金杉台団地(2)
2013.01.20 Sunday | よんなん的住居
安い物件は100万円台から売りに出ている船橋市の金杉台団地で、678万円などという値付けをしている物件があったので少し気になりました。(この物件)
エレベータなし5階建ての1階とはいえ、物件によっては100万円台で売りに出ている場所でです。
金杉台団地は外から見ただけで(前回の話)一度中を見てみたいと思っていたこともあり、不動産屋さんに問い合わせて見せてもらうことにしました。
現地で不動産屋さんと待ち合わせることにして船橋駅から乗った路線バスは、前回のことがあったので40分くらいかかる見当をつけて早いのに乗ったら、なんと不動産広告通りに20分で着いてしまいました。
帰りも道が意外にスイスイで25分で着いてしまい、スムーズなときはこんなもんみたいです。……このくらいスムーズなら、都心へ出るのに現在の我が家からの所要時間+30分くらいで済むのではないかという気がします。
さて、現地で合流した不動産屋さんも物件について「はっきり言ってオーバースペック」と言ってました。自分も、この値段(仕様)でこの立地で誰が買うのかという気がしますが、「公団住宅でもここまでやれる」というリフォームの実例を見られる貴重な機会だと思います。
見せてもらった限りでは…
1.各室のエアコン配管……「できる」
この公団の間取りでは、3DKのうちDKしかエアコンの穴がなくて、ふすまを取ればつながる2部屋はともかく残り1部屋は夏どう過ごすのか、と思ってました。
1つのエアコン穴に何本か通せるらしいにしても……思ってたら、なんと、エアコン用の穴は使わず、キッチン換気扇の開口部から出すという、自分のような素人には思いつかないウルトラCでした。
(写真中央の、管がヘビみたいに何本かにょろにょろ出ているところ)
隠蔽配管なので、換気扇の開口部までドレンの勾配を確保しながらどこをどう通しているかは分かりませんが…。
2.浴室から洗面・キッチンへの給湯……「できる」
システムキッチンと洗面台がシングル混合栓だった(=瞬間湯沸かし器ではない)ので、給湯はどこから引いているのだろう……と思ったものの、浴室の壁貫通タイプの給湯器以外に見当たらないので、ここから引いているようです。
民間の分譲マンションだと、「スケルトン」にすると本当に「ただの箱」になって、給湯だろうがエアコン配管だろうが引き回せるのですが、公団住宅は内部にも壊せない壁が少なくないようで、浴室が最たるもののように聞いています。
壁が壊せないなら現在ある開口部を使うしかないわけで、扉部分をどうにか工夫したとしか推測できませんが、とにかくそうなっています。
洗面台でお湯が出るというのはいいですね。
3.浴室の換気扇……「できない」
公団住宅にユニットバスが入らないのは分かっていることなので、次なる関心は換気扇ですが、金杉台団地ではつけられなかったようです。
窓があるとはいえ、換気扇がないのでは、カビとの闘いが熾烈になりそうです……住むうえでこれが最大の難関ではないかという気がします。
浴室に換気扇がないということは、浴室暖房乾燥機が後付タイプだろうが何だろうがつけられないということです(確か)。……まぁ、雨の日の洗濯物や冬のヒートショック問題は別に対応する方法もありますが。。。
4.浴室に隣接した洗濯機置場……「できる」
古い公団住宅は洗濯機置場がないケースが多いようです。リフォーム時にどうにか給排水が取れる場所を捻出して作ることになります。
給水は上水道の圧があるので引き回せばどこでも水が出ますが、排水は勾配をつけなければ流れません。
既存の排水口は風呂かキッチンかトイレ、洗面台ですから、その付近に確保することになります。(排水口への距離が長くなるほど、洗濯機を高い位置に置いて勾配を確保しなければならなくなる)
上記のように浴室乾燥機がつけられないので洗濯乾燥機は必須と予想され、この場所に作れるのはよいです。(ただし、洗濯機パンのサイズを測りそこねてしまったので、洗濯機のサイズによっては入らないかもしれない)
たまにキッチンに洗濯機置場を確保しているケースが見られるものの、そんな場所で乾燥運転したら、夏はDKが暑くてたまらないことでしょう。たぶん。
風呂に近いと残り湯が使える、というメリットも一応あります。
この場所にもともとあったはずの洗面台は、他の物件では「物置」になっている場所にうまいことおさめてあります。
5.テレビドアホン……「できる」
ここは、ほとんどの住戸でいわゆるキンコンチャイム(音声のやりとりはできない)しかついてない団地です。
キンコンチャイムは、機械だけ交換すればその配線のままインターホンにできるものとできないものがある、と聞いたことがあります。
金杉台団地のキンコンチャイムは、インターホンに置換えができるようです。……インターホンができればテレビドアホンもできます。
……ざっと自分が気になっていたところはこんな感じです。
あと、浴槽に実際に入って大きさを実感してくるのを忘れてしまいましたが、浴室のサイズはどの物件も同じはずですからそんな機会は他にもあるでしょう。
不動産屋さんによると、金杉台団地では、高齢化した4階や5階の住人が階下へ買い替える需要があるのだとか。……売主も、1階の物件なので手を入れた、という話です。
お客さん本当に金杉台に住むつもりですか? 評判聞いてます? みたいに言われて適当に生返事してしまいましたが、金杉台団地の問題点といえば「高齢化」と「買い物難民」が思い浮かぶものの、他に、知らずに住み始めたら後悔するレベルの何かがあるのかしらん、と後で気になりました。
