ついつい夜更かし

 きょうは、昼食を済ませてから出かけ、午後から日色健人君の選挙活動を手伝いました。

 手伝ったといっても、基本的にはモモタローの後ろからくっついて歩くだけなんですが。

 午前中は日色君とボーイスカウトの後輩2人で、「モモタロー」というには家来が1人足りませんでしたから(笑)、こんな自分でもいないよりはいいでしょう。


 午後は(確か)海神地区を重点的にモモタロー。


 きのうもそうだったんですけど、歩いている途中ですれ違う人に「こんにちは」と最近流行の“あいさつの魔法”をかけても無視がほとんどです。

 一方、トラメガ片手に細い路地を歩いていると、玄関先まで出てきて声をかけてくださるのは、ほとんどがご老人。


 政治家というものを身近な存在に思っている世代と、何かこう壁のようなものを作っている世代との違いを感じましたよ。……我々世代は、政治家ってのは(直接の知り合いでもない限り)関わっちゃいけない人みたいなイメージを持っている気がします。


 夕方、(確か)船橋駅北口に陣取って帰宅途中の皆様にアピールしたときは、自分と日色君で代わる代わるマイクを持ちました。

 選挙カーには乗らない、駅前でもなるべく直接有権者に声をかけている姿勢は、他の候補にないよいところだと(個人的に)思います。(通りすがりの有権者にはほとんど無視されてますけど…)


 船橋駅前はちょっとした繁華街でもあり酔っ払いも多く、自分がマイクを持っていると「本人にしゃべらせんかい!」と(なぜか関西弁で)怒鳴られましたが、いやいや、本人の主張が聞きたければそこにいますから話しかけてください……って、さっきあなた本人に絡んでたでしょ。

 20時に切り上げて事務所へ戻って夕飯、家へ帰るのは21時半過ぎです。


 さっさと寝ればいいのですが、頭は回転していて寝る気にはならず、かといって特に何をするでもなくtwitterのタイムラインを眺めていたら時間は過ぎるばかりで、結局寝たのは0時前でした。
author by よんなん
- | trackbacks (0)

出陣!

IMGP2664.jpg 大学時代の知人で4年前に船橋市議会議員に初当選した、日色健人君が2期目の出馬、とのことで手伝うことにしました。

 告示日のきょう、立候補の届出を済ませてきた日色君の事務所に9時半ごろ出向くと、「出陣式の司会やって」ということで、久しぶりに人前でマイクを握りましたよ。

 前回は選挙のために借りた事務所でしたが、日色議員は去年の4月に常設の事務所を国道14号線脇に構え、今回はそこがそのまま選挙事務所になりました。


 写真は、街頭演説ののぼり。(正式には「街頭演説用標旗」)

 選挙管理委員会から渡されるもので、拡声器を使うときは掲げる必要があります。


 よその陣営では、名前を布にアイロンで貼り付けられる用紙にパソコンで打ち出して、なかには顔写真入りのものまで作ったりするところもありましたが、日色陣営は前回同様に筆で墨書きです。

 もちろん、街頭演説のときにはこの“公式のぼり”のほかに、もうちょっと目立つ私製の幟も持って行きます。


 さて、案外知られていないのが、選挙カーにまつわるルール。

 まず、選挙カーのレンタル費用、ドライバーの人件費は公費で負担されます。……カネがなくても最低限の選挙活動はできるしくみです。

 今回はレンタカー+支援者のドライバーという体制でしたが、前任地の群馬県高崎市ではタクシーを1台借り上げて選挙カーにしている候補者を見たことがあります。ドライバーのあてがなければ、そうしてタクシーごとチャーターしても代金は公費で負担してくれるわけですね。


 ここからがびっくりですが、まず、選挙カーには候補者が乗っている必要はありません。

 そして、走行中は「連呼行為」しかしてはいけないのです。


 Ω ΩΩ<な、なんだってー!!!


