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「いちかわエフエム」のゆくえ

 きのう(2017年2月20日)、破産手続中の市川エフエム放送の事業譲渡に関する説明会が市川市内で開催されました。

 このようなブログを書いていることもあってか、破産管財人をおつとめの弁護士の先生よりご案内をいただくことができ、休暇を取って出席をしてきました。


 説明会では、おおむね今月いっぱいないし今年度中くらいをめどにに継承へ具体的な名乗りをあげる事業体があれば、その事業体とともに今年いっぱいくらいは事業継承について可能性を探るようなお話がありました。

 管財人の先生は、元の会社が「放送局」という公益性の高い事業を営んでいた事実に加え、放送休止後もリスナーから放送局に届いていたメッセージに込められた想いを、十分に受け止めていらっしゃる様子で、今回説明会を開いたように事業譲渡という形で元の会社が持つ資産を最大限に換価(現金化)できたらとお考えのようです。


 もちろんそれ以前の話として、裁判所から選任された、元の経営陣からは独立した破産管財人として、元の会社が持つ資産を可能な限り多くの額に換価して債権者に公平に配分しなければならないという、最優先の使命があります。

 そうした破産手続独特のスピード感が求められる中での事業譲渡ということで、直近のデッドラインは今月〜今年度いっぱいくらいがめどということのようです。 


 説明会に顔を出した限りでは、

「よし、わが社で引き受けた!」とか
「運営主体を作るから賛同者集まれ!」

という雰囲気の出席者は(私を含めて)見受けられず、求められるスピード感に対しては非常に厳しいものがあるという印象を持たざるを得ませんでした。


 新しい事業体を立ち上げる動きがあるなら最初の資金なりノウハウなり協力できるかもしれない、という方はいらっしゃるようでしたので、最大の課題はやはり「誰が中心となって本気で(自分の生活もかけて)放送局をやるのか」なのでしょう。

 私自身も、いまの勤めを辞めて運営主体になれるかというと、非常に難しいのが現実です。


 再スタート時点の協力ならできるという方はそれなりに揃っているように見えますので、まずこの先(仮に再開するとして)放送局が軌道に乗るまでを手弁当で、さらにその先は放送局の収益から得られる報酬で生活するあて(貯蓄なりそのほかのお仕事なり)があるという中心人物さえ一人現れれば一気に話が進むようにも思います。
(放送エリアに住んでさえいれば、市川市民であるか否かはこの際関係ないと思います)

 残された時間は、まず今月いっぱい=およそ1週間でしょうか。
author by よんなん
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