会社に染まる

 入社間もない去年の7月、飲み会の席で上司から

「転職するなら今のうちだぞ」

と面と向かって言われ、びっくりしました。
本社の採用担当が言葉どおりに受け取ったら腰を抜かしそうです。


 ところが10月ごろになると、 その言葉が

「もうウチの会社の色に染まっちゃったんじゃないのか?」

に変わりました。


 先日、就職活動を控えた後輩に頼まれ、2年前に書いたエントリーシートの控えや下書きを久々に本棚から取り出しました。
 それを見返してみると、よくこれだけのことが書けたな、とびっくりします。

 特に、NHKの「就職申込書」(=エントリーシートに相当)にある「絶対!アナウンサーになりたい」という項目を読むと、ああ、これなら最終選考まで残ったのも一理あったかな、と自分でも思ってしまいます。

 いま、同じテーマで何か書けと言われても、これほど迫力が伝わる文を果たして書けるか、分かりません。


 だいいち、「NHKで、やってみたい仕事を具体的に述べてください」という項目を考えてみようとすると、今の勤務先での将来像を描くほどインパクトのあることがなかなか思いつかないのです。

 いつの間にか、社内のモノサシでしか物事を考えないようになっているのではないか?

 そう気づかされます。


 思い返せば、研修センターでも「なるべく社外の人との付き合いを絶やさないように」と言われましたっけ。上のほうで挙げた上司の言葉を合わせて考えると、意味するところは同じだと思うのです。

 確かに学生時代の友人・知人とは積極的に会うようにしてはいたものの、その付き合い方は果たして正しかったのか。見つめなおしてみる必要がありそうな気がします。
author by よんなん
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