 誰しもが選挙カーに対して、候補者の名前ばかり連呼されてうるさい、と苦々しく思ったことがあると思いますが、連呼「しか」してはいけないという公職選挙法の決まりなのです。

 ちなみに、政策や主張を述べる「演説」を選挙カーでやるには停車する必要があります。

 また、選挙運動員に報酬を支払うと選挙違反ですが、選挙カーから名前などを連呼をする「うぐいす」(男性の場合は「からす」と呼ばれる)には報酬を支払ってよいことになっています。(ただし公費負担ではありません)

 これでは、選挙カーが世の中からなくならないわけです。


 個人的には、選挙カーなど走らせないほうが有権者の受けがよいのでは……という気もしますが、そこは「支援している現職の選挙カーが来ない」=「あいさつに来ない」と同義に受け取る一定の支持者層もいるようで、選挙カーは選挙カーとして日色陣営は走らせています。
(あいさつといっても戸別訪問は違反なので、結局、路上から拡声器での連呼に落ち着く)


 候補者本人は選挙カーなどには乗らず、徒歩で辻々をまわる「モモタロー」です。

 「モモタロー」というのは、メガネドラッグのCMのように、タスキをかけた候補者を先頭に運動員がのぼりを持って後からついて歩くのが似ているので、そう呼ばれます。

 実は公職選挙法には

第百四十条  何人も、選挙運動のため、自動車を連ね又は隊伍を組んで往来する等によつて気勢を張る行為をすることができない。

という決まりがあるのですが、数名程度のモモタローで「隊伍を組んで往来」とみなされた例はないようです。(珍走団のようなものを想定した条文と思われる)

IMGP2665.jpg モモタローに随伴する自分は、街頭演説で選挙運動に従事する人用の腕章を着用します。

 腕章は市選管から一定数を渡されるので、いくらボランティアといえども人数だけにモノを言わせた選挙はやれないことになります。


 出陣式のあと、昼食をはさんで午後1時ごろモモタローに出発し、夜8時まで延々と歩きっぱなしでした。

(2011/4/25執筆)
author by よんなん
- | trackbacks (0)

久しぶりの「机上旅行」

IMGP2655.jpg 昨秋に北海道をドライブしたとき、沿岸バスの営業所で買っちゃった「萌えっ子フリーきっぷ」。

 今月いっぱいが有効期限です。

 つい買ってしまったフリーきっぷの有効期限が近くなって消化するための旅行をしたのは一昨年の「スルッとKANSAI2daysチケット」がありました。(1日目2日目


 北海道への往復は、羽田〜新千歳の往復に札幌での1泊がついたフリープランが18800円からあり、「延泊」ではなく「帰着日変更」を使えば札幌連泊をしなくても道内の滞在日数を延ばすことができます。(たとえばこんなの

 さてどう消化してくれようか、と図書館で北海道のガイドブックを片っ端から集めて目を通してみたら、沿岸バスの沿線に触れているのはたったの1冊。

 ここ、国道は「日本海オロロンライン」として有名なんですが、海岸沿いに稚内へ向かう車窓以外の見どころはあまりなく、上級者向けのエリアなんですよね……。


 まず旭温泉は押さえておくとして、苫前町の郷土資料館は前回冬季休館で行き損ねたからなぁ……と思ったら、資料館の開館は5月からですかっ! ぬはっ。

 どうせ札幌で1泊するんだし、北海道の大学野球でも見ようか……って、これも5月からですよ。


 サロベツ原生花園も4月じゃまだ枯れ野原だしなぁ。。。

 逆にこの季節は抜海港で野生のアザラシが観察できるのかー、って、そこはクルマがなきゃ行かれませんよ。


 昼に帰宅して、午後は沿岸バスwebサイトの時刻表と格闘して、あれこれ案を練ってみたものの、自分には2日券を1枚消化するのがせいぜいです。

 鉄道なら、無駄に行ったり来たりしても飽きることはないんですが、バスでそれを4日間続けられる自信はないんです。

 7800円は、北海道のローカルバス維持のために寄付をしたと思ったほうがよさそうだ…。


 下を見てちゃしょうがないですが、世の中には九十九電機でWindows7を買うともらえる「つくもたん」グッズを10万円払ってコンプリートしようって人がいるんだから(参照)7800円の浪費などかわいいもの、、、って、昨秋はまだ給付金ではなく働いていた頃の貯金で消費をしていましたから、自分で働いて得たお金だったら……と、自分への言い訳に必死です。orz


