もうちょっとこだわりがあってもよいのでは

IMGP2320.jpg JR東日本の駅にあるATM「VIEW ALTTE(ビューアルッテ)」に貼ってあった、オートチャージの設定できます、というポスターであります。

 ……これだけだと、どうってことない写真なんですが、場所は郡山駅なんです。

 いまやSuicaは東京のほか、仙台・新潟近郊でも電車に乗ることができて、もちろん自動改札でのオートチャージもできます。……郡山駅は、仙台圏のSuicaエリア内なんですね。


 そこへ出すポスターなんですから、定期券は「新宿⇔大宮 経由(山手線)池袋(埼京線)赤羽 東北」じゃなくて、こっちのエリアの定期券の写真のほうが地域の利用者にとって現実味があるんじゃないのかなぁ、とふと思いました。

 郡山駅で貼られているのを見ると、なんだか「遠い世界の話」のような気がしました。

 それはそれで、「東京エリア」のいわき駅(福島県)で「新宿⇔大宮」のポスターを見ても同じ違和感を持つはずで、そしたらお前は何パターン作れば満足するんじゃワレ、と言われると困ってしまうのですけれども。
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目には見えない新住民への「排他性」

 あんまりこういった「被害妄想じみた」ことは書きたくないんですけれども。

 昨年4月に新居のオーナーになって、6月と12月にあった管理組合総会や、大規模修繕の説明会で、半ばクレーマー的な発言を繰り返す人を見て、困った人だなぁと思っていました。


 ところが最近、自分でも頭に「?」マークが浮かぶようなことがちらほら気になるようになりました。


 先日ポストに入っていた「管理組合広報」で、大規模修繕にともなう塗り替え色の選定について

居住者皆様から公募により応募いただきました方々と、工事監理会社、工事施工会社からの提案色見本を比較検討するとともに……

>公募により応募いただきました方々
>公募により応募いただきました方々
>公募により応募いただきました方々

い つ 公 募 し て ま し た ?

 少なくとも、この広報のようにポストには入っていなかったですし、掲示板にも貼ってなかったような……。

 まぁ、管理組合役員の近しい人に声を掛けただけでも、公募は公募でしょうね。きっと。

 官報に載せれば全国民へ知らせたことになる、という「お役所仕事」よりひどいです。


 百歩譲って、私が購入した昨年4月より前に公募が終わっていたか、掲示を見落としていたとしましょう。


 塗装色は「公募の」メンバーで5案に絞られ、そこからアンケートを取ることになったんです。

 ポストにまた紙が入っていました。

是非、管理事務所にお出向きくださり、事務所内にある「外壁色選択アンケート回答用紙」にご記入の上、ご投函下さいますようお願い申し上げます。

いいでしょう。

 ですが、アンケート期間が2月14〜17日の4日間、月曜日から木曜日で締め切りってどうなんですか。


 アンケート用紙は管理事務所にあるんですよね?

 管理事務所は朝8時半から夕方6時までしか開いてないんですよね?


 サラリーマンの独居住民や、DINKS世帯はアンケートに回答しなくてよろしいといわんばかりじゃないですか。

皆様の意向を最終案に出来るだけ反映させるためにもアンケートの回答が多数になることを願っております。

だなんて、よくもまぁそんな白々しいことが書けるもんだと思いました。

 本当に「回答が多数になることを願って」いるんなら、そのチラシにキリトリ線をつけて回答用紙にするとか、せめてアンケート期間を土曜日まで設定するとかしませんか? 書いてあることとやっていることが違いますよ。


 きのう、管理事務所へ行ったら管理組合役員の方がいらして、

「おや高橋さん、『その後』はいかがですか?」

って、心当たりが多すぎて何の「その後」なのか分かりませんでしたが、いま振り返ってうがった見方をすれば

「よくこんな時間に管理事務所へ来れたね。まだ復職できてないの?」

とでも言いたかったのかどうか。(分かりませんけど)

