「ひらめき」をメモする「努力」

 今日も、他人のふんどしで相撲を取ります。

 知人とメールしていて、夜型の知人から「寝る直前にあれこれ思い出して、結局夜更かしになる」という話があって、朝型の私は「確かに思いつくけどそのまま寝て、翌朝には忘れている」という返事をしたのです。

 一時期は、枕もとにメモ用紙を置いておいて、本当に寝てしまう前に書き留めておいたのですけど、続きませんでしたね。


 本当に寝る瞬間に何かひらめいて、結局翌朝には忘れてしまう、というのには知人も同意してくれたようで、「そこで常にメモ、とかいう人が成功するんだろう」という話になりました。

 そこで知人から出たのが「1%の才能と99%の努力」という言葉。


 エジソンの有名な言葉なのはいうまでもなく。

 …でも、一瞬、あっ、と思ったんですよ。

 「努力」って聞くと、実験に取り組んだり失敗したりそんな過程のほうを思い浮かべるのですけれど、実は、ひらめきを残しておくことも、すでに「努力」のうちなんだな、と。
Wikipediaによれば、エジソン自身もメモを欠かさなかったとか)

 うとうとし始めているというのに、メモ用紙を取り出して書き留めていると目が冴えてしまい、寝に入るには再びそこからスタートです。

 明日も早く起きたいしなぁ、と、手を動かさずにそのまま寝に落ちるのが私です。

 「メモ魔」と呼ばれるような人は、そこで(体を起き上がらせなくても)いったん起きてメモをするんでしょうね。


 それ以前に、研修中で相部屋だったり、高崎の寮でも風呂が共用だったり、浦安の家ではそこら辺に家族がいたりすると、私がひらめいた中身なんて(恥ずかしい内容なので)見られたくない、と、そっちの方も気にしてしまうのですけれど。
author by よんなん
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ガソリン税とか

 たまには新聞とかテレビに出てきそうな話題で。

 「道路特定財源の一般財源化」がどうとか、このところ朝のニュースで耳にするようになりました。


 この件について主張がいくつかあるようですけれど

・道路整備に使途を限定しないなら、暫定税率を廃止して値下げせよ

という主張は許しがたいものがあります。

 ……いや、単に私が鉄道好きだからなんですけど。


 この主張は、石油連盟あたりが数年前から意見広告などで情報発信していて、新聞広告や駅広告などで目にしていました。

 何のビジョンがあってクルマの燃料値下げを主張するのかと。

 私に言わせれば、クルマに関する税金はもっと引き上げていいくらいです。
(シンガポール並みに)

 『自動車の社会的費用』(岩波新書)という本がありますが、クルマのユーザーは、自動車を利用することによる外部不経済を一切負担しないで済むしくみが延々と続いているわけです。
(もっとも、負担していないから「外部」不経済なんですけど)

 他の分野では、電話で1月から「ユニバーサルサービス料」の負担が始まります。

 110番、119番、公衆電話、NTT加入電話の維持に使われるとか。
 ……携帯電話の普及で、公衆電話は事業として成立しない状況だそうですが、なければ困るわけで、いくら民間の営利事業(=本来なら競争力向上などで対応すべき)とはいえ東西NTTとその加入者にすべての負担をかぶせて、他の事業者やそちらの加入者は知らんぷリってどうなの、という話でしょう。

 鉄道マニア的視点だと、クルマのおかげでどれだけのローカル鉄道やバス路線がなくなったことか、と。

 いや、時代の変遷で役目を終えた路線も当然あるでしょうし、もちろんサービス競争力の問題もあるはずです。

 が、ごく限られた大都市圏を別として、クルマユーザーは、自分は好き放題クルマに乗っておいて、免許証を持たない高校生や高齢者のフォローは民間の交通事業者や行政に押し付けている構図です。
(もちろん私もクルマに乗ります)

 わずかに、都市部ではモノレールの整備や鉄道・道路の立体交差化に、「道路整備の一環」(=渋滞解消)として道路特定財源が充てられますが、それすら「みんなで考えよう クルマの税金」というシンポジウムでは槍玉にあげられています。
(数年前には、もっとあからさまに「屁理屈」扱いしていた発言があったと記憶しているのですけれど…)


 こういう「交通弱者」「交通貧困者」問題に限らず、CO2排出の削減にはマイカー利用を減らすのが重要課題でもあります。

 すでに産業界(工場とか発電所とか)などではCO2排出の取り組みはかなり進んでおり、いまやもっともCO2を排出している分野はマイカーやトラックといえます。

 民主党が「炭素税」を言い出したのは確か2002年で、2004年には環境省も言い始めたと記憶していますが、自動車関連の暫定税率をやめるなら炭素税や他の環境税を上乗せしてしかるべきです。


