旅立ち

IMGP9864.jpg 「次の診察は2週間後です」


 お世話になっている心療内科クリニックの先生の、この一言ですべてが始まりました。

 次回診察は2週間後の11月18日(木)。

 オリックスのマイカーリース「いまのりくん」で借りているマイカーをオリックスへ返却するのが11月22日(月)。


 この間にやるべきことといえば、マイカーを使った最後のドライブ旅行以外に、何があるというのでしょう。


 「うつ病」(というか「双極性障害の疑い」)で毎日が日曜日でヒマを持て余しまくっているとはいえ、復職してしまえばそんな日々は泡と消え、再び土日と祝日を待ちわびる日々になることは分かっています。


 11月4日(木)の午前に診察が終わって、翌5日(金)夜には、新潟〜小樽往復のフェリーの手配や、札幌在住・在勤の早大鉄研同期のアポを取り付けるなど、あらかたの手配を終えました。

 ……「それだけの決断力があればいつでも復職できるよタカハシ君」という言葉が、今の自分には一番怖いです。(ぇ


 さて、手配するものは手配すれども、準備がなかなか進まないのが自分の悪いクセで、7日(日)午前10:30新潟発のフェリーにマイカーと一緒に乗り込むというのに、当日の午前2時ごろまで持ち物は何も準備していなかったんですから!

 案の定、4:45に新居を出発したものの、首都高で高島平辺りへ来たところで、あろうことか持病の薬を持ってくるのを忘れたことに気づき、さっそく引き返します。

 あー、関越に乗る前でよかった……とは思うものの、90分のロス。


 10時半に新潟港を「出航」するフェリーに乗るのに、千葉県北西部の某地域にある新居を改めて出発したのは午前6時ですよ! 旅行会社からもらった「案内書」には「午前9:00集合」と書いてあるのに!

 3時間で東京近郊〜新潟をドアツードアで行こうなんて、新幹線に乗るしか手段はないはずなのに。


 関越道を、「経済速度」をはるかに上回る速度で疾走し、マニュアルの軽自動車なのにリミッター(?)が動作してアクセルを踏んでもエンジンが加速しない、という初体験をしつつ(←どんだけすっ飛ばしたんだ!)、とにもかくにも新潟を目指します。

 「集合時間に間に合いそうもないんですけど待ってもらえませんか〜」と、何度か休憩したSA・PAから電話をしたのですが、フェリーターミナルの受付電話は日祝休業の自動音声が流れるのみです。(ひどい!)


 カーナビには、大泉JCTから関越に乗った時点で到着予定時刻が「11:25」などとありえない時刻が表示されていたのが徐々に縮まって、新潟県に入るころには出航前の時刻が表示されるようになりました。

 逆に、目の前に乗るべき船があるのに受付を終了している、という最悪のパターンを想定しつつ、とにかく新潟へ向かい、フェリーターミナルに着いたのは10:10頃。

 集合時刻から1時間以上も遅刻して、果たして大丈夫なのかと思いきや、実際には淡々と乗船手続きを済ませて粛々とマイカーを桟橋から乗船させて終了でした。……あまりのあっけなさに、脱力感極まりないです。


IMGP9866.jpg とはいえ、自分のクルマが乗り込んだ直後に桟橋との連絡口が閉じられるのを目の当たりにして、うわー、危なかった……と思うことしきりでした。

 なにせ、新潟〜小樽航路は月曜運休なので、これに乗り遅れると小樽着を2日後にするか、青森まで自分で運転して青函フェリーに乗せるしか選択肢がなくなります。……それより何より、前金で支払っている今日のフェリー代金がチャラになっちゃうんですから。


 ひとまず乗ってしまえば翌朝4時半の小樽着はほぼ約束されたようなもので、実は道中でオービスに引っかかっていたとかで帰宅時にキップが届いていようとも、こちらのものです。

