市川エフエム放送の自己破産申請に対する私見(1)

 千葉県市川市のコミュニティFM局「いちかわエフエム」が、12月1日に受信できない状況となり、翌2日に公式サイトに「お知らせ」の掲載が確認されました。

お知らせ

 市川エフエム放送株式会社は、12月1日、千葉地方裁判所に自己破産の申立を行い、同日、受理されました。

 いちかわエフエムは、2016年11月30日午後11時17分より、放送を休止しています。

 いちかわエフエムは番組の過半が市民ボランティアによって制作されていて、私も学生時代に週1回の番組を毎週担当したほか、社会人になって以降も6年ほど前まで、ときおり特番のお手伝いをしたことがありました。(たとえばこのとき


 現在は番組制作からは遠のいたものの、住まいはいちかわエフエムが聴けるエリアで探しましたし、週末を中心に毎週楽しみに聴いていたので、突然の放送休止には衝撃を受けました。

 12月3日付の読売新聞千葉面に「市川エフエムが自己破産申請」と記事が載りました。記事によると監督官庁に放送休止の届け出を済ませたものの、放送局を廃止するかは「未定」とのことです。


 お気楽に番組制作だけをしていた立場でも、会社としての経営は決して楽ではなさそうなことはなんとなく感じていました。

 市川エフエム放送は市川市も出資する第三セクターで、県のWebサイトに県内市町村の総合的な財政状況が掲載されているところによると、2005年(平成17年)度の市川市のファイル(←PDF)に関係する第三セクターとして市川エフエム放送が載っていて、単年度でおよそ700万円の赤字が計上されています。

 上記の読売新聞の記事にも

赤字経営が続き、業績を改善できなかった

とあります。


 ……そうはいっても、赤字経営続きのコミュニティ放送局なんて全国にあまたあるわけで、突然何の予告もなく放送を休止して自己破産申請とは、何か事情がありそうです。


 市が出資する第三セクターが破たんしたなら市議会で取り上げられる可能性があると思っていたところ、市川市の三浦一成市議会議員のツイートによると、市当局から議会の会派に説明があった様子で、

安全配慮義務違反により3000万円の損害賠償請求を受けていたこと、市川エフエムの委託料は法務省に供託している旨、報告がありました。

ツイート中の写真に写っている資料のようなものによれば、3,000万円の損害賠償請求を受けていて、さらに8月31日には千葉地裁から市川エフエム放送が市川市に対して持っている債権(=市の広報番組の放送委託料)の差押命令があり、市川市が支払う委託料は市川エフエム放送に支払われず法務局に供託しているとのことです。

 損害賠償請求とは何があったのか、Googleで「市川エフエム放送」と検索しようとするとサジェストで「市川エフエム放送事件」と出てきます。

 一部の法律事務所が判例を引用したブログを書いているところによると、従業員が亡くなられた過程に安全配慮義務違反があったとして3,000万円の支払いを命じられているそうで、「安全配慮義務違反」と「3,000万円」が一致することからおそらくこの事案ではないかと思われます。


 市川市がスポンサーになった番組の放送料が差し押さえられているということは、推測になりますが、他のスポンサーのCM料金も同様だとすれば、9月以降の市川エフエム放送は現金収入がほぼ絶たれた状態だったことが推察されます。

(続きます)
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東武バスウエスト vs イーグルバス @川越市街めぐり

 先日、川越市街を散策してきました。(川越への行き帰りはJRを利用)

 川越市街の見どころはどこも駅から離れていて、公共の乗り物で散策するにはバスを利用することになるのですが、いわゆる「小江戸散策」向けに2事業者がバスを走らせています。

・イーグルバスの「小江戸巡回バス
 ……1日乗車券は500円

・東武バスウエストの「小江戸名所めぐりバス
 ……エリア内の一般路線バスも乗れる1日乗車券は300円(!)

