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タクシーの物品サービスは悪いことなのか

 たまには、こうした戯言でも。

 テレビをつければ「『居酒屋タクシー』の呆れた実態」みたいなニュースが流れているこのごろです。


 高校の同級生でマイミク(=某省の公務員)のmixi日記にも、「そのタクシー券は国民の税金」「さぼってお茶している時間を省けば、残業を減らすことができる」なんてコメントがついたりして、同級生が気の毒…というか、そのコメントをつけた人の公務員に対する無知・偏見がひどいです。


 国会議員による不要不急な「質問主意書」を減らした方が、よほど霞ヶ関官僚のタクシー帰りを減らすのに有効だと思いますけどね。


 今回の件について国土交通省は現金や商品券の提供は不正な「運賃の割戻し」だとして行政処分を視野に実態調査の方向、個人タクシー組合は内規で酒類の提供を禁じているので違反防止策の検討をするそうです。(産経新聞


 不正なら是正は必要ですが、テレビニュースでアナウンサーは「ビール、商品券、つまみ、おしぼりなどの提供を受けているケースが…」と原稿を読んでいて、おしぼりまで一緒くたにして報じているんですよね。


 お し ぼ り ま で や り 玉 に 挙 げ る の か … … 。


 私の勤務先では、一部のサービスを利用されるお客さまにジュースとおしぼりを提供していますが、見直しが必要ですか?


 公務員は、公費で出張の際、飛行機でジュースやおしぼりやお菓子を受け取ってはいけませんか?


 もともとは、深夜早朝利用のある航空会社社員向けに始まったそうで、それが民間企業の社員、霞ヶ関の公務員へ広まったようです。(毎日新聞

 民間企業の社員はよくて、公務員はダメ、という線引きもどうかといつも思います。


 実際問題として、国家公務員を志望する学生は減少傾向にあるそうです。

 国家公務員1種の申込者は1996年度に46000人だったのが、2006年度は26000人だったとか。


 私の勤務先も先日発表した経営構想のなかで

>人口減少社会でも優秀な人材を確保し技術力を高めていくために…

と書くくらいですから、偉い人は、学生が減る一方なのにどの会社も採用を増やすなか、いまのままじゃ入社して定着するのは(私のような)バカばっかりになってしまう、と危機感を持っているようです。


 公務員だって、特にI種はどんな民間企業の総合職と人材の取り合いになっているのかを考えれば、より魅力的な待遇を用意するのは決しておかしくないと思うのですが。

 賃金や福利厚生という面もそうですが、雇い主からの評価というのも大事だと思うんです。

 公務員の雇い主は、言ってみれば国民一人ひとりです。

 部下を罵倒してこき使うばかりの会社じゃ、どんどん人は辞めていき、まともな人は入ってこなくて、いずれ会社がつぶれてしまうのが当然の帰結じゃないでしょうか。


 マッサージチェアだって、9時5時(=5時は「翌朝の5時」)で大半をサービス残業(=ただ働き)させているんだから、そのつかの間に使ってもらったっていいんじゃないかと思うんですよ。私は。

 私の職場にはそんなものありませんが、マンガ喫茶で夜通しマンガを読むときにマッサージチェアを使うと効果てきめんです。


 今日は日付が変わる前に帰れた、とか、「めざにゅ〜」が始まる前に帰れた、とかそんなことを言っている人たちの、退勤後のことまでテレビがこうしてあげつらったって、見ているほうはちっとも楽しくないのです。


 デジタル放送対応のテレビを購入した世帯の10%は実際には地デジ放送を見ていないのだそうですね。(5月28日付日経MJ)

 つまり2011年には地上波テレビを見なくなる人々が一定数いるというのは、もっともな話かもしれません。
author by よんなん
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