC05398.jpg JR松島駅から送迎をお願いして、宿にチェックインです。

 こういう高級な旅館には両親のお供で年1回しか来ないので、こうして一旦サロンへ通されて抹茶とお菓子が出てくると戸惑います。

 はて、器はクルクル回すんだっけか、などなど教養のなさが丸出しであります。。。orz

 おまけに、部屋に案内されて浴衣のサイズはいかがなさいますか、と尋ねられ、そうですねー浴衣もよいのですが作務衣はありませんか? とすっとぼけたことを聞いてしまいました。(ありません、とのことでした)


 浴衣は寝ている間にはだけてしまいますし、帯をどこで結ぶかによっては寝返りを打ったときに痛いですし、宿によっては作務衣を「パジャマタイプ」と称して用意しているところもあったりするにはします。

 しかし、作務衣は字に書くとおり「労働着」ですから、むしろ仲居さんが着るものであって、お客さまがくつろぐのにお出しするものではない、のかもしれません。

 ましてや私から所望するなどとは「まかない飯が食べたい」と言っているレベルの間抜け加減だったかも……とちょっぴり恥ずかしかったです。。。


 逆に、本を読みたいのであとで部屋に読書灯がほしい、と言ったら、そういうわがままには即行で対応してくれました。(すごい)

 ……って、持ってきた本は全部マンガなのだけど。。
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伊達の牛たん

DSC05391.jpg お昼ごはんは仙台へ戻って「伊達の牛たん」であります。

 松島の旅館に泊まるのに、松島の遊覧船に乗ってまた仙台へ戻ってくるのはパッと見は効率的ではないのですが、ごはんの時間などなど考慮してこうなりました。

 「伊達の牛たん」は仙台駅ビルに3店舗(!)も店があるほか、駅から歩いて5分くらいの場所に本店があります。……駅ビルはさすがに混んでいるだろうということで、本店へ。

 それでも12時台とあって混み合っているのか、1人客ということもあってカウンター席へ通されました……が、そこはなんと厨房の目の前という特等席です!!


 高級な食べ物屋さんでは、厨房と食べる場所は離れているほうがよいと聞くのですけども(でも鮨屋とか鉄板焼き屋とか違うよな……)、こうして目の前で次々と焼きあがっていく様子を見られるのは、仙台に来た甲斐があるというか、楽しくってよいです。

 ……というのも、けさ「お昼は仙台で『伊達の牛たん』にしよう〜♪」と楽しみにしながら東京駅で総武線の快速電車から新幹線に乗り換える途中、グランスタに「伊達の牛たん」がテナントで入っているのを見てしまったのです、、、orz


DSC05393.jpg もちろん、東京駅のエキナカで扱っているのはお弁当なので、こうして麦めしお替り自由の定食(←「伊達の牛たん」の特徴の一つ)で食べられるのとは違います。

 1.5人前のミックス(皿の左が塩・右が味噌)で、ごはんも3杯いただいて、すっかり満喫しました。
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松島遊覧船

DSC05371.jpg 松島に来ました。

 勤務先の福利厚生制度で両親を旅行に連れ出そう……という次第です。

 が、実家の自営業は土曜の午前中までやっているので(勝手ながら)現地集合にして、自分ひとりは午前中の新幹線で仙台入りです。

 個人的に、(両親が選ぶような)高級旅館って「ただ泊まる」のではなく「のんびり過ごす」場所だと思っているので、夕飯の1時間くらい前にあわただしく到着するのではなく、早々にチェックインしてのんびりしたいです。
(しかも今回の宿は14時からチェックインできる)

 しかもあちこち見て回って歩いたのでは、静養しに来たのか疲れに来たのか分からなくなってしまいます。


 とはいえ、松島まで来て何も見ないのもなぁ、、、というわけで、遊覧船であります。

 JR仙石線の松島海岸駅から歩いて7分くらいの場所から出ていて、所要50分です。


 飛んでくるカモメ(写真)にやるエサを船内で売っていて、自分は一人ですし特にそうして遊ぶつもりもなく眺めていただけでしたが、人が食べる「かっぱえびせん」をそのまま1袋100円で売ってます。

