チアスティック考

IMGP2102.jpg 都市対抗野球の応援グッズで、ほとんどのチームで採用されていたのが「チアスティック」。

 毎日新聞の記事では好意的に取り上げられていますけど。

 まぁ確かに、なかなかいいものを考えたなぁとは思うんです。

 プロ野球(最近見に行ってませんけど)なら手拍子代わりにメガホンを叩いて鳴らしますが、あれをタダで配っていたのでは予算がいくらあっても足りないでしょう。

 ビニールの風船をふくらませるだけの代物でありながら、けっこういい音が出るので、配るには最適の発明品だったのではないでしょうか。


 ……ただ、「いい音」がしすぎるように私は思います。
 うるさいです。チアスティック。

 JR九州などのように、応援席がいっぱいにならないような企業ならちょうどいい音量なのですが、応援席を外野はおろか2階席まで埋めるような企業になるとシャレになっていません。


 いちど、外野に入りましたが、内野の応援席から聞こえるのは、応援曲でも掛け声でもなく「バン、バン、バンバンバン」の音だけ……といってもいいほどです。

 応援曲や掛け声(応援団のリード)は、いちおうマイクを通しているはずなんですけど。

 いちおうは曲に合わせて叩いているに違いないのですが、1万人以上の叩くタイミングが全員きれいにそろうはずもなく、他のすべての音をかき消しています。


 個人的な持論としては「応援は基本的に声で」なので、その「声」をかき消してしまうチアスティックはいかがなものかなぁ、と思うのであります。

 ちなみにこれ、早慶戦の応援グッズでも数年前から採用されてるんですけど、秋の早慶戦にやってくる早稲田実業の学生(授業の一環?)がやたらめったら鳴らすんですよね。……何も早実を応援に呼ばなくたって、、と個人的に思っています。


 唯一、トヨタ自動車のチアスティック(写真左)は変則的な形(バット状?)で、叩いても一般的な棒状のタイプ(写真右)ほどの音が出ないのがよかったです。
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「早稲田健児」3番

 ああいうこと(前項参照)を言っといて、やっぱり嬉しいわけです。


 久々に、自分の部屋で一人で飲みます。


 ここでは堂々と「早稲田健児」3番を口ずさめるわけです。

 高校野球は、大学野球と違って「『倒せ』応援」がNGなので、「コンバットマーチ」でも「慶應 た・お・せー オー!」の部分は「○○(=バッターの名前) かっとばせー オー!」に言い換えられます。

 そういう環境下では「早稲田健児」の1番はかろうじて歌えても、3番は「敵を音をあげた」という上に、「乾杯だ 盃あげて」という歌詞があるので、とても甲子園では歌えないでしょうね。(そもそも神宮球場でも1番しか歌いませんし)

(優勝翌日のニュースで、コーラで乾杯する選手たちの映像が流れましたけど)


 青島幸男作詞のこの曲、実にいい歌です。
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系属校ですよ

 早稲田実業学校高等部の優勝を我がことのように喜んでいる早大出身者が少なくないようです。

 私もそうなんですけど。


 でも、何か違う気がするんですよね。


 そこのあなた、早稲田実業学校の校歌歌えますか?

 早実の応援歌「伝統の旗」歌えますか?

 早実のこと、「早稲田実業高校」だと思ってませんか?


 その辺を除けば、選手のユニフォームは大学とほぼ同じですし、応援のスタイルも応援歌や応援曲の大半も大学とほぼ同じです。

 神宮球場で早稲田大学を応援するのと同じ感覚で早稲田実業が応援できちゃうのは事実です。

 進学状況などを見ても、事実上の付属校と化している面があります。
(今回活躍した選手の何人かは、数年後には早大の選手として活躍するんでしょう)


 でも……大学から早稲田に来た人が、本当の自分の母校を差し置いて早稲田早稲田と言うのはどうなんでしょうね、、、しかも、早稲田実業は早稲田大学とは厳密には違うわけで。。。

 なにをかたいこと言ってるのか、水を差すのはあとにしてくれ、お前も喜んでいるんだろうが、と、友達を減らしそうですけどね。


 はい、喜んでいるのは確かです。


 アルプススタンドで、駒苫相手に「慶應たおせ」と応援しているあなたほどじゃありませんが。(思い当たる人ごめんなさい)
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山村留学