 もっとも、道路特定財源を一般財源化するなら、「道路を走らない」ことから税金を減免している農家(田畑でしか使わないトラクターなどの燃料)や鉄道会社(線路しか走らないディーゼルカーの燃料)などの扱いはどうなるの、というのも気になるんですが、伝わってきませんね。
author by よんなん
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グリーン料金のバランス

 高崎線のグリーン車、通勤時間帯などは座れないこともあるようで。

 さて、そのグリーン料金は、平日の事前購入で51キロ以上950円。

 ……在来線特急の自由席は、51キロ以上100キロまで900円。
 新幹線の定期券用特急料金も、同距離帯(高崎〜大宮、本庄早稲田〜上野など)は950円。


 普通列車グリーン車より安い特急列車、普通列車グリーン車と同じ値段の新幹線です。

 在来線特急の普通車と、普通列車グリーン車の座席は似たようなリクライニングシートで、高崎線の特急は快速電車並みのスピードとはいえ熊谷以北も通過駅があります。

 高崎線の特急は走っている時間帯が限られるものの、スピード分だけお値打ちということになります。

 新幹線の普通車にいたっては、リクライニングの角度もはるかに大きいですし、シートピッチも広いですし、大宮〜高崎の所要時間は高崎線の半分以下です。(およそ1時間10〜20分→およそ30分)

 それでいて、グリーン定期と、新幹線定期を比べても、新幹線のほうが安いのです。
(たとえば高崎〜大宮1か月 : グリーン定期=75980円、新幹線定期=68310円)


 特急や新幹線がディスカウントしすぎなのか、グリーン車が高いのか、、、といえば、需要供給曲線を描くまでもなく、グリーン車に定員以上の人が乗っているのですから、グリーン車が高いということはないのでしょう。

 対して高崎線特急は、深夜の7両編成で走る2本を除けば座れなかったためしがありませんし、新幹線も2階建てのが来れば通勤時間帯でもたいてい座れます。


 いろいろな考えがあるかとは思いますが、なかなか興味深い現象です。
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都市対抗野球の一側面

 「課長がお前のこと誉めてたよ」

 寮の中で顔を合わせた先輩の一言。

 先月末から今月はじめにかけて、連日東京ドームへ足を運んでいたなかに、勤務先の会社の試合も入っていたことを指して言っていたのだとか。


 学生時代、毎週末に神宮球場へ通って教授から苦言をもらったのを思い出すと、え、そんなことで誉められちゃっていいの? という気がするのですけれども。

 単に、個人的に好きで行っているだけなのですし。


 まぁ確かに、スタンドで見かけた同期といえば、会社に動員されて応援団の手伝いをして(させられて)いる面々しかいませんでしたから、珍しい存在なのかもしれません。


 先輩の話によれば、課長や部長の世代だと、都市対抗野球にかける想いは、私くらいの年次とはケタが違うようです。

 いまの勤務先は、私が小さいころに経営破綻した企業の再生過程でできた会社です。

 当時は親がそこの社員だというだけで、学校でばかにされたという人の話も聞きます。

 そんななか野球部が都市対抗に出場したときは、「ようやく他の企業と並ぶところまできたのか」という感慨もひとしおだったのだとかどうとか。


 ……勤務先と沿革をほぼ同じくする会社の中には、都市対抗に出場する日を待たずに野球部を休部した会社もありますし。


 そういう話を聞けば、なるほど、そういうことか、と思うのです。

 このご時世、直接的な利益を生み出すことがなさそうな活動に対して、いろいろな考え方があると思います。

 休みの日まで会社の名前がつく活動に顔を出すなんて、だいたいそんな社員を誉める管理職も改革の波とやらに乗っていないのでは、という考え方もあっていいはずです。

 でもまぁ、個人的にはこういうのは嫌いではありませんし、誉められたと聞いて悪い気はしなかったりもするのです。
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チアスティック考

