貸家リフォームの備忘録(2)

前回のつづきです。

■2階居室
 前入居者の飼い犬と飼い猫が散々荒らしました。

DSC03897.JPG まず壁紙は壁も天井もすべて貼り替えました。10.3万円。(壁SP9749、天井SP9798、ともにサンゲツ)

 クッションフロアも当然貼替。4万円。これはサンゲツのショールームで娘(当時4歳)が選んだものを採用しました(CM-11002)。

 このクッションフロアも「偽フローリング」と言えばそうですが、黒は本物のフローリングでは(無垢はもちろん合板でも)あまり見かけない色なのでOKとしました。(もちろん「親ばか」もOKにした理由の一つ)

 元和室なので畳に復元しようか考えたものの、床の工事に費用がかかるというのでクッションフロア貼替に留めました。洋室に作り変えた時の床下地を剥がせばそのまま畳が敷けると思ってたのにな。

 しかし仕上がりを見ると床は不陸がかなりある(でこぼこしている)ので次回は床を作り直して畳かフロアタイルか何かにしようかと思います。

 壁紙屋さんからは床どころか壁や天井も下地がひどいと聞かされ、洋室にしたのはもしかすると業者ではなく前オーナーのDIYだったのかもしれません。

 襖は傷みがひどく交換しないといけないかなと思いましたが、貼替できるとリフォーム会社の担当者が言うので貼替でやってもらいました。2.8万円。(ルノン「景勝」No.817

 ただ、襖屋さんが言うには犬が襖に小便を繰り返し引っかけた跡があったそうで、ニオイを考えるとやはり襖ごと交換するんでした。が、その話を聞いたのは貼替が済んだ後で完全に後の祭り。部屋に引き続き消臭剤を置いておくことにしました。

 あと、襖紙はきれいになったものの、襖の枠は猫が引っかいた跡がそのままで、やっぱり襖ごと交換してしまうんだったなぁと思うばかりです。

 窓際の収納の木の扉(3枚あるうちの最下段1枚)は、犬猫の小便というよりは窓を開けっぱなしにして雨に濡れて傷んだようで、これも取り替えました。2.4万円。既製品ではないので建具屋さんに特注することになり、これは大きさのわりに地味に高かった……。

 壁紙、クッションフロア、襖をすべて貼り替え、窓枠も掃除してもらって、前入居者の退去時のような数分いただけで頭痛がするほどの悪臭はなくなりました。

 無臭というわけではないものの「おばあちゃんの家へ行ったときの独特の臭い」程度で、気になる人は気になるかもしれませんが、そんなものだと思えばそんなものかなとは思えました。

 幸い(?)、次に入居される方も犬を飼われるそうなので、飼い主目線ではきっと紛れてしまうにちがいない、と期待しています。
(犬の嗅覚は人の数千倍だそうですから、犬がそれに反応してマーキングし直されてはかないませんが……)

DSC_0109.JPG シーリングライトは何の変哲もないものだったので取り外し(写真は施工前の室内)、楽天で買ったペンダントライト(オーム電機 LTYCW20、1個5,750円×2)に交換。

 カーテンレールがない窓が2つあったので、ニトリで買って(1,990円×2個)施主支給して取り付けてもらいました。取付工賃は2か所で1.2万円。……これこそDIYで取り付けられそうな気もしましたが、前回の記事で書いたように他人に住んでもらう家ですのでプロに任せました。

 そのほか、傷だらけだった柱は補修をして鴨居や天井の見切材とまとめて茶色く塗ってもらいました。7.5万円。

■TV配線
DSC04082.JPG 前の居住者が自費でJ:COMを引きたいというので了承したところ、J:COMは既存の地上波のアンテナ線を屋内配線もろとも取り外してケーブルテレビの配線をしたようです。

 原状回復する条件でJ:COMを容認したのですが、家賃滞納〜明渡訴訟〜強制執行で出て行ってもらったので、当然原状回復されるはずがなく配線はケーブルテレビのままで、次に入居する人はJ-COMを契約しないとテレビを見られない(と思われる)状態でした。

 この家は東京電力の鉄塔が至近にあって電波障害があるのか周囲の家とテレビを共同受信しているようで、そのアンテナ線と思しき線を探して電気屋さんに電波が来ているか見てもらい、配線をし直してもらいました。1階と2階を合わせて11.1万円。(!)