 きょうの東京新聞をひらくと、「サンデー版」のテーマが「山村留学」でした。

 小中学生が、山村地域へ移り住んで学校に通う制度です。


 4年前に1か月少々滞在した、北海道美深町仁宇布地区でも行われていました。
美深町公式ページ

 記事によれば、現在も美深町には、16人の山村留学生がいる由。


 確か、いまの仁宇布小中学校は、全校生徒≒山村留学生にほぼ近い状況だった気がします。

 何やら本末転倒のような気もしますが、世帯数35戸、美深市街地から20km離れた集落にとっては生命線のような制度です。


 山村留学の生徒は、親とともに移住するケースや、寄宿舎から学校に通うケースなど、さまざまですが、少なくとも生徒の数だけ人口が維持されます。

 ……ちなみに、寄宿舎は、かつて建設工事が行われた国鉄線の工事関係者の宿舎だった建物なんですね。


 おまけに、学校があれば、教員や職員が配置されます。

 各学年にまとまった数の生徒がいれば、学年ごとの教員が配置されます。

 さらに、中学生がいれば、科目ごとの教員も配置されます。


 最寄の市街地ですら20km離れていますから、仁宇布に移住する教員もいます。


 かつて、国鉄職員とその家族が人口のそれなりの割合を占めていた自治体が道内にはいくつもあったと聞きます。

 ビジネスにならない鉄道は次々と撤退しましたが、さすがに、義務教育に関しては採算が取りざたされません。


 「留学生しかいないに等しい山間の学校」が本当に必要か、にわかには判断しかねるものの、なかなか興味深い制度ではあります。
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タイムリミットは刻々と

 気がつけばもう8月です。

 今の仕事にかわって、まもなく1年です。

……いや、実際には、研修やら見習やらを経て、1人で仕事をするようになったのが12月なので、7か月経過なんですけど。


 次の仕事に移るための社内試験を受けたので、順調にパスすれば、例年どおりなら11月には国家資格をとるための研修に入ります。

 落ちたら落ちたで、違う職場への辞令が出るのが通例のようです。


 つまり、残り3か月ということです。


 幼稚園の卒園アルバムを開くと、将来の夢のところに、今の仕事が書いてあります。

 実際には微妙に違うのですが。(書いてあるのは、競合他社の同職種)


 それはどうでもよいとして、20年を経て実現したと思ったら、とっくに折り返し地点を過ぎてしまった(と思われる)わけです。

 にもかかわらず、私は、この仕事に未練を残さずに次の仕事へ移る「何か」を得たようには、まだ思えないのです。

 それが何なのかは自分でもよく分からないのですが。


 じゃぁ、もう1年やれば得られるんですか、と言われると、微妙ですけどね。
(先輩方の中には、例外的に2年続けた方もいらっしゃるので)

 まぁ、この道何十年という大先輩からすれば、まだ20代の若造に1年足らずで悟りをひらかれちゃ困るというものでしょう。
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在来線特急のグリーン車

IMGP1850.jpg きのう、飲み会があって上野へ出るのに、新前橋から赤羽まで特急「草津白根」(全車指定)のグリーン車を使いました。

 な、なんだって、特急のグリーン車なんて生意気な……と言われそうですが、そうでもありません。


 まず、JR東日本の特急の普通車指定席とグリーン席の料金は、簡単に書くとこんな感じです。

・普通車指定席=510円(通常期)、310円(閑散期)、710円(繁忙期)
・グリーン席=100キロまで1000円(指定料金込み、通年同額)

厳密に言うと違うんですけど、実用上は、自由席料金(100キロまで900円)に上記額をプラス、と理解しておいて差し支えないです。


 そして、「草津白根」には自由席がありません。

 よって、
・普通車指定席に1410円で座るか、
・グリーン車に1900円で座るか。
のどちらか、ということになります。……グリーン車といったって、490円の差でしかないのです。


 また、この1本あとの普通列車だけで上野へ向かうと、2時間4分。
(1本前だと、高崎で結局同じ列車に乗り継ぐことになって、2時間20分!)

 特急「草津白根」の新前橋〜赤羽の所要時間は1時間19分。
 赤羽で降りると2分後の上野行き普通列車が来て、上野までちょうど1時間30分。

 新前橋で1本前の普通列車で高崎へ出ておいて新幹線で上野へ出ると、1時間9分。
 新幹線の自由席特急料金は2200円です。


 所要21分の差をどうとらえるかは、人それぞれでしょう。

 でも、少なくとも高崎から上野まで2200円で新幹線に乗る人に「生意気だ」とは言いませんよね?

 新幹線代を使ったと思って1900円の特急グリーン車を選ぶのは、なかなか悪い話じゃないと思いませんか?


