「寝る前」=「21時から22時ごろ」

IMGP1565.jpg きょうの心療内科での診察で、0時前には寝ることにしたものの今度は朝寝坊するようになった旨お話しすると…

「寝る時間ではなく起きる時間を一定にするものです。とにかく起きてください。体内時計はそれでリセットされるのです」

 んー。至極ごもっともではあるのですが……。精神科で「とにかく起きろ」と精神論じみたことを言われるとは思っていませんでした。

#特にこの季節は布団の外が寒いので抜け出せなくてグズグズしているうちに二度寝する


 じゃぁ何時に寝ればいいんだ?? というのが当然の疑問なわけです。

 その質問をぶつけてみても、とにかく朝起きることで体内時計が…と繰り返されるだけで明確な答えは返ってきません。


 それではとにかく朝早く起きて、それで夜眠くなる頃に「寝る前」のお薬を飲めばいいんでしょうか……と食い下がると、ようやく、


「『寝る前』のお薬は9時か10時ごろに飲むものです」


という具体的な答えを引き出せました。

 仕事をしていた頃、21時台に寝て4時台に起きている、と職場で豪語して変人扱いされていましたが、やっぱり正しかったのですね。ぬふふん。

 おそらく先生としては、「21時〜22時ごろに『寝る前』の薬を飲んで寝てください」だなんて服薬指導したら(特に仕事を続けながら治療している)世間一般の患者にとっては「無茶言わんでください!」と逆ギレ上等なので答えを渋っていたのでしょうか。(あくまで推測)


 現職場も来年4月にはフレックスタイム制になるような噂を耳にしたので、このまま同じ職場にとどまると仮定すれば「前業」が堂々とやれるようになります。
(いまの勤務制度は、超過勤務=残業=夜型生活の人に向いている仕組み)


 で、すっかり夜型になってしまった生活リズムを果たして戻すことができるのやら……。
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精神科・心療内科の診察(10)

 (9)から間が開きましたけど、次は1週間後の11月4日、それからは診察が2週間おきになって、それをよいことに旅行へ出かけたりなどもしました。

 上司との面会でも、旅行へ行けるくらいならそろそろ復職のめども立ってリハビリも始まりそうなんじゃない? という雰囲気でした……。


 が、きょうは先生にコテンパンにやられました。


 この程度で凹んで帰るようじゃ、実社会じゃまだまだとても通用しない、と身をもって教えてくれたのだ……と思います。

 実は精神科療法ではなく、単に素でしゃべっているだけなんじゃないかと疑念を持たないでもないんですが


 まずは睡眠薬の服用方法。

 睡眠薬を飲んで1時間経っても眠くならない、とお話ししたら、それはおかしいです、短期作用型のレンドルミンに戻しますか? と言われてまず困っちゃいました。

 いや、薬を自分で選んで先生がそのとおり処方するようだったら、先生要らなくなっちゃいますって。患者と薬剤師だけで医療成り立っちゃうでしょうよ。

 と思っても口には出せず、そもそもレンドルミンから中間作用型のサイレースに変えたのは、早朝覚醒(2〜3時に目を覚ましてしまう)が相変わらず治まらなかったからじゃなかったっけ、いまの段階で元に戻したらどうなるんだろうか? というところで思考停止です。

 執筆時点で振り返ってみれば、そもそも自分は「どの薬がどんな効き方をすれば正しい」のか、まったく知らないんです。

 ……唯一知っているのは、レンドルミンという薬が飲んだ途端にコテンといってしまう薬で、なおかつ効き目が切れるのも早い、ということだけです。

 てっきり、サイレースは「中間作用型」と聞いて、レンドルミンみたいに飲んでバタンキューじゃないんだな、と思い込んでたら、「サイレースのほうが効き目は早く出るはずです」だって!! きょう初めて知りましたよ。