 もし、誰かと一緒に乗るときは、あらかじめ「かっぱえびせん」を市中のスーパーで60円台くらいで調達しておくと、かっこいいかも、と思ったり。(←そういう価値観の人)

 ともあれ、天気予報は曇だったのですが、すっかり晴れていてよかったです。


DSC05369.jpg さて、少し気になったのは、2階はグリーン席ですよというこの掲示。

 4つ葉クローバーの「グリーンマーク」ってJRが商標登録か何かで権利を押さえてないのかね……。

 後で調べたところ、JR東日本が商標登録している(第3081760号)、、、ものの、指定役務を「旅客車による輸送」でしか押さえていないのでした。。。(JR以外の「船」が勝手に使ってもつべこべ言えない……はず)

 商標出願は1992年で、すでに鉄道連絡船のグリーン席も姿を消していましたから、元は国鉄が作ったマークですし、(個人的な推測ですが)やたらあれこれ権利を押さえておくことには抑制的だったのかもしれません。
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成田空港で国内線、の利便性

 月曜日、LCC(エアアジア)の国内線に初めて乗りました。

 我が家は船橋市内なので、成田空港へは電車で1時間ほど、と羽田空港へ行くのと同じくらいです。

 LCCは都心からは(比較的)遠い成田空港を発着するから安いのだ、というけれど、我が家の立地なら問題にならない……。


 そんな感覚で、新千歳から成田へ20:55に着く予定の便を使ったら……実際に家へ帰ってきたのは23時半ごろ、日付が変わろうかという時間でした。orz

 LCCは機材の運用がカツカツなので遅い時間の便は遅延が蓄積して遅れやすい、と聞いてましたが、この日は30分遅れて21:25に着きました。

 成田ではボーディングブリッジに着くのではないので、バスに乗り継いでターミナルに着いたのはもう少し後、とはいえ、荷物は機内に持ち込んだので出てくるのを待つ必要もなく、空港第2ビル駅には21:40頃には到達しました、、、が、、、


 成 田 は 電 車 の 本 数 が 少 な い ( 特 に J R ) の で す !


 一応、予定では、飛行機が20:55に着いたら21:17発のJR快速、多少遅れても21:32発のJR普通列車に乗れるだろう、と計画してました。

#21:34発の京成特急もあるけど、成田空港発のJR普通列車(≠快速電車)というのも珍しい(1日3本)ので、実は乗ってみたかった。。。

 が、この時間帯では、帰るのに使えるのは21:56発の京成快速か、22:16発の京成普通、22:19発のJR快速(JRの最終)、22:42発の京成通勤特急しかもうないのです。。。
(あとは東京駅までノンストップなJR「成田エクスプレス」1本と京成の途中駅止まり1本)

 まぁ、京成でもJRでも帰れる身には、15分待てば乗れるのだからいいほうですが、稲毛あたりに住んでいたらJRを待つしかないわけで……。
(そもそもJRの快速は昼でも1時間に1〜2本しかない)


 一方、羽田空港はこの時間帯でも、東京モノレール・京浜急行とも1時間に10本前後運行してます。

 浜松町や品川に着いた後も、山手線や総武線はじゃんじゃん走っています。

 同じ所要1時間でも、飛行機が30分遅れようと、羽田からならさっさと帰れたのです。。


 それでも、我が家の最寄り駅はJR・京成ともども各駅停車しか停まらない駅、とはいえ鉄道駅から徒歩圏なので電車さえ走っていれば成田から帰れます。

 が、もしバス便立地(船橋市内では珍しくない)だったら成田20時台着予定(←重要)の飛行機でも深夜バスに乗らないと帰れたかどうかさえ怪しいことになります。。。

#上に書いたように、LCCは遅れやすい

 船橋市内の深夜バスは平日しか走ってないので、土休日に最寄駅23時を過ぎたら(公共の乗り物で帰ろうとするなら)タクシーに乗るかどこかで夜を明かさないと帰れないことになります。……もっとも、バス便立地で所帯持ちなら家族のマイカー送迎を期待できる人がほとんどでしょうけども。