 あ、特急を上野ではなく赤羽で降りるのは、ちょうど赤羽駅の先に100キロの境界があって、1900円の料金が3300円に跳ね上がるからです。(^^;)

 新幹線の自由席が2200円のところを、3300円で在来線特急のグリーン車に乗ったら、それは歳相応でないと思われて当然でしょうけれど。
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ご冗談でしょう、バレンタインさん

 『ご冗談でしょう、ファインマンさん』は読んだことがないのですけれど。

 先日取り上げた新生銀行のCM(参考)。


 ユニフォームはCMオリジナル、ロケ地もインボイスSEIBUドーム。


 千葉興業銀行(ちば興銀)に、ある程度配慮してるのかなぁ、と、下らないことを考えてしまうのでした。

 「ちば興銀は千葉ロッテマリーンズを応援しています!」の言葉どおり、「マリーンズ応援団定期」という商品がありますし、通帳にもマリーンズ柄が用意されていますし。


 ちば興銀にしてみれば、応援しているチームの顔みたいな存在の人が他行のCMに出ちゃって、複雑な気分なんじゃないかなぁ、と思います。

 たぶん、今回のCMのユニフォームやらロケ地の選定には、この辺の事情はまったく関係ないのでしょうけれど。
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「周囲を巻き込む」ということ

 自分でもまずいなと思うんですけど、「周囲を巻き込む」というのが苦手です。

 就職時の面接でも、「あなたの欠点は何だと思いますか?」と聞かれて「ワンマンなところ」と答えましたし。


 さて、日々の仕事のなかで、ぜひ改善したい事柄が出てきました。

 仕事で商品を売るときに使う財布を、現在の貸与品ではなく、もっと違う形の物にしたらグッと仕事がしやすくなってミスも減るのではないか、と。


 なんとなく思い浮かべているような品を、同業他社や、社内でもほかの地域で使っているのを見たことがありますし。


 で、似たような品を手に入れて、実際の業務で使ってよいか、と上司に聞いてみると、NO。

 職場で認めた物品以外で現金を扱うことを、君だけに認めるわけにはいかない、と。


 じゃぁ、職場で認めてもらうにはどうすればよいのか。

 上司の言う、「君だけに」という点がポイントのようです。

 似たようなことを考えている人を集めて、こういうのが欲しいです、とか、こういうのがあるらしいので取り寄せて使ってみたいです、とお願いするのが正攻法でしょう。


 ここで、私にとって最大のハードルは「似たようなことを考えている人を集める」ことなんですよね。


 さらに、私の性格の事情にプラスして、周囲の目もあります。

 私自身がいろんな意味で変わり者であることは否定しようのない事実なんですけど、そうすると、私と仲がいいかのように振舞ってくれる人が、周囲からどう思われてしまうか、と。


 私自身がよく思われないぶんには別に構わないのですが、私が油断してしまったばっかりにその人が……となってしまうと、シャレになりません。

 まぁ別に、職場で一言も誰とも口をきかないかといえばそうでもなく、何人かの方とはわりあい親しく話をしたりしますし、杞憂なのかもしれませんが。
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バレンタイン監督と究極超人

 新生銀行のCMでバレンタイン監督が選手交代を告げているセリフが

「轟天号! 轟天号! 轟天号! 轟天号〜!」

に聞こえちゃうんですよねぇ。


 ……「轟天号」というと、私は『究極超人あ〜る』に出てくる自転車を思い浮かべますが、もともとは東宝の映像作品に出てくる(架空の)ドリル戦艦なんだそうで。
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「お金もうけも充分したしね」

 アスキー創業者の西和彦さんの言葉です。


 学生時代に、西さんが講師を勤める科目を履修しました。

 何回目の講義だったかで、何でもいいから1人1つずつ質問してきなさい、という時間があったので、


「少し前に『西和彦失脚』とかいう話を新聞で読みましたけど、どういうことなんでしょうか」


なんて聞いたのです。

 当時はまだアスキーの会長だか特別顧問だかの肩書きがあり、私にはよく分かっていませんでしたから。
 他の人が、メディアの今後について質問するなか、我ながらワイドショー的な次元の低い質問だったかなぁとは思いつつ。
(なにしろ、理工学部設置の「マルチメディア政策論」という科目なのに)

 失脚が事実であること、そのちょっとした経緯などを話されたのち、別にいいんです、お金も充分もうけましたし、これからはね……と続けるのを聞いて、へぇー、と感心してしまったものです。


 若くして会社を興すような性格の人って、カリスマとして君臨しつづけたがるものだと当時の私はずっと思っていました。
 事業を通じて何らかの夢を実現するはずが、その半ばで破れ、「あの人は今」的な存在になるのは屈辱以外の何物でもないのではないか、と。

……良くも悪くも、創業者は第一線を退いても、何らかの形で指導的な立場を追われても、派手なことさえしなければ一生困らないだけのお金が手元に残るんですよね。

 よく考えてみれば会社をつぶしたのでないなら当たり前、といえばそうなんですけど。

 現在の西さんは学者をやっていらっしゃるようですし、そういえばダイエーの創業者も晩年は大学を作ったりしてましたね。


 芸人の世界でも、テレビに1年くらいじゃんじゃん出たと思ったらその後全く見なくなってしまうような人も、そういう部類に入るのかなぁ、と思います。

……レイザーラモンHGとか、ギター侍とかいう人たちのギャラがどのくらいだったのか私は知りませんが。
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