 川越駅前の乗り場が西口か東口か、や、途中の経由ルートなど多少の違いはありますが、どちらも喜多院・札の辻エリア(時の鐘とか菓子屋横丁とか)・氷川神社・本丸御殿はカバーしていて、大きくすみ分けをしているわけではなさそうです。


 そうした中で破格さが際立つのが東武バスウエストの1日乗車券(300円)です。

 東武バスウエストの普通運賃は、川越駅・本川越駅間100円以外は初乗り180円なのに、1日乗車券を300円……行って帰ってくるだけでオトクなんていう値段で売ってソロバン合うんでしょうか。

 しかも「小江戸名所めぐりバス」以外の一般路線バスも乗っていいのです。


 イーグルバスは川越駅より北のエリアに一般路線を持っていないので、「小江戸巡回バス」しか乗れないですし、運行頻度も東武「小江戸名所めぐりバス」に比べると低いです。
(東武が最短15分おきに来る一方、イーグルバスは最短20分おき)


 ……と、川越市内で完結するバス乗車券類だけを比較すると、イーグルバスを選ぶ人なんているのかしらん? と思ってしまいます。

 ところが、川越市内へ乗り入れる鉄道会社にはJRのほかに西武と東武があって、西武鉄道は本川越駅より北のエリアに系列の路線バス網を持っていません。

 そうした環境下で、西武と東武の双方が本川越駅や川越駅までの自社鉄道線のキップをセットにした

・小江戸・川越フリークーポン(西武鉄道)
・小江戸川越クーポン(東武鉄道)

を発売していて、西武のクーポン券ではイーグルバスに、東武のクーポン券では東武バスウエストに乗れるしくみです。

 さらに西武のクーポンは小田急(新宿乗換)でも、東武のクーポンは東急(副都心線経由)でも発売しています。


 どうやら実質的には「どの私鉄沿線からアクセスするか」でイーグルバスか東武バスウエストかが自動的に選ばれる仕掛けになっているようです。
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タクシーの迎車料金

 箱根ロープウェーを桃源台駅で降りて山のホテルへ移動するのにタクシーに乗ろうとしたら、観光地の駅前なのに客待ちタクシーがいません。

 タクシー乗り場のポールに箱根登山ハイヤーの電話番号が書いてあったので呼び出すと、しっかり迎車料金250円が加算されてましたよ。。。


 営業所だとか駅前のような場所以外の、任意の場所までタクシーに迎えに来てもらって迎車料金がかかるのはまだ分かるのですが、箱根登山ハイヤーのポールが立っている乗り場なのに。。


 駅前にタクシーを待機させず、連絡があるつど営業所から差し向ける……タクシー会社にとってはある種の合理化をしておいて、お客の立場にしてみれば観光地の駅前で10分ほど待たされた挙句に迎車料金を取られるってのは、なんだか釈然としないなぁと思ったのでした。


 それとも、3人で乗るのに250円(1人当たり80円少々)の迎車料金くらいでこんなこと言う人はタクシーに乗る身分ではないのかもしれぬ。。。
author by よんなん
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誕生日の「公開設定」

 12月23日が私の誕生日であることは、自らインターネット上でオープンにしています。

 なので、Facebookに登録したときも、それにならってプロフィールを「公開」にして放ったらかしにしていました。。。


 さて、個人的に好きでないFacebookの機能に、“「友達」のお誕生日おしらせ機能”があります。

 Facebook上の「友達」には、日ごろ親しい友人知人の方々から、「顔と名前はお互い知っている」程度の方まで様々なのに、

「今日は○○さんの誕生日です。お祝いのメッセージを書き込みましょう」

みたいな表示が逐一出るわけです。


 そして、誰彼構わず「おめでとう」のメッセージを書き込んでいる何人かの知人の姿には辟易していました。

 投稿の公開設定が「友人の友人まで」になっていると、直接知りもしない誰かさんの誕生日に、「友人」が「おめでとう」と書いているのが丸見えになっているわけです。 ……見たことも聞いたこともない人の誕生日がめでたいかどうかなんて知ったことかよ。