 18日までに帰宅して22日にマイカーを返却してしまえば、免停だろうと何だろうと知ったこっちゃありません。


 というわけで、道中記は続きます。
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ホーバーに乗りました

IMGP8008.jpg 大分に来たのは、今月いっぱいで運航休止になる大分空港のホーバーフェリーに乗るためです。

 ホーバーというか、ホバークラフトは、瀬戸大橋ができる前はJRの宇高連絡船で急行便にも使われるなど比較的あちこちで乗れた乗り物だそうですが、現在は大分空港〜大分ホーバー基地を結ぶ航路だけです。

 私はまだ乗ったことがなくて、今月末で日本国内から定期航路がなくなるのなら、というわけで、昨日の泊まり勤務明けと今日の休みを利用して1泊2日の行程でやってきました。

 羽田〜大分は、福岡線などと違って個人で航空券を買うとべらぼーに高いですが、Yahoo!トラベルで探したら往復航空券にビジネスホテル1泊がついて28000円の旅行パック(10日前まで受付可)があり、今回はこれを利用しました。


 きのう夜、大分空港に着いて乗った便と、けさ大分ホーバー基地7:55発の便で空港へ1往復したときは、定員105人のところ乗客は30人前後とガラガラで、あと5日で終了するのに寂しいもんだな…と思っていました。

 が、午前中に高崎山へ行ったり大分市街で昼食を済ませるなどして、午後に再びホーバー基地へ来ると、平日だというのに人だらけです!

 ほとんどは大分に住む人と思われる家族連れで、私のようなマニアはむしろわずかなのが意外でした。……よほど大分市民に親しまれていた乗り物だったのでしょう。


DSC00923.jpg 改札は出発5分前からなので乗ったらすぐ出発でしたが、着いた後は見学会・撮影会状態です。

 折り返し便の改札時間になってホーバー会社の人が「そろそろ建物へ…」と言いに来るまで、わずかなマニアと大勢の家族連れが記念撮影に余念がありません。

 なにしろ、水陸両用の乗り物というのがめずらしいです。

 乗り場が陸上なのはもちろん、大分空港から海までは650mほどの「航走路」という“ホーバー専用道路”のようなコンクリート敷きの地面を走るんですよ。


 最後に乗った、大分基地→大分空港の便は補助席まで使うありさまで、昨晩と今朝のガラガラぶりがウソのようです。

 実は、先週末に職場の先輩もホーバーに乗りに大分へ来たそうで、週末は積み残しが発生していたとか。


 そんななかで一番前に座り、30歳にもなって目をキラキラさせていたのは私です。(笑)


IMGP8110.jpg “葬式フィーバー”で大盛況、といったところですが、運行休止が発表されるまではガラガラなのが通常だったのでしょう。

 それに昨晩は、空港は静かだったのに大分市内が強風で、大分空港〜ホーバー基地に所定29分のところ50分かかってしまいました。(一度基地に上陸したのにすぐ海へ引き返した!)

 バスが大分空港〜大分駅を60分で結んで運賃1500円ですから、ホーバーの運賃2980円(さらに、ホーバー基地から大分駅までの連絡バスが所要16分160円)の意味が全然なくなってしまう計算です。

 365日いつも好天に恵まれるわけではありませんから、不便な点もありそうです。

#ホーバーに乗りに来た私は、長く乗っていられて楽しかったですが。

 ほかにも、常に空気を下部に噴射して浮き続けるので燃費も悪いでしょうし、騒音がすごいです。

……空港乗り場はともかく、大分の市街地から離れた「ホーバー基地」を設けなければいけなかったのは、きっとこの騒音のためもあるでしょう。

 乗り物としては楽しいので、たとえば大分で引退した後は東京で水上バスの代わりに遊覧運航しては、、、と素人考えが浮かぶものの、やはりこの騒音がネックになると思います。


