テーマパークの食事

 家族で東京ディズニーランドへ行ったら、テレビ局のインタビューを受けました。

DSC_0142 (2).JPG 私たちは食事中で、ちょうど食べていたもの(これ)が新メニューだったらしく感想を聞かれました。

 ディレクターさんは「どうです? ボリュームがあって、つけ合わせのお野菜も色どりがあって……」と誘導してくださるのですが、いやいやいやいや、エビフライや野菜ミックスは見るからにそこいらで売っていそうな冷凍食品ではありませんか。

「サイゼリヤで食べたほうがおいしいです。しかもエビフライが載ったオムライスに1,980円を出すならロイヤルホストへ行けますよ」

だなんて、まさか言えるはずもなく、しどろもどろの情けないインタビューになってしまいました。(後日の放映を見たら、当たり前ですが不採用でした)

 ちなみに、ロイヤルホストの「ロイヤルオムライス with 天然海老フライ&紅ずわい蟹のクリームコロッケ」が2,013円です。+33円でカニクリームコロッケがついてくる代わりにケーキと飲み物はないのですが、まぁ似たような価格帯です。

 しかし、テーマパークの食事にそもそも期待はしないものの、それでもいったん退園してイクスピアリのサイゼリヤへ行くことをせずに園内で食べるのは、単に空腹を満たす食事なのではなくて「園内の雰囲気で食べる」こともテーマパークを楽しむごちそうだからです。

 そうやって言えば、少しはサマになっていたかもしれないのに、とっさには出てこないんですよねぇ……。
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高速の渋滞は左車線が速かったのは平成まで

 きのう、群馬県へのドライブの帰り、例によって関越道で15kmほどの渋滞を抜けました。

 ずいぶん前にテレビで「高速道路の渋滞は左側の車線が一番速い」とやっているのを見て、そのセオリーに沿って左車線をちんたら走っていました。

 私たち家族の後ろにも高速バスがくっついて、やっぱりプロも左車線が速いことを知っているのだなと思っていたら、その高速バスが中央車線に車線変更して先へ行ってしまうではありませんか。

 旧ツアーバスブランドの高速バスだったので、そんなもんかと構えていたら、こんどは鉄道会社系列の高速バスも中央車線を走って先へ行ってしまいました。

 左車線にいればいつか追いつくだろうと思っていましたが、大泉までこの2台のバスに追いつくことはありませんでした。

 どうやら「渋滞では左車線が一番速い」とは限らないようです。

 そんなことをTwitterでつぶやいたら、リプライでネットニュースの記事を教えてもらいました。

定説「渋滞は追越車線から」に異変!? 高速道路の渋滞は右車線と左車線のどちらが速い?(ベストカーWeb)

 ライター個人の身の回りではそうだという話でしかないことや、文字数(原稿料やページビュー)稼ぎなのか過去の話が延々と書いてあったり、決して良記事とは言えませんが、要は「左車線が速い」ことが浸透して一定数のクルマが左車線に分散するようになり、令和の世では「どの車線にいてもほとんど同じ」になった、ということが書いてありました。


 しかし「どの車線にいても同じ」なのでは、きのう高速バスが2台とも中央車線から私たちを追い抜いて見えなくなってしまった説明がつきません。

 これは私の推測ですが「どの車線にいても同じ」なのではなく

「どの車線が速いかは、言わば『時の運』であって、高速バスのような運転席の視点が高い大型車は、先のほうでどの車線のクルマがより進んでいるかが分かる(見える)ので、その都度一番速い車線を判断して選んでいる」

のではないかと考えます。


 もしそうだとするなら、次に渋滞に遭遇したら「大型車の後ろについていく」のがよいことになります。

 単に大型車といっても、時刻が決まっている路線バスもあれば、遅れてもその日のうちに帰れればよい貸切バスもあるでしょうし、トラックだって怖い荷主が時間を決めて待っているトラックもあれば急がない回送車だってあるでしょう。

 素人には速い車線を選ぶ動機がある大型車を見分けるのが難しいですが、少なくとも高速路線バスを見かけたら、時刻が決まっていて渋滞といえども遅れを最小限にとどめる動機が間違いなくあるので、それについていけばいいと思います。どんなものでしょうか。
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生協が組合員のお店なのは知っているけれど