 でも、時刻表を繰っていて、オロロンライン沿道にはまだ行ったことがないところがいっぱいあることにも気づきました。

#昨秋のドライブでは稚内→増毛を半日で移動したのでほとんど素通り

 古丹別って羽幌線が通っていたのに国道からは外れた内陸にあって、バスも行き止まりの枝線になっています。

 たぶん、2000年か2001年に行った(はずの)廃線活動でも訪れなかったと思います。

 初山別の道の駅も、昨秋はスタンプだけ押して素通りしてしまいましたが、隣接の天文台は昼でも太陽が観察できるようで面白そうです。


 また気が向いたら、5月下旬〜6月にでも行けたらと思います。

 キップ買い直しだけど。……まぁ、5月から新デザインになることですし。

 都市対抗の予選か、北大と小樽商大の応援合戦あたりとからめたいですね。


 そういえば前も書きましたけど、近所の小学校には「時刻表クラブ」があって、毎週のクラブ活動(=授業)の時間で「机上旅行」をしているのだそうです。
author by よんなん
- | trackbacks (0)

高校理科の復習

 原子力発電所の件、仕事はプロに任せて自分はいま自分がやれることをやればいいよ、と特に関心は持ってませんでした。

 新聞は毎日読んでいますが、圧力容器だの、何ベクレルだの、いろいろ書いてはあるもののどういう意味なのかはよく分かりませんでした。

 ただ、店頭で売られているものは大丈夫なんでしょうし、蛇口から出てくるものもちゃんと飲めるのでしょう。


 ところが、どうも政府と東京電力の言っていることや、その公式発表を垂れ流すだけの新聞は信用ならん、と言い出す人がちらほら出てきたわけです。

 ラジオではフリージャーナリストが「政府が散々風評を垂れ流しておきながら、我々が真実を伝えればデマ呼ばわりする」と言い、mixi上では知人が「政府はこう発表してテレビ・新聞も大したことはないように報じているがだまされてはいけない!」みたいに書くわけです。


 異なる2方面から同じ話を聞くと、ちょっとは影響を受けるわけですね。

 原子炉工学や放射線医学の難しいことは無理でも、高校の理科で習った核分裂の話くらいまではおさらいしておこうか……と、図書館でそれっぽい本を読んでみました。

 原子核=陽子+中性子とか、同じ元素でも中性子の数が違う同位体とか、不安定な同位体はα線(=ヘリウム原子核と同じ)やβ線(=電子+ニュートリノ)といった放射線を出して他の元素に変化(崩壊)する(=核分裂)とか、核分裂の際に熱が発生するとか、そういえば確かに習ったなーと思うことが多々ありました。


 話はちょっと横道ですが、科学者(理学系)の究極の関心は「宇宙は何でできているか、どうやってできたか」でして、元素周期表の空欄=宇宙や地球ができたときは存在したけどすでに崩壊して地球上から消滅したと考えられる物質を「加速器」で人工的に作ってみたり、「スーパーカミオカンデ」で宇宙から降ってくる放射線などを観測しているのですね。

 加速器は、元素に別の元素を高速で当てて核融合させて(ほぼ一瞬で崩壊して消えてしまうような)元素を作って観察するわけです。……合ってますか? >理学系の人


 あほだなー、と思ったのはウランの話。

 ウランにはそもそも安定な同位体がなく、常に放射線を出しながら崩壊し続けているんですが、たとえばウラン238で寿命が64.46億年(半減期44.68億年)と地球の誕生時(45億年くらい前)からの時間よりも長いので、そこらへん…といえば語弊があるでしょうが、鉱山を掘れば「天然ウラン」として出てくるわけです。

 で、ウラン鉱石に0.7%ほど含まれているウラン235という同位体は、一度中性子を人為的に(←重要)外からぶつけると分裂して中性子を放出してその中性子が隣のウラン235に当たり、当たられたウラン235も分裂して中性子を放出して……これを暴走させれば爆弾やチェルノブイリ事故に、中性子の動きを一定の管理下におけば発生熱を有効利用できる原子炉になるわけです。


 それはひとまず置いておいて、ウラン鉱石からウラン235を取り出した残り、これは単なる放射性同位体のかたまりで英語では「Depleted Uranium」(直訳:使い尽くしたウラン)なんですが、なぜかこれが日本語では「劣化ウラン」。またの名を「放射性廃棄物」。


 誰ですかこんな翻訳したの。

 掘れば出てくるものが、さも恐ろしいもののように聞こえるじゃないですか。

 まぁ、このウラン238に中性子を照射するとプルトニウム239になってまた別の使い道が出てきたりするので、一定の管理下に置いておかないとおっかないわけですが。


 さて、ここまでおさらいしてようやく新聞に書いてあることの意味が分かりました。

 「被覆管」はウラン燃料を詰めた管で、外側を覆っている「ジルコニウム合金」は膨大な放射性物質を管の中に閉じ込めて漏らさない役目を持つけれど中性子線は透過するので、核分裂反応的にはないのと一緒。

