大分でも「琉球」

IMGP8062.jpg 昼食は、キャンパスツアーガイドの同期で大分出身の某嬢に教えてもらった市役所近くの「こつこつ庵」にて。

 メインは夜の営業という感じの郷土料理居酒屋で、昼でも夜のメニューを出してくれるようです。(=その気になれば昼から飲める)

 夜メニューに載っている、鳥天やら団子汁やら片っ端から食べられるコース(2000円くらい)と迷ったのですが、ランチメニューの「琉球定食」(630円)にしました。

 「りゅうきゅう」は名前と裏腹に大分の郷土料理で、刺身の漬けだとか。(魚はなんでもよいらしい)


 630円の定食なので「たったこれだけ!?」という量でしたが、丼にするとおいしそうです。

 持ってきた店のおばちゃんも「よくかき混ぜてご飯にかけて丼のようにして食べてね」と言ってました。。。


 昨晩ジョイフルで鳥天を食べたのと、ホテルの朝食バイキングに団子汁があったので、あとは関アジ・関サバといった東京でも食べられそうなものを残して、一応は大分で「しか」食べられないものは一通り食べた…つもりです。

#関東のジョイフルでも「とり天定食」は食べられますけど

 「団子汁」は、名前だけ見た段階では魚のツミレか何かが入った具だくさんの味噌汁か何かだろうか、と思ってましたが、具だくさんの味噌汁は味噌汁でも、「団子」とはきしめん状の太いうどんのことでした。


 ……これって、、、群馬の郷土料理「おきりこみ」と同じなのでは。。。。

 まぁ、「おきりこみ」は「おきりこみ」で、群馬の郷土料理だというのに「山梨のほうとうと同じです」と説明するのが一番手っ取り早い代物ではあるのですが。
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高崎山

DSC00914.jpg 大分市街からバスに25分ほど乗って高崎山へ来ました。

 「どうぶつ奇想天外」などで取り上げられそうな、サル山の動物園です。

 「高崎」という名前から、群馬にあると思っている人も少なからずいるようで、私も何度か「高崎って、サルで有名なところですよね?」などと言われたことがあります。。orz


 知名度とは裏腹に、小ぢんまりとしたところで、1時間もいれば十分な広さです。

 というか、「動物園」と名乗りつつサルを飼っているわけではなくて、高崎山に生息するサルが人里に下りてこないように山で餌付けしていて、その“サル寄せ場”が動物園として一般に公開されている、という施設です。(これで合ってますよね?)

 なので、サルは放し飼い(?)で、30分おきのエサやりが始まると、一般客の足元をすりぬけてサル寄せ場に集まってくるダイナミックさです。

 マイクで説明する動物園の職員もエサやりの時間になると、まず観光客どうしをすき間なく並べ、そして脚を広げて足を隣の人とくっつけるように、と説明します。

#サル寄せ場の前を観光客が横一列にふさぐ格好なので、必然とサルが足元を通り抜ける図式


 国立の動物園なのですが、職員のトークにお役所的イメージはまったくなくて、つい笑ってしまいます。

 ……役所のような会社に勤めていると、むしろ役所の中(特に現業部門)ってこういう雰囲気かもね、という気もしますが。


 テレビで見たことがある「ベンツ」をこの目で見ましたよ!

 職員さんは顔で見分けられるそうです。すごい。
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大分に来ました

IMGP8027.jpg 大分県庁近くのジョイフルです。

 ファミリーレストランのジョイフルは高崎や前橋にもあります。

 看板の色合いや、入店したときの「ジョイフルへようこそ〜」という店員さんともども、デニーズのまがいもののようなイメージ(失礼)ですが、大分に本社があって、こちらでは地場のファミレスです。

 夕飯は、せっかく大分に来たんだし大分らしいものを……と思ったものの、メニューに載っている大分郷土料理は「とり天」だけで、ちょっとがっかり。

 とり天定食(499円)は、群馬のジョイフルでもメニューにあります。。。


 まぁ、大分でも関東でもメニューは同じ、と分かっただけでも収穫だったということでしょう。……って、公式サイトに載っているメニューを見れば分かることじゃないか! orz
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十和田観光電鉄のいま