 ネガティブな話をするときはクッション言葉くらいつけてほしいなぁと思うのです。

 生協で店員さんと接するのはレジくらいのものですが、生協のポイントカードや商品券、サービス券の使い方をめぐって何度も腹を立てています。

 どれも、商品券やサービス券を使うときは生協のポイントを支払いに使うことができない、という意味のことを言われて腹を立てています。

 なんで腹が立つのだろうなぁ、と思いめぐらせると、クッション言葉がないからだと気づきます。


 サービス券とポイントカードを出したらいきなり

「サービス券を使うときはポイントを使えません」

と言われて突き返されるのと、

「すみません、サービス券を使うときはポイントを使えません」

と言われて差し出されるのとでは、言っている意味は同じですが心証はだいぶ違います。


 生協は組合員のお店であって、組合員が「お客さま」ではないのは承知していますが、お店が組合員の期待に沿えないことを言わなくてはいけないときの接遇のテクニック(と言っていいと思う)くらいは教育してレジに立たせてほしいなぁと思います。
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経営(政治)判断と財務のはざまで

 現在、勤務先で老朽設備更新の計画に携わっています。

 社内には本社にも支社にも事業部門と投資財務部門があって、自分がいる支社の事業部門は本社の事業部門を通じて投資財務部門から設備投資予算を取り付ける流れです。

 目下、勤務先の営業収入は振るわず、当然、設備投資できる総額は限られていて、ほかにも設備投資案件が山積みのなか本社の投資財務部門はあれやこれや(事業部門から言わせれば)難癖をつけて予算を渋ろうとします。

 コストダウンが無限にできるはずもなく、それを超えて設備更新の投資額を減らすことは、当然、今後の事業規模が縮小することを意味するので、事業部門は最大限の抵抗を試みます。

 が、そこはビジネスライクな数字の世界であり、事業部門がいくら社会科や道徳の教科書に出てきそうな文言を並べたてたところで投資財務部門の首を縦に振らせることはできません。

 最終的には事業担当と財務担当の役員クラスの出番となり、事業部門の他の投資案件と引き換えに、自分が担当する設備投資案件は予算が認められる流れになりました。


 こうした業務に携わるのは初めてだったので、いろいろ新鮮でした。

 きっと国でも財務省と各省庁で似たようなやり取りがあるんだろうなぁと思いをはせる次第です。

 債務を減らしたい財務省と予算が欲しい省庁間であれやこれややり取りがあるところへ、大臣クラスの政治決着で予算がついたりはがされたりなど、きっと珍しくもないのでありましょう。


 会社全体、あるいは国全体のことを考えれば、本来、成長分野へ予算を振り向けるために売上(税収)に応じた適切な事業規模にすることは、社員、役人が総出で取り組むべきテーマのはずです。

 しかし、勤務先のように大きな組織になると、設備投資縮減を勉強したとしても他の案件に予算を取られるだけで、短期的には予算をゴネ続けた部署がゴネ得して予算縮減を勉強した部署がバカを見たように映るのが実情です。……きっと、国でも同じことが起きているのではないかと思います。

 今回の案件でいえば、我々が投資予算を獲得したのと引き換えに投資が見送られる案件があるわけで、会社全体で見れば何が最適だったのか考えさせられます。

 「経営判断」とは、ときには下々の者が数字をもとに折衝したものをひっくり返すものです。何か一貫して筋の通った経営理念や哲学があってそれに基づくものならよいかもしれませんが、3年おきに人事異動で替わる役員のお気持ち次第とあっては、財布をあずかる部署の人たちはやり切れないだろうなぁと思います。

 そういう高度な判断の現場とは程通い私のような万年係長には永遠に理解できない話なのかもしれませんが。
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消費税課税事業者のデメリットは廃業に値するのか

 個人事業主ではないサラリーマンの戯言とお聞き流し下さい。

 勤務先で庶務を担当するまで仕入消費税と売上消費税すら知らなかったレベルですが、世で消費税課税事業者になると負担増でやっていけなくなるだのふりまいている人たちには思うところがあります。