 ……なかには大変顔が広い社交的な方もいらっしゃるので、たくさん誕生祝いを書き込んでいるからといって「誰彼構わず」Facebookに言われるまま書いているとは限らないのは分かっていますが、、、、少なくとも自分は、そういうやりとりは画面に表示されてもスルーしていました。


 さて、私の誕生日が来ました。

 朝起きるなり、スマホにはFacebookからのお知らせがある旨の青いランプがチカチカ光りっ放しです。


「○○さんがあなたのタイムラインに投稿しました。『お誕生日おめでとうございます』」


……しまった。Facebookが「友達」に「きょうは秀暢さんの誕生日です。タイムラインにお祝いのメッセージを書き込みましょう」と言いふらしているんだ、、、

 これ一日中続くのか。。。


 親しい方が誕生日を覚えていてくれてコメントしてくださるなら嬉しいのですが、Facebookに促されてただ書いているのなら、大きなお世話……というのが個人的な考えです。

 リアル世界でも親しくてお返事したい方、そうでない方、様々ですが、誰にお返事して誰には返事しない、などとは、それはそれで面倒な話になりそうです。


 即行、誕生祝のコメントにはすべて返事しない旨をFacebook上で宣言して、プロフィール中の誕生日の公開設定を「自分のみ」にしました。

 ……これで、「今日は秀暢さんの誕生日です。お祝いのコメンt(ry」というメッセージが他の人に出なくなる、、、でしょうか?
author by よんなん
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0キロポストだけど……

DSC06622.jpg 先日、函館駅にあった「0キロポスト」です。

0キロポスト
函館本線起点
当駅は、函館本線(函館〜小樽〜札幌〜旭川)総延長458.4kmの起点です。

と仰々しく書いてあって、でっかく「0」と書いた杭が打ってあるわけですが、、、

 その左下に

「0k000m00」
「0k219m00」

と書いたもう一つの小さな杭があります。「0k000m00=0k219m00」であることを示しています。

 函館本線には、起点から219mぶんのレールがないんです。


 函館駅は2003年に駅舎が新しくなると同時に、連絡船やら機回し用やらに桟橋のほうへつながっていた当時の線路をまたぐ跨線橋をやめて地べたの通路にしてバリアフリー化しています。

 おそらくそのとき、桟橋側に219m伸びていた線路を切って、そこに通路を作り、行き止まりを作り直したのでしょう。

 函館本線は旭川まで400キロ以上あるので、函館駅の改良工事をしたから、といって100メートルおきに打ってある杭を旭川まで新しく打ち直すことはしないで、「0k000m=0k219m」という帳面上の処理をして、現地にはこういう杭を打っておくわけですね。

 100m単位で短くなるならさておき、219mとなれば杭を打つ場所も旭川まで延々と測量し直さなければならないでしょうから、こういうやり方も合理的といえます。


DSC06625.jpg 写真ではほとんど読めませんが、赤い丸の杭には「3」と書いてあります。「300メートル」という意味です。

 ここが「0」なんですよー、とあんなにでっかく書いてあるすぐ目の前に、100も200もすっ飛ばして、次は300mから始まっている、というのは、、、、見て分かっちゃう身には少々興ざめだったり。

 でも、「0キロ」の場所にこんなのがある駅ってのも、全国のJR線を探してもなかなかない、珍しいケースなんじゃないでしょうか。


 そんな知識ばかりが増えております。。
author by よんなん
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「友人司会」のぶっちゃけ話

 2次会でこんな話をしたら、少しは口をつつしめ、とたしなめられましたが、披露宴の「友人司会」には頼む側も頼まれる側もメリットその他があると思うので書き連ねてみます。


