スーツケース破損

IMGP1073.jpg 成田空港に着いて、ベルトコンベヤーで出てきた自分の荷物を引き上げると、本来ならシャキーンと出てくるはずの取っ手が出てきません。

 何回やってもダメです。


 どうやら壊れてしまったようです。


 搭乗前に預けるまでは使えていたので航空会社のカウンターに申告すると、修理代を負担してくれると言われました。

 ただ、帰宅後に航空会社が指定する修理業者に発送して、修理が終わって戻るまで2〜3週間を要するとか。

 あいにく、母が来週の旅行で使うのでそんなに時間がかかっては困ります。


 すると、修理が終わるまで航空会社側で似たようなものを貸してくれると言ってくれました。

 どうせ2000円程度のスーツケースなんですし、手間をかけて直すより似たようなので新しいのをくれたほうがいいのでは……と思ったものの、代替品をくれるのは直せないくらいに壊れたときだけなんだとか。


 まぁ、結局は、航空会社側で用意していた貸し出し用のスーツケースがたまたま新品だったそうで、もしお客さまさえよろしければ修理をしない代わりにこのまま差し上げます、と言われ、そうしました。
(写真の左側のが今回もらったもの)


 一時期耳にしていたような、バックヤードで作業員が手荷物をぞんざいに扱っているというわけではなく、ベルトコンベヤー上など人手を介さないところや、運行中の機内のゆれなどで、近くに固いスーツケースがあったりするとぶつかって壊してしまうことがよくあるのだとか。


 それにしても、こうしたトラブルが行きではなく帰りのできごとで助かりました。
 旅行先で困るというより、成田に着いてからなら日本語で対応してもらえますから。
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ワイン片手に読書

IMGP1063.jpg なんだか優雅な気がしなくもないですが、国際線ではお酒がタダですから。

 もう帰りの飛行機で、あとは家に帰って寝るだけですから、別に飛行機の中でずっと起きていたっていいわけです。

 今回持って行った文庫本は、『二十歳の原点』(新潮文庫)。

 2か月近く前にめがねさんから「akibaさんのバイブルだそうです」と言われて貸していただいた本です。


 まだ読了には至りませんが、職場への行き帰りの電車の中で読むより、こうして飲んだくれながら読んだほうが、より筆者の気持ちに近づけて読めるのではないかとふと思いました。
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機内上映

 国際線の楽しみのひとつが、機内上映です。

 そのうち見たいなぁと思っているのをやっていたりして、ちょっと得した気分になります。

 あるいは、何気なく見た作品が意外に面白かったり。


 今回、パリから成田へ帰る機内でやっていたのが、「NANA」。

 ストーリーはもちろんですが、冒頭のシーンが新幹線だったり、北海道のローカル線の駅が出てきたり(JR北海道が撮影協力)、そういう面でも面白かったです。


 新幹線のシーンがどう見てもセットだったり、逆に北海道の駅がどこなのか見当がつかなかったり。
(北海道の駅はあとで調べると蘭島駅であることが判明)


 ぜんぜん旅行の話じゃないですね、すみません。
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パリのメトロで「飲ま飲まイェイ!」

 エッフェル塔見物を最後にメトロでホテルへ戻ります。

 時間はすでに23時半過ぎ。


 手元の「るるぶ情報版」には「メトロも夜は危険度が高くなるので、安全のためにタクシーを利用しよう」なんて書いてあります。


 実際には、襲われたらひとたまりもなさそうな年配者も乗っていますし、その辺の日本人旅行者みたいに、いかにもお金持ってますと顔に書いてありそうな格好さえしなければ、あんまり心配なさそうです。

 が、途中の駅から中学生だか高校生くらいの男の子が「チェケラッチョ」とでも言いそうな格好をして乗ってきて、突如ラジカセのスイッチを入れてラップを歌いながら踊り始めるじゃありませんか。