 勤務先には平日休みや泊まり勤務明けがある職場もあるので、平日昼に堂々とウロウロして何ら恥ずかしくないですけどね。

 まぁ、「無縁社会」とまで言われる世の中で、購入して1年も経たずにマンションの世話役の方から顔と名前を覚えてもらっているのはよいことだと思いました。


 考えるに、管理組合役員の主な引き受け手は「毎日が日曜日」なリタイア世代です。……多くは新築時からお住まいの方々のはずで、愛着もあることでしょう。

 一旦役員になるとその後数年間役員になれない、という規約があったんですが、「なり手が確保できない」という理由で昨年変わりました。

 逆に言うと、現役世代が新しく参加できるように役員会の開催日や時間を配慮する必要がなくなり、限られた人達で管理組合執行部を回せることになります。


 こうしてみると、目に見えないところで「昨日きょう住み始めたようなお前らに何が分かる、決めるのは我々だ」という、“ベテラン住民”の皆さん方の意思のようなものを薄々と感じるような感じないような気がしちゃったりしなかったり……します。

 そして、総会でクレーマー的な発問を繰り返している人はご年配なので、古くからの住民でもその「輪」に入れなかった方なんじゃないでしょうか、たぶん。(推測)

 そういう人だからつまはじきにされたのか、つまはじきにされたからそうなったのかは分かりませんけれども。


 それにしてもその管理規約の変更、自分が出席した総会で、そういうことには思い至らずに質問もせず賛成しちゃったんです。あーあ。
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管理組合執行部の日和見に絶望した!

 新居のマンションが大規模修繕工事中です。

 現在、新築当時の塗装から2回上塗りをした塗膜を、いったん剥がす工程が進んでいます。


 その後の塗り直しはどの色にするか、管理組合の役員でA〜Eの5案に絞り込んだものの中から選ぶアンケートが、管理事務所で行われているんです。


 で、掲示されたCG合成写真と、管理事務所にある塗装見本を見てみたら、全部茶系統!

 5案ある、って言ったって、これじゃ茶色の濃さと塗り分けしか選べないじゃん!


 きのう管理事務所で居合わせた管理組合の役員さん曰く

「派手な色は船橋市役所の許可をとるのが大変でね……」

責任転嫁だ! きちんと「色彩」を勉強している人が計画すれば、仮に原色系を採用しても目障りな色にはならないですよ!!


 じゃぁ、総武線の黄色い電車や、快速電車の青い色や、京成線の赤や青の電車が、景観上問題だと市役所に苦情があるのかってんだ。

 実際、船橋中央市場の隣にあるJRの社宅は、赤だの黄色だの緑だのって電車の色でカラフルに塗ってあるじゃないですか。……あの社宅も相当築年数が古いですけど、あの色のおかげでまだ見栄えしている部分があると思いますよ。


 ……と、5案に絞り込んで工事も始まっているなか、昨年4月に一室のオーナーになったばかりの自分が「他の色はないのか」と騒いだところで建設的じゃないので、提示された案から選ぶわけです。

 ベースの色とポイントに入る色のコントラストがハッキリしているC・D案が、5案の中では見栄えがするなぁ……と思ったら、「このベースの色は汚れが目立ちやすい」と注がついてますよ。

 そんな書き方したら、5案の中からアンケートと称しても、事実上A・Bの2案へ誘導しているのと同じじゃないですか。

#E案は掲示板に貼り出されてすらいない(管理事務所に見本が置いてあるだけ)


 築30年超のマンションをベージュで全体的にボヤッと塗っちゃったら、あぁ、古いマンションなんだな、とアピールするだけだと思うんですけどねぇ。

 一応D案にマルをつけてアンケート箱に入れてきましたが、たぶん採用されることはないでしょう。


 自分も、色彩の勉強をしておかないと「なんとなく」の「印象」を述べたところで説得力がないからなぁ……。
author by よんなん
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相変わらずの愚者

 twitterなんてものを昨年の秋に始めまして、パソコンの前でボケーッとしているときにツイートしたりしております。


 まず言い訳をします。

 ログインをすると、自分とフォロワーのツイート、それと、フォロワーどうしの「@返信」っていうのが画面に載るんですけれども、「RT」っていう(私に言わせれば)余計な機能があるんですね。