 これまで消費税免税事業者が受け取ってきた報酬は、受け取る側と支払う側でそもそも認識が違っていた、という点は確かにあると思います。

 たとえば110,000円の報酬をやり取りした場合、受け取る側はそもそも消費税を取っていないつもりでも、支払う側は消費税込みで支払って帳簿には「外注費100,000円、仕入消費税10,000円」と書くわけです。

 そして消費税は最終消費者が負担するので、成果物を150,000円(税込165,000円)で売ったら、制作の過程で支払った消費税は差し引いて5,000円を納税するしくみです。


 市中の消費者が目にする機会があるものでは、ブックオフで買取をしてもらったときのレシートです。あれにはちゃっかり消費税が含まれています。

 ブックオフで買取金額11円の場合、ブックオフはを持ち込んだ人に11円のうち1円を消費税として支払ったことにしていますが、11円を受け取った人はそんなこと考えてなくて全額を自分のフトコロに入れてしまうのと同じです。


 税当局にしてみれば、こんなけしからんしくみはないわけで、今後、課税事業者に支払った消費税しか仕入消費税を認めない、とするのは当然のことのように思います。
(実は古物商の仕入消費税は今後も認められます……)


 今後は、報酬を支払う側に立てば、免税事業者には「外注費110,000円」、課税事業者には引き続き「外注費100,000円、仕入消費税10,000円」となり、免税事業者に対しては実質的な値上がりです。

 じゃぁ、個人事業主が課税事業者になったとして、これまで110,000円をすべてフトコロに入れていたのが1万円を納税しなければいけなくなるかといえばそんなことはなくて、課税事業者となった個人事業主にも仕入消費税が認められるわけです。

 「トーゴーサン」とか「クロヨン」と言われるように、収入をすべて税当局に把握されるサラリーマンと違い、個人事業主はあれやこれやを経費に計上して所得を圧縮しているのが実情なのですから、当然、納税する消費税も、経費として支払った消費税を差し引いたものになります。


 免税事業者が課税事業者に転換して増える負担があるとすれば、税そのものというよりは、会計ソフト入力の手間なのではないかと推察します。

 ……税負担が多少増えるのは確かでしょうけれど、仕入消費税を差し引いた税負担の金額で、やれ廃業に追い込まれるとか、食うや食わずの暮らしになるとか、本当にそれほどのことなのだろうか、とは思います。


 インボイス反対の声を上げて大騒ぎしている人たちは、何が目的で大騒ぎをしているのか、実は無知な個人事業主が活動家にたきつけられているだけなのではないか、というのが私の感想です。
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郵便局のお役所仕事

 郵便局のはこぽすが自宅最寄駅にあるので、ゆうパックの受け取りに使おうと思い立ちました。

 そうしたら、MyPostへの登録と本人確認が必要なんだとか。ゆうびんIDじゃだめなんですか。

 宅急便はクロネコメンバーズに登録していればPUDOで受け取れますよ。……といっても、宅急便はコンビニ受け取りができるので、ロッカー受け取りは使ったことがないんですが。


 で、MyPostの本人確認には認証コードが書いてある本人限定受取郵便(書留の一種)を受け取らないといけません。

 ……ゆうパックを自宅や郵便局で受け取るのが不便だからロッカー受け取りをしたいのに、まず書留を自宅や郵便局で受け取らないと使い始められないなんて、いったいどこの役所だよ。

 実際に本人限定受取郵便の受け取りに1回チャレンジして失敗しています。

 当時はさいたま市内へ通勤していたので、平日は20時までに帰宅することがほとんどなく(時間指定の最後が20〜21時なので20時には在宅していないといけない)、休みの予定はあらかじめ決まっていませんし、当日の配達申し込みは締め切りが早いですし、さいたま中央郵便局のゆうゆう窓口で受け取ろうとしたら、ゆうゆう窓口っていまは24時間営業じゃなくって8時から19時までなんですね。