IMGP7508.jpg 久々に十和田観光電鉄に乗りました。

 …自分が部長だった高校2年の鉄研合宿に組み込んだ覚えはありますが、大学生のころに乗ったことは、、あったようななかったような。。。


 十和田観光電鉄に乗るのも久しぶりなら、三沢駅で降りるのも久しぶりで、いつのまにかJR駅だけ橋上駅になっていてたまげました。


 似たような例だと、長野県の上田駅は、JR線(現:しなの鉄道線)が橋上化されたのちに上田電鉄も同じ駅舎に入居して上田電鉄の線路も高架になりましたが、こちらはJR線が来年冬に「青い森鉄道」になっても十和田観光電鉄が新駅舎へ乗り入れるような余地はないようにも見えます。。


 十和田観光電鉄の現況は、Wikipediaでその関連項目を見てもあまり要領を得ませんでしたが、実際に乗ってみると明日廃止されてもほとんど困る人がいないようにも見受けられましたが、どうなんでしょうか。


 電車は元東急7700系…って今でも池上線や東急多摩川線で現役の電車、と性能面では申し分なさそうです。

 駅は、いつの間に直したのかすべての駅でホームが新しくなっており、屋根と壁がついた待合スペースが完備されているほか、電車との段差もほとんどありません。

 が、線路が悪いのかどうか電車は40〜50km/hくらいでのんびり走っており、大半の区間で併走する道路のクルマにじゃんじゃん追い抜かれています。


 平日の昼間ということを差し引いても、乗客が行きも帰りも10人足らずっていうのはどうなんでしょう。……いくら電車がエコとは言っても、大きな電車を両手で数えられる人を乗せるのに動かすエネルギーを考えると微妙なところです。。。


 なんといっても象徴的なのは、終点の十和田市駅(上の写真)です。

 以前は「とうてつダイエー」とバスターミナルが入る3階建てのショッピングセンターに電車の駅が間借りしている感じでしたが、2007年3月にスーパーその他テナントが閉店して「廃墟に電車の駅が間借りしている」様相です。

#いうなれば、五反田駅の東急ストアが閉店して池上線の駅だけ営業しているような雰囲気


 もっと賑わっていたように思うバスターミナル跡(?)も草ぼうぼうで、放置していていいのかな……と思っていたら時折バスがやってくるので、いちおうバス停としては機能しているようです。

IMGP7503.jpg 十和田市駅が「とうてつダイエー」併設駅に移る前の旧十和田市駅跡は、駅移転後も車庫や十和田観光電鉄の本社として使用されていましたが、2005年に取り壊されて今はブックオフやケーズデンキが建っています。

#現在の車止の先が踏切で、写真のブックオフがある辺りへ線路が伸びていた


 ダイエー時代の駐車場はそのままあるので、良くも悪くも「パークアンドライド駅」になっていますが、、、今も営業している旅行センターで東北新幹線のキップを買うと十和田観光電鉄の運賃が半額になる、という施策もやってはいるものの、片道570円が半額になっても、、、、三沢か八戸へクルマで直接行っちゃうんじゃないでしょうか。。。


IMGP7521.jpg 旧型電車は車庫がある七百駅に留置されていて、車内は物置として使われているようですが、全般検査はきちんと受けており廃車ではない様子なので、機会があったら走るのかもしれません。
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車掌さんは運転士

DSC00593.jpg 青森のホテルも朝7時から無料サービスの朝食がありましたが、7:10発の電車に乗るのに早々にチェックアウトしました。

 青森駅から乗った電車を野辺地で降りて、大湊線に乗りました。


 沿線は、風力発電所はあるわ、高い木は生えていないわで、北海道でいえば道北……それも稚内の近くへ来たかのような荒涼とした雰囲気があって好きです。

#高い木がないのは北海道並みに寒いからというより、風が強いからでしょうけれど


 さて、キハ100のワンマン運行かと思いきや、私が乗った列車はキハ40の2両編成。

 八戸運輸区(盛ハヘ)のキハ40にはワンマン設備がないので車掌が乗っているんですけど、キップを売りに車内巡回に来た車掌さんの左胸には車掌さんの赤い名札がありません。


 失礼ながらよく見てみると、運転士用の黒い名札です。


 ん? 運転士が車掌業務??