 日本では、新宿やらの路上ならともかく、電車の車内ではまず見かけない光景です。

 わー、やっぱりパリは違うわ、この時間ならまだ踊ってるだけだけど、もっと遅くなったら……


 なんて、一人で不安になるものの、周囲を見ると全く意に介さない様子。
 日本でも路上でやってるのを相手する人がいないのと同じですかね。


 さて、そんな冷ややかな反応を察したのか、少年は曲を切り替えます。


「♪(ドンドンドンドン…)マイヤヒー、マイヤフー、マイヤホー……」

……妙に聞き覚えのある曲。。。


 そこには、さっきの不安はどこへやら、急に一人でニヤニヤしてしまう私がいました。

 日本で流布されている“空耳歌詞”とは微妙に違うなぁ……と思いつつ、残念ながら、「♪米さ米酒か! 飲ま飲ま……」に差し掛かったところで、私の降りる駅に着いてしまったのでした。
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おととい来やがれ

 パリに着いたのは21:40。

 オルリー空港から「オルリー・ヴァル」という「ゆりかもめ」のような乗り物に乗ってRER(急行地下鉄)の駅へ出て、RERとメトロを乗り継いで予約しておいたホテルへ着いたのは23時過ぎだったでしょうか。

 平和な地方都市のストラスブールから来てみると、パリは電車も線路も落書きだらけで、おまけに深夜とあってはどうも穏やかではありません。


 さて、フロントにバウチャー(クーポン)を見せてチェックインをお願いするものの、どうも様子が変です。


 フロント係の手元にある書類に私の名前がどうもないようです。

 係の言葉もフランス語なんだか英語なんだか要領を得ず(たぶん、フランスなまりの英語)、深夜のパリへ放り出されそうな勢いです。

 なんとなくの雰囲気で伝わってくる様子では、

「君の予約なんか入ってないよ、(PCのモニターを示して)ほら、部屋も一杯だ。別のホテルを探してあげないこともないけど、その後のことは知らないね」

と言っているかに聞こえます。


 バウチャーには、JTBが委託している外資の旅行会社GTAの緊急連絡先(日本語可)が書いてあるので、そこへ電話しようとするも、「電話代を君が負担するなら使っていいよ。いくらかだって? さあね」という反応。(この英語だけは理解できました)

 たぶん、日本でいうところの「100番電話」みたいなのを使え、ということなんでしょう。フランス語のオペレータを介さなくてはいけないのでしょうし、日本のように通話料もべらぼーに違いありません。

 じゃぁ一旦外に出て公衆電話…といっても、メトロの駅からホテルまでには見かけませんでしたし、仮にあってもフランスの公衆電話はテレホンカード専用(ターミナル駅などにはクレジットカードが使える公衆電話もありますけど)ですから、ムリな話です。


 宿無しで深夜のパリへ放り出されることを考えると、とりあえず今はフロント係の提案に妥協したほうがよさそうです。

 とりあえずお願いして、別のホテルを紹介してもらいます。
 で、交通手段は、さらにメトロで2駅先。

「歩いていくと遠いよ、地下鉄かタクシーで行くんだね」

って、あのう、地下鉄代は? というか、まだ電車走ってるんですか? と聞きたかったものの、私の語学レベルでは要領を得ないことは明らかです。

 どうやら宿泊費だけは、私が持っていたバウチャーに「GTA」のマークが入っていたことから、ホテルと旅行会社のあいだでやり取りして、もう一度支払わされることがないような感じでしたけれど。
(というか、紹介されたホテルが、予約したホテルより高いのか安いのかもよく分からない)

 去り際の

「See you. Good night.」

という言葉に、本当は「おととい来やがれ」くらいに思ってるんだろうな、という印象を持ちつつ、小雨がぱらつくなかを再びメトロの駅へ歩くのでした。
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低床ディーゼルカー?