IMGP8130.jpg 2枚目の写真は、船内に掲出されていた「JALビジネスきっぷ」の広告。

 東京の浜松町駅には、同じデザインでセリフが「モノレール1本乗り遅れてしまった」というものがあり(←写真)、各地で広告を出す乗り物に合わせて作っているようです。

 この“ホーバーバージョン”の広告も、ホーバーフェリーの運航終了と同時に過去のものになるわけですね。
(JALという会社も過去のものになりそうな気がしなくもない今日この頃ですが)
author by よんなん
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トキハデパート

IMGP8065.jpg ガイド同期の某嬢がいくつか教えてくれた、大分での飲食スポットのひとつが、デパートのトキハ7階のファミレス。

 「トキハ」は大分ローカルのデパートなんですけど、群馬の「スズラン」よりも断然規模が大きくて、「トキハわさだタウン」という郊外型ショッピングモールも運営している、“地方百貨店の雄”のような企業です。
(さすがに最近は減収に悩まされているようですけれども)

 デパートの食堂といえば「お好み食堂」のイメージがある一方で、トキハは「ファミリーレストラン」と称しているんですね。

 …言われてみれば、和食から洋食までそろっていて、このご時世ドリンクバーまでありますから、業態としては実はお好み食堂もファミリーレストランも同じだ、と気づかされます。

 ただ、入店時に食券を購入して、席に案内された時点で半券を渡し、注文した料理と残りの半券が引き換え、というシステムはいかにもデパートのお好み食堂そのまんまですが。


IMGP8066.jpg 店内のあちこちで目立つのが、JR大分駅の時刻表。

 スズランの店内に高崎駅の時刻表が貼ってあるのなんて見たことがありませんが、こちらは大分駅から歩いて5分くらいと近いからですかね?

 それに、意外に本数多いんですね、大分のJR線は。

 豊肥本線や久大本線も、おおむね1時間に2〜3本の運転なのに驚きです。

 ……高崎からの信越線は1時間に1本です。。。orz
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大分でも「琉球」

IMGP8062.jpg 昼食は、キャンパスツアーガイドの同期で大分出身の某嬢に教えてもらった市役所近くの「こつこつ庵」にて。

 メインは夜の営業という感じの郷土料理居酒屋で、昼でも夜のメニューを出してくれるようです。(=その気になれば昼から飲める)

 夜メニューに載っている、鳥天やら団子汁やら片っ端から食べられるコース(2000円くらい)と迷ったのですが、ランチメニューの「琉球定食」(630円)にしました。

 「りゅうきゅう」は名前と裏腹に大分の郷土料理で、刺身の漬けだとか。(魚はなんでもよいらしい)


 630円の定食なので「たったこれだけ!?」という量でしたが、丼にするとおいしそうです。

 持ってきた店のおばちゃんも「よくかき混ぜてご飯にかけて丼のようにして食べてね」と言ってました。。。


 昨晩ジョイフルで鳥天を食べたのと、ホテルの朝食バイキングに団子汁があったので、あとは関アジ・関サバといった東京でも食べられそうなものを残して、一応は大分で「しか」食べられないものは一通り食べた…つもりです。

#関東のジョイフルでも「とり天定食」は食べられますけど

 「団子汁」は、名前だけ見た段階では魚のツミレか何かが入った具だくさんの味噌汁か何かだろうか、と思ってましたが、具だくさんの味噌汁は味噌汁でも、「団子」とはきしめん状の太いうどんのことでした。


 ……これって、、、群馬の郷土料理「おきりこみ」と同じなのでは。。。。

 まぁ、「おきりこみ」は「おきりこみ」で、群馬の郷土料理だというのに「山梨のほうとうと同じです」と説明するのが一番手っ取り早い代物ではあるのですが。
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高崎山

DSC00914.jpg 大分市街からバスに25分ほど乗って高崎山へ来ました。

 「どうぶつ奇想天外」などで取り上げられそうな、サル山の動物園です。

 「高崎」という名前から、群馬にあると思っている人も少なからずいるようで、私も何度か「高崎って、サルで有名なところですよね?」などと言われたことがあります。。orz


 知名度とは裏腹に、小ぢんまりとしたところで、1時間もいれば十分な広さです。

 というか、「動物園」と名乗りつつサルを飼っているわけではなくて、高崎山に生息するサルが人里に下りてこないように山で餌付けしていて、その“サル寄せ場”が動物園として一般に公開されている、という施設です。(これで合ってますよね?)

