最高裁裁判官の国民審査

 たまにはこんなマジメそうな話でも。

 衆議院議員総選挙と同時に「最高裁判所裁判官国民審査」がありますよね。

 おととい、期日前投票で投票(?)してきました。


 結論から言って、現行の制度で意味があるのかな、と正直に思います。


 確かに、「三権」のうち「司法」を主権者である国民が監視する唯一の手段で、「国民主権」「三権分立」を下支えする重要な制度、、、とは、小学校の社会科で習った記憶があります。

 が、実際に裁判官の顔と名前と経歴を知っていて投票したのは一回しかありません。

 ……たまたま、審査に付されていた裁判官のひとりが近所に住んでいたんですね。(ぇ

#もちろん、その人以外についてはさっぱり分からないまま投票


 不信任の人に「×」をつけるだけで、それ以外の記入はすべて無効票、という投票制度ですから、積極的に投票を呼びかける主張としてはネガティブキャンペーンしかありません。

 今回の例ではせいぜい、新聞に意見広告を出していた「一人一票実現国民会議」が、一票の格差をめぐる裁判に関わった二名の裁判官を具体的に挙げて不信任を呼びかけていた程度でしょうか。

 もし、これが本当に不信任になりそうなほどの世論の動きになるなら、国民審査を待たずして指名・任命権者である内閣の責任が追及されるか、あるいは訴追請求が出るなどして弾劾裁判が実施される……のが現実的でしょう。


 今回、私の手元にあった投票の参考になりそうな資料は、選挙公報と一緒に新聞折込に入っていた「審査公報」と、8月26日付の読売新聞に載っていた9人の裁判官へのアンケートと、上記の意見広告くらいです。

 意見広告を鵜呑みにするのでなければ、ほとんど判断しようがないですよ。。。。


 「審査公報」は、「関与した主要な裁判」に連なる文字列を見ても分からないものがほとんどです。

 たとえば…

「平成二一年一月二二日 第一小法廷判決
 継続的な金銭消費貸借取引における過払金返還請求権の消滅時効は、特段の事情がない限り、同取引が終了した時点から進行する(全員一致)。」

 これは5分くらい考えてようやく、サラ金の「グレーゾーン金利」をめぐるトラブルでサラ金側が時効を主張して持ち込まれた裁判で、消費者有利の判断をしたんだろうな……と、なんとなく分かりますが、、、、


「平成一九年六月一三日 大法廷判決
 平成一七年九月に施行された衆議院議員総選挙における小選挙区選挙の区割り及び選挙運動に関する公職選挙法等の規定は、憲法一四条等の規定に違反するとはいえない(多数意見)。」

 この文字列だけで「一票の格差」を容認する判決だと分かる人ってどれだけいるんですかね??

#自分も、意見広告がなければ気がつかなかったはず


 平易な文面で書いてあるのはせいぜい「裁判官としての心構え」ですが、選挙公報同様に裁判官が自らPRする文面ですから、それを見て積極的に不信任にしようと思う判断材料にはなりにくいです。

 新聞の記事も、まさか社論に反する主義主張を持っているからといって特定の裁判官を罷免するよう主張して読者を誘導したのでは「裁判官の独立」に関わる問題になりますから、当たり障りのない内容になるのは当然の帰結のような気もします。


 じゃぁどうすれば望ましいシステムになるのか、というと特に妙案はないです。。。

 不信任ではなく、信任したい裁判官に積極的に印をしたり名前を書く仕組みだと、意味もなく信任票が過半数に達しない裁判官が続出して最高裁が機能しなくなるか、かつてあった国会議員の「全国区」と同じでただの人気投票になってしまうでしょうし。

 そしたら現行の制度がベターなんじゃん、、、、と考えがスタート地点に戻ってしまいながらも、モヤモヤしながら投票しているわけです。。。
author by よんなん
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電車で缶ビールを飲む