 そんな乏しい情報しかないのに、さぁ睡眠薬を選ぶがよいと言われた自分が途方にくれるのも、我ながらむべなるかなという気がします。

 ひとまず、サイレースの処方はそのままに、睡眠薬を飲んだ後はだらだら起きてないですぐに布団に入るものです、というご指導をいただきました。


IMGP1376.jpg それと、傷病手当金請求書の記入方法。

 うっかり今日現物を持ってくるのを忘れた自分も自分なんですが、「労務不能と認めた期間」の「日数」で先生と見解が食い違いました。

先生「何日分ですか」
高橋「8月が3日分、9,10,11月はそれぞれ20日分です」
先生「なぜ20日分なのですか」
高橋「出勤できなかった日が20日間だからです」
先生「高橋さんは日雇い労働者ですか、月給をもらっているなら、たとえば11月は1日から30日まで30日間、となるはずです」
高橋「傷病手当金の計算方法は、標準報酬月額を30で割って3分の2と25%に、出勤できなかった日数分を掛け…」
先生「あなた日雇い労働者ですか」
高橋「勤務先は『1ヶ月単位の変形労働時間制』ですから、そこらの会社とは違います」

 その後も水掛け論的なやりとりがあって、勤務先の総務部門に再度確認する、ということで引っ込めました。……どっちみち今日は書類を忘れてきて出せないんですから。

 ……というかですね、「1日から30日まで30日間」だったら小学校の算数で習う引き算(11月30日-11月1日+1日=30日間)ですから、必ずしも先生の手を煩わせずとも受付係が記入すればよい話じゃないですか。

 その他の「生年月日」や「初診日」等の欄は空欄で出すんですから、そういうルーチンワーク的な欄もクリニック側で記入するんでしょ? きっと。……先日の電話では先生がサインした後で会社へ提出するまでに自分で欄を埋めるように受付係から言われたけどさ。

 それをわざわざ写真みたいに掲示してまで記入して持ってこさせる理由が分かりません。

 そもそも、「氏名が書いてあるか」じゃねーよ。まるで、駅のホームで駅員さんの場所や車掌さんの発車ベルスイッチ付近によく貼ってある「○○よいか!」の係員向けシールみたいじゃないですか。……この時点ですでに「皆様のご協力、お願い致し」てないですって。

 このノリで行けば、JRが駅のそこら中に「タバコの火は消したか!」、電車の車内に「携帯電話マナーモードよいか!」、優先席付近に「電源OFFよいか!」というシールをベタベタ貼っても、お客さまはきっと率先して快くご協力致してくださることでしょう。


 まぁ、後になってよくよく考えてみれば、本来ならクリニックで記入すべき欄なんですから、先生のおっしゃる通りに記入して、まずいところがあれば健康保険組合とクリニックで勝手にやり合ってもらえば済む話でした。ちゃんちゃん。


 まぁ、ちょっと旅行へ行けたぐらいでいい気になって、そんな程度でやり込められるようでは、実社会で通用する日はまだまだ遠いのだな、と先生が親切に思い知らせてくれた診察だった……ということで、おあとがよろしいんじゃないでしょうか。
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塾員と勤務先の親和性

IMGP9753.jpg きのう、16時ごろになってノコノコと神宮球場へ立ち寄りました。

 早稲田が1勝でもすれば優勝が決まる、優勝のかかった秋季リーグ戦最終週です。

#東京六大学野球リーグ戦は、春も秋も前シーズンの順位に関わらず最終週は早慶戦


 で、1塁側(早稲田側)は一般内野が満席で“三角内野”へ誘導されていたので、3塁側(慶應義塾側)に入りました。

 ……普段なら、そこからどうにかこうにかゴニョゴニョして1塁側応援席へ向かうところですが、昨日はそんな気力もなく、適当な空席におさまりました。


 一般内野だから、と安心していたら案外にも周囲は慶應一色…ではなく三色。

#信濃町でも慶應義塾のキャンパスにあるのは「ブルー・レッド・ブルー」の三色旗ですから


 7回オモテの早稲田側エールの際にバックスクリーンに大きく校歌の歌詞が表示されたころ、周囲からこんな声が聞こえました。

「どうして最後の『わせだわせだ…』はひらがななんだ?」
「漢字が読めないのさ」

悪かったな。

 一般公募でロクな作品が集まらなかったので審査委員だった坪内逍遥と島村抱月が相馬御風に依頼したところ、修正の余地がない名作が上がってきて、坪内逍遥が最後に「わせだ」というエールを7回付け足すに留めた代物なんだよ。


