往復4時間通勤はつらいけれど

 自宅から往復4時間かかる職場に日勤職で赴任して4年半が過ぎました。

 泊まり勤務なら通勤の手間は半分ですが、日勤職だと日々4時間かけて職場から家に帰り、寝て起きたら家から職場に向かう繰り返しです。

 平日は寝に帰っているようなものですし、赴任した34歳のころならまだしも、すでに39歳になり不惑も間近になってくると週末の2日間のうち1日は体を休めるだけで終わってしまうことが増えました。

 週末に知人と会うなど外出の用事をひとつ入れてしまうと、それともう1日で体を休めただけでもう月曜日です。

 家のことがもう何年も先送りになっていて、部屋は散らかり放題、妻にあてがった部屋はいまだにエアコンもなければ幹線道路に面した部屋だというのに二重窓になっていません。
(妻の部屋はエアコンの電源もダクト穴もないので、大工さんを呼んで工事してもらわないとエアコンが買えない)


 休みが毎週3日あれば、家のことも多少は手をつけられるのに……と思うこともあります。


 勤務先で週休3日の制度というと、育児や介護をする社員は毎月4日間多く休むことができます。5週間ある月は休めない週がありますが、祝日を含めれば実質的な週休3日制といえそうです。

 その代わり、週5日働くところ4日しか働かないわけですから、月給もボーナスも定期昇給もすべて約2割カットになります。


 育児のために会社を辞めてパートで働くことを考えたら、2割減でもまだ収入面で(時給面で)有利かもしれませんが、もしも理由を問わず週休3日が認められたとして、じゃぁ「家が遠くて通勤が負担だから」と週休3日を選ぶ代わりに収入2割ダウンを受け入れられるかどうか……


 それだったら、もう少しでも職場に近い社宅なり単身赴任寮に入って週5日出勤したほうがまだソロバンが合いそうです。

 単身寮(週末などにいまの家に帰ってくる)はまだしも社宅に引越すには今の家を片付けなければなりませんから、そもそも家を片付けて引越しをする時間や体力がない(から週休3日がほしい)というジレンマもあります。


 実はもうこの職場から動くことなんかなくて会社が給料泥棒を抱え込み続けるか自分から会社を辞めるかの根くらべなんじゃないか、と思うことも時々ありますが、いまのところ次があると信じて引き続き日々往復4時間通勤をしていこうと思います。
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最近の寝る前のおまじない

 とっくの前に睡眠薬を処方されなくなって、ときおり眠れない日が続くときはあれこれ試していましたが、最近やっているおまじないじみたことを書いておきます。

 特に科学的(医学的)根拠を知ってやっていることではないので、所詮はおまじないの領域だと思っています。せいぜいプラシーボ効果くらいでしょうか。


 まずはグリシン。……味の素から「グリナ」の商品名で市販されている補助食品の主成分ですが、食品添加物としてのグリシンも他社から売られています。

 それと牛乳。なんとなくですが、牛乳を飲んだあとは寝つきがよくなる気がしています。甘いものを飲んだ時は特にそうなので、砂糖を溶かしたホットミルクを飲んでいたこともありましたが、カルピスは疲労回復によいなどと耳にして最近はカルピスを牛乳で割って飲むことにしています。

 ただカルピスをホットミルクで割るとなぜか固まってしまうので(カルピスをお湯で割っても固まらないのに!)、冷たいままです。

 これにグリシンを溶いて飲んでいます。


 寝るのにもエネルギーが要るらしく、すごく疲れたときは却って夜中に目を覚ましてしまうので、以前は疲れている晩には寝る前にキューピーコーワゴールドを飲んでいましたが、無水カフェインが入っているのに気づいて、ハイチオールCに変えました。

 いちおう、ハイチオールCの効能書きに「倦怠感」があるので、なんとなく疲れた、みたいなのにも効用がある……のかな? と思うことにしています。


 あと、以前お風呂は朝だけでしたが、昨秋に顎関節症で口が開かなくなったとき以来、歯医者さんからのアドバイスで寝る前に湯船に浸かることにして、最近は発泡入浴剤を入れるようにしました。

 外のお風呂屋さんにあるような高濃度炭酸泉に比べると、家庭用入浴剤の二酸化炭素は何十分の一レベルの濃度らしいですが、それでも炭酸ガスのお風呂に浸かってから寝ると、かなり寝つきがよいように思います。