IMGP6894.jpg 基本的に外では缶ビールを飲む機会ってありません。

 ただ、「ぷらっとこだま」で東海道新幹線に乗ると350mlの缶ビールが1本サービスなので、それで飲むことがあります。

 外で缶ビールを飲むときの難点は、「グラスやコップに注いで飲むことが難しい」ことです。


 プレミアムモルツのCMでもビールは注いで飲むのが推奨されていて、注ぎ方まで紹介してますよね。


 今回は「NEWDAYS」で写真のプラスチックのカップを売ってたので、それを買いましたけど、4個入りなんですね。

 1個あれば十分です。

 まさか、残りを旅行中に持ち歩いて家へ帰るなんてマネはしないので、新幹線を降りるときに捨ててきちゃうことになります。


 東京駅「グランスタ」の「はせがわ酒店」は、日本酒を買った人向けにオチョコ大の(本当に)小さなカップはサービスしてくれますが、ビール用の大きさのはありませんでした。

 店員さん曰く「無料サービスなので…」とのことでしたが、写真の4個入りは175円で売っているので、40〜50円くらいで1個ずつバラ売りしてくれれば私は買いますよ。


 あるいは、マクドナルドなどでM(R)〜Lサイズの飲み物に使われる紙コップなら、タダ同然でサービスできるんじゃないかなぁ、という気もします。

(ただし紙コップは、ビールを「3度注ぎ」するときに泡の加減が見えない難点があるんですが)


 というかですね、今回は(余分な4個入りとはいえ)東京駅構内の「NEWDAYS」で入手できましたが、先月名古屋から「ぷらっとこだま」で東京へ向かったときは、名古屋駅構内のコンビニはおろか、駅を出た外にある一般コンビニ(?)でもこの透明カップを扱ってなかったんですよ!

 ……あのとき結局入手できたのは、紙コップは紙コップでも、病院で検査に使いそうな小さな紙コップです。

 わびしいったらありゃしませんでした。
(それでも缶から直接飲むよりマシ)


 せめて、400〜500mlサイズの使い捨てグラスが、駅構内の売店で気軽に手に入れられたら……と思うんですけど、そういう人ってあんまりいないんですかね?
author by よんなん
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「おじいさんは山へたき木を取りに」は許容できるか

 日曜日に書いた話ですが、きょう書店へ行った(時刻表の発売日だった)ついでに絵本コーナーを見てみました。

 最初に見た棚(ハードカバーの絵本が並んでいる)で「ももたろう」を見比べると、各社で若干の違いこそあれ、どれもおじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行き、おばあさんが川で洗濯をしていると大きな桃が「どんぶらこ」とか「どんぶらこっこ」とか「ごっくりごっくり」と流れてくるお話でした。

 ……くもん出版の「ごっくりごっくり」は初めて目にする擬音語ですが、巻末には長野県に伝わる昔話を元に構成した旨の記載があり、なるほど長野県出身の親戚がいない私には聞き慣れないわけです。

 ちなみに値段を見るとこのコーナーは1000円を下回るものがなく、こんなに薄くて比較的大量に流通しているはずなのに、値段は専門書か同人誌並みだなぁ……って、そりゃフルカラー本ですしサイズも変形版ですからね。


 さて、少し離れたところに「○○○社の368円絵本シリーズ」という専用ラックがあって、日本の昔話や世界童話が気軽にそろえられそうなラインナップが目に入ります。

 そこにも「ももたろう」があって、手にとってみると

「おじいさんは山でたきぎを取ってきて、それを町で売って暮らしていました」

 ん! ま……間違ってはいないけど、、、、「柴刈り」より分かりやすいけど、、、、いいのか??

 ……確かに、私も幼少時に「しばかり」=「木の枝を取ってくること」と大人から教わりつつ読み仮名が同じ「(庭の)芝刈り」と混同してしまい、「なぜ芝刈りに山へ行くのか」と理解できなかったのは事実ですが。。。

(ちなみに、桃が流れてくる音は「どんぶらこ」だった)


 ついでに「おむすびころりん」も見ると、ストーリーは大きく間違ってないうえに読みやすい展開になっているものの、表題にもなっている「おむすびころりんすっとんとん」というフレーズが出てきません。