 「制御棒」は中性子線を通さない材質でできていて、ウラン235が分裂して放出された中性子が次のウラン235の分裂を引き起こすのを止める役割がある。→地震発生と同時に差し込まれて機能は果たしている。


 で、ウラン235の連鎖的な分裂は止まって、チェルノブイリ型の暴走事故が阻止されたのは官房長官が言う通りなわけですが、現在問題になっているのは一度分裂したウラン235から発生した不安定な元素が崩壊しながら収束に向かう過程ですね。

ウラン235に中性子を当てる(←これは止まった)
  ↓
ウラン236(不安定)
  ↓
クリプトン92(不安定)とバリウム141(不安定)と中性子に分裂(一例)
  ↓
クリプトン92は寿命1.84秒でβ崩壊してルビジウム92(不安定)に
  ↓
ルビジウム92は寿命4.49秒でβ崩壊してストロンチウム92(不安定)に
  ↓
ストロンチウム92は半減期2時間40分で崩壊して……
  ↓
………

と、不安定な物質はみるみるうちに崩壊して限りなくゼロへ向かうわけですが、まだ熱を出すんです。

 おお、まさに官房長官が会見で真っ先に説明していたことじゃないですか。

 いや、すごいのはカンペを作った官僚かもしれませんけど。


 で、電源がないので循環するはずの水が滞留してしまい、水は一定以上の熱を吸収すると蒸発するわけで、水が蒸発すると体積は5000倍になりますから圧力容器を内部から破壊してしまう心配が出てくるのですね。

 そりゃぁ、水蒸気を逃がさなきゃいけないわけだ。

 もちろん、一番望ましいのは、水を循環させてパイプ越しに(←重要)大気なり海水なりで冷やしてまた戻すことなんですが。


 で、蒸気を抜いて圧が下がった(+水が蒸発した)ところへやれポンプだ放水車だ海水だなんだと水を入れてやるわけですが、どうやらどこかから漏れているぞ、と。

 でも、ここで水を止めてしまったら同じことの繰り返しです。

 また、水に晒し続けておかないとさらに温度が上がって被覆管が熱で融けてしまう(もしかしたらすでに融けてしまった)かもしれない、これはとにかく困るから冷却最優先で漏れるのはあとでどうにかするしかない、というのが現時点なんでしょうね、きっと。


 点検中で止まっていた4号機の燃料貯蔵プールもほぼ同様、という理解でいいんでしょうか。>原発屋さん


 それでもでもやっぱり、一番いいのは、湯になった水をパイプで外へ引き出してパイプ越しに(←重要)熱を大気や海中に逃がして、また内部へ戻して燃料(というか、被覆管)を冷やしてやることです。やっと分かりました。 

 とはいえ、循環システムを復旧させるのには、しばらく時間がかかるんだろうな。

 それまでは漏れ出しも続きますよ……と。

 なので、できるだけ回収してタンクへ溜める一方、大気や海中に漏れ出た放射性物質は計測して監視しましょう、政府や東京電力はその情報の出し方が下手だ、ということで「今北産業」的にはいいんでしょうか。(なげーよ)

 でも結局、出てきた数字をどう評価するのか(食べるなとか、飲むなとか、逃げろとか)は、おとなしく専門の先生が言うことを聞くしか、自分にはできません。


 あー疲れた……みんな分かって騒いでいるんだとしたら、すごいなぁ。
author by よんなん
- | trackbacks (0)

ひざかけ持参

 前職場以降の職場での私を知る方は、ひざ掛けを職場に常備していたのをご存知かと思いますけれども。

 火曜から毎日通い始めた船橋市立中央図書館は、どうやら節電で暖房が入っていないようで、火・水は何も持たずに行ったら2時間いただけですっかり冷えてしまいました。


 月末館内整理日で休館だった昨日をはさんで今日はひざ掛け持参です。

 (なぜか手元にある)キャセイ航空の機内ブランケットは薄くて軽いのに暖かくてよいです。


 さて、きょう図書館で読んだのは、住まいの本。

 「モダンリビング」という雑誌や、「東京人」のリノベーション特集

 新居のリフォームはリノベーションと呼べるほどのものではなかったですが、水まわりほぼ全取替えのためにキッチン・バスルームのショールーム通いをしたのには骨が折れました。