IMGP2102.jpg 都市対抗野球の応援グッズで、ほとんどのチームで採用されていたのが「チアスティック」。

 毎日新聞の記事では好意的に取り上げられていますけど。

 まぁ確かに、なかなかいいものを考えたなぁとは思うんです。

 プロ野球(最近見に行ってませんけど)なら手拍子代わりにメガホンを叩いて鳴らしますが、あれをタダで配っていたのでは予算がいくらあっても足りないでしょう。

 ビニールの風船をふくらませるだけの代物でありながら、けっこういい音が出るので、配るには最適の発明品だったのではないでしょうか。


 ……ただ、「いい音」がしすぎるように私は思います。
 うるさいです。チアスティック。

 JR九州などのように、応援席がいっぱいにならないような企業ならちょうどいい音量なのですが、応援席を外野はおろか2階席まで埋めるような企業になるとシャレになっていません。


 いちど、外野に入りましたが、内野の応援席から聞こえるのは、応援曲でも掛け声でもなく「バン、バン、バンバンバン」の音だけ……といってもいいほどです。

 応援曲や掛け声(応援団のリード)は、いちおうマイクを通しているはずなんですけど。

 いちおうは曲に合わせて叩いているに違いないのですが、1万人以上の叩くタイミングが全員きれいにそろうはずもなく、他のすべての音をかき消しています。


 個人的な持論としては「応援は基本的に声で」なので、その「声」をかき消してしまうチアスティックはいかがなものかなぁ、と思うのであります。

 ちなみにこれ、早慶戦の応援グッズでも数年前から採用されてるんですけど、秋の早慶戦にやってくる早稲田実業の学生(授業の一環?)がやたらめったら鳴らすんですよね。……何も早実を応援に呼ばなくたって、、と個人的に思っています。


 唯一、トヨタ自動車のチアスティック(写真左)は変則的な形(バット状?)で、叩いても一般的な棒状のタイプ(写真右)ほどの音が出ないのがよかったです。
author by よんなん
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「早稲田健児」3番

 ああいうこと(前項参照)を言っといて、やっぱり嬉しいわけです。


 久々に、自分の部屋で一人で飲みます。


 ここでは堂々と「早稲田健児」3番を口ずさめるわけです。

 高校野球は、大学野球と違って「『倒せ』応援」がNGなので、「コンバットマーチ」でも「慶應 た・お・せー オー!」の部分は「○○(=バッターの名前) かっとばせー オー!」に言い換えられます。

 そういう環境下では「早稲田健児」の1番はかろうじて歌えても、3番は「敵を音をあげた」という上に、「乾杯だ 盃あげて」という歌詞があるので、とても甲子園では歌えないでしょうね。(そもそも神宮球場でも1番しか歌いませんし)

(優勝翌日のニュースで、コーラで乾杯する選手たちの映像が流れましたけど)


 青島幸男作詞のこの曲、実にいい歌です。
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系属校ですよ

 早稲田実業学校高等部の優勝を我がことのように喜んでいる早大出身者が少なくないようです。

 私もそうなんですけど。


 でも、何か違う気がするんですよね。


 そこのあなた、早稲田実業学校の校歌歌えますか?

 早実の応援歌「伝統の旗」歌えますか?

 早実のこと、「早稲田実業高校」だと思ってませんか?


 その辺を除けば、選手のユニフォームは大学とほぼ同じですし、応援のスタイルも応援歌や応援曲の大半も大学とほぼ同じです。

 神宮球場で早稲田大学を応援するのと同じ感覚で早稲田実業が応援できちゃうのは事実です。

 進学状況などを見ても、事実上の付属校と化している面があります。
(今回活躍した選手の何人かは、数年後には早大の選手として活躍するんでしょう)


 でも……大学から早稲田に来た人が、本当の自分の母校を差し置いて早稲田早稲田と言うのはどうなんでしょうね、、、しかも、早稲田実業は早稲田大学とは厳密には違うわけで。。。

 なにをかたいこと言ってるのか、水を差すのはあとにしてくれ、お前も喜んでいるんだろうが、と、友達を減らしそうですけどね。


 はい、喜んでいるのは確かです。


 アルプススタンドで、駒苫相手に「慶應たおせ」と応援しているあなたほどじゃありませんが。(思い当たる人ごめんなさい)
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山村留学