 LCCはかしこく使わないとね……というありきたりな結論なのですが、成田発着の国内線はスカイマークやJAL・ANAにもあるので、そもそも成田を使うのに「県内で近いから」と思っていると大きな落とし穴がある、ということなのでありました。。。

 いままで国際線で成田空港を使っていてこんな不便な思いをしたことはなかったですが、ヨーロッパまで10何時間と飛行機に乗るのに電車を数十分待つくらいあまり意識してなかったのかもしれないです。


 あと、成田はマイカーでアクセスする、という手段も羽田に比べれば現実的(空港周辺の民間駐車場が1日500円くらい)ですが、自分は駅徒歩圏に住んでてクルマ持ってないし、今回は行きが東京駅から新幹線、帰りが成田まで飛行機だったからなぁ……。。
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エアアジアに乗ってみた(4) 〜キャビンアテンダント編〜

 就航時の報道写真(みんなの空港新聞サンケイビズ)などを見て、こいつら本当にキャビンアテンダントかと思ってましたが、本当にその格好で乗っているので衝撃を受けました。

 まるで温泉のコンパニオンだ……。


 キャビンアテンダントの髪型がほとんどシニヨン(おだんご)なのは、非常時にわらをもつかむ乗客に引っ張られて業務に支障しないようにするため(らしい)、と聞いていますが、4人中1人だけです。

 おそらく、彼女だけがANAからの出向か、あるいは他社での経験者なのでしょう。たぶん。


 キャビンアテンダントってのは保安要員(なので、操縦士と合わせて非常口の数だけ乗っている)であって云々……と文句をたれるくらいなら他社を選べばよいわけですが、一人旅の航空会社選びなんてのは「落ちなければよい」のであって、次に運賃・サービスです。


 ただ、小さな女の子をエアアジアに乗せたら、将来なりたい職業に(従来のイメージでいうところの)「キャビンアテンダント」とは言わなくなるんじゃないかという気はします。
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エアアジアに乗ってみた(3) 〜機内編〜

DSC04904.jpg 新千歳ではボーディングブリッジから搭乗です。

 話には聞いてたけど座席狭めぇー! 小学校の遠足で乗った貸切バス並みの狭さで、コートを脱ぐにも難儀です。

 新千歳・成田間の80分程度ならガマンできる……と思ってましたが、実際に搭乗してから降りるまでは2時間半くらいかかったので、なかなかしんどいものがありました。


 機内では、持ち込んだ飲食物を口にしてはいけないことになっていて(エアアジアの案内)、機内販売で利ざやを確保するLCCのこと、持ち込んだペットボトルが見つかろうものなら取り上げられるのかと思ってました。

 ……が、実際には飛んでいる80分の半分くらいはベルト着用サインが出ていてアテンダントは巡回に来ないですし、サインが消えた後は機内販売で2往復くらい来ただけでもう着陸態勢でサインが点灯し、そもそも発覚するタイミングがないのです。


 キャビンアテンダントの巡回チェックといえば、離陸前のベルト着用のチェックもザルです。

 そもそも座席が狭いので脱いだコートなどはシートベルトの上に抱えて通路のアテンダントからは見えないわけですが、フルサービスキャリアだと、とにかくベルトの金具が留まってるのをいったん見せろと言われそうなところです。
(ここ何年も乗ってないので最近の動向は分かりませんが)