 要は、「友達」が「友達の友達」に対してツイートした、自分とは関係のないつぶやきが載るわけです。


 それを見たのがいけなかった。


 「関係がない」んだから、別に、「友達の友達」がどうやら早とちりをした様子に見えても、首をつっこまなければよかったんです。

 ……端的には、そういう話です。


 結果、余計なお世話だった、私の友達になんてことをしてくれる、むかついた、人間としてまず謝れ………


 2つの意味で「相変わらずろくでなしの自分が」と思いました。


 1つ目は「人間として謝れないのか」と言われるようなことを、過去に何度もやっていること。

 おそらく、「またやったのかタカハシは」とお思いの方もいらっしゃることでしょう。

 ごめんなさいという言葉がもはや「狼少年」だよね、と言われてもしょうがないくらいです。


 2つ目は、精神科の先生から、自分に対して(否定的な)コメントが目に入る媒体に触れるのはよくない、と言われているのに、分かっていなかったことです。

 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とは小学生の頃から聞かされている言葉です。

 歴史といっても教科書の日本史や世界史ではなく、要は先生や先輩の話、といったレベルの意味であります。

 経験に学ぶ、って、「痛い目に遭わなきゃ分からない」というやつですね。


 先生のおっしゃるとおり、「自分の存在そのものが迷惑」「消えてしまいたい」などと考え始めました。これが始まってしまうと、「こんな自分が嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ……」と考え疲れて寝てしまうまで止まりません。

 そう思ってもマンションの屋上や、総武線や東西線の駅へ飛び降りに行かない、ということは、やっぱりそこまで元気じゃない……というか、意気地なしなんでしょうね。たぶん。

 意気地なし……って、自分の行動を表すのに「価値判断」を入れないように、と3日(木)の診察で言われたばっかりなんですけれども。

(例)誤:毎日ゴロゴロしている → 正:省エネモードで過ごしている


 話を戻します。


 悪意はありませんでした。

 ですが、迷惑したという方がいらっしゃった以上は、そのことに対してお詫びをいたします。


 こんな自分ですが、引き続きお付き合いをしていただける方は、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
author by よんなん
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モス化するマクドナルド

IMGP1819.jpg 夕飯を作るのが面倒だったので、生協へ買い物へ行ったついでに同じショッピングセンターに入っているマクドナルドへ行きました。

 以前、新聞折込に入っていた割引券で「テキサスバーガー2」のセットが740円→710円……というわけで割引券を持って行ったら、そもそも11時〜14時は640円で提供しているんだとか。(えー)

 なんとも釈然としませんでしたが、710円を払って食べました。


 それと、近頃のマクドナルドはNintendoDSを持っていくと何やら遊べるらしい、と知って(これ)、ずっと放置してあったDSを充電して持って来ました。

 何かしらのソフトを持っていれば、いわゆる「限定アイテム」がもらえたりするようでしたが、あいにくその手のゲームを持っていない自分は、その場でダウンロードできるクイズとコミックを一通り楽しみました。


 ひらがなが多用されていて主に子供向けコンテンツだと思うんですけど、クイズはかなりレベルが高いです。

「Q.マクドナルドが上場しているのは?
 A.ジャスダック」

「Q.マクドナルドの創業者レイ・クロックの自伝は?
 A.『成功はゴミ箱の中に』」

………

……




 ふと思いました。

 こういう一見子供向けのようで実はマニア度が高い、って、どちらかといえばモスバーガーがやりそうなことですよねぇ?

 で、モスファン(というか、モスマニア)は大人がいい歳して楽しんじゃうんですよ。


 710円という客単価も、注文を受けてから作るのも、15年くらい前に「ハンバーガー80円」「ハンバーガー2個セット500円」(=ハンバーガー2個+ポテト+飲み物)なんてのを作り置きで売っていたマクドナルドでは考えられなかった路線です。

 もちろん、店内のつくりなど、モスとマクドナルドは相変わらず方向性が違うわけですけど、こういう細かいところはモスがモスらしくなくなって、逆にマクドナルドがその路線を走り始めている気がしました。

 やっぱり、「櫻田慧」や「藤田田」がこの世を去ったあたりからですかねぇ。変わってきたのは。(個人の勝手な印象です)
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6年前の自分にアドバイスするなら

 実はこのブログ、ひそかに過去へ向かって伸びています。

 ネット上で日記をつけ始めたのは、「ブログ」という言葉もない大学1年生だった1999年2月のことです。(初代2代目

 で、このブログは4代目に当たるんですが、3代目(2005年2月〜2007年1月)に使っていたブログがトラックバックスパムに対する脆弱性があったらしく吹っ飛んじゃったんです。