 さて、早慶戦は見事に2連敗に終わって、50年ぶりという早慶優勝決定戦にもつれ込むことになりました。

 今日になってふと冷静に、というか憂鬱になってみると、ああ、漢字も読めないバカだから、いま自分はこうして会社へ行けないんだなぁ、と思うのです。


 まさか本気でそう思っているわけではありませんが、偶然なのかどうなのか、勤務先の本社採用者で、最も数が多いのは早稲田でも、最も幅を利かせているのは慶應なんですよね。

 △△年度入社でも、××年度入社でも、どう見ても一つ飛びぬけて出世街道(なんてものがあるのかどうかすら私は知りませんが)を進んでいるのは、塾員です。

#塾員=慶應義塾のOB・OG


 慶應義塾は、創立者を「先生」と呼びます。(というか創立者以外に「先生」がいない)

 早稲田は、創立者を「さん」付けするのがせいぜいで、呼び捨てしても誰も怒りません。


 で、初のホワイトカラー職場へ来て、私が真っ先に直されたのが、上司の「さん」付け。

 ……まさか、職場で面と向かって課長に対して「○○さん」などとは言いませんが、職場を出たアフター6(←現職場は18時終業)でクダを巻くのでも、はたまたコーヒーメーカー前でのひとときでも、課長様は課長様、所長様は所長様と崇め奉るのだそうですよ、この事務所は。

 だから公式サイトにお詫びが延々と載るような不祥事をトップが把握できてなかったんだよ


 なるほど、塾員と勤務先の社風は、親和性が高いわけですね。


 だが私はケイオウなんかより中央線が好きだ。(←バカだと思うなら勝手に思ってろ!)
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真っ逆さまに堕ちてゆく

 このところ、寝入りざまに悪夢を見るので、寝るときにはBGMにジョージ・ウィンストンのアルバム「Summer」が欠かせません。


 きのう、寝るときにすっごく眠たかったので、夢を見る間もなく寝入るだろう、とCDをかけずに布団に入ったのが甘かったです。


 今回は命綱のないフリーフォールの繰り返しで、「耳ツン」が痛くて仕方がなく、どうにか目を覚ましたときにCDをかけて再度寝ました。

 本当に「夢なら覚めてくれ」と毎回思うんですけど、起きられないんですよ。この不思議な感覚といったら。

 「夢なら覚めてほしいのに目覚められない」ということは、時間に厳しく、遅刻は秒単位でも懲罰の対象(……自分は新入社員の時に一度だけ30秒遅刻して懲罰委員会にかけられた)という勤務先の社員をやっていれば「寝坊」という悪夢は誰もが見る夢ですけど、このまま復職すれば寝坊することが分かっていて自分に「高橋! 起きろ! 起きろー!」とドリフの志村のように声をかけても起きられずに実際に遅刻する、というマヌケな結果になりそうです。

(蛇足)志村は「うしろ! うしろー!」ですけど


 さて、きょうは朝から洗濯を2回、それから朝食と風呂掃除、一息ついて朝刊に目を通しながらゴロゴロしてふと横になったら……


 昨日の悪夢の繰り返しですよ!


 本当は、こういううたた寝って最高に気持ちがいいはずなんだけどな。。。orz

 スカイダイビングって、人生を終えるまでに一度はやってみたいものですが、やっぱり気圧がどんどん上昇するのに合わせて耳が痛くなるんですかね?


 ……夢の中では奈落の底へ真っ逆さまでも、物理的には地上20mくらいのマンションから動いていないんですから、耳が痛くなる論理的根拠が自分でもよく分からないんですけれども。

 人生の下り勾配は、早稲田大学鉄道研究会なんぞに入った瞬間から66.7‰で転げ落ちることは分かり切っていたがな!
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休職へ向けた準備

 7月30日から休み始めた頃は、8〜9月には休み終わって、9〜10月ごろには職場復帰かと思っていたんです。

 が、今にして振り返るととんだ甘い見通しで、11月22日の「休職Xデー」まで1ヶ月を切ったというのに、まだ主治医の先生からはリハビリのご指導がありません。(=復帰は当分先)