(1)趣味での「友人」が司会なら、演出の打ち合わせが超スムーズ

 前回今回も、趣味の友人知人からの依頼でした。

 なので、ファーストバイトやら鏡開きなどで新郎新婦らしい演出を仕込むのでも、まず式場側プランナーの顔が「?」になるところ、司会がいち早く味方になります。……こういう場面で新郎新婦らしさを出せると、ありきたりやお仕着せではない、印象に残る披露宴になるはずです。

 ……MC・司会の技量がそこそこある人が趣味の友人にいるなら、この点だけでも友人に依頼する意味があると思います。


(2)食事代が1人分要らない

 プロでかなり場慣れしている方は歓談の時間内に手際よく召し上がるのだ、と聞きますが、アマチュアは食事なんかしている場合ではありません。

 それに、空腹ではまともな声が出ませんから、事前に十分な量の食事を済ませて披露宴に臨みます。

 司会代そのものが「御礼」で済むのに加えて、この分もコストカットできます。

 ……今回は、司会がピアノを弾きたいと事前打ち合わせで言い出して、グランドピアノのレンタル代(3万円)がかかっちゃったうえに、ピアノを借りるなら…と新婦まで直前の忙しいのに急きょピアノ練習する羽目になったけどね!!(←なんて奴)


(3)「御礼」が包まれる

 呼ばれる側にとって、披露宴とは祝福の気持ちの一方で「御祝儀」という憂鬱なものに悩まされるイベントです。
(披露宴をやる側にしてみれば、それでも御祝儀でまかなえるのは総費用の半分くらいらしいんですが)

 披露宴を余興やら何らかの形で手伝うと「御礼」が包まれることが多いようですが、友人+アマチュアとはいえ「司会」となると「御礼」の世間相場も少し違います。……御祝儀の額がそのまま戻ってくると思ってほぼ差し支えないです。

 前回は、包みを開けたら(食事をしないぶん少なめにした)御祝儀と同額で、プロに頼んだ添削代が持ち出しでした(←どっちもどっち)が、今回は新郎新婦のご厚意で手元に残るお礼を頂戴しました。


(4)礼服を着なくていい

 司会はダークスーツです。……しかも今回は7月末という、1着しか持ってない準礼装(冬用)で家から会場へ行き来するにはとんでもない時季だったので、手持ちの夏用スーツで済んだのはとっても助かりました。

 あと、我が家の近所のクリーニング店は、礼服だと自動的に「高級仕上げ」になって値段もそういう料金を取られますが、ダークスーツは単なるスーツなのでその点も経済的です。


DSC05901.jpg(5)舞台裏が見られる

 挙式中の披露宴会場やら、お披楽喜(←帝国ホテルの「お開き」の当て字)後のお見送りで来賓がすべてお披楽喜口へ進んだあとに扉が閉まると即始まった後片付け(写真)など、なかなか見られない舞台裏が見られるのは、来賓ではないスタッフ側である司会の特権です。
(高砂の屏風が真っ先に消えたのが印象的だった)

 お見送りをしている新郎新婦もこんな光景は見られませんし、挙式中にピアノの練習もできました(新婦はぶっつけ本番だった)。練習しといてあのザマかよ

 ……そんなの見て嬉しいの? ってのはあるかもしれませんが、、、個人的にこういう光景は好きです。


 逆に、気をつけたいことを挙げてみると……


(6)「慰労」はほどほどに

 「御礼」程度の金額で司会をやってくれるのだから、と、お打ち合わせ後の食事に誘っていただいたり、披露宴後に会食へ招いていただいたりしましたが、「友人司会」の御礼相場とフリープロの料金相場の差を考えると、ホイホイごちそうしてると金額的にあまり変わらなかった、ということになりかねないです。

 ……さすがに式場紹介のプロに頼むのに比べれば十分お釣りが出るとは思いますが、、、フリープロのように純粋に料金の支払いで割り切れるほうがよい、という側面も否定しません。