 残っているログを元に、気が向いたときにちまちまとこのブログに付け足しているんですけど、ようやく2005年9月まで戻りました。

 5年以上前の日記を読む機会など、そうありません。


 ちょうど、入社2年目で本社採用の諸先輩方から「自分の時間を充分確保できるのは今だけだから何かやっておけ」と言われていた頃です。

 平日休みもありましたし、泊まり勤務明けもありました。


 結局、何をしておけばいいのかも分からずに群馬での残り4年を過ごし、いま「長い長い夏休み」をもらっている体たらくであります。


 自分が先輩だったら、何をアドバイスするか……いまなら迷わず「赴任地で青年会議所へ入っておけ」と言うと思います。

 月会費を1万円も取られるうえに飲み代もかかりますし、何しろ自分で入ったこともないので微妙なところではあるんですけれども。


 初任地である群馬県には結局5年7ヶ月いたわけですが、勤務先以外の知り合いはついぞ一人もできませんでした。

 無論、社会人としての基礎を教わった職場での先輩方は、これからもお付き合いをお願いしたい方ばかりなのはもちろんです。

 とはいえ、社外にも知り合いが多いに越したことはありません。

 「他流試合ができるようになれ」とは新入社員研修で部外講師に来ていた、勤務先出身で現在は他企業の会長をしている方の言葉です。


 JCって実は自営業者の2代目3代目が慣行で入らされているだけでロクな活動をしてない、なんてこともあるのかも分かりませんが、少なくとも「一国一城の主」や「サラリーマンでもちょっと変わった人」の集まりではある……はずです。

 時間がふんだんにあったんなら、泊まり勤務明けは眠いとばかりに寮でゴロゴロしてばっかりいないで月1回の例会くらい顔を出すだけでも行っておけば、得られるものはきっとあったんじゃないかなぁ、と思うわけです。


 まぁ、青年会議所は40歳まで入れるので、いまからでも……って、もともと知り合いはそこそこいる地元の千葉であえて入ることもないですよ……ねぇ。

 なにしろ勤務先の「育成期間」(入社後5年間)は終わってしまったうえ、ただでさえ仕事はドクターストップなんですから。
author by よんなん
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怒りや対立を煽られているらしい

 朝刊を読んでいたら、契約交渉が難航しているプロ野球選手がコミッショナーに年俸調停を申請したという記事がスポーツ面に載っていました。

 球団側が現状維持を提示したのに対し、選手は「評価が低い」と言っているようです。

 記事に載っていた選手のコメントです。

調停は、球団と僕の考えや、1年間チームのためにがんばった僕の思いを、第三者の方に聞いていただく立派なシステム。このシステムを使い球団とより良い話し合いができるようになればいいと思っている。

 ところで先週末の日曜日に職場の自席を簡単に片付けた際、机の引出しから労働組合の機関紙がわんさか出てきました。

 紙面に踊っているのは

「たたかおう」
「勝ち取ろう!」
「対立!」
「要求を前進させよう!」
「決起しよう!」
「!」「!!」

半年近く職場から離れていて、そんな紙面に軽く引きました。


 24歳の若いスポーツ選手が、年俸交渉にこんな「大人な」コメントをして臨んでいる一方で、いい歳したサラリーマンがこんな紙面で(本気で)ノリノリになっているのかと想像すると、団結どころか他人のふりをしたくなるというものです。
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ごはん日記 2011/1/11

IMGP1768.jpg きょうの夕ごはん
・いわしつみれフライの甘酢あんかけ
・麦ごはん
・みそ汁

……あんかけ消化キャンペーンはこれで終了。冷凍つみれも使い切った。
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心根が屈折している

 昨晩書いた話を、今朝になって読み返して、そう思いました。

 先月の「ビッグコミックオリジナル」12月20日号に載っていた「浮浪雲」という作品で、店の次期番頭について相談している旦那様と番頭の会話そのままだと思います。

番頭
「ならば旦那様。達三にしようと?」

旦那
「達三は出世なんぞに執着しない男ですよねぇ。
 それは、次期番頭を望めないと考えているからだと思いますよ。
 望めないから望まない。
 あきらめてると……ゆえに執着してないということで。
 そういうものはあれです。実は心根が屈折しているもんです。
 やがて人の悪口を言い、そしてののしり。長たる私までも、裏切るやもしれません。」