 んー、気軽にそろえて子供に与えやすい価格設定とはいえ、このシリーズを買ってきちゃうのはどうなんだ? と率直に思いました。

 日曜日に話に出たのは、この種の絵本シリーズのことですね。


 ただし、より現代の言葉に書き直されて理解しやすくなっているのは、中学〜高校で「古文」「漢文」に散々苦労した理系人間の私にはありがたいな、と思えてしまうのも事実だったりします。


 中学〜高校と古文を6年間やって、記憶にあるものは

 「今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり」

という、中学1年の一番最初にやったフレーズだけで、あとは何も頭に残っちゃいませんし…。


 漢文だって、現代語訳はあれだけ示唆に富む内容なのに、「返り点」やら「送り仮名」やら「助字」やらそういう「白文→書き下し文」のレベルで挫折していましたから。
(で、試験でも一定のウエートを占める → 点が取れない → 物理で高得点を取る → 理系人間の一丁上がり)


 もちろん、もしも高校生が「今は昔〜」も知らずに「竹取物語」を現代語訳されたあらすじでしか知らなかったら、大人たちは顔をしかめるに決まってますが。

 ただし、それを言っちゃったら、海外小説や、それこそ世界童話はすべて「日本語(しかも現代語)訳」なわけで、おそらく現地語を母語にする人が日本の書店で手に取ったら卒倒するような表現はさらに多いことでしょう。きっと。


 仮に、高校生が現代語でしか古文に接したことがなくても、それが瀬戸内寂聴の『源氏物語』だったらどうでしょうか。 ……たぶん、許容する大人はグンと増えると思うんですね。


 たぶん、現代語に書き換える作家の力量による部分が大きいはずで、より分かりやすい表現に直す出版社の姿勢は否定しないものの、「大量にシリーズ化して368円」という前提で出版社が作家を探すと一定の水準を保つことは難しいだろう、と結論づけておくことにします。

(当該のシリーズを手がける作家も、調べると絵本作家としてのキャリアはかなりあるようですが……昨年、犯罪を起こしてお縄になっていることも判明)
author by よんなん
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自分の給料を比較してみる

 先日の早大鉄研OB・OG総会に来ていた、3年生の現役会員(=就職活動中)が、私の勤務先に興味があると連絡してきました。

 ……私に言われても個人的にアドバイスする程度しかできないんですが、まぁ、何も知らずに受けるよりはマシかも、と応じることにします。


 さて、あらためて私の勤務先の採用ホームページや、同業他社の採用ページを見ると、本当に勤務先の本社採用はハズレくじ引かされてるよなぁ、という気がします。


 まず給料。

 初任給は公式サイトで公表されてますが、「東京23区内勤務の場合」とただし書きがあります。

 私のように、入社早々に首都圏の外へ配属されると、本社採用ではない東京エリア採用の皆さんのほうが高待遇です。

 ……本社採用は本社で働くための採用ではなく、所管部の都合に合わせて部長だろうが取締役だろうがあらゆる地域へ赴任する採用枠なので、公表されている23区内の賃金をもらっていない人のほうが多いんじゃないですかね?


 逆に、本社だとか管理職には、本社採用だろうがエリア採用だろうが関係なく登用されます。
(違いは、初任給と入社後数年間の人事運用だけ)


 年収に直すと、その辺の大学や予備校へ1年間通えるくらいの違いがありますよ。orz

 おまけに、浦安へ帰ったり都心での所用を済ませるのに往復する交通費などはタダではないので当然持ち出しですし。。

 確かに、いまの配属エリアで採用された周囲の皆さんよりは多くいただいてますが、「いいよなー本社採用は仕事を教える先輩より(以下略)」って、東京エリアの人に言ってください!


 同様に、在京の同業他社総合職も同じことが言えます。

 さすがに公表されている金額を比較すると、私の勤務先が一番額面が多いものの、10000円も違いません。

 10000円くらい、首都圏の外へ配属されれば簡単にひっくり返ります。


 というかですね、少しはえらそうな人に向かって、本当にこの会社の賃金制度にはハズレくじを引かされた、と言うと、君はわが社のボーナスや福利厚生がどれだけか知ってるのか……って、ボーナス計算や福利厚生制度は本社採用だろうがエリア採用だろうが同じですよう!