 なので、サルは放し飼い(?)で、30分おきのエサやりが始まると、一般客の足元をすりぬけてサル寄せ場に集まってくるダイナミックさです。

 マイクで説明する動物園の職員もエサやりの時間になると、まず観光客どうしをすき間なく並べ、そして脚を広げて足を隣の人とくっつけるように、と説明します。

#サル寄せ場の前を観光客が横一列にふさぐ格好なので、必然とサルが足元を通り抜ける図式


 国立の動物園なのですが、職員のトークにお役所的イメージはまったくなくて、つい笑ってしまいます。

 ……役所のような会社に勤めていると、むしろ役所の中(特に現業部門)ってこういう雰囲気かもね、という気もしますが。


 テレビで見たことがある「ベンツ」をこの目で見ましたよ!

 職員さんは顔で見分けられるそうです。すごい。
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大分に来ました

IMGP8027.jpg 大分県庁近くのジョイフルです。

 ファミリーレストランのジョイフルは高崎や前橋にもあります。

 看板の色合いや、入店したときの「ジョイフルへようこそ〜」という店員さんともども、デニーズのまがいもののようなイメージ(失礼)ですが、大分に本社があって、こちらでは地場のファミレスです。

 夕飯は、せっかく大分に来たんだし大分らしいものを……と思ったものの、メニューに載っている大分郷土料理は「とり天」だけで、ちょっとがっかり。

 とり天定食(499円)は、群馬のジョイフルでもメニューにあります。。。


 まぁ、大分でも関東でもメニューは同じ、と分かっただけでも収穫だったということでしょう。……って、公式サイトに載っているメニューを見れば分かることじゃないか! orz
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十和田観光電鉄のいま

IMGP7508.jpg 久々に十和田観光電鉄に乗りました。

 …自分が部長だった高校2年の鉄研合宿に組み込んだ覚えはありますが、大学生のころに乗ったことは、、あったようななかったような。。。


 十和田観光電鉄に乗るのも久しぶりなら、三沢駅で降りるのも久しぶりで、いつのまにかJR駅だけ橋上駅になっていてたまげました。


 似たような例だと、長野県の上田駅は、JR線(現:しなの鉄道線)が橋上化されたのちに上田電鉄も同じ駅舎に入居して上田電鉄の線路も高架になりましたが、こちらはJR線が来年冬に「青い森鉄道」になっても十和田観光電鉄が新駅舎へ乗り入れるような余地はないようにも見えます。。


 十和田観光電鉄の現況は、Wikipediaでその関連項目を見てもあまり要領を得ませんでしたが、実際に乗ってみると明日廃止されてもほとんど困る人がいないようにも見受けられましたが、どうなんでしょうか。


 電車は元東急7700系…って今でも池上線や東急多摩川線で現役の電車、と性能面では申し分なさそうです。

 駅は、いつの間に直したのかすべての駅でホームが新しくなっており、屋根と壁がついた待合スペースが完備されているほか、電車との段差もほとんどありません。

 が、線路が悪いのかどうか電車は40〜50km/hくらいでのんびり走っており、大半の区間で併走する道路のクルマにじゃんじゃん追い抜かれています。


 平日の昼間ということを差し引いても、乗客が行きも帰りも10人足らずっていうのはどうなんでしょう。……いくら電車がエコとは言っても、大きな電車を両手で数えられる人を乗せるのに動かすエネルギーを考えると微妙なところです。。。