 ……楽しかったですけど、床の張替えと水まわり交換だけであれだけの労力でしたから、間取り変更を伴うレベルになると自分だけではたぶん無理です。

 建築家に依頼する、相談する、という方法もあるのか、とはじめて知りました。(ぇ

 『東京R不動産2』に出てきた物件「剥き出しのポテンシャル」も、建築家に依頼した作品だったなんて。(同じ部屋が『モダンリビング』でも紹介されてた)


 売主・買主・仲介不動産屋のほかに、センスのある建築士さんが一枚かんでいたんですね。

 読み返したら「楽しみながら、建築家と家を作っていった」とちゃんと書いてありました。


 先のことは分かりませんが、誰かが運よく後継者を見つけて実家を引き続き住居兼診療所として使うとなれば、いずれは家族構成の変化に合わせてリノベーションすることになるんだろうなぁ。

 あるいは、自分が新潟赴任を命じられれば、祖母が最期まで暮らしていた父親の実家を再生してみたいなぁ、なんて思ったり。


 ところで、建築家ってどうやって探せばいいんでしょうね?

 姉歯さんみたいな建築士では困りますし、かといって、自分の身の回りで大学の建築学科を出ている人は官庁やインフラ会社に勤めていて個人の住宅を手がけてくれそうにないですし、去年に旅先で知り合った方は事務所が岡山です。

 まぁ、捕らぬ狸の皮算用とはまさにこういうことをいうわけですが、そんな妄想をしながら図書館へ通っています。
author by よんなん
- | trackbacks (0)

食らえ!福島の野菜祭 〜風評被害に負けないで〜

IMGP2566.jpg 表題の会に招かれて京成線沿線の都内某所へ行ってきました。

 会場は、私の勤務先と同業のM社の方の社宅!(写真の左から2棟目)

 築20年ほどで、家賃をうかがったら私の勤務先の社宅の家賃と比べておおむね築年数に反比例するようなイメージです。

 アンティークな社宅がほとんどを占める私の勤務先とは違って、築20年台でもM社さんでは古いほうの部類に入るのかどうか、勤務先の社宅では標準的な設備のことを話したら、「バランスガマ……?」という反応でしたよ!

 ……って、自分もバランス釜を(見たことはあるけど)実際に使ったことはないんですが。


 そんなM社さんですが、社宅はマイホームを購入するまでの一時的な住まい、という位置づけで積極的に増やしているわけではなさそうで、入居も順番待ちなら住み続けられる期間にも限りがあるのだそうです。

 ……まぁ、引越しが必要な転勤が考えられない会社だから、社員が「家を買うと転勤」という都市伝説にガクブルせず安心してマイホームが買える、というあたりも、私の勤務先とは違いますね。


 さて、表題の会、きのう自分も買い物へ行って野菜売り場を見てみたら、そもそも福島産の野菜が並んでいなくて、主催者夫妻はいったいどうやって入手するのだろう……と思っていたら、やはり入手できなかったとか。

 そんなわけで趣旨はすっかり変わって、ただ昼からぐだぐだ飲み続けるという会に。
(いちおう、茨城県産の食材を中心に揃えたそうですが)


 21時ごろにおいとまするまで、9時間くらいやってました。

 家に帰り、22時過ぎに床に就いてからは3時間くらい悶絶して4回くらい吐きました……。

 これは絶対に食材のせいじゃない、飲みすぎのせいだ、と自分に言い聞かせるのに必死でしたが、特に確たる根拠はありません……。。。

 ただ、吐くほど飲んだのは、12月以降ホームパーティー的なことを主催・お呼ばれ合わせて4回やって、2回目です。


 飲み屋と違って時間制限がないので、飲みすぎには気をつけないといけませんね……。
author by よんなん
- | trackbacks (0)

実家周辺の現在

IMGP2539.jpg いまや立派な被災地として報道されている浦安市内にかかりつけの心療内科があり、きょうはもともと診察日だったので行ってきました。

 液状化の原理は、カップに米や豆を入れた後、カップをトントンと叩いてやると全体のカサが減る(米や豆が沈んで空気が浮き出る)のと同じで、砂でできた土地を地震が揺らすと、砂が沈んで水が浮き出るんですね。

#浦安の埋立地は、遠浅の海の砂を掘り起こして埋め立てたものです。

 マンションや鉄道の高架橋のような大規模構造物は、その砂の下にある岩盤まで基礎を打って建てているので、写真の新浦安駅ビルように地面が沈んでも建物はそのままで段差ができています。