 私自身も、所詮は「自称セミプロ級」なのにプロ並みの待遇を受けるのには抵抗があります。


(7)帝国ホテルの食事は食べたかった

 「気をつけること」じゃないんですが……帝国ホテルの「格」については前に書いた通りで、宴会場の設備もハッキリ言って古びているし(←言うか)、帝国ホテルで披露宴を挙げることそのものに魅力はハッキリ言って感じないんですが(すみません)、料理はおいしそうだった!! コンソメスープとか! メインの肉とか!
(帝国ホテルのコンソメスープは缶詰でも買えるけど…)

 帝国ホテルで披露宴をやる意味は、格でも品位でもなく、脈々と受け継がれてきたノウハウと料理の質で来賓をもてなすことなのだろうと思います。

 まぁ、料理が主目的なら、披露宴ではなく食事だけをしに行ったほうが、御祝儀で3万円出したと思って奮発すればよほどのものが食べられそうです。


 料理といえば、前回の「ルアール東郷」もおいしそうだった!(2次会の立食はべらぼーにうまかった)

 ここも、併設のレストランがあるので、機会があれば……。


 なお、来賓がうまそうに食べているのを見るだけ、というのは新郎新婦も同じです。


 とにかく、来賓として行く披露宴に限ってろくな食事が出ない式場に当たるんだよな……。。。(その例


 (1)(2)はまだしも、(3)(4)なんか書いちゃうと呼んでくれる人なくなるよ? という向きもあるかもしれませんが、それすら許していただけるくらい個人的に親しい方からしか「友人司会」はお引き受けしない(腕前は自称セミプロ級でもその範囲でしかやらない)、ということでよろしくお願いします。
author by よんなん
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旅行業法改正のない「新乗合高速バス」制度施行

DSC05821.jpg きのう、新宿駅南口からしばらく歩いたところに、バスの乗降場ができていました。

 いわゆる「高速ツアーバス」が2013年8月から乗合バスとして規制の対象になり、停留所が必要になったことから、従来のツアーバス業者が用意したものと思われます。

 いわゆる「高速ツアーバス」は

「集合場所で集合して解散場所で解散する“団体バス旅行”」

として旅行業法の規制のもと催行されてきた「企画旅行」です。


 学校の遠足や修学旅行やら、阪急交通社とか新聞社系の旅行会社の団体バス旅行では、路線バスでなく貸切バスが使われ、集合場所に停留所なんかないのと同じしくみでした。

 唯一違うのが「移動する以外に目的がない団体旅行」というところです。


 実質的に路線バスと変わらない「ツアーバス」を路線バスとして規制対象にする趣旨は分かりますし、数々の痛ましい事故を思い起こせば否定する理由もないのですが、そもそも「高速ツアーバス」の根拠法令だった旅行業法って改正されたっけ? と思ったので調べてみました。

 旅行業法第2条1項5号には、「旅行業」の定義として

他人の経営する運送機関又は宿泊施設を利用して、旅行者に対して運送等サービスを提供する行為

を挙げており、これは改正されていないので、この条文だけを読むと今後も「高速ツアーバス」が設定可能なようにも読めてしまいます。


 google先生に聞いてみたところ、全国旅行業協会が旅行会社向けに周知している内容がヒットして、どうやら国土交通省・観光庁が通達で処理しているようです。

 まず、2012年10月31日の通達

『高速ツアーバス』及び『会員制高速バス』の定義等について

で、“本当の意味での団体バス旅行”と違う、“路線バスと実質的に変わらない団体バス旅行”を明確に定義したうえで、2013年4月2日の通達

高速ツアーバス等の新高速乗合バスへの移行について(指導事項)