 ゆうゆう窓口の24時間営業をやめるなら、書留やゆうパックのコンビニ受け取りぐらいやってほしいものですが、そういう発想にはならないのかしら。


 2回目でようやく受け取って本人確認が済んだので、今後ははこぽすで受け取れるようになりそうです。

 文句があるならゆうパックなんか使わなければいいんですが、送り主がどの宅配便を使うかは、こちらは選べないことがほとんどですから。
author by よんなん
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少子化対策と養育里親とか

 何からどう書けばよいやらまとまりませんが、少子化対策とはつまるところ

「妊娠出産の多様性を認めること」

に尽きるんだろうなぁと思う次第です。


 結婚したカップルのもとに生まれて生みの親に育てられるのが望ましい姿で、そのレールから外れると(たとえばひとり親などは)とたんに経済的に困窮する、あるいは逆に経済的に困窮しているから結婚できなくて子が作れない、という世の中の末路が現在の日本なんだと思っています。

 婚前交渉だろうが、未婚の子だろうが、父親が分からない子だろうが、育てられずに病院に置き去られる子だろうが、なりふり構わず認めて社会で育てていかなくては、もはや国が成り立たない時代になりつつあるのではないかと考えます。

 社会保障制度の維持にも、労働力を確保するのにも、内需を拡大するのにも、子がいないことにはどうにもならないのであって、画一的な家庭のあり方にこだわっていたのでは亡国への道をたどるばかりでありましょう。


 少なくとも、子がいなくて国が滅びる、滅びかねない、いう段になってなお、未成年や未婚の母親が妊娠を隠し通した末に産み落とした子を殺して遺棄するなどという事件が新聞に載るようでは、「終わっている」以外にどう表現するべきでしょうか。


 社会的な制度そのものは実はすでにあって、私は「養育里親」がそれに当たると考えています。

 様々な事情で子を育てられない実の親に代わり、子を家庭に迎え入れて育てると、毎月、迎え入れた児童1人につき里親手当8万円と生活費5万円あまりが支給されます。
(これが養子縁組だと手当や生活費は出ない)

 里親となるには自分自身の生活を自立させる必要はありますが(なので、生活保護世帯や住民税非課税世帯は里親に認められない)、自分の生活は最低限成り立たせたうえで毎月14万円が手元にあったら、子の養育(食費、洋服代、給食費、学用品代等々)にお金が不足することはあまり考えにくいんじゃないかと思います。


 誰の子に生まれるかによって将来の社会的階層が決まる、みたいに声高に言っている人は、毎月14万円もらいながら子を引き取って養育して、一人でも二人でもその子の将来を導いてみたらどうなんだと思います。

 それはそれで、仮に経済的には「親ガチャ」でなくなっても、どんな教育方針の里親に引き取られるかという「養育里親ガチャ」の問題は引き続きあるのかどうか分かりませんが。


 もちろんそう考えるなら隗より始めよではあるのですが、妻に里子を迎え入れたいと話したところ「子育ての手間は一人でもうたくさん」「あなた一人で面倒見てくれるならOK」と、家庭で受け入れるという観点では事実上のゼロ回答です。

 我が家の場合は、まず妻の理解を得るところから年単位で取り組むことになりそうです。
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豊富な中古住宅ストックに感謝

 昭和を生きた先輩方が我々世代の日本に残したものといったら、年金制度や健康保険の現役世代負担に始まって、果ては少子化にによる労働力不足まで、はっきり言って怒りしかわかないものばかりだと思っているのですが、唯一、感謝していることがあります。

 ヴィンテージマンションに代表される、鉄筋コンクリート造の中古住宅群です。


 私が東京メトロの駅から徒歩圏(かつ、JR線も京成線も駅徒歩圏)で80m2近い広さのマンションを31歳で購入して、42歳で住宅ローン(という名の銀行への家賃)を完済して、あとは月3万円弱の管理費と修繕積立金で住めるのは、私が31歳の時に築40年の築古物件が2,000万円を下回る価格で売りに出ていたからです。

 この物件の新築当時、私たちの40年前を生きてきたサラリーマンの先輩方は、マンションに住もうと思ったら、公団住宅の抽選に当たるか、民間分譲の新築物件を定年までかかるようなローンを組んで購入するしか選択肢がなかったはずです。
(ただ、私が買った部屋の売主は新築時に購入されたという士業の方で、登記簿の乙区は空欄でしたが!)