 それに、月給が数万円違うと、えらい人が言うボーナスを同業他社より高めに設定したところで、ようやく年収で他社に追いつけるか微妙なライン、という計算です。。。。

 まぁ、就職活動の面接では、いまの勤務先だとかNHKで「これからは地方の時代!」と大口たたきましたから、希望通りのことをやらせてもらっているわけで、ひとりでいるぶんには別に生活に困ることもないですし、いいんですが。

 ……ただ、ときおり、入社以来の5年間を東京近郊で過ごせば、貯蓄額はもっとまとまった額になっていたよな、、、などと考えたり考えなかったり。
author by よんなん
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TBS「ニューイヤー駅伝」と日テレ「箱根駅伝」

 きのうは、初めてニューイヤー駅伝をテレビ観戦しました。
(去年までは、勤務先が用意する応援バスに乗って現地で応援していた)

 社会人になるまでは新年に見る駅伝といえば箱根駅伝で、ニューイヤー駅伝はほとんど見たことがありませんでした。


 勤務先は、応援バスを仕立てて沿道で会社名入りの横断幕や旗を立て、テレビ中継にちゃっかり映してしまおうとやっているわけですが、見ている人ってどれだけいるんだろうなぁと思うわけです。

 ちゃっかり会社名の横断幕を映す、という点ではNTT西日本はかなり研究してノウハウを持っているのか、だいぶ目立つ場所で何度も映っていた気がします……。

#それ以前に、勤務先のチームが年々順位を上げて、選手そのものが画面に映る時間も結構あったのはいい傾向だと思います。


 ニューイヤー駅伝中継と箱根駅伝中継の明らかな違いは、事前に用意した素材の量でしょうか。

 箱根駅伝は、中継の合間にVTRを流す時間が多いんですよね。(「今昔物語」とか)
 駅伝中継と言いつつ、中継映像の時間とVTRを放映している時間の比率は結構いい勝負じゃないでしょうか。

 それと、アナウンサーの実況も箱根駅伝は事前に入念に取材して用意した原稿が結構あるような気がします。

 駅伝とはまったく関係のない沿道のスポットの紹介(スタート直後だと東京駅とか皇居とか)でも、あらかじめ調べておかないと分からないデータ(東京駅の一日の列車発着本数とか、元日の皇居一般参賀の人出とか)がさりげなくアナウンサーの口からポンポン出るんですよ。

 こういうのが箱根まで延々と続くからか、陸上競技そのものにはあまり詳しくなくても、テレビの前で延々とゴロゴロしながら見ていてちっとも飽きないんですね。

 それと、実況そのものでも、何かこう悪く言えば美化するような、よく言えば見る人を思わずひきつける文句が結構出ます。

「○○選手、4年生、最初で最後の箱根。浪人生活を経てスポーツ推薦ではなく一般入試で△△大に入学しました、卒業後は××業界に進み陸上生活はこれでピリオドを打ちます、4年間をともにして別の×区を任される同級生□□選手は彼をこう語ります、『○○がいるから自分は安心して×区を走れる』……(以下延々と)」

 実況と言いつつ事前に用意した原稿なのでしょうが、こういうこと言われちゃ見てるほうはつい感情移入しちゃってチャンネル変えられないんじゃないでしょうか。


 残念ながら、TBS(と群馬テレビの共同制作)のニューイヤー駅伝中継はVTRも、沿道紹介も、実況そのものも、箱根に比べてしまうといまひとつに思えます。

(事前取材VTR云々では一応、特定の選手にスポットを当てた見どころ紹介的な番組が12月中に何度か放送はされているんですが)


 たぶん、37チームある出場企業・団体の社員・家族だけでも全国に何十万人〜何百万人、ヘタすれば何千万人といて、勤務先が出場しているだけでテレビをつけてくれる(私のような)社員が一定数いるはずですから、それだけでもある程度の視聴率はガチ、ってことなのかなぁ、と少々うがった見方をしてみたりみなかったり。