によって「本年8月以降は高速ツアーバス等の運行を認めない」としているのでした。


 定義を読んでみると、いわゆる“法の抜け穴”は霞ヶ関の人が思いつく限り文面でふさいで万全のように読めますが、

なお、具体の事例に係る判断に当たっては、乗合バス類似行為の防止の観点か
ら、運行の名目ではなく実態に着目して、適切に解釈を行うこととする。

という一文を用意してあり、「想定外」のケースが発生しても国土交通省・観光庁の解釈運用のみでスピーディに介入できることになっています。

 個人的には、この高速ツアーバス問題で国土交通省・観光庁に裁量の余地を持たせたことを否定しませんが、ただ、法治国家として「明文化されていない解釈運用で行政当局がいくらでも介入・規制できる制度」を作ることは、必要最小限であるべきだと思います。
author by よんなん
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東京都心はリゾートか

 大学の先輩が帝国ホテルで披露宴を挙げることになり、タカハシお前司会やれ、ということでお打ち合わせに出かけました。

 帝国ホテルといえば都心の超一流ホテルでありまして、去年リニューアルオープンした東京ステーションホテルも、再開業にあたって帝国ホテルに社員を派遣して研修させた、とJR東日本の社外向け広報誌『EAST』で読みました。


 さて、浦安市という国内屈指のリゾート地で育った身には、舞浜のヒルトンだの新浦安のブライトンだの名だたるホテルでもジーパン姿が通用するのはリゾートホテルだからだ、と親から教えられてきました。


 そんなわけで、梅雨も明けてこのクソ暑いのに、帝国ホテルへおもむくからには……と夏用のとはいえスーツを引っ張り出して、ネクタイを締めて上着を着て出かけたのであります。

 そうしたら……


なんということでしょう、館内は襟すらついてないTシャツにハーフパンツの(だらしない)観光客だらけではありませんか。


ブライダルサロンのお打ち合わせコーナーでも、帝国ホテル側のスタッフは上着着用でしたが、新郎は(襟こそついてズボンにしまっていたものの)半袖にジーパン姿で、むしろこちらが浮いてました。orz


 思わず、帝国ホテルのスタッフの目の前で「いやー、『帝国ホテル』に来るからにはと思ってこんな格好して来ましたけど、これじゃぁ舞浜のホテルと変わりませんね」とのたまってしまいました。(こら

 私の中で帝国ホテルのランクがガクーンと下がりました……。

 関係のみなさまごめんなさい。


 とはいえ、近隣にあるペニンシュラとか、それこそ東京ステーションホテルとかには、まだ足を踏み入れたこともないので、東京都心にある一流とされるホテルの客層の実態を知れば、また少し考えが変わるのかもしれません。
author by よんなん
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気仙沼線BRT(2013.4.25ダイヤ改正Ver)

DSC05563.jpg 現地から遠く離れた東京近郊の地で、「バス高速輸送システム」について何やかや議論があるのを聞いてもピンと来なかったので直接乗りに来ました。

 個人的な(←重要)感想を述べます。

 まず、JR東日本はこれを「JR気仙沼線」として走らせている、というのを感じました。

 JR東日本直営のバス路線なんだから当たり前だろと言われればそうなんですけども。

 確かに、いわゆる“列車代行バス”と違い、JR東日本は気仙沼線BRTについて、道路運送法上のバス路線として新規に許可を取りましたし、運賃も鉄道とは別立てです。
(青春18きっぷなど鉄道全線有効のフリーパスなどは別運賃なしに使える)

DSC05561.jpg しかし、BRT駅に掲げられている運賃表や時刻表はJR東日本の鉄道駅にあるサインシステムと同じものです。(上記同様、JR東日本の自動車線なんだから……といえばそれまでですが)

 「JR線運賃表」「気仙沼線時刻表」と書いてあるのを見て、あー、「JR気仙沼線」にほかならないなぁ、と思うのですが、私はコロッとだまされているのでしょうか。

 それと、列車と同じく各BRT駅には乗降客がいようといまいと一旦停まります。……それはさすがに合理的でないのではという気もしますが、そこまでJRは「BRTは鉄道廃止の足がかりだ」という声に神経質になっているようにも思えました。