 なんといっても象徴的なのは、終点の十和田市駅(上の写真)です。

 以前は「とうてつダイエー」とバスターミナルが入る3階建てのショッピングセンターに電車の駅が間借りしている感じでしたが、2007年3月にスーパーその他テナントが閉店して「廃墟に電車の駅が間借りしている」様相です。

#いうなれば、五反田駅の東急ストアが閉店して池上線の駅だけ営業しているような雰囲気


 もっと賑わっていたように思うバスターミナル跡(?)も草ぼうぼうで、放置していていいのかな……と思っていたら時折バスがやってくるので、いちおうバス停としては機能しているようです。

IMGP7503.jpg 十和田市駅が「とうてつダイエー」併設駅に移る前の旧十和田市駅跡は、駅移転後も車庫や十和田観光電鉄の本社として使用されていましたが、2005年に取り壊されて今はブックオフやケーズデンキが建っています。

#現在の車止の先が踏切で、写真のブックオフがある辺りへ線路が伸びていた


 ダイエー時代の駐車場はそのままあるので、良くも悪くも「パークアンドライド駅」になっていますが、、、今も営業している旅行センターで東北新幹線のキップを買うと十和田観光電鉄の運賃が半額になる、という施策もやってはいるものの、片道570円が半額になっても、、、、三沢か八戸へクルマで直接行っちゃうんじゃないでしょうか。。。


IMGP7521.jpg 旧型電車は車庫がある七百駅に留置されていて、車内は物置として使われているようですが、全般検査はきちんと受けており廃車ではない様子なので、機会があったら走るのかもしれません。
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車掌さんは運転士

DSC00593.jpg 青森のホテルも朝7時から無料サービスの朝食がありましたが、7:10発の電車に乗るのに早々にチェックアウトしました。

 青森駅から乗った電車を野辺地で降りて、大湊線に乗りました。


 沿線は、風力発電所はあるわ、高い木は生えていないわで、北海道でいえば道北……それも稚内の近くへ来たかのような荒涼とした雰囲気があって好きです。

#高い木がないのは北海道並みに寒いからというより、風が強いからでしょうけれど


 さて、キハ100のワンマン運行かと思いきや、私が乗った列車はキハ40の2両編成。

 八戸運輸区(盛ハヘ)のキハ40にはワンマン設備がないので車掌が乗っているんですけど、キップを売りに車内巡回に来た車掌さんの左胸には車掌さんの赤い名札がありません。


 失礼ながらよく見てみると、運転士用の黒い名札です。


 ん? 運転士が車掌業務??

 規定上OKだとは聞いたことがありますが、実例は見たことがなかったので、大湊から折り返して野辺地に戻るまで延々と考えていました。

 見間違いか? 

 それとも、7月にしては涼しい日で上着を着ていたので、もしかすると車掌が上着を持って来ていなくて運転士さんから借りたんだろうか? (わざわざ名札を付け替えたりしないでそのまま着ていた)


 帰宅後に調べると、基本的にキハ100でワンマン運行をしている大湊線営業所にはそもそも車掌が配置されておらず、団体が乗るなどで(定員の大きい)キハ40で走るときは運転士が休日出勤するなどして車掌業務をやるのだそうです。

 確かに、この日は大湊から陸奥横浜まで小学生の遠足とおぼしき団体が乗っていました。

(そんなことまでWikipediaに書いてあったので驚きました)


 この運転士さんによる車掌業務は臨時の仕事ということになり、珍しい光景を見ることができたことになります。

 ……一人の社員が運転から営業から保守点検まで何でもこなす第三セクター会社をお手本に、JR各社のローカル線で「営業所」「鉄道部」という運営形態が一時期増えました。

 が、結果として運転士さんが掃除やメンテナンスまでこなす勤務形態は(大人の事情で)受け入れられなかった、とか、ローカル線ごとに営業所をわざわざ作らなくても近隣の職場でまとめて担当したほうが効率的、などの事情もあったようで再び職種別の職場による運営に戻している例が多いようです。