#箱根駅伝のテレビ観戦が、実は関東地方以外では正月の風物詩とは限らない(らしい)……というのとは対照的です。

 社会人野球でも、都市対抗・日本選手権のどちらも毎日新聞社が主催して他紙とは比べ物にならない詳細が載る(というか他紙にはほとんど載らない)=企業関係者による一定の購読が見込める、という似たような構図が見えます。

 で、企業関係者ってどうせ自分の会社のことしか見ちゃいないんですから、別に私の勤務先の名前がチラチラ映っても、あんまり関心を持って見てもらえないんだろうなぁ……と思うのです。


 あと、箱根駅伝は中継途中に入るコマーシャルも独特なんですよ。

 ソフトバンクのCMでは犬のお父さんが「選手は箱根まで走っているんだぞ!」と言ったり、サッポロビールのCMでも田村正和が「駅伝見たいなァ」とつぶやいていたり、箱根駅伝中継でしか流せないCMも結構あります。

 ニューイヤー駅伝のTVCMは…別に駅伝とは特に縁のないものばかりのような。。。


 …要は、直接広告費の要らない企業コマーシャルとしてのニューイヤー駅伝テレビ中継って、そんなに世間一般の人は見てないんじゃないかなぁ、、、とふと思ったわけです。
author by よんなん
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いまだに汽車が走っている

IMGP5399.jpg おとといは浦安に帰り、きのう高崎へ戻りました。

 京葉線の新浦安駅へ適当な時間に行くと、上り電車が16分間来ないタイミングがあります。(13分の次が29分)

 どういうわけか13分の電車が行ってしまったタイミングで駅へ来ることが多く、地下鉄が走っているエリアの駅で16分も電車が来ないって何! などと思うんですけれども。

 地下鉄の終点・西船橋から先の東葉高速鉄道だって、いくら本数が少ないといっても15分おきですよ。

 浦安駅から出ている地下鉄東西線のほうは、中野方面も西船橋方面も15分おきに快速電車1本+各駅停車2本の繰り返しです。……中野方面は各駅停車1本が葛西駅で快速に抜かれるので、実質的に乗れる電車が15分間に2本来る勘定です。

 ローカルに目を転じると、江ノ電だって12分おきですよ。

 目蒲線だって7分半おきでしたよ。

 西船橋よりも東京寄りで、しかも快速電車が停まる駅で16分待つって何なの! ……快速電車なら待っている間に東京駅着いちゃうよ! などなど思うわけです。


 実は、ホームで待ちぼうけをくらっている間に特急が1本通過してゆくので、JRの人が机上でダイヤ図を見る限りでは偏りなく列車のスジが並んでいて、京葉線の利用者数に対する電車の本数も(数字の上では)適正なんだろうとは思うんですが。


 これでも、京葉線は2002年のダイヤ改正で1時間ごとにほぼ同じ間隔で繰り返すパターンダイヤになっていて、JR東日本の路線にしては従来比で画期的にマシになったんですよね。

 1時間おきに「16分待ち」が繰り返されるのが分かっているなら、その時間帯を避けて駅へ行けば済む話だ、と言われればまぁ確かにそうなんですけれども。


 でも、京葉線は1時間おきに8本が快速も各駅停車もばらばらに来る、だなんて、結局は時刻表を見なきゃいけない部類に入ると思います。

 東西線は15分おきに「1分・8分・14分」「16分・23分・29分」「31分・28分・44分」「46分・53分・59分」……の繰り返しで、「1分」が快速、「8分」が各駅停車、「14分」が葛西で快速に抜かれる各駅停車、の3本だけ覚えればあとは15分ずつ足せば分かるんですよ。

 しかもうまくできていて、ランダムに駅へ行っても、快速が停まる駅へは7〜8分間隔、快速が通過する駅へは6〜9分間隔、と、快速が停まらない葛西・西葛西・南砂町へ行くのに9分待ちの場合があるほかは、ほぼ等間隔です。