IMGP0832.jpg ストラスブール空港の目の前にはSNCFの駅があります。

 駅は無人駅で、日本語のガイドブックでは空港アクセスの手段としての紹介はされていません。

(ただし、空港の公式サイトに時刻表が載っているほか、数年後には電化して路面電車を直通させる「トラムトレイン」の計画があるようです)


 パリ・オルリー行きのチェックインを済ませて、空港周辺をブラブラしていたら、その駅を通過して行ったのが写真の車両。


 あっという間のできごとだったのでうまく撮れませんでしたが、どうやら単行のディーゼルカーで、しかも車両の真ん中は低床構造になっているようです。


 デザインも、JR各社の新型ディーゼルカーよりかっこいいですし。
(というか、JR貨物の電気機関車に似てますかね)


 それにしても、とんでもないスピードで目の前を通過していきましたけれども、ローカル列車なのか、優等列車なのか、よく分かりませんでした。
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まるで夢のよう

IMGP0663.jpg 2日間にわたってストラスブールに滞在しました。

 私にとって象徴的な場所は、なんといってもオンム・ド・フェール停留所の円盤屋根。(写真)

 もうとにかく、ストラスブールのトラムが紹介される本では必ずこの場所の写真が載っていましたから。


 ストラスブールの場所がパリからさらに遠く離れたドイツ国境付近、と知って、とても行くのは難しい……と思い込んでいました。

 実際には、休みを確保して、JTBで航空券を買ってホテルを手配してしまえば、あっけなく来れちゃったのですけれど。


 写真に写っている電車は、文献で紹介される電車と違いますが、新型だそうです。

 バシバシ写真を撮っていたらお巡りさんふうの人に話し掛けられ、そう説明されました。


 ちなみに、この停留所の名前「オンム・ド・フェール(Homme de Fer)」は直訳すると「鉄の男」。

 この広場にあった武具店の看板にちなんだ名前なんだそうですが、鉄道マニアにとって何やら意味深な名前ではありませんか。
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フランスで花見

IMGP0715.jpg EU議会の本会議場が置かれているのもストラスブールです。
(参考:外務省公式サイト内「欧州議会の概要」)

 実際には事務局なんかはルクセンブルクだとかブリュッセルにあるようなんですけどね。


 その議会場の北側を流れる運河沿いが遊歩道になっていて、そこで見つけたものは、なんと桜並木。


 なぜヨーロッパの中心機関で日本の象徴ともいえる桜が、しかも並木に!?

……と思ったら碑がたっていて、ストラスブール市と姉妹都市の練馬区が贈ったものなんだそうで。


 きょうは昨日とうってかわって晴れわたり、ぽかぽか陽気です。

 ベンチのあるところもあり、フランス人と思しき西洋人男性が昼寝をしている光景も見受けられました。
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路面電車前駅

IMGP0683.jpg トラムB線の北側の終点は「オーネン・ガル(Hoenheim Gare)」。

 目の前にSNCF(フランス国鉄)の駅がありますので。

 で、その国鉄の駅は「オーネン・トラム」。


 そういえば、かつて京成電鉄に「国鉄千葉駅前」という駅がありましたね。
(国鉄民営化に合わせて「京成千葉」に変わりましたけど)

 逆に国鉄〜JRには電鉄の名前を付けた駅がありませんが、大阪市営地下鉄には「野田阪神」という駅があります。


 山手線には、地下鉄千代田線の開業に合わせて新設した西日暮里駅がありますので、あれを「日暮里メトロ」にでもするような感覚なんでしょうかね。
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ストラスブールの大聖堂

IMGP0647.jpg 「ゴシック様式の特徴は大きく2つあります。1つ目は入口がアーチ状になっていること、2つ目は高い塔があることです」

 早大キャンパスツアーのガイドをしていた頃、大隈講堂の前で説明する際のセリフでした。


 ヨーロッパに来てゴシック様式とされる建物を見てしまうと、あまりの迫力に、大隈講堂を「ゴシック様式」などと言っているのが恥ずかしくなります。

 ちなみにこの塔は登ることもできます。
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