 まさに、人の悪口を言い、そしてののしりましたね、きのうの自分は。

 まぁ、30過ぎたら性格なんてものはそうそう直らないでしょうから、そんな自分がこれからの人生で置かれるであろう境遇と、死ぬまでうまく付き合っていくしかないんですけれども。
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「虚礼廃止の徹底」というなら

 不平不満を書きます。


 休職前に、勤務先でお世話になっている方々へ社内メールで休職に入ることをお知らせした際、「休職中の連絡先」を記したんです。

 自宅のメールアドレスと、電話番号と、住所です。


 結構いろんな人に送りました。ざっと100人近いんじゃないかと思います。


 およそ100人に住所を知らせたんですから、正月になれば年賀状の2〜3通は来るだろうと考えていたんです。

 世間では年賀状を書く人が減っているらしい、とはいえ、それを差し引いてもそのくらいは見積もっていました。


 フタを開けてみれば、前職場の上司から一通届いただけで、特に本社採用の皆さん方からはついぞ一通も来ませんでした。

 ……「ゼロ」はおかしくないですか。これだけいろんな社員がいれば、私へ年賀状を送ってくる変わり者がもう1人か2人くらい、いたってよさそうなものです。


 住所を知らないから送ってこないんじゃなかったんですね。

 分かってはいましたけど、あらためて、自分は社内の人々(特に本社採用の皆さん方)にとって「(どうでも)いい人」だったんだなぁ、と思い込んで正月を過ごしました。


 正月も終わり、きのう国立競技場へラグビーを見に行くついでに新宿の誰もいない職場の自席へ行って、メールサーバーに溜まっているメールをパソコンへ落としました。

 落とした膨大なメールは復職したらゆっくり目を通すとして、一通気になるタイトルのメールがあったので開きました。


「虚礼廃止の徹底について」


 そこには「社員相互間での年賀状送付をしないこと」と明記してありました。


 そりゃぁ自営業をやっている私の父親のもとへ取引のある人々から届くようなダイレクトメール的な年賀状と、それへ同じように印刷屋さんのデザインに住所屋号名前電話番号を入れただけで宛名もパソコンに印字させて返事をする年賀状のやりとりは「虚礼」といえるでしょう。


 しかし、私は、年賀状のすべてが虚礼だとは思っちゃいません。

 何もお歳暮で金品を贈るわけじゃなし、年始の挨拶に上司の家へ行かされるわけじゃなし、50円のハガキ一枚で済ませること自体がすでに簡略形なんですから、そこへ手書きで一枚一枚あいさつを書き、宛名を書き、投函するくらい、いいじゃないですか。


 一律に年賀状=虚礼などといわず、「1枚50円の年賀状を送るという多様性」くらい、認めてもらいたいもんです。


 むしろ、嫌気がさしているのは、職場の忘年会での「プレゼント交換」。

 忘年会シーズン=クリスマスの時期だからそんなことをやるんですね。


 その場限りのネタにしかならない「1000円相当」のものを職場全員で押し付けあって、持って帰ったらゴミにしかならないんですから、あれこそ虚礼の権化みたいなものじゃないですか。


 楽しくてやってるんならこんなふうに書きませんけど、いまの職場はどことなく「楽しがっているだけ」のように感じてしまうので、余計そう思うんです。


 かように考える自分は、年賀状をここまで徹底してやめさせているなら、忘年会のプレゼント交換や、バレンタインデーとホワイトデーこそ徹底してやめさせればいいと思ってます。

 プレゼント交換とかバレンタインとかそのお返しとか、要は自分は気が進まない(←重要)のに「みんないっしょに」(←超重要)お金を消費させられるイベントのことなんですけど。


 辞書にも書いてあります。


>きょ‐れい【虚礼】
>うわべばかりで誠意を伴わない礼儀。形式的な礼儀。「―廃止」


 逆に、やりたくてやるんなら、年賀状を送ったって、プレゼント交換をやったって、チョコレートをあげたって、そのお返しをあげたって好きにすればいいと思います。


 ……そんな、本音丸出しのコミュニケーションばっかり志向して、「建前」も世の中で潤滑油としての一定の役割を果たしていることを理解しないような人間だから、会社へ行けなくなるんだよ。>自分
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