 さすがに築50年となると、21世紀の新築物件とは仕様が違って防音や断熱の面でやや不便なところもあるとはいえ、中庭の手入れは管理会社がやってくれて、川の近くでも洪水や浸水の心配をしないで住めるマンションの利点を享受できるのはありがたいです。

 都心のヴィンテージマンションほどではないですが、新築当時はこのマンションに住むことは周辺で一種のステータスだったそうで、お住まいの方々の雰囲気もよく、築古でも管理は良好です。
(上に書いたように僕が買ったときの売主も士業の方でしたし、いまでもどの部屋の方なのか分かりませんが黒塗りの車が朝晩送り迎えに来るのを見かけます)


 31歳の時点で新築マンションしか選択肢がなかったら、よほどの狭小物件か、地下鉄が走っているエリアの外に求めるか、あるいは家を買うのをあきらめていたんじゃないかと思います。
(当時は未婚だったから社宅には入れなかったですし、いまも妻のほうが収入があるので勤務先の社宅に夫婦では入れません)


 私が家を買うころに手ごろな中古物件が一定数供給されていた、という点だけは、高度経済成長期を作り上げた人生の諸先輩方に感謝しています。
author by よんなん
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3歳の女の子に突撃するおじさん


 女性におじさんが突撃してくる、という話は往々にして聞きます。そうした人たちは男性には向かってこない、という話も同様に聞きます。確かに僕自身、道を歩いていておじさんに突撃された経験はありません。

 さらに僕が娘を連れて出歩いていると、突撃されるどころかモーゼの十戒かってくらい人ごみにサーッと道があいたり、電車に乗れば席を譲られたり、子育てって父親がやるほうが有利なのでは? と思うほどです。

 ……そうはいっても「突撃おじさん」に遭遇することは皆無ではなくて、片手で数えられる程度にはあります。

 突撃されるのは44歳男性の私ではなくて、3歳の娘なんですが。


 エスカレーターは右側を空けずに左右どちらも立ち止まって乗る、とは定着には程遠いとはいえ、鉄道会社はポスターで呼びかけていますし、埼玉県は条例まで作りました。

 成人男性が右側に立っていれば突撃されることはなかろう……と娘を左側に立たせて並んで乗っていたら、「ちょっと通るね」と娘に声をかけて、娘の脇をすり抜けてエスカレーターを上がっていくおじさんが。

 おいこら、「ちょっと通るね」って声をかける相手は僕だろうが。……ただし、僕は声をかけられたって断るんですけど。

 いい歳した大人が、エスカレーターで追い抜くのに3歳の女の子と40代男性を値踏みして女の子に声をかけて割り込んでいるわけです。

 「おいコラァ! エスカレーターは止まって乗るものだろうが!」と声をかけましたが、おじさんは行ってしまいました。

 行ってしまった、というか、女の子なら抵抗されないだろうと割り込んだつもりが横にいた父親から怒声が飛んできたんだから、まぁ逃げますよね。
(ただ、こちらもエスカレーターを駆け上がって追いかけることはしない)


 またある日、新宿から京王に乗って娘と並んで座っていたら、笹塚で乗ってきたおじさんが、なんと僕の隣に座っていた娘の上に座ろうとするじゃありませんか。

「あの、ちょっと、ここ座ってるんですけど?」

僕が声をかけるとおじさんは座るのをやめて、千歳烏山で降りて行きました。

 さすがに意味が分かりませんでした。無言で上から座ろうとすれば、おじさんのお尻を目の前に突き出された女の子は席をあけるとでも思ったのでしょうか。

 気味が悪いし関わりたくないから席を立つ人はいるかもしれませんが……。


 父親が横にいてこのありさまですから、母親が子供を連れているときはなおさらだと思うばかりです。
author by よんなん
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ポイントの代償は誰が払うか


 きのう、生協で買い物をするのにレジで並んでいたら、前の客がd払いをしようとしたら電波が届かないとかで(レジ店員の勧めもあり)店の出口の方へ電波をつかまえに行ったはよいのですが、いつまでたっても戻ってきません。