 勤務先では「私傷病休暇」(通称「病欠」。90日まで)と、「病気休職」(91日目以降3年まで)では、定期昇給や、昇進試験の受験資格、一部の福利厚生で扱いに差が出ます。

 8月23日までは有給休暇を充当したので、8月24日から土日祝日全て含めて90日目が「11月21日」です。

 11月22日(月)に「実勤務」ができなければ、有給休暇を充てることはできず容赦なく、「病気休職」に突入します。

 せっかくコツコツと昇給・昇格してきたのに。。。


 ですが、こちらも腹をくくり、休職へ向けた準備をすることにしました。


101028-100522.jpg まずは、通勤定期に設定してある「Suicaオートチャージの解除」。

 あくまで病欠中は会社から現物支給を受けている通勤定期はそのままだったんですが、休職となると「会社へ返納」しなくてはなりません。

 私はSuicaで支給(というか貸与?)されているので、返納するときはチャージ額を0円にしておく必要があります。……今朝の時点でチャージ残額は19093円です。


 これまでは面倒がないように、常にチャージ上限20000円ギリギリで推移するようにオートチャージを設定してありましたが、まずは、これを解除です。

 これでひとまず、返納するまで使えば減る一方になりました。……返納時になお残額があれば210円の手数料で払い戻しをするか、セコく立ち回れば、自動券売機でキップを買って即「買いまちがい払い戻し」機能を使うこともできます。

 たぶん、通勤定期の代わりに地下鉄の回数券か何かを買うのに使っちゃうと思いますが。


IMGP9711.jpg あと、新居のデスクの前に、こんな貼り紙を作って貼りました。(モザイクは勤務先の福利厚生)

 こうしてでも自分に言い聞かせないと、「うつ病」の典型的な症状の一つ「貧困妄想」から離れられそうにないです。

 ……2枚目に「『いい授業料』です」って書きましたけど、入社後5年半の育成期間中に群馬県在勤だった私は、本社採用なのに東京エリア採用の皆さんに給料面でひっくり返されていたんですよ。。。
(本社採用で23区在勤なら、本社採用>エリア採用)

 5年半のあいだ、この待遇の差は、群馬でしか得られないものを身につけるための授業料だ、と言い聞かせてきましたが、まだ払い足りなかったようですね。


 この授業料、いつの日か何倍もの額にして取り返してやります。
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精神科・心療内科の診察(9)

 先週の帰り際「朝一番で」ときょうの予約をして、クリニックへやってきました。

 9時の診療時間開始時点で待合室にはすでに3人の患者です。

……完全予約制なのに、というか、予約制だからむしろ「12月下旬の陽気」だという天気でも開店休業を心配しなくてよい点は、実家が予約不要の内科診療所という立場ではうらやましいものです。


 で、9時になり、先生が診察室から顔を出して

「……さん、どうぞお入りください」 (←「……」の部分が聞き取れなかった)

という声とともに立ち上がる患者が同時に2名。


 私と、もう一人の患者、そして受付係が目を互いに合わせ、受付係は「△△さんです」と私と違う名前を告げました。


 10分後、「高橋さんどうぞ」と診察室へ呼ばれ

高橋「先ほどは失礼いたしました」
先生「だいぶあせっていらっしゃいますか?」
高橋「…んー、というより、『朝一番』で予約をしてきたものですから」
先生「診察券に(時間が)書いてあるでしょう」(軽く説教ムード)

……カチン。

 確かに、診察券には「9:10」と書いてありましたよ。

 ハーおめぇ、午後の診察なんかガラガラで2〜30分の前倒しつったってザラじゃねぇか。次に午後の診察で早く呼ばれたって返事しねーぞ、ハァおぃこの医者ン坊がぁ。

 と、5年半の群馬暮らしで身につけたエセ上州弁が頭を駆け巡ります。


 おいこらタカハシ、旧七帝大医学部出身でプライドだけが高い医者、こんな程度の低い口論を吹っかけられて応ずるに値しないぞ。

 早慶戦に負けたときに歌う学生歌「えんじの唄」で

「♪おーとーーこーはー こーこーーろーでーー なーみーだーをーー なーがーーしーてーー こーみーーーあーーげーるーーもーのーー かーみーーーしーーめーんー」

と歌うじゃないか。勝ったときの歌こそ用意してあれど、負けたときの歌まで用意してある、実務と経験に基づいた歴史のある大学はこっちだぞ。
(七帝大の各大学にも、あの東大に野球でボコボコに打ち負かされたときの歌があるのかもしれませんが)