DSC04905.jpg こういう安全に関わるところまでザルだと、却ってちょっぴり不安になります。……シートベルトなんて見えないところで外す客はいるでしょうし割り切っている、ということなんでしょうか。

 まぁ、飛行機なんて乗り物は落ちなきゃそれでいいんですけどね……。

 成田ではタラップで降りました。LCC用の駐機場(?)らしく、奥にジェットスターが停まってるのが見えます。
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エアアジアに乗ってみた(2) 〜手荷物7kg編〜

 エアアジアをはじめとするLCCは何かにつけて手数料です。

 荷物を預けても手数料がかかるので、機内に持ち込もうと考えるわけです。

 エアアジアの案内によると、機内持ち込みは7kgまで、となかなかシビアな数字です。

 これを超過すると、手数料を支払って預けなければいけません。

 機内販売のオリジナルグッズには、超過がばれてトラブルになる前に自分で手荷物の重さをチェックできるようになのかどうか、はかり(計量機)も品揃えされています。


 自宅を出発する前に荷物の重さを量ったらすでに6kgを超えていて、ギリギリです。
(この時点でノートPCを持っていくのをあきらめた)

 道中では、訪ねた先でお土産を持たせてくれたのも断り(先方は買って用意してくれてた)、読み終えた新聞は片っ端から捨て、ペットボトルのお茶は飲み切り、とにかく減量です。

 それでも旅行から帰るときは荷物が膨らむものなのでgkbrしていたら……重さなんかチェックしてなかったよ! 訪問先のご厚意で用意してくれてた土産を断った俺アホかよ!


 最初、15kgまで799円で預けられるんだから預けちゃえば気が楽だったな……とも思ったのですが、今回ばかりはJRが遅れて新千歳空港駅に着いたのが出発46分前だったので、45分前に閉まるサービスカウンターには間に合わなかった計算で、結果オーライでした。

 ただ、google先生に聞くと、エアアジアの拠点であるクアラルンプールでは厳密に7kg量って手数料をかっちり確保しているみたいなので、あんまり余裕かましてるといつの日が日本の国内線でも厳しくなるのかもしれないです。
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エアアジアに乗ってみた(1) 〜搭乗券チェックポイント編〜

 新千歳からの帰りは成田行きのエアアジアです。

 19:15発の便に乗るのに、JRで18:01(=出発74分前)に着く予定のところ、電車が遅れに遅れて、新千歳空港駅に着いたのは出発46分前の18:29でした。

DSC04899.jpg チェックインは自宅で済ませて搭乗券も印刷してありますが、保安検査場を通るのにエアアジアのカウンターでスタンプを受けないといけません。(写真右上の赤いの)

 エアアジア公式サイトの国内線搭乗案内のページを見ると、サービスカウンターは出発45分前に閉まる、とあったので大急ぎです。

 遅延証明書を用意した駅員さんがずらりと並ぶ改札口を半ば突破同然に駆け抜けて、地下1階のJR駅から地上2階の保安検査場まで走りました。

 LCCにはJRの遅延証明書など何の役にも立たない(はずな)のです。


DSC04898.jpg そうしたらまだ受付をしていて、よかった間に合ったー、と思ったものの、5分経っても10分経っても受付を終了する気配がありません。

 なぁんだもっとゆっくり歩いてきてもよかったのか……と、何分前まで大丈夫なのか観察していると、ようやく出発20分前になって、端末の締切作業らしき操作をし始めている様子でした。

 本当に乗れなくなるのはいつなのか、もっと見てたかったけど、ぼやぼやしているうちに置いていかれても困るので保安検査場に入りました。

 どうやら「サービスカウンター」と「搭乗券チェックポイント」は違うようで、少なくとも保安検査場を通過するべき20分前までは受付をしている模様です。
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快速「エアポート」とJR北海道の運転整理(2)