 発泡入浴剤は各社からいろいろ出ていますが、毎日使うのでコスパ重視で西友のPB(20個入り398円)を使っています。香りはかなり微妙ですが。


 最近はそんなので朝までぐっすりの日がかなり増えました。
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首の痛いのその後

 おととしの6月に首を痛め、最初に行ったかかりつけの内科医の指示で整骨院に通っていましたが、1年半たった昨年末になっても治る兆しがありませんでした。

・通院は週2回(→土曜以外に平日のどこか行かなきゃいけない)
・場所は浦安(電車で往復1時間くらいかかる)
・混雑していて、待ち時間と施術を合わせて受付から終わるまで2〜3時間かかる

というあんばいで、最初は2〜3か月くらいの辛抱かなと思って通い始めましたが、1年半たってまだ続けなきゃいけないとなるとなかなか負担も大きくなっていました。

 平日の退勤後にかかりに行くと、終わるのが21時ごろで帰宅して就寝するのは22時前後になってしまいます。翌朝は4時半起きだっていうのに。

 土曜にかかりに行くとせっかくの休みが半日つぶれてしまいます。


 せっかくよくしていただいている柔道整復師の先生には申し訳ありませんでしたが、妻のすすめもあり、昨年の暮れに近所の整形外科クリニックへかかり直すことにしました。

 そこではまずレントゲンを撮って、見事なストレートネックですねと言われました。

 そして頚椎椎間板ヘルニアの疑いで大きな病院へMRI検査を受けに行って画像CDをクリニックに持ち帰ったところ、診断が確定しました。

 その整形外科クリニックはリハビリテーション科併設で、理学療法士の先生から指導を受けながらリハビリに取り組むことになりました。


 ストレートネック(=要は姿勢が悪いの)を直さないといけない、とストレッチポールを使った肩甲骨まわりの運動と首や腰の筋トレ(といっても静筋力トレーニングなので激しくない)が中心です。

 整骨院と同じなのは、首のけん引や肩の温パック(と言うのか、アイスノンの温かいバージョンみたいなのを肩に載せる)と先生のストレッチを中心とした施術です(首旋回→バキバキやるのはないですが)。……医療機関だからか、けん引は整骨院が6kgだったのに対して8kgです。

 リハビリは予約制なので、受付をしたらものの5〜10分ですぐに呼ばれます。30分もあれば会計を済ませて帰れるうえ、家から歩いて10分の場所にあるので、土曜に通っても9時に始まれば10時には家に帰れます。


 療法士の先生には「体幹の筋力がまるでありませんね」と言われ、家でもストレッチポールを買ってきて(たまに忘れる日もありますが)毎日やることにしました。


 ……するとどうでしょう、整骨院に通わなくなってリハビリを始めるまでに再発していた指先のしびれがあっという間に寛解しました。

 2月中旬にリハビリがスタートして3月の終わりには、通院が終わりました。


 整骨院とリハビリ科の一番の違いは、家でやることを指導されることでした。……今回でいえば、ストレッチポールを買ってきてあれこれ運動することです。

 そういえば市民講座で市立リハビリ病院の院長先生が「内科や外科は患者が嫌がっていても医者が投薬でも手術でもして治すが、リハビリ科は本人が治そうとしない限り治らない診療科」とおっしゃっていたのが、なんとなく分かったような気がしました。


 1年半通っていたのは何だったのか、なんで実家近くのかかりつけ医は整形外科でなく整骨院を紹介したのか、いろいろもやもやはありますが、いくら幼少のころからのかかりつけ医とはいえ家から電車を乗り換えたりして30分かかる実家近くに行けば、そりゃぁ紹介される先も家から電車を乗り継いで30分以上かかるわけですよね。

 「医者選びは、一に近いこと、二に近いこと、三、四がなくて、五に腕前」という言葉を久々に思い出しました。
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風邪をひいたら朝が楽になった

 3月の最終週、期末決算の準備をしなきゃいけない時期に風邪をひきました。

 現在の職場では、各担当者が1人で担務を持っていて、その人が休むとすぐに代われる人がいない、という(リスクが高すぎるとしか個人的には思えない)マネジメントをしていて、まぁ要はおいそれと休めないわけです。