高橋「…………(手をひざについて頭を下げ)申し訳ありませんでした」




 診察そのものは滞りなく終わり、受付で次回診察予約です。


受付「次回は11月4日の木曜日でよろしいですかー?」
高橋「はい、朝 い ち ば ん で お願いします」
受付「では9時20分からとなりま〜す」
高橋「い  ち  ば  ん  でお願いします」(穏やかに)
受付「朝一番は空いておりませんので、9時20分からとなります」
高橋「あらかじめそう言っていただければ分かるのです」(冷静に)



受付「………はい」



やった!! はじめてこの受付係に「勝った!」と思いましたね!!! とガッツポーズをしながらの帰途となりました。
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精神科・心療内科の診察(8)

 8回目にもなると、ようやく、「この先生へのお話の仕方」「この受付係の相手の仕方」が身についてきたのかどうか、おおむねスムーズに終わりました。

 まず、経過をご説明するのに、先生に対してA4用紙でのレジュメを用意してはいけません。

 事前にハガキのさらに4分の1程度の大きさのメモ書きに箇条書きで書き出し、診察室ではそれを見ずに、覚えておいてお話しします。……そうした診察のときは、あまり先生のご機嫌が悪くならない傾向にあるようです。


 そして受付係には、次回診察の時間を、こちらから具体的に指定します。

 前回も今回も「朝1番でお願いします」で即決。

 ……でも、うつ病って「決断力の低下」が典型的な症状なんだから、どちらにせよ、かかり始めの頃の自分には、この受付係を「使いこなす」技量はなかったと思います。


 ただ、今回もうっかりして、自立支援医療(精神通院)の受給者証が先日無事に発行された私は今後保険証は必要ないのか、と聞いちゃったんです。

「保険証は月初めに必要です」

至極当たり前の、そんなことも知らないのか、みたいな返事が返ってきました。orz


 制度の存在だけ知っていて使い方を知らなくて悪かったな!

 そりゃぁ確かに、先生から制度を教えられる前に、自分で勝手に必要書類を保健所からもらってきて先生に必要事項を書いてくれと頼んださ!

 ああ、そうだとも。「家族に相談」と称して勝手に「先生とは別の医者に相談」してしまうタチの悪い患者だとも! (新居へ本格的に生活拠点を移した理由の一つには、それもある)

 とはいっても、これは同業である父親も知らなかった制度で、自分は週刊東洋経済の「不眠・うつ」特集と、待合室にも置いてある『ツレがうつになりまして』の続編『その後のツレがうつになりまして』で知っただけなんだからな! (もしかしてそれすら「余計なこと」ですか?)


……と某出身大学の学生歌「えんじの唄」の「男は心で涙を流して(←というか、怒って) こみ上げるもの かみしめん」という歌詞の通り、表面上の笑顔を作って「次回もよろしくお願いします」と受付係にあいさつをして帰りました。


 以上、うつ病患者なんだか、実際には双極性障害患者なんだかよく分からないヒマ人による、勝手な自己満足にふける妄想でした。
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精神科・心療内科の診察(7)

 最近のヒューマンエラー業界で「変化点」「変化点管理」というフレーズは、「有名有名」(←某マイミクさん調)なキーワードです。

 ……なのに、自分が曲がりなりにもヒューマンエラー業界に身を置いておきながら、自分自身の変化点を管理できていなかったとは!


 まぁ、、、だからこそ仕事ができないで会社を休んでいるんですけれども。


 きょうの診察中、最近気づいた変化として、まさかまともに相手にはされないと思いつつ

「嫌な夢を見ることが増えた」

と一応お話ししたんです。


 先生にしてみれば、そんなこと言われたって、いくら精神科がご専門といえど夢の中身なんぞが人為的にコントロールできれば世話はない話で、現代医学ではせいぜいホスピスで末期の患者に麻薬を処方して「お花畑」の中で人生を終えてもらうのが関の山(のはず)で、また先生の機嫌を損ねてしまうかも……と思っていたんですが、


「どのお薬を飲み始めてからそうなりましたか?」


って、えええ!? 薬と夢の内容って関係あるんですか!?