 そんななかで大湊線は、当初の目的に近い形で運営されている数少ない路線のようです。

 ……って、来年の冬には東北本線が「青い森鉄道」になるので、JR線としては他の路線と一切つながっていない路線になり、大湊線が自前で何でもやらなくてはいけなくなる特殊な事情もあるのでしょうけれど。
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浅虫温泉「はだか湯」

IMGP7451.jpg 青森のホテルにチェックインしたあと、JRに20分ほど乗って浅虫温泉に来ました。

 公共浴場「はだか湯」は、かつては温泉街のはずれのほうにあって、中学生のとき北海道へ行く途中に一度利用しましたが、いまは駅前にできた道の駅に「展望浴場」として入っています。

(写真は休憩ロビーからの景色……浴室からも似たような眺めです)

 立派な施設になりましたが入浴料は350円と手ごろで、シャンプーなどの備え付けはありません。(手ぶらで来たときはフロントで買える)


 露天風呂がないのが残念ですが、隣接する温泉旅館との競合を避けたんでしょうか?
(↑350円の料金で露天風呂まで期待する奴)

 さすがに30歳になると、早朝から日が暮れるまで電車に乗ってばっかりいると疲れるようになりましたが、ここでさっぱりして青森のビジネスホテルへ戻りました。
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15年ぶり(くらい)の三厩駅

DSC00554.jpg 津軽線に乗ったのは、乗りつぶしをしていた頃の(確か)高校1年の冬のはずで、15年ぶりということになります。

 大湊線とか、津軽線といった、下北半島や津軽半島を走る路線の車窓は、本州でありながら北海道に近いものがあるので、個人的に好きです。

 逆に北海道へ渡ってしまうと、このあたりのような雰囲気は帯広や旭川よりも先へ行かないとないような気がします。

 ……要は「さいはて」といえそうな場所ですね。


 駅を出て周辺を歩いていても、北海道の農村にありそうな、粗末な小屋などがぽつぽつ目に入ります。

 住宅メーカー製の家がこのあたりへ流入してきたのはきっと最近のことで、それまでは、家専門の大工さんや棟梁もあんまりいなかったんじゃないかなぁと推測します。(船大工などが家の建築も兼業……みたいな)


 おや、あの鉄筋4階建てのアパートは、もしや青函トンネル建設時に、工事の人が住むのに建てられたんだろうか……? と思いつつ近づくと、自衛隊の官舎でした。。。

#北海道だと、国鉄ローカル線建設に従事する人のために建てられた鉄筋アパートが、今も山村留学の子が住む家などに使われていたりする…んですよ。


 さて、三厩といえば私の勤務先もこの地区に事業所を持っていて、実は入社前にこのエリアへの配属を希望したら本社の人に「それはどこですか?」と聞かれて憤慨したものでした。


 三厩駅で降りると駅員さんがキップを集めていて、やけに帽子の“金筋”が多いなぁと思ったら、名札には

「三厩駅 駅長」

と書いてあってびっくりです。


 てっきり、青森駅か蟹田駅あたりの社員が日替わりか何かで担当しているのかと思いきや、1日5本しか来ない駅でもちゃんと駅長(と、部下の駅員)が配置されているんですね。。


IMGP7442.jpg 構内は1番線と2番線があって、1番線のレールはすっかり錆びていて使われていないようですが使用停止にはなっていないらしく、ちゃーんと1番線の出発信号機には赤信号が煌々と点いていたのも印象的でした。

 ……1番線をさっさとはがしてしまえば、三厩駅は早々に無人化できそうなものなのに、きっと事情があるんでしょう。


 折り返し列車の出発時刻になると、岩泉線の茂市駅同様、先ほどの駅長さんが出てきて車掌さんの目の前で緑の旗を振って列車を発車させていました。。。

 津軽線は北海道の炭鉱路線じゃありませんが、まるで映画「鉄道員」の世界……と言っては言いすぎですかね?


 こういう場所にも、来年の冬には新青森駅まで新幹線で来れるようになります。
author by よんなん
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