 休養をしっかり取るために、夜は帰宅したらさっさと寝るとして、朝も4時半起きではなく5時15分ごろまで寝ることにしました。

 いつも朝4時半に起きて風呂に入って朝食を作っているのですが、さすがに外出前の入浴は風邪をひいているときはご法度なので就寝前に済ませることにします。

 朝食は外食にして、入浴時の洗髪も2日に1回にしました。


 するとどうでしょう、朝起きて着替えて顔を洗ってひげをそって歯を磨いてトイレに行くほかに、やらなきゃいけないことがないというのは非常に楽なものです。

 出勤途上の乗換駅で朝食を済ませるので、職場に着く電車は15分あとの電車になりますが、職場に着いたら手洗いうがいをして始業まで新聞でも読んでいればよいのも楽です。

 寝る前に髪を洗うとドライヤーでそれなりに乾かしても翌朝の寝ぐせがすごいことになるので、盛大に霧吹きをしたり面倒なのが唯一の難点でしょうか。


 片道2時間、往復4時間の遠距離通勤を4年半のあいだ毎日くりかえし、年齢も当時の34歳から39歳になり、体力面でだいぶ負担に感じるようになってきたなか、こうすると少し楽なのか、と意外なことに気がついたように思います。

 5時過ぎまで寝ていていいというのは、なるべく睡眠は7時間確保したいと思っている身にはかなりメリットがあります。
(9時半に寝ても夜中の2時ごろ目を覚まして1時間くらい寝付けない日が頻繁にあるので、4時半に起きると睡眠6時間台だったりします)


 あとは、朝食まで外食にしてしまうと、1日3食すべて外食になってしまうので、風邪をひいているうちはともかく元気なときにそれでいいのか、という迷いも少しあります。
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栃尾又温泉と只見線(2)

DSC_1215.JPG 昼食を済ませて、広間でまったりしているうちに13時になりチェックインしました。

 部屋を案内してもらい、作務衣に着替えてさっそく風呂です。

 この日は男性が「おくの湯」、女性が「うえの湯」「したの湯」ではあるものの、「うえの湯」は15時まで清掃中とのことで、事実上の一択です。

 貸切風呂もあるのですが、ただのお風呂なのでパスです。


 ここの特徴はなんといっても、ぬるい風呂にとにかく長時間入ることです。

 風呂が人でいっぱいになってしまうと、まず誰も風呂から出ないので早い者勝ちです。

 実は浦佐駅からの送迎バスがあるのですが、その時間よりも早く路線バスでやってきたのは、さっさと風呂に入って居場所を確保するためです。


DSC_1218.JPG ……と意気込んでは来たものの、そこは3連休の最終日、実際に「おくの湯」へ行ってみると誰もいません。

 貸切かぁ……とまず1時間ほど湯船でぼけーっと過ごし、だんだん人が増えて4〜5人くらいになったかという頃に1時間ほど湯船に浸かりながらウトウトして、目が冴えたころに持ってきた資格の参考書を広げて1時間半ほど湯船で勉強のまねごとをして、集中力が途切れたころにまた1時間ほど湯船でぼんやり過ごして18時ごろあがりました。


DSC_1219.JPG 18時半からの夕食はなんと個室。

 前回(大学時代の鉄道研究会のみなさんと)来たときは夕飯を食堂で食べた記憶がありましたが、妻が予約をしたのはそういうプランだったのでしょうか?

 すっかり満腹になって、お酒も飲んで、部屋に戻ったのは20時ごろでしたが、敷いてあった布団にゴロゴロしているうちに寝落ちしてしまいました。

 次に気がついたのは23時過ぎで、大浴場は23時までですし、妻もとっくに布団で寝入っていて、歯みがきをして再度休みました。
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栃尾又温泉と只見線(1)

 年度末で期限切れになってしまう有給休暇を使って、3連休に続けて休暇を取り、旅行に行くことにしました。

 行き先はいろいろ迷ったのですが、新幹線で比較的簡単に行ける秘湯(日本秘湯を守る会加盟)の栃尾又温泉を選びました。


 連休最終日の月曜、妻とともに東京駅8:24発の新幹線「MAXとき307号」で出発です。

 一人で2階建て新幹線に乗るときは1階席に座りますが、1階席は壁しか見えないので、妻とともに2階席に行ってみます。……自由席の2階席はリクライニングしませんが、もともとそれなりに傾けてあって快適です。

DSC_1203.JPG 朝食を新幹線車中で食べるときは、たいてい自宅最寄駅高架下にある西友でお弁当を買って行くのですが、今回は妻のリクエストにより東京駅のグランスタで買うことにして、妻は「てとて」の豪華のり弁当、自分は「駅弁屋 祭」で駅弁を選びました。