 おまけに、京葉線は貨物列車が走る影響か、ほぼパターンダイヤとはいっても「28分」だったり「29分」だったりで合ってませんし、毎時後半に来る快速なんて「49分」や「51分」のときもあれば「55分」の時間帯もあったりで5分以上のズレがあります。


 こんなの「電車」じゃありません。
 やっぱり父親の世代が言うところの「汽車」です。(2002年の改正でマシになったとはいえ)

 ……実際に、機関車に引かれてランダムに走ってくる貨物列車がJRにはあるんだから、電車しかない地下鉄や民鉄と違って致し方ない事情もあるんだと思いますが。


 だったら東西線乗れば? 運賃も安いんだし、というのが消費者としては賢明な選択ではあるものの、新浦安エリアから東西線の浦安駅へ行くのに10〜15分ほどの時間とバス賃140円がかかりますから、だったら16分後の電車を待ってもJRの電車賃でもほぼトントン……なんですよね。。。
author by よんなん
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社員のブログ

 勤務先と競合する同業他社が、営業エリア内の人気スポットを紹介するwebサイトで、現場第一線で働く従業員のブログを始めたんですね。

 これまで、採用ホームページに採用担当者のブログが掲載される、などは私の勤務先にもありましたが、現業部門で働く社員のブログを掲載するのはこの業界ではかなり珍しいんじゃないかと思います。


 私が勤める業界で従業員個人が開設するwebサイトなどは、職業について不適切な記述をしては消え、しては消え、の繰り返しで、数年前には業務中に撮影した写真を個人サイトに掲載して懲戒解雇になった(職務専念義務違反)人もいたと新聞記事で読みましたし、それだけ、その方面には厳しいと認識しています。

#「よんなん総研」も地雷を踏まないよう、内容に気をつけてはいるつもりです。。。


 というのも、一つには防犯面での必要性があるからだと思うんです。

 私の勤務先も同業他社も、過去に何度も大規模な事件の標的になってきました。
 フィクション映画の舞台になったのも、挙げればキリがありません。

 そういう業界なので、あんまり舞台裏についてオープンにしすぎるというのもどうか、というのは一理あると思います。


 で、冒頭に記した同業他社の「公式」社員ブログです。

 大規模な事件の舞台にされたこともある会社のはずなんですが……。

 いーんですか、こんなことまで書いちゃって、というネタが結構ありますよ。


 あぁ、○○社さんはこういう業務体制なのか、とか、事業所の施設はこうなっているのか、とか、私の勤務先とはこの辺が違うなぁ、とか。。。


 公式サイトである以上、広報などを担当する部門のチェックを経て掲載されているとは思うんですけれども、すごいことやるなぁ、というのが率直な感想です。

 たとえるなら、銀行が公式サイトで「○○支店の金庫はこうなってま〜す」とかおおっぴらに書いちゃうようなものじゃないですか??


 まぁ、これだけ個人での情報発信が容易な世の中で、出ては消え、出ては消えの繰り返しになるのなら、出ても差し支えない部分を線引きして会社公認で書きたい人に書かせてしまおう、ということなんでしょうか?


 ところで、拝見していると、明らかに私の勤務先の施設内で撮影した写真が掲載されていますね。

……建前上は敷地内での無断撮影は禁止のはず(→だから、趣味誌では記事に必ず「取材協力△△社」と書いてある)なので、、現実的には個人サイトなどは黙認しているのが現状とはいっても、同業他社が公式サイトで企業としてやっちゃってるのはどうなんだろう、という気はします。

 その辺はきっと抜かりなく、きちんと手順を踏んでやっているのだろう、と思いますが。。
author by よんなん
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設計したの誰だ!

IMGP4914.jpg 逆光で全然分からない写真ですが。

 先週、新幹線「はやて」に乗ったとき、いわて沼宮内駅で車内から見た駅名標です。

 座席に座ったままの目線だと、ホーム柵に隠れて「いわて…」しか見えません。


 何を考えて設計したんですかね。


 いっぽう、営団地下鉄(当時)のサイン計画は、

・駅名標は電車の座席に座っている人の目線から電車の窓を通して見える高さで
・加減速度が高い地下鉄電車からでも読み取りやすいように駅名は漢字で
・書体の「ゴシック4550」も、当時は最適な書体がなかったので営団地下鉄がデザイナーに依頼して新しく開発した

……と、高校生のころ「鉄道ファン」か何かで読んで感激した記憶があります。

#東京メトロになって、書体やデザインは別のものに差し替えられています

 ちなみにその営団地下鉄の新サイン計画は1973年のことだとかで、30年近くを経て2002年に開業した新幹線の駅がこのていたらくってどうなんですか!


