「みかづき? あんなのはイタリアンとは言いませんよ」
長岡出身の後輩がいつも言っているのがどうも気になっていました。
「イタリアン」を考案したのは新潟の「みかづき」ですが、長岡の「
フレンド」という店でもイタリアンを提供しています。
「
みかづきのイタリアン」で取り上げた『散歩の達人』によれば、お互いのオーナーが情報交換をする過程で、フレンドでも出し始めたのだとか。
新潟から電車に乗り、12時半ごろ長岡駅に降り立ちます。
後で調べてみると長岡駅の比較的近くに「新町店」があったのですが、このときは1時間ほど歩いて本部併設の「喜多町店」へ行きました。
ちょっとうらぶれたドライブインみたいな感じの店内に入り、イタリアンと、もう一つの主力メニューというギョウザを注文。2つをセットにした「ペア」というメニューもあったものの、単品ずつ頼むより量が少ないというので、別々に頼みました。(ともに294円)
それと、メニューには「ミート大盛 84円」とあり、「みかづき」では無料だったソース大盛りがここでは有料のようです。
「みかづき」が注文を受けてから作り始めて7〜8分かかったのに対し、席についてほどなく番号札の番号を呼ばれます。ほぼ作り置きのようです。
「みかづき」と圧倒的に違うのは、ソース焼きそばが、ソース焼きそばの味付けになっていること。
トレーを席へ運ぶ時点で、ソース焼きそばの香りがします。
口へ運ぶと、ミートソースよりも焼きそばの味がします。
麺も一般的な焼きそばの太さです。
さらに、「みかづき」はフォークだったのに対し、こちらは割り箸です。
周囲を見ると、イタリアンよりラーメンを食べている人のほうが目立つ気がしました。
メニューを見ても、ラーメン、ギョウザ、焼きそば+ミートソースのイタリアンと、ラーメン屋のラインナップに見えてくるような気もします。
ミートソースのかかっていない、純粋な「焼きそば」がメニューにないのが不思議なくらいです。
「焼きそばにミートソース」がイタリアンなのだとすれば、確かにこちらの方がそれにぴったりです。
「フレンド」のイタリアンに慣れた人が「みかづき」でイタリアンを食べれば、違和感を感じること間違いないでしょう。
「みかづき」が改良に改良を重ねて、「焼きそば+ミートソース」から「イタリアン」という正真正銘の別な食べ物になってきているのに対し、「フレンド」はおそらく考案された当初の味に近いのではないかなぁ、というのが、私の印象でした。
さて、箸袋に「フレンドのイタリアン フレンドのギョーザ フレンドのソフトクリーム」と書いてあるのを見て、ソフトクリームも主力商品だということが分かり、帰り際にテイクアウト。
実はソフトクリームはカップに注いだものしか扱っていない模様で、店員さんの説明がフレンド初心者の私には少々要領を得ないところがあり、このメニューの写真にあるコーンに載ったやつを、と頼んで出てきたものは、ソフトクリームの形をした普通のアイスクリーム。
(コンビニでよく売っているものを、さらにソフトクリームらしい形にしたもの)
再履修が必要なようです。