 弁当を食べたり、景色に見とれたり、車内販売で買ったシンカンセンスゴイカタイアイスを食べたりしているうちにあっという間に越後湯沢駅です。

 栃尾又温泉の最寄は小出駅で、新幹線を浦佐まで乗ってもよいのですが、接続する上越線は越後湯沢で降りても同じなのと、越後湯沢と浦佐の間で特急料金が跳ね上がるので新幹線は越後湯沢で降ります。

 上越線の時間まで40分ほどエキナカや駅西口をぶらぶらして、越後湯沢10:31発の長岡行きに乗ります。

DSC00244.JPG この電車は以前は2番線からだったと記憶していますが、特急「はくたか」がなくなったからか、1番線に移っています。……コンコースは3番線と4番線の間がふさがれていて、どうやら4番線は使わなくなってしまったみたいです。

 あたりはなかなかの雪ですが、順調に進んでまもなく小出駅に到着……というところで電車が止まってしまいました。

 先の踏切の安全確認をします、と車内放送が入って、12分しか乗り継ぎ時間がない路線バスに置いていかれやしないか心配になりましたが、ひとまず小出駅までは運転をすることになったようで、5分ほど遅れて小出駅に着きました。


 小出駅前10:25発の南越後観光バスに乗ります。

 栃尾又温泉までは片道410円ですが、1,000円の回数券を買うと100円券が12枚ついてくるので、2人で往復するなら使い切れてお得です。


 栃尾又温泉に12時ごろ着いて、さっそく今宵の宿「自在館」へ。

 チェックインは13時からですが、部屋の案内の前にお風呂に入っていてもいいし、日帰り入浴用の広間で過ごしてもいいですと言われます。

 ちょうど昼時なので、12時からランチ営業をしている食堂で昼食を取ることにしたところ、代金は部屋付けにしてくれました。

DSC_1213.JPG 3時間ほど前に新幹線で朝食を食べたばかりで、妻はお腹がすいてないと言うのですが、ランチ営業は13時までで、その間に食べておかないと夕飯まで何も食べられません。

 じゃぁおにぎり定食(おにぎり3つ+味噌汁)を頼んで分けよう……と思ったら、妻はしっかり味噌ラーメンを頼んでおりましたとさ。
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家計の分担

 我が家は妻にもそれなりのアルバイト収入があり、「俺が一家を養っている」とかましてや「俺が妻を食わせている」ということは決してありません。

 そうすると家計をある程度分担することになりますが、いまのところ、光熱費等相当分として私が妻から毎月1万円をもらうだけにしています。

 最初は、毎月お互いが支出したものを持ち寄ってお金をやり取りするとか、光熱費の引き落とし口座を新しく作って2人でお金を入れて云々……などしようかなとも考えましたが、いまのところしていません。

 そもそも、平日は自分が3食とも外で食べるので、食事がほとんど別々なのです。……それぞれ自分で作るか買ってくるか食べに行っているのなら、それぞれが支出すればよい話です。

 そうするとあとは光熱費くらいです。ちょうど一緒に暮らし始めたのが冬で、電気・ガス・水道代が年間で一番かかる時期だったこともあり、それを基準に毎月1万円をもらい、料金はそれまで通り自分が払うことにして現在に至っています。

 光熱費があまりかからない春・秋などは1万円ではもらいすぎ……かもしれませんが、そのぶんは消耗品を自分が買ってきたり一緒にスーパーへ行ったときや外食時に自分が払うなどしているつもりです。(いくら余っていくら多く出してるかなど細かく計算してませんが…)


 家の維持費ですが、分譲に住んでいますから借家のように毎月の家賃が発生するわけでもなく、入籍を機に大きな家へ引っ越したわけでもなく、もともと自分が一人で住んでいた2LDKのひと部屋を妻にあてがったので、共同生活の前後で特にこちらで増えた支出はなく、いまのところ分担や負担はしていないです。

 もっとも、我が家で唯一エアコンがない部屋で、また我が家で唯一二重サッシにしていない部屋で、おまけに畳は何年も替えてなくてところどころフカフカですし、さらに押入れは私のものが半分くらい占拠していて、このありさまで家賃のようなものを払って(維持費を分担して)ほしいと言ったところで、さていくらとれる部屋なのか議論になってしまうでしょう。

 妻がこれまで大学近くのワンルームマンションで家賃から光熱費からすべて負担していたのが、(金銭面では)月1万円ポッキリ+新たな支出は大学までの定期券代なんてずいぶん妻に有利なのでは……という見方もできるかもしれませんが、上記のいきさつのほかに、いまのところ自分のほうが収入が高いこともあります。