 きょうの東京新聞をひらくと、「サンデー版」のテーマが「山村留学」でした。

 小中学生が、山村地域へ移り住んで学校に通う制度です。


 4年前に1か月少々滞在した、北海道美深町仁宇布地区でも行われていました。
美深町公式ページ

 記事によれば、現在も美深町には、16人の山村留学生がいる由。


 確か、いまの仁宇布小中学校は、全校生徒≒山村留学生にほぼ近い状況だった気がします。

 何やら本末転倒のような気もしますが、世帯数35戸、美深市街地から20km離れた集落にとっては生命線のような制度です。


 山村留学の生徒は、親とともに移住するケースや、寄宿舎から学校に通うケースなど、さまざまですが、少なくとも生徒の数だけ人口が維持されます。

 ……ちなみに、寄宿舎は、かつて建設工事が行われた国鉄線の工事関係者の宿舎だった建物なんですね。


 おまけに、学校があれば、教員や職員が配置されます。

 各学年にまとまった数の生徒がいれば、学年ごとの教員が配置されます。

 さらに、中学生がいれば、科目ごとの教員も配置されます。


 最寄の市街地ですら20km離れていますから、仁宇布に移住する教員もいます。


 かつて、国鉄職員とその家族が人口のそれなりの割合を占めていた自治体が道内にはいくつもあったと聞きます。

 ビジネスにならない鉄道は次々と撤退しましたが、さすがに、義務教育に関しては採算が取りざたされません。


 「留学生しかいないに等しい山間の学校」が本当に必要か、にわかには判断しかねるものの、なかなか興味深い制度ではあります。
author by よんなん
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タイムリミットは刻々と

 気がつけばもう8月です。

 今の仕事にかわって、まもなく1年です。

……いや、実際には、研修やら見習やらを経て、1人で仕事をするようになったのが12月なので、7か月経過なんですけど。


 次の仕事に移るための社内試験を受けたので、順調にパスすれば、例年どおりなら11月には国家資格をとるための研修に入ります。

 落ちたら落ちたで、違う職場への辞令が出るのが通例のようです。


 つまり、残り3か月ということです。


 幼稚園の卒園アルバムを開くと、将来の夢のところに、今の仕事が書いてあります。

 実際には微妙に違うのですが。(書いてあるのは、競合他社の同職種)


 それはどうでもよいとして、20年を経て実現したと思ったら、とっくに折り返し地点を過ぎてしまった(と思われる)わけです。

 にもかかわらず、私は、この仕事に未練を残さずに次の仕事へ移る「何か」を得たようには、まだ思えないのです。

 それが何なのかは自分でもよく分からないのですが。


 じゃぁ、もう1年やれば得られるんですか、と言われると、微妙ですけどね。
(先輩方の中には、例外的に2年続けた方もいらっしゃるので)

 まぁ、この道何十年という大先輩からすれば、まだ20代の若造に1年足らずで悟りをひらかれちゃ困るというものでしょう。
author by よんなん
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在来線特急のグリーン車

IMGP1850.jpg きのう、飲み会があって上野へ出るのに、新前橋から赤羽まで特急「草津白根」(全車指定)のグリーン車を使いました。

 な、なんだって、特急のグリーン車なんて生意気な……と言われそうですが、そうでもありません。


 まず、JR東日本の特急の普通車指定席とグリーン席の料金は、簡単に書くとこんな感じです。

・普通車指定席=510円(通常期)、310円(閑散期)、710円(繁忙期)
・グリーン席=100キロまで1000円(指定料金込み、通年同額)

厳密に言うと違うんですけど、実用上は、自由席料金(100キロまで900円)に上記額をプラス、と理解しておいて差し支えないです。


 そして、「草津白根」には自由席がありません。

 よって、
・普通車指定席に1410円で座るか、
・グリーン車に1900円で座るか。
のどちらか、ということになります。……グリーン車といったって、490円の差でしかないのです。


 また、この1本あとの普通列車だけで上野へ向かうと、2時間4分。
(1本前だと、高崎で結局同じ列車に乗り継ぐことになって、2時間20分!)

 特急「草津白根」の新前橋〜赤羽の所要時間は1時間19分。
 赤羽で降りると2分後の上野行き普通列車が来て、上野までちょうど1時間30分。

 新前橋で1本前の普通列車で高崎へ出ておいて新幹線で上野へ出ると、1時間9分。
 新幹線の自由席特急料金は2200円です。


 所要21分の差をどうとらえるかは、人それぞれでしょう。

 でも、少なくとも高崎から上野まで2200円で新幹線に乗る人に「生意気だ」とは言いませんよね?

 新幹線代を使ったと思って1900円の特急グリーン車を選ぶのは、なかなか悪い話じゃないと思いませんか?


 あ、特急を上野ではなく赤羽で降りるのは、ちょうど赤羽駅の先に100キロの境界があって、1900円の料金が3300円に跳ね上がるからです。(^^;)

 新幹線の自由席が2200円のところを、3300円で在来線特急のグリーン車に乗ったら、それは歳相応でないと思われて当然でしょうけれど。
author by よんなん
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