聞いとけばよかったな。。。
エレベータなし5階建ての1階とはいえ、物件によっては100万円台で売りに出ている場所でです。
金杉台団地は外から見ただけで(前回の話)一度中を見てみたいと思っていたこともあり、不動産屋さんに問い合わせて見せてもらうことにしました。
現地で不動産屋さんと待ち合わせることにして船橋駅から乗った路線バスは、前回のことがあったので40分くらいかかる見当をつけて早いのに乗ったら、なんと不動産広告通りに20分で着いてしまいました。
帰りも道が意外にスイスイで25分で着いてしまい、スムーズなときはこんなもんみたいです。……このくらいスムーズなら、都心へ出るのに現在の我が家からの所要時間+30分くらいで済むのではないかという気がします。
さて、現地で合流した不動産屋さんも物件について「はっきり言ってオーバースペック」と言ってました。自分も、この値段(仕様)でこの立地で誰が買うのかという気がしますが、「公団住宅でもここまでやれる」というリフォームの実例を見られる貴重な機会だと思います。
見せてもらった限りでは…
1.各室のエアコン配管……「できる」
この公団の間取りでは、3DKのうちDKしかエアコンの穴がなくて、ふすまを取ればつながる2部屋はともかく残り1部屋は夏どう過ごすのか、と思ってました。
1つのエアコン穴に何本か通せるらしいにしても……思ってたら、なんと、エアコン用の穴は使わず、キッチン換気扇の開口部から出すという、自分のような素人には思いつかないウルトラCでした。
(写真中央の、管がヘビみたいに何本かにょろにょろ出ているところ)
隠蔽配管なので、換気扇の開口部までドレンの勾配を確保しながらどこをどう通しているかは分かりませんが…。
2.浴室から洗面・キッチンへの給湯……「できる」
システムキッチンと洗面台がシングル混合栓だった(=瞬間湯沸かし器ではない)ので、給湯はどこから引いているのだろう……と思ったものの、浴室の壁貫通タイプの給湯器以外に見当たらないので、ここから引いているようです。
民間の分譲マンションだと、「スケルトン」にすると本当に「ただの箱」になって、給湯だろうがエアコン配管だろうが引き回せるのですが、公団住宅は内部にも壊せない壁が少なくないようで、浴室が最たるもののように聞いています。
壁が壊せないなら現在ある開口部を使うしかないわけで、扉部分をどうにか工夫したとしか推測できませんが、とにかくそうなっています。
洗面台でお湯が出るというのはいいですね。
3.浴室の換気扇……「できない」
公団住宅にユニットバスが入らないのは分かっていることなので、次なる関心は換気扇ですが、金杉台団地ではつけられなかったようです。
窓があるとはいえ、換気扇がないのでは、カビとの闘いが熾烈になりそうです……住むうえでこれが最大の難関ではないかという気がします。
浴室に換気扇がないということは、浴室暖房乾燥機が後付タイプだろうが何だろうがつけられないということです(確か)。……まぁ、雨の日の洗濯物や冬のヒートショック問題は別に対応する方法もありますが。。。
4.浴室に隣接した洗濯機置場……「できる」
古い公団住宅は洗濯機置場がないケースが多いようです。リフォーム時にどうにか給排水が取れる場所を捻出して作ることになります。
給水は上水道の圧があるので引き回せばどこでも水が出ますが、排水は勾配をつけなければ流れません。
既存の排水口は風呂かキッチンかトイレ、洗面台ですから、その付近に確保することになります。(排水口への距離が長くなるほど、洗濯機を高い位置に置いて勾配を確保しなければならなくなる)
上記のように浴室乾燥機がつけられないので洗濯乾燥機は必須と予想され、この場所に作れるのはよいです。(ただし、洗濯機パンのサイズを測りそこねてしまったので、洗濯機のサイズによっては入らないかもしれない)
たまにキッチンに洗濯機置場を確保しているケースが見られるものの、そんな場所で乾燥運転したら、夏はDKが暑くてたまらないことでしょう。たぶん。
風呂に近いと残り湯が使える、というメリットも一応あります。
この場所にもともとあったはずの洗面台は、他の物件では「物置」になっている場所にうまいことおさめてあります。
5.テレビドアホン……「できる」
ここは、ほとんどの住戸でいわゆるキンコンチャイム(音声のやりとりはできない)しかついてない団地です。
キンコンチャイムは、機械だけ交換すればその配線のままインターホンにできるものとできないものがある、と聞いたことがあります。
金杉台団地のキンコンチャイムは、インターホンに置換えができるようです。……インターホンができればテレビドアホンもできます。
……ざっと自分が気になっていたところはこんな感じです。
あと、浴槽に実際に入って大きさを実感してくるのを忘れてしまいましたが、浴室のサイズはどの物件も同じはずですからそんな機会は他にもあるでしょう。
不動産屋さんによると、金杉台団地では、高齢化した4階や5階の住人が階下へ買い替える需要があるのだとか。……売主も、1階の物件なので手を入れた、という話です。
お客さん本当に金杉台に住むつもりですか? 評判聞いてます? みたいに言われて適当に生返事してしまいましたが、金杉台団地の問題点といえば「高齢化」と「買い物難民」が思い浮かぶものの、他に、知らずに住み始めたら後悔するレベルの何かがあるのかしらん、と後で気になりました。
聞いとけばよかったな。。。