 規定上OKだとは聞いたことがありますが、実例は見たことがなかったので、大湊から折り返して野辺地に戻るまで延々と考えていました。

 見間違いか? 

 それとも、7月にしては涼しい日で上着を着ていたので、もしかすると車掌が上着を持って来ていなくて運転士さんから借りたんだろうか? (わざわざ名札を付け替えたりしないでそのまま着ていた)


 帰宅後に調べると、基本的にキハ100でワンマン運行をしている大湊線営業所にはそもそも車掌が配置されておらず、団体が乗るなどで(定員の大きい)キハ40で走るときは運転士が休日出勤するなどして車掌業務をやるのだそうです。

 確かに、この日は大湊から陸奥横浜まで小学生の遠足とおぼしき団体が乗っていました。

(そんなことまでWikipediaに書いてあったので驚きました)


 この運転士さんによる車掌業務は臨時の仕事ということになり、珍しい光景を見ることができたことになります。

 ……一人の社員が運転から営業から保守点検まで何でもこなす第三セクター会社をお手本に、JR各社のローカル線で「営業所」「鉄道部」という運営形態が一時期増えました。

 が、結果として運転士さんが掃除やメンテナンスまでこなす勤務形態は(大人の事情で)受け入れられなかった、とか、ローカル線ごとに営業所をわざわざ作らなくても近隣の職場でまとめて担当したほうが効率的、などの事情もあったようで再び職種別の職場による運営に戻している例が多いようです。


 そんななかで大湊線は、当初の目的に近い形で運営されている数少ない路線のようです。

 ……って、来年の冬には東北本線が「青い森鉄道」になるので、JR線としては他の路線と一切つながっていない路線になり、大湊線が自前で何でもやらなくてはいけなくなる特殊な事情もあるのでしょうけれど。
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浅虫温泉「はだか湯」

IMGP7451.jpg 青森のホテルにチェックインしたあと、JRに20分ほど乗って浅虫温泉に来ました。

 公共浴場「はだか湯」は、かつては温泉街のはずれのほうにあって、中学生のとき北海道へ行く途中に一度利用しましたが、いまは駅前にできた道の駅に「展望浴場」として入っています。

(写真は休憩ロビーからの景色……浴室からも似たような眺めです)

 立派な施設になりましたが入浴料は350円と手ごろで、シャンプーなどの備え付けはありません。(手ぶらで来たときはフロントで買える)


 露天風呂がないのが残念ですが、隣接する温泉旅館との競合を避けたんでしょうか?
(↑350円の料金で露天風呂まで期待する奴)

 さすがに30歳になると、早朝から日が暮れるまで電車に乗ってばっかりいると疲れるようになりましたが、ここでさっぱりして青森のビジネスホテルへ戻りました。
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15年ぶり(くらい)の三厩駅

DSC00554.jpg 津軽線に乗ったのは、乗りつぶしをしていた頃の(確か)高校1年の冬のはずで、15年ぶりということになります。

 大湊線とか、津軽線といった、下北半島や津軽半島を走る路線の車窓は、本州でありながら北海道に近いものがあるので、個人的に好きです。

 逆に北海道へ渡ってしまうと、このあたりのような雰囲気は帯広や旭川よりも先へ行かないとないような気がします。

 ……要は「さいはて」といえそうな場所ですね。


 駅を出て周辺を歩いていても、北海道の農村にありそうな、粗末な小屋などがぽつぽつ目に入ります。

 住宅メーカー製の家がこのあたりへ流入してきたのはきっと最近のことで、それまでは、家専門の大工さんや棟梁もあんまりいなかったんじゃないかなぁと推測します。(船大工などが家の建築も兼業……みたいな)


