古きよき法人税のがれ

 先日、上田電鉄に乗ったとき、酔っ払い御一行様に出くわしました。

 みなさま気が大きくなって、2両編成の後ろの車両では大声であたりの人に絡んでいたので関わりたくないなーと1両目に乗っていたら、引率者と思しき人がこちらにやってきました。

 春日部からやってきた別所温泉への一行らしく、どうやら話しかけてきた人が社長さんで社員旅行の様子です。

 社員旅行なら福利厚生費だから、だとかで、確かにその通りです。

 やれ日本は法人税が外国より高いだの何だのという話はありますが、こうやって飲んだくれて温泉旅館でコンパニオンを呼んで乱痴気騒ぎをしたお金には税金がかからないのです。

 そういうのが好きな人にはよい制度ですが、福利厚生費とするには社員の半数以上を連れて行かなければいけません。

 人材が多様化している昨今では必ずしもオネーチャンと羽目を外すのが楽しいわけではない人もいるはずです。たぶん。

 御一行を見ていると、おじさま方ばかりで自分前後くらいの年代の人は見当たりません。……もともといないのか、いるけど来なかったのか、どちらにせよ「社員の過半数はおじさま方」な会社ということになります。


 昔はこういう慰安旅行が温泉の宿泊需要や雇用を数多く生んでいて、こういう人たちの存在がありがたいと思える人たちも大勢いたのかどうか知りませんが、そんな時代もあったのだねぇ、と思うのでありました。
author by よんなん
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