 別のレジに並び直そうにもレジの列はまぁまぁ長くて参ったなと思いつつ、店員さんが私に「もうしばらくお待ちください」と謝るので待ち続けていたら、その客は店の出入口に出ていた販促ブースのスタッフと何やら話し始めたのが見えたので、ついカッとなって

「早くしろっ!」
「お前だ!」

と大声を出してしまいました。

 
 そうしたらすぐに戻ってきてサングラス越しに「俺が悪いんじゃねぇ、d払いを認めておいて使えない店が悪いんだよ、店に言えや」と言うので、戻ってきたなら目的は達したことですし、そうですか、あとでサービスカウンターで言っておきます、とお伝えしました。「俺は行かねぇよ」と言われました。

 後味も悪いので、結局別のレジに並び直して(→なら最初からそうすればよかった)会計を済ませて、マイバッグに商品を詰めていると、男性の店員が2人駆け寄ってきて「あちらのお客さまと何かトラブルでも……」と聞かれます。

 「俺は行かねぇよ」と言っておきながら自らサービスカウンターへ行ったのかい、と思いつつ、

「あの客はd払いをしようとしたら電波がつながらなくてレジを離れたのだが、いつまでたっても戻ってこない、後ろで待っている人のことも考えてほしいと思った」

と主旨をお伝えしていると、サングラスの男も店員を追いかけてきて

「話があるなら俺んとこ来いや」
「俺が悪いんじゃねぇ、店が悪いんだよ、土下座して謝れよ」
「店員に言われて出口へ行ってたんだ」

とまくし立てるので、

「あなたと話をするのはいいですけど第三者を入れましょう、警察でもなんでも呼んでいいですよ」
「謝る理由はありません、あなたの言うとおりお店に話をします」

とたんたんと返事をすると、店員さん2人が(口論は)やめてくださいと双方をなだめ、サングラスの男は立ち去っていきました。

 立ち去っては行ったものの、隣の100円ショップ店内に立ち止まってずっとこちらを見ているので、店員さんに「あの男がいるうちは怖くて帰れないからしばらく別室にいさせてほしい」「裏から帰らせてほしい」とお願いして、「私から話を聞く」という建前で別室に通されたあと従業員通用口から退店させてもらいました。

 店員さん曰く、NTTドコモには店内に電波の中継設備を置いてもらって、できる限りのことはしている、とのことでしたが、d払いはドコモユーザーでなくても使えるので、トラブルは続くでしょう、たぶん。


 しかし、レジで支払う段になってバーコード決済が立ち上がらないなら、クレジットカードなり現金なり、別の支払い手段があるだろうと思います。

 僕だってレジでお金を払う段になってポイントカードが見つからず焦ることはありますが、そんなときはポイントをあきらめます。

 d払いでどれだけのポイントなりキャッシュバックがあるんだか知りませんが、後ろに並んでいる人を待たせてまでd払いに固執する気持ちが分かりません。それともサイフを忘れてスマホ決済しか手段がなかったのでしょうか。


 視点を変えれば、仮にレジに来た段階で現金がなかったら、ATMでおろしてくるまで後ろの客を待たせるんでしょうか。そんなことはなくて、いったん買い物をキャンセルして出直すはずです。


 衆人環視で大きな声を出した自分も反省するところはありますが、しかしレジを離れて行ってしまった人に早く戻ってこい、と列を離れずに伝えるのには、やはりその人に聞こえる声で言うしかなかったんだよなぁ……。


 とはいえネットニュースで「「キレやすい中高年」が増えている…その理由は“怒りのブレーキ”の衰えだった」(FNNプライムオンライン)という記事を見たのを思い出して、私も今年の誕生日が来れば年齢は四捨五入して50歳なんですし、気をつけないといけません。


 しかし、バーコード決済をするのにレジが圏外、というお店、ほかにも思い当たる節があります。(近隣のダイソーは張り紙をしている)

 冒頭に挙げたツイートのように、クレジットカードや電子マネーがこれだけ普及しているわが国で、バーコード決済を積極的に取り入れる必然性はないのではないかと思いました。
author by よんなん
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