 おや、あの鉄筋4階建てのアパートは、もしや青函トンネル建設時に、工事の人が住むのに建てられたんだろうか……? と思いつつ近づくと、自衛隊の官舎でした。。。

#北海道だと、国鉄ローカル線建設に従事する人のために建てられた鉄筋アパートが、今も山村留学の子が住む家などに使われていたりする…んですよ。


 さて、三厩といえば私の勤務先もこの地区に事業所を持っていて、実は入社前にこのエリアへの配属を希望したら本社の人に「それはどこですか?」と聞かれて憤慨したものでした。


 三厩駅で降りると駅員さんがキップを集めていて、やけに帽子の“金筋”が多いなぁと思ったら、名札には

「三厩駅 駅長」

と書いてあってびっくりです。


 てっきり、青森駅か蟹田駅あたりの社員が日替わりか何かで担当しているのかと思いきや、1日5本しか来ない駅でもちゃんと駅長(と、部下の駅員)が配置されているんですね。。


IMGP7442.jpg 構内は1番線と2番線があって、1番線のレールはすっかり錆びていて使われていないようですが使用停止にはなっていないらしく、ちゃーんと1番線の出発信号機には赤信号が煌々と点いていたのも印象的でした。

 ……1番線をさっさとはがしてしまえば、三厩駅は早々に無人化できそうなものなのに、きっと事情があるんでしょう。


 折り返し列車の出発時刻になると、岩泉線の茂市駅同様、先ほどの駅長さんが出てきて車掌さんの目の前で緑の旗を振って列車を発車させていました。。。

 津軽線は北海道の炭鉱路線じゃありませんが、まるで映画「鉄道員」の世界……と言っては言いすぎですかね?


 こういう場所にも、来年の冬には新青森駅まで新幹線で来れるようになります。
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1年ぶりの「スーパー白鳥」

DSC00540.jpg 久慈から八戸へJR八戸線で移動して、八戸から蟹田へは「スーパー白鳥」に乗りました。

 特急「スーパー白鳥」といえば、去年乗ったとき、485系へ運用変更になってしまった苦い思い出がありました。

 奇しくも1年前と同じ、12:16発の「スーパー白鳥9号」でしたが、今回はJR北海道の789系でしたよ!


 グリーン車は3列革張りシート!
(再履修なので、前回と同じグリーン車にしました)


 一時期はJR東日本も特急のグリーン車は3列にしていた時期がありましたが、近年の新車は再び4列になりましたね。
(おとといの「つばさ」グリーン車も4列だった)

 3列か4列かはグリーン車需要との兼ね合いもあるのでしょう(4列なら単純計算で3割多く需要に応えられる)から、一概にどちらがよいとは判断しかねますが、とにかくJR東日本のグリーン料金(=JR北海道より安い)でJR北海道仕様のグリーン車に乗れるわけです。


 列車が発車すると、、

「きょうもJRをご利用くださいまして、ありがとうございます。特急スーパー白鳥9号、函館行きです」

大橋俊夫キター!! 声が渋い!!!!


 JR東日本の新幹線や特急の車内自動アナウンスはフジテレビの堺正幸アナウンサーですが、JR北海道はTOKYO FM出身の大橋俊夫アナウンサーなんですね。

 エフエム東京はすでに退社されていますが、いまでもTOKYO FMのニュースや、月曜深夜(3時〜)の「DAYBREAK」に登場している方です。

 プロフィールを見ると、お世辞にもテレビで活躍できそうな顔には見えません(失礼)が、ラジオで声だけ聞いていると、非常に落ち着いた声と雰囲気の持ち主……という印象を私は持っています。


 声が落ち着きすぎなのか、音量が小さいのか、列車の騒音にかき消され気味なのが少々残念です。


 JR東日本の英語放送にある「The stop after Omiya will be Takasaki.」の「will be」は「〜でしょう」ではなく確定した未来を表す…とかどうとかいう解説をどこかで耳にしましたが、こちら(JR北海道仕様)は