 それにしても前入居者の退去後に立ち入ってみると共同受信のアンテナ線は適当に取り外されて放置してあり、屋内のテレビ配線はすべて形だけ(壁に線を挿すところはあるが、その中の線がなくなってる)になって別途エアコンダクトからだらしなく線が延びていて、J:COMはろくな仕事をしないな……と思うことしきりでした。
(共同受信のアンテナ線を適当にぶった切られなかっただけよかったと思うべきか)

(つづく)
author by よんなん
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貸家リフォームの備忘録(1)

 貸家をリフォームしたら、家賃を2割近く上げたのに1週間で申し込みが入ったので、どんなリフォームをしたのか書いておこうと思います。

 記事中の値段は、材料を施主支給したもの以外は材料・施工費の合計です。

■建物のスペック
 昭和47年(1972年)築 (築51年)、木造2階建
 床面積 1階およそ21m2、2階およそ17m2

■外壁など
 モルタルの外壁はクラックが入るなど劣化していたので、補修のうえ塗り直しました。46万円。

DSC03918.JPG 塗り直すのですから外壁は好きな色に変えられます。

 築50年以上の古ぼけた建物ですしJR九州のリニューアル車両のように原色で塗ることにしました。

 明るい青(75-30Pというらしい)を選んだところ、リフォーム会社の担当者の後日談では、契約の段階で「この色はないのでは……」と思っていたそうですが、仕上がってみると「ありだなぁ」と思ったとか。仕上がりを見て自分は「IKEAみたいだな」と思ってしまったのは内緒です。

 たしかに打ち合わせ時の担当者の顔に「えっ、この色選ぶの?」と書いてあったのは(人の表情に鈍感な)私にも分かりましたが、ここは施主の言う通りにしていただいてありがたかったです。

 玄関のドアも傷んでいたので交換。勝手口に使うタイプの商品を選びましたが、それでも10.6万円かかりました。ついでに鍵がなくなっていた郵便受は撤去して郵便受付きのドアにしましたよ。

 外灯は施主支給で交換。丹青社の廃番品専用通販「フォーアース」で大光電機の品を選び、本体11,713円、取付工賃1.5万円。リフォーム会社曰く、こんな感じの外灯はたいてい本体が3万円近くするとのこと。(確かに元値は税抜26,800円でした)

 また、モニタ付インターホンも使い勝手のよくなさそうな乾電池式だった(電池が切れたらインターホンが鳴らなくなる)ので、配線をしてもらって有線のものにしました。インターホンは楽天で買って施主支給(20,596円)、配線・取付工賃は3万円。子機が2台あるものを選び、2階の部屋でも来客に応答できるようにしました。

■1階居室(壁・天井)
 壁紙はたばこのヤニがひどくて全部貼り替えました。

DSC03879.JPG どうせ替えるなら1面は有孔ボードにしようかと思いましたがどうしてもコストがかかるので、代わりにこの面だけ少し値段の高い壁紙を選びました。1.5万円。(リリカラLV-3431

 残りの壁と天井は一番安い壁紙の中から選び、巾木交換も含めて7.3万円。真っ白な壁紙は個人的に趣味ではないので淡い色がついたものにしました。(壁SP9732、天井SP9737、ともにサンゲツ)

 で、天井の施工時にシーリングライトのカバーが割れてしまい、リフォーム会社が新しいのを買ってくれると言うので、ニトリで選んで自分で交換しました。本体10,990円、電球はダイソーで1個330円、合計12,310円。(施工費から値引き)
(シーリングライトのカバーは意外にも別売されていなくてライトごと交換)

DSC04066.JPG 室内洗濯機置場は1階にあるのですが、庭は日当たりが悪いのでリビングの天井にホスクリーンをつけました。本体は楽天で買って(5,888円)施主支給、取り付け工賃1.8万円。

 ホスクリーンは我が家でも使っていて重宝しています。我が家のはDIYで取り付けたところ、壁からの長さを測り間違えて取付位置を決めてしまい、物干し竿が壁に対して斜めになってしまいました。……我が家ならそれも一興というものですが、今回は他人に住んでもらう家なので、施主支給する品の取り付けは電灯以外すべてプロに頼みました。

■1階居室(床)
DSC04073.JPG 床が傾いていたうえ、歩くとしなるほど傷んでいたので一度壊して作り直してもらいました。19万円。

 一度解体したのでクッションフロアも好きなものを貼れます。例によって白は好きでないし、フローリング柄もなんだか偽フローリングのようで、コルク柄と迷いつつ、ヘリンボーンを選びました。4.3万円。(サンゲツHM-16023

■1階キッチン
 壁と天井はリビングと同じ壁紙に貼替。4.4万円。

DSC03891.JPG 私はプロパンガス10年しばり契約を絶対に許さないので(関連記事)、ガス会社の物ではないガスコンロは粗大ゴミに出し、IH調理器を置くことにして専用電源を引いてもらいました。電気工事代は2.3万円、IH調理器は楽天で買って自分で設置しました。14,850円。

 シーリングライトはそのまま。リフォーム前は同じものが家じゅうで使われていましたが、ここだけ残りました。アイリスオーヤマの3,000円台で買える品じゃないかな。

 クッションフロアもそのままとしました。白い「偽フローリング」で完全に私の趣味ではありませんが、キッチンだけならと許容することにしました。(施工前は家じゅうの床がこの柄だった)

(つづく)
author by よんなん
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