 妻が再び常勤で働き始めたらとてもかなわないことは明らかですが、まぁそれはそのとき考えればいいんじゃないでしょうか。


 ただ実際に始めてみると、特に細かい計算をするのでなく一定額をやり取りするだけ、というのはそれなりに楽で気に入っています。
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名前を変える手間

 世の中には選択的夫婦別姓を主張する向きと、そんなの認めたら家族のきずながどうとかいう主張をする向きがあるようですが、とにかく婚姻に伴ってどちらかが名前を変えなきゃいけないというのは本当に手間がかかるものです。

 ほんとめんどくさい。

 自分も妻も国家資格でメシを食っているので、どちらの姓を名乗るにせよどちらか一方は持っている免状を全部書き替えなければいけません。

 元号が変わるときは、たとえば「昭和66年の誕生日まで有効」の免許証はそのまま「平成3年の誕生日まで有効」と読み替えてくれるんだし、じゃぁ名前が変わるときだって同様に書き換えなくても読み替えてくれたっていいじゃない、という気もしますが世の中残念ながらそうなっていません。


 ……おまけに、そんなの婚姻届を役所に出せば全部ワンストップでやってくれるかというとまさかそんなことがあるはずもなく、役所がやってくれるのは戸籍と住民票と国民健康保険と国民年金だけで、残りは新しい名前の住民票や戸籍の記載事項証明書を出してもらって免状を発行する各機関へ免状の数だけ出頭して手続するわけです。

 で、なにがしかの写真付きの免状を新しくしたら(手っ取り早いところでは運転免許証)、次は銀行口座からクレジットカードから何から何まで手続です。

 銀行もクレジットカードも、名義人が死んだと知るや向こうから手続して凍結してくれるくせに、名前が変わるときはこっちから窓口に行ったり書類を郵送したりしなきゃなんですよね。


 妻は現在学生なので、役所や銀行窓口が開いている平日昼の時間を比較的工面しやすいですが、夫婦そろって月〜金勤務の会社員だったりすると、手続のぶんだけ仕事を休まなければいけません。……この手間は夫婦で分担できる性格のものではなくて、名前を変える片方だけがすべて負わなくてはいけません。

 妻になる人が家庭に入って専業主婦になるケースがほとんどだった時代は、役所へ行く時間もたっぷりあったでしょうし、それ以前に書き換えが必要な免状もほとんど持ってない人が過半だったに違いないですし、たぶんそれで困る人があんまりいなかったんだと思います。


 別に夫婦で名前が違うからって家族としてのきずなとやらを保てないようなそんな程度の関係だったらそもそも結婚なんかしないんじゃないかと思うんですがどうなんでしょう。
author by よんなん
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本籍は移さないが…

 私の本籍地は祖父の実家がある群馬県前橋市です。

 いまも父の従兄が住んでいるものの、幼少のころに一度連れて行ってもらったのが最後で、社会人になって高崎の寮に5年半いた間も一度も訪ねないままでした。

 そんな本籍地なので新戸籍を作るのを機に移すことも選択肢のひとつでしたが、我が家のルーツ(本家)は前橋なのだと残しておこうかなと思って移さないことにしました。
(実はさらに家系をさかのぼると水戸らしいのですが…)


 そのほかに、本籍地の都道府県が変わるとパスポートをはじめこれまで取得した数々の免許証をすべて書き換えなくてはならず、そういう面倒もありました。
(→相手の名前を変えて書き換えの手間をかけさせておいて言う奴)


 さて、新本籍地欄にこれまでの本籍地と同じ番地を書いた婚姻届の下書きを持って、休暇を取っておいた12月18日(月)に船橋市の窓口を訪ねると、前橋市役所に電話をして新戸籍を置けるか確かめてくれたのですが「その番地に新しい本籍は置けない」という答えです。

 船橋市役所は前橋市役所に電話をして番地を伝え、置けるか置けないかだけを訊くので、どの番地なら置けるという「正解」は教えてくれません。


 もともと本籍地は「前橋市○○町○丁目○番地」だったところ、住居表示が実施されて「○丁目△番×号」に表記が変わったのは知っていましたが、元の地番には新しく本籍を置けないとは知らなかったです。(そして自分は新しい住居表示を知らない)

 しかし、場所は変わらないのですし地番に対応する住居表示くらい役所で教えてくれたっていいじゃない……と思うものの、船橋市役所は、その番地が現在の前橋市○○町何番なのかはご自身でお調べください、という趣旨の話をするだけです。