 JR東日本は大所帯すぎるからか、統一された+計算されたサインシステムってのがないような気がします。

 地下鉄と違って地上の駅は、電車のすぐそばに大きなカベがあったり、太い柱が何本もあったり、なんてことがないので、看板を取り付けるにも天井から吊り下げるとか細い柱に収まるサイズにするとか、苦労もあるとは思いますが。


 やはり高校生のころ、新宿駅や秋葉原駅で(おそらく試行的に)導入されていた、(圧迫感のない)丸みを帯びた+(下から見やすいように)角度がつけてある駅名標などがすごく印象的でしたけれども、普及には至りませんでしたし。

#あれとて地下鉄と比べてしまうと、本当に見やすかったかといえば別の話ですし


 仮にサイン計画があったとしても、一斉導入ではなく駅の大規模改良があれば順次導入……で普及しおわる前に別なスタイルに改良されて今日に至るのでしょう。きっと。

 最近は、東京近郊で駅の改良工事がめじろ押しなので、ごく限られたエリアではなんとなく統一されたイメージができつつありますが。


IMGP4917.jpg この写真も、車内の明かりが映り込んだりして激しく見にくいんですが、いわて沼宮内の次の二戸駅は、ちゃんと座ったままでも見える位置に、「にのへ」という縦に細長い看板がついています。

 駅をデザインした人が別なんですかね?

 整備新幹線区間は、鉄道・運輸機構が設備を建設して保有するのをJRがリースで借りて運営するしくみですけれども、こういう駅のデザインはJRと機構のどちらが手がけるんでしょうか。
author by よんなん
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タクシーの物品サービスは悪いことなのか

 たまには、こうした戯言でも。

 テレビをつければ「『居酒屋タクシー』の呆れた実態」みたいなニュースが流れているこのごろです。


 高校の同級生でマイミク(=某省の公務員)のmixi日記にも、「そのタクシー券は国民の税金」「さぼってお茶している時間を省けば、残業を減らすことができる」なんてコメントがついたりして、同級生が気の毒…というか、そのコメントをつけた人の公務員に対する無知・偏見がひどいです。


 国会議員による不要不急な「質問主意書」を減らした方が、よほど霞ヶ関官僚のタクシー帰りを減らすのに有効だと思いますけどね。


 今回の件について国土交通省は現金や商品券の提供は不正な「運賃の割戻し」だとして行政処分を視野に実態調査の方向、個人タクシー組合は内規で酒類の提供を禁じているので違反防止策の検討をするそうです。(産経新聞


 不正なら是正は必要ですが、テレビニュースでアナウンサーは「ビール、商品券、つまみ、おしぼりなどの提供を受けているケースが…」と原稿を読んでいて、おしぼりまで一緒くたにして報じているんですよね。


 お し ぼ り ま で や り 玉 に 挙 げ る の か … … 。


 私の勤務先では、一部のサービスを利用されるお客さまにジュースとおしぼりを提供していますが、見直しが必要ですか?


 公務員は、公費で出張の際、飛行機でジュースやおしぼりやお菓子を受け取ってはいけませんか?