 どうも、薬によってはあるらしいんですよ。。。


 えー、どの薬を飲み始めてからだったかなぁ、、、別に夢の中身を日付とともに書き留めているわけじゃありませんから、薬の「変化点」と夢の「変化点」が一致する時期を見出すことができません。


 しかも、薬は薬で、会社を休み始めて以来、ほんの2か月少々の間に

1)パキシル(10mg→20mg→30mg→40mg→30mg)
2)レンドルミン
3)サイレース(1mg→2mg)
4)サイレースの後発品(2mg)
5)リフレックス(15mg)
6)デパケンR(200mg)

 と、用量の違いも含めれば、11回も「変化点」があるのです。

 平均すれば毎週のように薬が変わっていたことになり、悪い夢はどの週からだったか……


 ちなみに、覚えているだけでも、嫌な夢の中身は(白字で書きますのでどうしても読みたい人はドラッグして白青反転してお読みください)

・玄関の壁という壁がゴキブリで埋め尽くされ、その壁を突破しないと外出できない。しかもヘタに手を出すと自分へ向かって飛んでくる
・入社同期で出張。全員仲良く楽しそう。そんななか自分一人だけ仲間外れ。(って、現実もそうですが!)
・自分とわりと仲のよい部類に入る(と勝手に自分で思っている)同期入社の某嬢(すでに退職・結婚願望なし)が同期入社の誰だか(思い出せない)と「でき婚」。そんなキャラじゃないはずなのに衝撃!


って、3番目は嫌な夢の部類に入るのかどうかすら謎ですが、執筆時点で思い出せるだけでこれ(特に1番目はひどすぎる)ですから、朝を迎えるたびに嫌な思いとともにスタートするのです。


 どれだよー。どの薬を飲み始めてからなんだよう。。。それさえ突き止められれば、もう明け方に嫌な思いをせずに済むのに……。


 ……ただ、この「変化点管理」は、日ごろ風邪などで世話になることが多い内科がまさにそうで、外科のような、お腹をメスで切り開いて「現地・現物・現人(?)」で診るようなマネができない以上、

1)ひとまず想定される病気に対する薬を処方して様子を見る
2)それが効いて快方へ向かえばそれでよし
3)もし効いていなければ違う病気を疑う…

の繰り返しになるはずです。(たぶん)

#まぁ、外側から心音を聞いたり、レントゲン写真というあやふやな2次元の世界で中身を見ることはできますが


 …なので、最初の薬が効かなかったからといって内科医を「誤診だ」「ヤブ医者」と責めたてるのは筋違いでして、それは精神科・心療内科にも当てはまります。


 とりあえず今回は、抗うつ薬「リフレックス」は初期量15mgのまま、パキシルを20mgに減らして処方され、診察は終了です。


 帰り道によく考えたら、少なくとも「早朝覚醒」に悩まされていた頃は、そもそも夢を見ていなかったので。サイレースか、あるいはそのゾロ品(またの名を後発医薬品など)か、、、、その辺でしょうかねぇ?
author by よんなん
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疑義あり!

 診察帰りに、かかりつけ薬局へ処方せんを持って行きました。

 ……前回から「パキシル」の用量が減り、新しく「デパケンR」が加わったのと、おまけに「サイレース」のゾロ品(またの名を後発薬・ジェネリック薬)が品薄だったので、めずらしく薬剤師から詳しい説明を受けました。

 そこでふと、「リフレックス」が処方されていないことに(自分が)気づいたんです。

 抗うつ薬を「パキシル」から「リフレックス」に変えることにして先週から「パキシル」と平行して飲み始め、今回から「パキシル」を減らす方向……でした。

 ただ、前項の通り、今回の診察で躁転が心配される状況なのが判明しましたから、処方せん通り、「パキシル」を減らすだけでなく「リフレックス」の服用も止めるのかもしれません。


