「おはよう寺ちゃん」と寺島尚正アナウンサー

 平日の朝は家事をしながら文化放送の「おはよう寺ちゃん」を聴いています。

 番組名の冠とは裏腹に番組のメインは曜日替わりのコメンテーターで、月曜上念司さん、火曜田中秀臣さん、水曜森永康平さん、木曜は好みでないから聴いていなくて、金曜は週替わりですが主に内藤陽介さんという、炎上要素満載の顔ぶれでしかありません。

 「おはよう寺ちゃん」が始まる前、2013年3月まで平日朝の文化放送は「吉田照美ソコダイジナトコ」で、特に震災後は脱原発脱原発を連呼していたはずなのに、「おはよう寺ちゃん」は内容が180度転換していて、文化放送というのは節操がない放送局だなと思いますがそういうの大好きです。
(平日朝に左寄りの情報番組を流しても森本毅郎を擁するTBSラジオに聴取率で勝てるはずがなかったのでありましょう)

 聴いていていつも思うのは、コメンテーター一人でしゃべらせたら文化放送のえらい人がいくら謝罪会見を開いても足りなさそうな内容を、寺島尚正アナウンサーが瞬時瞬時に合いの手を入れて「文化放送の番組という商品」として問題ないように生放送で仕上げていくのがすごいなぁ、ということです。

 生放送でですよ。

 寺島尚正アナウンサーは2018年に定年を迎えられて引き続き文化放送で活躍されている大ベテラン……ですが、朝や夕方の情報番組よりはライオンズナイターが休みの日の「夜はキラキラ寺チャンネル」などバラエティ番組の印象のほうが強かったです。

 文化放送出身のフリーアナウンサーとしても、(失礼ながら)吉田照美さんや梶原しげるさん、あるいは大野勢太郎さんほどの活躍の場があるわけではない方ですが、「おはよう寺ちゃん」を聴いていると、その技量がとにかくすごい(小並感)と思わされます。

 アナウンサーという職業の役割は、ニュース原稿読みのほかに番組の司会進行があると思いますが、その真髄を寺島さんに見る思いです。
author by よんなん
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