DSC05478.jpg 写真は鉄道の志津川駅があった場所です。南三陸町の鉄骨しか残っていない防災庁舎などがあるのもこの付近です。

 現在のBRT志津川駅は1.5kmほど内陸の「南三陸さんさん商店街」にあります。
(吉永小百合と高校生が写っているポスターに使われている駅)

 その内陸の仮設商店街にも、地震が起きたら高台へ逃げるように避難経路の掲示が出ています。

 BRT開業の折、JR東日本の幹部が「バスならば津波発生時にバスごと高台へ逃げられる」と発言していて、関東でそのニュースを見聞きして「JR東日本は鉄道をやる気ゼロなのか」と思ったものでしたが、こうして現場を見ると、仮にでも元の位置(現在の鉄道敷地)で復旧するのだとすれば完全に無視はできそうにない話です。


 このような環境下で、しかも新しい南三陸町(の中心部)がどこにできるのか決まっていないのに、おまけに公共事業ではなくJR東日本の私的事業として鉄道を元の場所で復旧する、というのは不合理な話だと思いました。
(三陸鉄道の復旧事業は国や自治体による公共事業です)


 JR東日本は鉄道事業で黒字の会社(要は東急などと同じ「私鉄」)だから災害復旧事業に公的補助が出ないのだ、とするならば、なおのこと、まちづくりの形が見えてくるまで投資計画などできない(単に元の箇所で復旧したら駅が街のはずれになった、というほど“私鉄”としてマヌケな話はない)のは自明ではないかと感じました。


DSC05471.jpg 一般道経由の区間では、着々と専用道区間の延伸工事が進んでいます。

 4月25日にも専用道区間が延びてダイヤ改正がありました。(タイトルはそのため)

 「鉄道敷地を簡易舗装してバスを走らせる」と聞いて、レールと枕木を撤去して砂利の上にアスファルトを敷けば完成、程度のものと思い込んでましたが、車窓にはコンクリート構造物以外ごっそり持っていかれている築堤区間なども見受けられます。
(コンクリートの橋桁ごと流失した区間もある)

DSC05575.jpg つまり、「仮復旧」とはいえそうした築堤区間では土盛りから作り直して、JR東日本の単独事業としてかなり本格的な復旧工事をやっていることになります。
(赤い丸のところで重機が作業しているのはそうだと推測)

 逆に、公共事業で工事している違いがあるとはいえ、元あった位置で来年には全線で復旧予定の三陸鉄道にはまだ乗りに行っていないので、(鉄道マニアとして)もちろんそちらも見に行かないといけないな、と思っています。
author by よんなん
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作務衣は楽だけれど

DSC05398.jpg JR松島駅から送迎をお願いして、宿にチェックインです。

 こういう高級な旅館には両親のお供で年1回しか来ないので、こうして一旦サロンへ通されて抹茶とお菓子が出てくると戸惑います。

 はて、器はクルクル回すんだっけか、などなど教養のなさが丸出しであります。。。orz

 おまけに、部屋に案内されて浴衣のサイズはいかがなさいますか、と尋ねられ、そうですねー浴衣もよいのですが作務衣はありませんか? とすっとぼけたことを聞いてしまいました。(ありません、とのことでした)


 浴衣は寝ている間にはだけてしまいますし、帯をどこで結ぶかによっては寝返りを打ったときに痛いですし、宿によっては作務衣を「パジャマタイプ」と称して用意しているところもあったりするにはします。

 しかし、作務衣は字に書くとおり「労働着」ですから、むしろ仲居さんが着るものであって、お客さまがくつろぐのにお出しするものではない、のかもしれません。

 ましてや私から所望するなどとは「まかない飯が食べたい」と言っているレベルの間抜け加減だったかも……とちょっぴり恥ずかしかったです。。。


 逆に、本を読みたいのであとで部屋に読書灯がほしい、と言ったら、そういうわがままには即行で対応してくれました。(すごい)

 ……って、持ってきた本は全部マンガなのだけど。。
author by よんなん
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