IMGP2551.jpg 一方、戸建て住宅は岩盤に届くような深い基礎を打たないので、明暗が分かれました。

 幸い、実家は現在のところ素人の見た目や、DIY工具の水平器で分かるレベルの傾きは出ておらず、家族はそのまま暮らしています。
(詳細は専門家の診断を受ける必要があると思いますが)

 建築工学には詳しくないのですが、実家を建てた父親が「基礎は6メートルまで打った」「費用は100万円くらい」と言っている話を合わせると、どうやら「柱状改良杭工法」という方法がとられた様子です。

 岩盤まで届かなくても、直径50cmくらいの穴をおよそ2メートルおきに何本も掘ってセメントを流し込んで固めて杭状にしておくと、地震で揺らしても杭との摩擦で砂が動かない、という理屈です。

 写真は実家の近所で、もはやどれがまっすぐでどれが傾いているのか分かりませんが、真ん中の三角屋根のお宅で、建物の右側が沈んで左側が浮いています。

 実家周辺は30年ほど前に旧財閥系の大手不動産業者が開発した建売住宅団地で、歩いて見た範囲では傾いているのはその後に建て替えられた家が目立つ印象でした。

 建て替えたところはおおむね、庭をなくして建物を広くしていますから、元あった家の下には杭があっても、庭や犬走りだった部分に(お金をかけて)杭を打たなかったお宅は、そこが泥と化して沈んで傾いてしまったのでしょう。(推測)

 もちろん、建て替えてもまっすぐ残って(?)いる家もあります。そういうお宅は、地面にもお金をかけたのでしょう。

……ということで、合ってますでしょうか? >建築方面の方


 傾いた家は、ジャッキアップして元に戻すとか。

 杭を打つのにお金をかけるか、傾いてもお金をかければ元に戻るなら何十年〜何百年に1回あるか分からない頻度の液状化が起こればそれはそのときと考えるか、判断は人それぞれかと思いますけれども。


IMGP2545.jpg さて、道路に杭をバカスカ打ってしまっては水道管やガス管を簡単に埋設できませんから、今回は見事に液状化して上下水道・都市ガスの供給に支障が出てしまいました。

 あちこちで地面を掘り返してガス・水道の復旧工事をしていて、液状化で吹き出た泥を片付けた後の砂埃と合わせて、市内全体が埃だらけです。

 車が走れば目に見える量の埃が舞い、バスも高級車も泥だらけで走っている光景なんて、ずいぶん久しぶりに見た気がします。

 たぶん、4年ほど前に行ったギリシャの街並み以来じゃなかろうか……。


 きょう、花粉が積もるほど飛散してニュースになりましたけど、「花粉が積もったのが見える」なんて、日本の町はどれだけきれいなのかということです。


 話をライフラインに戻すと、電柱は傾きつつも、震災直後でもどうにか電気だけは通じていました。……きょうの時点で、実家では下水道と都市ガスが復旧していて、かなり状況は改善されたようです。


 それまで計画停電が実施されたわが新居とは逆に、ガスが復旧するまで“オール電化生活”を余儀なくされたという話で、リビングの食卓には所狭しとホットプレートや卓上IH調理器が鎮座していました。

#2011/3/25追記:3月25日に上水道も復旧しました。


IMGP2544.jpg 水道というのは、上水道よりも下水道のほうが重要ですね。

 上水道は、止まっても水を買ってくるなり給水車から汲んでくればよいものの、下水道は庭に撒いて捨てる以外にありません。……それも 庭 が あ れ ば できることです。

 マンション住まいの私の主治医の先生のお宅も診療所もまだ復旧しないようで「下水道が復旧したんですか、それはうらやましい限りです、だいぶ違いますね」というお話です。


 写真は、新浦安駅近くのマンションの中庭にあった仮設トイレ。

 下水道が通じない限り、用を足しにここまで来なきゃなわけです。


 ……家の建物には目に見える被害もなく、物が倒れたり落ちたりということもなく、家族にはケガもなく、本当に何よりではありましたが、このレベルでも実態として両親は少々疲れて参っている様子ではありました。

 家が傾いて疎開をされている方や、東北地方でもっと過酷な避難所暮らしをされている方々は、なおのことだと思います。


 浦安市内では、市立小中学校の建物は現在避難所として開放しておらず、避難所に指定されている公民館は(埋立地ではない)元町地区の2つだけ(3月24日現在)で、家に住めなくなった人たちの大半は自発的に知り合いや家族の単身赴任先を頼るなどして疎開暮らしをしているようです。