DSC04896.jpg 特急「スーパーカムイ34号」は12分遅れで札幌駅に到着して、そのまま12分遅れで快速「エアポート172号」として折り返しました。

 快速「エアポート」は15分間隔なので、12分遅れていたら、札幌駅で待っていた人にしてみれば1本運休になったのとほぼ同じです。

 今回は指定席に乗ったので室内は写真の通りですが、デッキはすごいことになっています。自由席は推して知るべしです。


 所定の「エアポート172号」の6分後に千歳ゆきの普通列車があるのですが、こちらはさすがに時間どおり出てしまったようで、早々に追いついたのかノロノロ運転になります。

 1本あとの「エアポート174号」がこの普通列車を北広島駅で追い抜くダイヤになっていて、ヘタすると、3分後に所定時刻で続行する「エアポート」と2本まとめて北広島で追い抜くことになるかもしれません。

 そうすると、早くて新千歳空港には15分遅れでしょうか。


 ノロノロ運転が続き、新札幌駅ではなかなか発車せず18分遅れになってました。

 1時間に4本ある快速「エアポート」のうち、1本は特急「スーパーカムイ」からの直通で、5両編成・2ドア(特急型)なのです。

 近郊型で運転する快速「エアポート」は6両編成・3ドアなので、12分遅れ=1本運休したような状態の駅に5両の特急型がやってきて、乗降に手間取っているのでしょう。


 3分後の「エアポート」はガラガラに違いないのに! と、もどかしいですが、「エアポート」の「uシート」は指定席なので、列車の順番が前後するとそれはそれで面倒そうです。

 こんな環境下で、車掌さんは車掌室から出てこない(運転車掌ならなおさら)に違いない…と思ってましたが、予想に反して指定席の車内改札にまわっていたのに感心しました。

 無札の人には300円の指定券を発行し、174号の指定券を持っている人はそのままでよいと案内してました。……指定席車両ですが、ダイヤが乱れたときは「uシート料金を払っているか否か」を見ているのかもしれません。


 さて、北広島で予想通り千歳行きの普通列車を追い抜きましたが、千歳駅で臨時に番線が変わりますとアナウンスがあり、苫小牧行きを追い抜きます。

 苫小牧行きはこの「172号」よりも早いはずで、これを追い抜いて列車の順序が変わるのはどうにも変です。しかも「エアポート」が副本線から追い抜いたのです。


 そうしたら、南千歳駅に寝台特急「北斗星」が止まっていて、ヘルメット姿の人が点検をしている様子が見えました。……「北斗星」は時間通りなら30分以上前に出ているはずで、どうやら車両故障のようです。

 札幌からこの列車の遅れが増して、新千歳空港駅に着くころにはついに28分遅れになっていたのは、普通列車が先行したり駅での乗降に手間取ったこともあるのでしょうが、それ以前に「北斗星」の車両故障(推測)で千歳線そのものの運行が乱れていたみたいです。


 だとすれば、千歳線内の列車は止めても、とにかく新千歳空港ゆき「エアポート」は副本線経由だろうが運行を継続する運転整理だったわけで、JR北海道のこの優先順位のつけ方とその徹底ぶりがすごいと思いました。

 考えてみれば、苫小牧行きをよく千歳駅で抑止できたものです。これがすごいです。……もしも千歳駅を発車していたら、南千歳駅の手前で駅に入れず止まっていた、なんてことになっていたはずで、そうなったら「エアポート」もその後ろで全部止まるしかありません。

Wikipediaを見ると、南千歳駅は「北斗星」がふさいでいた1番線からしか札幌方面から苫小牧方面へ出られない


 最初は上がらないスピードと増すばかりの遅れにイライラしてましたが、乗り遅れたら容赦なく放り出す(であろう)LCCの便にもどうにか無事に乗れて、とにかく自分の乗った列車を最優先で運行してくれた姿勢に気づいてすっかり印象が変わりました。

#フルサービスキャリアは、JRの遅延証明書を持っていくと次便に乗せてくれたり便宜を図ってくれる模様
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