「The stop after Asamushi-Onsen is Aomori.」

でしたね。……どちらにせよ、ネイティブスピーカーの監修は受けているのでしょうし、両方合っているのでしょうが。

 看板などは英語を詳しく知らない人だけでも作れてしまうので、間違った英語が公共の場に堂々と掲出されるケースがありますが、アナウンスの場合、少なくとも吹き込む人がおかしいと思えば指摘して直すでしょう。


 ほかにも天井のパネル板を見ながら、あ、701系と同じだ(スピーカーがない部分を板でフタしてあるのも同じ!)……特急のグリーン車でもデザイン次第ではこういうところでコストダウンできるんだな、、とか、そういうことばかり考えながら乗って、蟹田で降りました。


 それと、グリーン車の乗客の2割くらいが欧米の外国人だった、、というのも印象的でした。

……飛行機でまっすぐ新千歳、、、ではなく鉄道で北海道へ向かう外国人旅行者もいるんですね。
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「♪一度は来てよね さんりく」 → 来てしまいました

DSC00519.jpg 以前、この動画の「♪一度は来てよね さんりく」というあたり(2分25秒)に「絶対行きます!」というコメントがついていた(今は流れてしまった模様)のを、あきれながら見ていましたが、まさか自分が来てしまうとは……。orz


 三陸鉄道は開業当初こそ黒字経営で話題になった(←国鉄が経営を手放した赤字ローカル線なのに黒字で運営できるなんて!)そうですが、さすがに近年は赤字だとかで、宮古駅でグッズをいくつか買いました。(↑のCDとか)

 「鉄道むすめ」って、箱の中身はランダムなのでは…と思いましたが、持ち帰って箱をあけたら、ちゃんと“久慈ありす”(これ)が入ってましたよ。

 そういえば、ゴールデンウィークに1200部限定で特大A1サイズポスターが三陸鉄道で発売されたと耳にしていましたが、 ま だ 売っていた(3000円)ので、これもついカッとなって買ってしまいました。

#帰宅後に調べると、ポスターはわざわざ持って帰らなくても、三陸鉄道による通販が始まっていました。(参照

 A1大のポスターなんて、世間のオタクの皆さんはどうやって折り曲げずに持って帰るのだろうなぁ、と出札窓口の おばさん おねいさんに聞いてしまったのが間違いでした。

 「箱に入っています」…と奥のほうから目の前まで持ってこられてしまうと、「要りませんから戻してください」とは言いにくいじゃないですかっ!(←言い訳)


 こういうグッズで5000円弱のお金を落としたところで、実際、三陸鉄道の手元にいくら残るのかは分かりませんけれども。。。
(きょう乗った宮古〜久慈の運賃1800円は、全額が三陸鉄道のものになりますが)


 前置きせずに延々と書きましたが、世間には「鉄道むすめ」という、鉄道会社や鉄道関連会社の実在の制服姿(で、人物は架空)のフィギュアがあります。

 こういう商品に対してはいろいろ考えもあるでしょうが、人形を売るだけでなく、イベントや小説化やそのほかの企画も合わせて総合的に考えると、面白いんじゃないかなぁと個人的には思っています。


 去年(2008年)の11月12日付日経MJの一面で、三陸鉄道が「久慈ありすのスイーツ列車」というイベント列車を走らせたら全国から人がやってきた、という記事を見たときは、オタク…というか、「大きいお友達」の購買力はすごい、、、と思ったものです。

 ……残念ながら、この人たちが落としたお金の大半は、三陸鉄道、、、というより、「スイーツ列車」の発着駅=北リアス線(とJR八戸線の)久慈駅へ往復するのに利用した交通機関に落ちている(←タナボタもいいところ!)、というのも事実だとは思いますが。