 もともとは、深夜早朝利用のある航空会社社員向けに始まったそうで、それが民間企業の社員、霞ヶ関の公務員へ広まったようです。(毎日新聞

 民間企業の社員はよくて、公務員はダメ、という線引きもどうかといつも思います。


 実際問題として、国家公務員を志望する学生は減少傾向にあるそうです。

 国家公務員1種の申込者は1996年度に46000人だったのが、2006年度は26000人だったとか。


 私の勤務先も先日発表した経営構想のなかで

>人口減少社会でも優秀な人材を確保し技術力を高めていくために…

と書くくらいですから、偉い人は、学生が減る一方なのにどの会社も採用を増やすなか、いまのままじゃ入社して定着するのは(私のような)バカばっかりになってしまう、と危機感を持っているようです。


 公務員だって、特にI種はどんな民間企業の総合職と人材の取り合いになっているのかを考えれば、より魅力的な待遇を用意するのは決しておかしくないと思うのですが。

 賃金や福利厚生という面もそうですが、雇い主からの評価というのも大事だと思うんです。

 公務員の雇い主は、言ってみれば国民一人ひとりです。

 部下を罵倒してこき使うばかりの会社じゃ、どんどん人は辞めていき、まともな人は入ってこなくて、いずれ会社がつぶれてしまうのが当然の帰結じゃないでしょうか。


 マッサージチェアだって、9時5時(=5時は「翌朝の5時」)で大半をサービス残業(=ただ働き)させているんだから、そのつかの間に使ってもらったっていいんじゃないかと思うんですよ。私は。

 私の職場にはそんなものありませんが、マンガ喫茶で夜通しマンガを読むときにマッサージチェアを使うと効果てきめんです。


 今日は日付が変わる前に帰れた、とか、「めざにゅ〜」が始まる前に帰れた、とかそんなことを言っている人たちの、退勤後のことまでテレビがこうしてあげつらったって、見ているほうはちっとも楽しくないのです。


 デジタル放送対応のテレビを購入した世帯の10%は実際には地デジ放送を見ていないのだそうですね。(5月28日付日経MJ)

 つまり2011年には地上波テレビを見なくなる人々が一定数いるというのは、もっともな話かもしれません。
author by よんなん
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この程度の空気は読みたい

 きのう、高校の同級生4人と飲んだんですよ。

 全員魔法使い予備軍でして。(笑)


 そのメンバーの会話の中で、「この5人で、空気を読もうなどというやつは一人もいない」という話が出たんです。

 ……まぁ、、、実際そうなんだろうけど、、、わざわざ言うか。。。orz


 今年に入って複数の人から「空気を読め」「お前の2008年上半期の目標は空気を読めるようになることだ」などなど言われて、近頃思うのは「少しは相手を思いやりなさい」ということなんだろうなぁ、ということです。

(たとえば1月に知人宅へ招かれて手ぶらで行ったとき…のような)


 いわゆる、周囲と同調せよという意味では決してなく。


 そんなふうに思っているものですから、「空気を読まない」と平然と宣言されてしまうと、それはどうかなぁ、と感じたりもするようにはなったわけです。

 …思ったことをズバズバ言える間柄なので、その点ではよい意味で空気を読まずに言いあえるこの集まりは大切にしたいんですが。



 で、帰るとき、会計が一人4180円(≒4200円)でして、この集まりでは久々に私が会計をまとめることにしたんですけども、、、


 4人中3人が「1万円(と200円)でお釣りある?」って聞いてくるのはどうなんだ!!


 誰が幹事というわけでもなく、5人中の誰かがそのときたまたま会計を引き受ける集まりに、潤沢なつり銭が財布にある人っているんですか……。(今回は、1000円札で18枚必要)


 さすがにこのときばかりは、このKY集団め! この程度の空気は読んで、飲み会前は1000円札でATMから引き出してこい!! と思いました。。。orz
(せめて5000円札とか2000円札とか…つり札が少なくて済む紙幣を、、、)


#ただ、それもケースバイケースで、会計後に1000円札の束ができるより1〜2人に1万円札のお釣りで渡しちゃったほうが、すっきりして勘定間違いが少ない、ということもないではないんですが。


 とにもかくにも、4人のうち1000円札を用意していたのが1人だけ、ってのは、「俺たちは空気を読まない宣言」をまさしく象徴しているんではないか、、、と。(笑)


 付け加えて事情を考慮するなら、参加者5人中2人が電子マネー系列の企業に勤めていて、細かい現金を持ち歩く習慣があまりない、という点もあるのかもしれませんけれども。
author by よんなん
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