 教えられない基準はどの役所も同じだろうな……と思いつつ、だめもとで前橋市役所へ電話をしてみると、地番と住居表示の対照なら地図が市役所に備え付けてあるから見に来てください、というお話です。

 地図とはおそらくブルーマップのことだと思いますが、残念ながら地図を見に前橋まで行って帰ってくるにはもう一日仕事を休まなくてはいけません。

 しかし、ブルーマップなら船橋市には船橋市内のブルーマップがあるはずで、地番まで分かっているならその自治体へ行けば閲覧できることくらいアドバイスしてくれてもよさそうなものですが、船橋市はブルーマップも閲覧させないのでしょうか。
(もっとも、市役所が見せなくたって法務局へ行けば見られますけれども)


 話は戻り、本家と分家なら年賀状くらいやり取りをしているかもしれない、と実家に電話をかけたら、幸いにも本家からの年賀状に現在の住居表示が書いてあり、再度船橋市の窓口に尋ね前橋市役所に聞いてもらうとOKの返事でした。


 実際の入籍日は土曜でしたが月曜日のうちに確認をしていただいたおかげで、妻が諸手続きに使う本籍入り新住民票の写しもその場で発行されました。


 ……さて、自分の本籍の場所は変えなかったのですが、表記が「○丁目○番地」から「○丁目△番」に変わったので、自動車の運転免許証だけは書き換えなくてはならなくなり、翌日に幕張の免許センターで手続きをすることになりました。。。


 それにしても、場所が動かないのに新本籍を置ける置けないのやりとりがこんなに面倒ならいっそのこと前橋市役所の所在地を本籍地にするんだったかな……と少し思いました。

 本籍地は皇居はもちろん北方領土にも置けると聞きましたが、北方四島には何村があってどんな字(あざ)があってどんな番地があるか……なんてことは、根室市役所なりこの地を管轄する法務局なりに地図を見に行って確かめるのでしょうか。。。

 そう考えると、本籍地を番地まで指定することにどれだけの意味があるのか、と思ったり思わなかったりしました。

 ……実際に、運転免許証以外の免状やパスポートには都道府県名しか書かれないし、都道府県が変わってはじめて書き換えが必要になるきまりですし。
author by よんなん
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戸籍の筆頭者とか世帯主とか

 自分はいちおう曲がりなりにも長男で、相手方にも弟(長男)=家を継ぐ方がいらっしゃることもあり、古い考えではありますが私が戸籍の筆頭者になって、相手に「高橋」を名乗ってもらうことにしました。

 そのほか、どちらの姓を名乗るかで私の勤務先で何か変わるかというと、旧姓の通称が認められるくらいなのでどっちでも扱いに変わりがないかと思いきや、福利厚生制度に男女の差があって、

・男性の姓が変わると旧姓の実父母は福利厚生を利用できなくなる
 (養子に入るかは関係なく、新姓の義父母が福利厚生の対象になる)
・女性は姓が変わっても旧姓の実父母が引き続き福利厚生を利用できる

という、まったく合理性が認められない(←個人の見解です)制度が残っていたことも、「高橋」姓を選択するひとつの後押しにはなりました。
(とはいえ、この制度のために「高橋」姓の選択を余儀なくされたか、というと違いますけれども)


 一方、世帯主は妻になってもらうことにしました。

 さっそく発行された住民票の写しには、自分の欄に「続柄 夫」と記載されて、なかなかめずらしいものを見た気分です。

 理由は、相手の方が国民健康保険だからです。
(被扶養者になれない程度に収入がありますが、社会保険に加入していません)

 これも個人的にはまったく意味が分からないのですが、国民健康保険の保険料は世帯主に請求されるしくみです。

 私は勤務先の健康保険組合加入なのに、私が世帯主だと妻の保険料が私宛てに請求されるわけです。

 実務上は払込票をそのまま妻に渡して払いに行ってもらえば済むことですが、そこまでして私を世帯主にする理由もこだわりもないので、世帯主は妻です。

 戸籍の筆頭者が私で、世帯主が妻とは、まるで「燕三条駅」と「三条燕インターチェンジ」みたいな決着だなぁと、どうでもよいことを考えました。


 それはそうと、公式な書類の中で「主」という漢字がつくのは「世帯主」くらいしか思い浮かばず、我が家で「ご主人様」というと妻を指すことになる……のかな?
author by よんなん
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