 なにしろ、診察で先生の最後の一言が

「よけいなこと考えないでおとなしく静かにしてなさい!」

でしたから、処方せんに誤りがあるのでは? だなんてまさしく「余計なこと」以外の何物でもないじゃないですか。


 加えて、「確認会話」の励行は最近のヒューマンエラー業界(?)でちょっとしたブームにもかかわらず、この薬局は、医師への疑義照会が横柄だとかで(却って)評判が悪いんです。

#父親が電話口で「だったらあなたが診察してくれ!」とばかりに怒り出すレベル(らしい)

 んー、これはどうしたものか。。。


 ここはまさに「バカとハサミは使いよう」で切り抜けなければ、自分のピンチですぞ!


 そこで、薬剤師さんに散々頭を下げて下げてさげまくり、

「おそらくは、ほぼ間違いなく先生の処方通り、先生の処方通りだとは思うのですが、念のため、あくまで念のため、ということで、くれぐれもよろしくお願いいたします」

政治家の選挙演説かよ、と見紛うばかりの姿勢でお願いして照会していただいたら……やはり「つけ忘れ」とのことで、ようやく一安心です。。。


 で、処方薬の追加は電話を通じた口頭の指示でいいんですか? と薬剤師さんにお尋ねしたら、「疑義」を照会して誤りが判明した場合は、医院と薬局がそれぞれ同じ内容を手書きで書き加えて報酬請求して、食い違いがあれば保健所がやって来る仕組みなのだとか。へぇ。

#自費診療・自由料金の場合はどうなるんだろう? というのはさておき

 というかですね、曲がりなりにも調剤報酬で「薬剤服用歴管理指導料 30点」(=300円)が毎回ついてるんですから、前回処方された薬が処方されていない時点で薬剤師から私へ一言「指導」して欲しいですよねぇ…。。。


 最初にミスをしたのが先生なのか事務係か分かりませんが、仮に医師がミスをしたとして、事務係のチェックを抜け、さらに薬剤師のチェックもすり抜け、ようやく自分の目で分かった、、って、それがまさしくヒューマンエラーの最も恐ろしいところであります。

 ダブルチェックはおろか、トリプルチェックも華麗にスルーしちゃって、「クアトロチェック」だなんてもはやgoogle検索しても、「確認」という意味では出てきませんよ!


 それにしても、これがもし処方せん通りで正しかったら、次回の診察で何を言われたやらと思うとゾッとします。。。(そっちかよ)


 あとで父親に「かしこい薬のもらい方」を訊いたら、薬が前回から変わるときは(ほぼ)必ず(といってよいほど)診察中に医師から言及があるものなんだとか。

 それを頭に入れておいて、医院の受付で処方せんを一度チラ見しておけば、今回のような薬局の応対云々を心配をせずに済む、とのことです。
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精神科・心療内科の診察(6)

 さて、ここへ来て「実はうつ病ではなかったのではないか疑惑」が発生しましたよ。

 最近の経過をお話ししたところ、先生は額に手を当てて悩む様子を見せ、

「そうなってくると……『うつ病』の病状とは外れてきますね、双極性障害……か、、うーん…」

ぬぬぬ。。。


 確かに、「うつ病」のくせに、調子がよいときの「怖いものはない」感覚がこのところ顕著なのは、自分でも分かるほどです。

 たとえば、先日のように和民の店員さんにからんだり、勤務先の系列の小売店で(一般の客として)買い物をした際レジの店員さんに

「最近、社内の様子はどうですかね?」

なんて訊いちゃったり、果ては地下鉄に乗ったら運転士さんが見習だと気がつくや降りる際にわざわざ窓をノックして開けさせて「がんばってね^^」と励ましたり、ビョーキ前の元気だったころの自分以上に積極的なんです。


 自分では、むしろビョーキをきっかけに、どちらかといえば人見知りな性格から、他人と積極的にコミュニケーションを取れる性格になれれば、いい結果になるんじゃないかな……と思っていたんですが、、、先生のお話ではどうやらそんなレベルでは済まなさそうで、

「躁転は、あっという間に来ますよ。恐ろしいです」

って、私は『どくとるマンボウ』のエッセイによく出てくる、躁状態の北杜夫を思い浮かべてしまいました。


 ………そんなの絶対イヤぁぁ!! 妙な投資へ派手に手を出しスッテンテンだなんて、まっぴらごめんです!

