プロパンガス10年しばり契約

LPガス料金 放置できない不透明な商慣行」(読売新聞2023年5月18日付社説)


 我が貸家には、前のオーナーが結んだプロパンガス10年しばり契約があります。

 ガス会社から給湯器やエアコンを提供してもらう代わりに入居者には10年間そのプロパンガス会社を使わせる、というものです。……案の定、入居者から「都市ガスを引いてほしい」とクレームが入りましたから、やっぱりそういうプロパンガスは高いのでしょう。

 これをいま解約するには、給湯器やエアコンを30万円で買い取らなくてはいけません。……しかし契約書に書いてある品番をGoogle先生にたずねると、実売価格15万円程度の品です。

 アパート経営のように部屋数が多いならエアコンや給湯器の提供でまとまったリフォーム代が浮くでしょうが、戸建賃貸でこんなことをしては、たかだか15万円のエアコンや給湯器のために入居者の不満を10年分買うことになり割に合わないと思います。

 前のオーナーは物件を取得して1年で手放す間にこの10年しばり契約をしていて、おまけにプロパンガス会社社長のお名前はこの前オーナーと同姓であり、確証はありませんが2人は親類か何かで前オーナーは現在もなおプロパンガス会社から何らかの利益を得られる立場なのでは? と勘ぐってしまいます。

 とはいっても10年しばりから手を切るのに15万円のエアコンや給湯器を30万円で買い取ったところで、相手の喜ぶ顔しか思い浮かびません。

 じゃぁその30万円を、プロパンガス会社の鼻をあかすのに使ってやろうじゃないかと考えるわけです。


 一つ思いつくのは太陽熱温水器の設置です。

 朝日ソーラーとかいう悪徳業者のおかげですっかり評判が悪いですが、屋根上にパイプをめぐらせて水道水を日光で温めるしくみです。

 給湯器にあらかじめ太陽熱温水器で温めた水道水を給水すれば、ガスの消費量をかなり減らせるはずです。


 2つ目は「マイクロバブルシャワーヘッド」の導入です。

 あれは洗浄力や保温の効能で入居者への訴求力がありそうなだけではなく、節水型シャワーでもあります。

 節水すればシャワー使用時のガス消費量が減らせるのは当たり前の話です。


 3つ目は台所にIHコンロを設置してしまうことです。

 プロパンガス会社との契約の中にガスコンロの設置はうたわれていないので、こちらで先んじて設置して入居者にプレゼントしてしまえばよいでしょう。


 ただいま家賃を大絶賛滞納中の現入居者が退去したら、次の募集までにやりたいと考えています。


 これでプロパンガス会社は月々のガス料金でたいした回収ができなくなるはずですが……そうすると、基本使用料をおぞましいくらいの金額に設定してくるものでしょうかどうでしょうか。
author by よんなん
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