小規模私立学校の戦略というかそんな感じの話

DSC03652.jpg 我が母校(中学・高校)の学園祭があったので、顔を出してみました。

 1学年250人という小ぢんまりとした学校です。
……体育の時間には校庭を斜めに走らないと50m走ができないという、物理的にも小さい学校です。


 浦安から電車を乗り継いで中学・高校の6年間通った学校ですが、自分が卒業するあたりから入学試験の日を変えたり、先生方も入れ替えたり、校長先生が何回か変わったり、だいぶ雰囲気が変わりました。

 校舎も戦前建築の歴史を感じさせるものから、新築ではあるものの何の変哲もないつまらない建物に変わりましたし。

 学園祭で後輩君たちを見ていると、「よい子」が増えたという印象です。……扱いに困る子が減ったという点ではよいのかもしれませんが、いなきゃいないで、つまらないですね。(なんてことを)

 もはや、15年前に卒業した頃とは、すっかり違う学校になっていました。

 いや、15年も経って化石のように変わっていないようでは、それはそれで心配になりますが。

 母校の教員になった同級生と話しても、「腰パン」なんかいなくなったほか、この学校の入学試験も狭き門になって(いわゆる偏差値が上がって)入るのも難しい学校になっているのだとか。


 この学校に入れたい(入りたい)という親御さん(子ども)が増えたということは、学校の経営面ではよい傾向なのかもしれないです。


 一方、引き続き千葉県に住んでいる身として、仮に自分に子ができたとして果たして山手線の向こう側まで通わせる価値があるのか、と考えると、千葉県内にも似たような学校ならあるんじゃない? という気がしてきました。


 自分の場合は「電車に乗って学校に通いたい」という動機があったので、都内の学校、という時点で意義はありましたが!

 それでも、入学試験の日が2月2・6日だったので第2志望として受けられる学校だったから選んだというだけで、「この学校に行きたい!」と選んだわけではなかったですし。。。


 東京の私立中学の入試日は2月1日に集中するので、どれか1つ選ばなければいけない、というときに、我が母校に特徴らしい特徴があるかというと、激しく微妙なところです。


 家から近くて、中高一貫校で、このくらいのレベルの学校があったなら、そこでもいいんじゃないかという話になりそうです。……千葉県内の中学入試は1月中なので、志望しようがしまいが都内の学校の前に練習代わりに受けるんですけどね。

 入試難易度が同じくらいのレベルだと、市川学園を筆頭に、渋谷教育学園幕張とか。

 自分の中学入試のときは、「本八幡まで(JRで4駅)しか電車に乗れない」という理由で市川学園の合格を辞退しておいて何を言っておるかという話ですが。


 ……たぶん学校経営者にとっても、上に書いたように定員はもともと少ない学校ですし、東急目黒線沿線(目黒まで1駅)にあって大井町線や田園調布以遠の東横線から通学は便利ですから、東急沿線の親御さんに「家から近くて変な虫もつきそうになくて…」と選んでもらえれば経営的に満足なのかもしれないです。

 個人的には、2月1日に入試をやる学校なら何か「これ!」っていう特色が出てくれないと、卒業生といえども子を入れる気にならんよと思っちまいますが、どんなもんでしょうねぇ。

 近年は公立も中高一貫をやり始めたので(たとえば県立千葉!)、単に「高校受験がない中学校生活を送れて、後半では大学進学の準備もできる」という目的で学校を選ぶなら公立校も有力な選択肢に入ってきそうです。……そのうち、特色のない私学は「公立校に入れなかった子が入るところ」になるかもしれません。
author by よんなん
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