#実際、北杜夫は破産の経歴があります


 実は、前回の診察から、坑うつ薬を「パキシル」から「リフレックス」へ変えるにあたり、

・「パキシル」標準量(40mg)のまま、「リフレックス」の初期量(15mg)追加

から始まって、それ以後、「パキシル」を減らしながら「リフレックス」を標準量(45mg)へ向けて増やす、という手順を踏むことになっていました。

 「特定薬剤(ハイリスク薬)」でもある「パキシル」は、急に服用をやめると「離脱症状」が出るので、こういう手順になるわけです。


 つまり、この1週間は、標準量の坑うつ薬にプラスして別の坑うつ薬まで飲んで「最強」の状況だったのです。

#しかし、リフレックスは「躁転」の副作用が顕著な薬ではない由


「ではもうとにかく『パキシル』はガシガシ減らしましょう」と先生は言いつつ、「ムードスタビライザーも併用します」とのこと。


 ムードスタビライザー??


 要は「ムード(気分)」を「スタビライズ(安定)」させる「薬」だそうです。

 スタビライザーは、クルマや飛行機にもありますね、と分かりやすく教えてくれました。


 主に「抗てんかん薬」をこの用法で処方するそうで、その種類にいくつかあるうち「リチウム」の「ハッカ」がどうとかこうとか……と詳しく説明してくださいます。

高橋「あの……ハッカってどういう字を書くのでしょうか」
先生「火がつくんです」
高橋「……???」
先生「リチウムが(薬として)作用することを発火というのです」
高橋「ああ、、花火とは違うのですね(ホッ)」
先生「……???」

 なんで精神科の診察で「花火」って単語が出るんだよ、という雰囲気でしたが、そのときの自分の頭に「炎色反応」という言葉が出てこなかったんですよ……物忘れの激しい最近の自分がうらめしい!


 ……「炎色反応」、帰り道に思い出しました。

「リアカー無きK村、動力借りようとするも貸してくれない。馬力で行こう」

という語呂合わせで高校レベルの化学ですが、まさしく「Re赤 Na黄 K紫……」で、リチウムに火がつくと赤い炎が出るので、花火に利用されるんです。


 ほかにも「ニューロン」などという大学の一般教養で習う生物学レベルの単語までポンポン出てくるので、これは診察の一環なのか、先生が素でしゃべっているだけなのか、分からなくなります。

 ……だって、本当に「うつ」がひどければ、知らない単語が出てきても質問する元気がないはずじゃないですか。

 大学のとき「ゲーム理論」をもう少し勉強しておくんだった……と後悔しました。。。

 「ゲーム」といっても遊びのゲームではなく、駆け引きとしての「ゲーム」で学者の立派な研究対象です……「囚人のジレンマ」という、取調官と容疑者の駆け引きが「有名有名」(←某マイミクさん調)です。


 さて、きょうは予約が比較的すいているらしく、診察も15分くらい前倒しで始まったので、最後に余談でも……と

高橋「けさの『はなまるマーケット』で収納特集をやっていまして(中略)部屋を片付けられない人は脳のメカニズムがそうなっている、というのは本当なんでしょうか」
先生「ええ、その通りです」
高橋「とすると、もし、医学的に解決できるのd……」
先生「よけいなこと考えないでおとなしく静かにしてなさい!」(ピシャリ!)

ひえええ! すみませんでした、すみませんでした、来週もよろしくお願いします……と、おじぎの連続で診察室から退散です。


 まぁ、先生はとにかく「躁転」を心配してくださっての一言だった、とは頭では理解できます。

 ですが、言いかけの言葉をさえぎって否定的見解を述べるのは、就職活動で行われる「圧迫面接」の典型的手法でもありまして、ちょっとショック大きかったです。。。

 「父親の知り合い」というつながりがなければ、あやうく病院を変えようかと思ってしまうところでした。
author by よんなん
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