参考:浦安市公式サイト内「市内の被害状況
author by よんなん
- | trackbacks (0)

大人の社会科見学 船橋市議会

IMGP2502.jpg 自宅警備ばかりしていても仕方がないので、市議会の傍聴へ行くことにしました。

 知人でもある日色健人議員は10日の本会議で質問予定、とのことでしたが、あいにく先約ありで、「そしたら予算委員会が一問一答形式で面白いかも」というアドバイスで今日から始まった予算特別委員会へ。

 本会議は録画中継で見るとおり、議員が半ば演説のように延々と質問をして、それから答弁、というスタイルですが、予算委員会は質問→答弁→質問→答弁という丁々発止のやりとり(のはず)です。

 本会議の傍聴はいつ行っても入れるんですが、予算特別委員会の傍聴は開会時と休憩時しか出入りできないそうです。

 今日は10時の開会で、昼ごはんを食べてゆっくり家を出たら13時の午後の開会に間に合わず、13:40ごろに受付。事務局の職員の方に次の休憩までお待ちください、と案内されて待ちます。

 実際に入れたのは14:50で、事務局の方も「普段ですと1時間ほどで休憩なのですが…」とおっしゃっていましたが、配布された「審査順序」に記されていた「順序1」の「総務費」に災害対策費が含まれていて、折も折で質問が多く出たようです。


 14:50の再開後は「審査順序」の「順序2」で「労働費、農林水産業費、商工費、消防費、中央卸売市場事業会計」。

 委員は好き勝手に発言できるわけではなく、委員長が指名した会派の順序にしたがって、各会派を代表する委員が会派人数に応じて割り振られた順序1〜7の総持ち時間を適宜使って発言します。

 たとえば民主党は3人しかいないので総持ち時間は31分で、委員長が「民主党の発言を許します」と言っても「民主党は順序5、6、7、に質問時間を使いたいので、順序2、3、4では質問を致しません」という旨を発言したり。

 そういう観点では、公明党(84分)や共産党(69分)はじっくり質問ができます。

 ただ、残念ながら質問の中身は、それって予算委員会で聞くこと? 普段の政務調査で分かるんじゃない? という話が多かったのが残念でした。

 たとえば、とある会派のとある委員の質問は……

問「船橋市内の畜産農家は何軒か?」
答「16軒。うち14軒が酪農、2軒は畜鶏」
問「撤退が起きる理由は?」
答「ニオイが原因」

そんなの、議員バッジをつけて市役所4階の農水産課へ行けば教えてくれるでしょうに。


 そういう観点では、共産党の石川委員は、イエスかノーか、やるかやらないのか、その点について市長はどうお考えですか、という質問のしかたで、その回答を議事録に引き出す(←重要)という手法は、さすが8期目のベテランだけあると感心しました。

 全体的にはそういう質問をできる議員が少なく、傍聴者を6人に限定して、おまけに会議中の出入りを禁じてまで静粛性を確保するべき委員会には思えなかったのは残念です。

#委員や、議員傍聴人、市役所の担当者は出入りできる

 本会議は、行けばいつでも入れますし、生中継・録画中継もしている一方で、委員会は議事録が文字で公開されるのみであるばかりか、傍聴者による撮影・録音も許可なくすることは禁止で、傍聴中にtwitterでつぶやいただけで新聞記事になって当人が陳謝する世界です。
議員がツイッター中継 船橋市議会 2010/3/24千葉日報ウェブ)
船橋市議・日色健人氏による船橋市議会の予算特別委員会ツイッター実況まとめ


 公開性の点のほかに、効率性の点でもどうかと思う部分がありました。


 国会の予算委員会なら、総理やその他の大臣の叩けば出るようなホコリをバンバンたたく舞台ですが、市長や副市長に、そんな話題性のあるスキャンダルがそうそうあるはずもなく、文字通りの予算を審議する会議になります。

 質問を受けて立つ市当局側は、市長、副市長、そのほか担当部局の職員がおよそ30人。

 ある程度テーマを分けて質疑が行われるとはいえ、大半の時間は、彼ら個々の所管には関係のない質疑です。総勢14人で来ていたヒマ……もとい熱心な消防局の職員をはじめ、これだけの職員を長時間拘束してやるような会議か、というのは考える必要がありそうです。