(スイーツ列車の参加費4000円に対して、東京〜久慈のJR往復運賃・新幹線特急料金は29760円!……「三連休パス」でも26000円)


kuji.jpg その久慈駅には『鉄道むすめ』のコミックス発売記念、とかでスタンプが置いてありました。

 単行本にスタンプを押すスペースがあるのだそうですが、そんなもの持っていないのでノートの余白に押してみました。

 それにしても、東京から一番遠い久慈駅に置く、というあたりがポイントですね。

 JR八戸線経由で久慈へやってきても、そのまま八戸線で引き返す人もあまりいないでしょうし、最低でも宮古までの1800円区間を乗ってくれる……はずです。

(ただ、JRの「三連休パス」で三陸鉄道も乗れるようになったので、実際に乗ろうが乗るまいが三陸鉄道の収入面ではどっちでもよいのでしょうが)


 ……にしても、本物の運転士さん(♂)も観光客(=私ではない)の写真撮影に気さくに応じてポーズ(敬礼とか)をとったりしていたのには、感心しました。

 イベント列車でなくても、団体バスツアーに組み込まれて(マニアではない)観光客が結構乗る路線だと、ファンサービスもしやすい雰囲気になるのかもしれませんね。
(高崎で新聞折り込みに入っていた読売旅行のチラシにも、三陸鉄道に乗るバスツアーが載っていた)
author by よんなん
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押角駅で降りてみた

IMGP7321.jpg 岩泉線に乗りました。

 当初のプランでは、岩泉まで行って引き返してくるつもりでしたが、岩泉線ってすでに高校生のころに乗っているので、乗りつぶしをする必要はありません。


 列車が宮古駅を発車してから、ふと思い立って、押角駅で降りてみることにしました。


 そうと決めてからの、このワクワク感といったらどうでしょう!

 宮脇俊三が、初めて乗る路線に列車が入っていくときの高揚感を作品に書いていますが、こういう感じなんでしょうか?


 もちろん、列車を降りたのは私一人です。

 在りし日の深名線蕗ノ台駅のように、車掌さんが降りるのをやめるように言うかどうかドキドキしていましたが、キップを見せると、その筋のマニアと分かったのかどうか何も言われず、私一人を残して1両のディーゼルカーは発車していきました。


 ……しまった。


 待合室くらいはあると思っていた自分のばか!

 ほんとうに板切れでできたホームしかありません。


 過去に、南下沼駅とか、わけのわからん駅にはいくつか立ち寄っていますが、屋根つきの待合室はありました。。。
(待合室があっても屋根と柱と壁だけで、床がなくて土の地面という駅も結構ありますが、、、)


 いま降りた列車が岩泉から折り返してくるのは1時間50分後なので、雨が止んでいたのが救いです。


 で、、、高校生のときに乗ったときは、駅前に釣り橋があって対岸の道路に出る構造だったように記憶していましたが、釣 り 橋 が あ り ま せ ん 。

 もしかして、駅から一歩も出られませんか?


 さっそく降りてしまったのを後悔し始めましたが、線路脇にけもの道のようなものを発見。

 こんなところ歩いていいのかな…と思いつつ、他に出るところがないので歩いていくと、果たしてそこには比較的新しそうな橋が架かっていました。

IMGP7331.jpg 手すりは片方にしかないし、傾いているし、増水したらあっという間に流されてしまいそうですが、対岸に渡って道路に出ると「←押角駅」と看板があったので、どうやらこの橋と線路脇のけもの道が、公式に「押角駅前通り」のようです。

 対岸にあった家は廃屋になっていて(前回は明かりがついていたように記憶)、駅周辺は無人地帯かと思いましたが、ドコモの基地局があったり(ウィルコムは当然ながら圏外)、さらに付近をフラフラしていたら畑と軽トラと人影と犬を見かけ、もし何かに巻き込まれても電話を借りるくらいはできそうです。。。


DSC00512.jpg 水郡線からキハ110が転属してきてこのあたりもワンマン運行が始まったかと思い込んでいましたが、岩泉線も山田線も2両編成はもちろん単行でも車掌が乗務しており、おまけに無人化されただろうと思っていた茂市駅では、駅員が懐中時計を見つめながら緑の旗を振る合図をして車掌が発車させているじゃありませんか。

 20〜30年前のローカル線は全国でこんな様子だったのだろうか、と思うと懐古趣味の鉄道マニアにはたまらない路線のような気がしました。
author by よんなん
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