 どうでもいい質問をする議員の質問に答えるのに職員を待機させるのもばかばかしいですし、逆に、本格的な質問をする議員は事前に質問通告をする(そうでないと、担当者がいきなり聞かれても答えられず議論が進まない)ので、それはそれで事前に用意した質問と答えを台本のように読み上げ、それをまた議会事務局が議事録として文字に起こす二度手間で、およそ21世紀の時代にはそぐわないと思います。


 個人的には

1)9つもある会派を再編→3〜4つくらいの大会派にして、公明党や共産党のようなまとまった質問時間を確保する→ある程度の規模の会派内で政策勉強をして質問を練る
2)事前に質問通告をしたものは文書で回答して、それを正式な議事録とする
3)質問に対する回答は「宿題」があってもよいことにする(複数日開催にする)

が、さしあたってパッと思いつく、ヒョーロンカ的な改善案でしょうか。


 会派再編なんて、口で言うほど簡単じゃないのに。

 制限時間がある口頭での質問と回答を経ないで、文書でのやり取りを正式な議事録にしたら、「質問主意書」状態になってそれを濫用する議員も出るだろうし……。

 事前の質問通告は国会でも同じで、そんなものないほうが国会中継は面白いんですけれども、じゃぁ議会がいつも「朝まで生テレビ」状態でいいのか、というとそれはそれでもろ手を挙げて賛成するには微妙な話です。
author by よんなん
- | trackbacks (0)

地震六日目 自宅警備は続く

 本当なら、リハビリを兼ねて図書館通いを今週から本格的に始めるはずだったんですが、その矢先の大地震でした。


 なにその小学生みたいな「今やるつもりだったのに」的言い訳。


 きのうあたりから、簿記2級の勉強を再開しようと問題集とテキストを広げたんですけど、問題は何を問うているのか理解できず、テキストの解説も日本語が読めない体たらくで(←本当に!)、どうしようもありません。

 何もしないよりは、と、問題集の答えを見ながら、事実上の「書き取り練習」を2問だけ。

 特にきょうは寒い上に風も強くて、外出をする気にもなりません。


 マイミクさんのつぶやきに「ニュースを見続けないこと」という、災害時のストレス対処法があり、ニュースも消したら、あとはtwitterに向かうネット住民しかすることがありません。


 百歩譲って何かしらポジティブに考えるとすれば、夕方、浦安の実家から家族が風呂と洗濯機を使いにやってきたので、あぁ、自宅警備をしていた甲斐があったのかな、と思える程度でしょうか。
author by よんなん
- | trackbacks (0)

地震三日目 実は千葉県も被災地

IMGP2494.jpg きのうの朝刊では休みだった地域面が、きょうの朝刊に掲載されました。

浦安の医院 泥に埋まる
 東京湾を埋め立てて造成された浦安市の中町、新町地区では、地面の液状化による被害が相次いだ。
 同市美浜の産婦人科医院では、泥水が入り口のガラスを割って流れ込み、1階診療室の医療機器などは厚さ20センチ以上の泥で埋まった。女性看護師(57)は「患者さんを連れて外に逃げることで精いっぱい。機器を2階に上げる余裕もなかった」。

 ありゃ、実家のすぐ近くの産婦人科院じゃないですか。

 もしかして、実家も??

 きのう母親からの電話を「あーはいはい」と聞き流して切ってしまいましたが、泥をかき出しに帰らなくてはいけないのでは??

 それに、実家の診療所は、更新時期が来ている機器をどうにかこうにか使い続けて診療を続けているはずで、この産婦人科院と同じような被害なら跡継ぎを確保して機器を更新するか診療所をたたむか、という話に直結してしまいます。

 話題に触れなかったのは、心配させないためだったのでは?


 ……5分くらい思案して、googleマップのストリートビューで産婦人科院を見てみました。

 やっぱり。

 この産婦人科院だけ、あの界隈で(なぜか)地面を掘る形で「半地下」にあたるような場所に1階があります。

 地面が液状化すれば、泥が流れ込んでくるのは当たり前です。


 あの界隈は、道路・歩道から階段を数段上がるようにして玄関がある診療所や薬局がほとんどで、実家もそうです。

 幼い頃から、どうしてそういう構造なのかずっと不思議でしたが、やっと分かりました。

 「建物は、専門家の人に診てもらうまで分からないが、さしあたって被害はない」という母親の言葉を信じることにします。
author by よんなん
- | trackbacks (0)
  1. 無料アクセス解析