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塾員と勤務先の親和性

IMGP9753.jpg きのう、16時ごろになってノコノコと神宮球場へ立ち寄りました。

 早稲田が1勝でもすれば優勝が決まる、優勝のかかった秋季リーグ戦最終週です。

#東京六大学野球リーグ戦は、春も秋も前シーズンの順位に関わらず最終週は早慶戦


 で、1塁側(早稲田側)は一般内野が満席で“三角内野”へ誘導されていたので、3塁側(慶應義塾側)に入りました。

 ……普段なら、そこからどうにかこうにかゴニョゴニョして1塁側応援席へ向かうところですが、昨日はそんな気力もなく、適当な空席におさまりました。


 一般内野だから、と安心していたら案外にも周囲は慶應一色…ではなく三色。

#信濃町でも慶應義塾のキャンパスにあるのは「ブルー・レッド・ブルー」の三色旗ですから


 7回オモテの早稲田側エールの際にバックスクリーンに大きく校歌の歌詞が表示されたころ、周囲からこんな声が聞こえました。

「どうして最後の『わせだわせだ…』はひらがななんだ?」
「漢字が読めないのさ」

悪かったな。

 一般公募でロクな作品が集まらなかったので審査委員だった坪内逍遥と島村抱月が相馬御風に依頼したところ、修正の余地がない名作が上がってきて、坪内逍遥が最後に「わせだ」というエールを7回付け足すに留めた代物なんだよ。


 さて、早慶戦は見事に2連敗に終わって、50年ぶりという早慶優勝決定戦にもつれ込むことになりました。

 今日になってふと冷静に、というか憂鬱になってみると、ああ、漢字も読めないバカだから、いま自分はこうして会社へ行けないんだなぁ、と思うのです。


 まさか本気でそう思っているわけではありませんが、偶然なのかどうなのか、勤務先の本社採用者で、最も数が多いのは早稲田でも、最も幅を利かせているのは慶應なんですよね。

 △△年度入社でも、××年度入社でも、どう見ても一つ飛びぬけて出世街道(なんてものがあるのかどうかすら私は知りませんが)を進んでいるのは、塾員です。

#塾員=慶應義塾のOB・OG


 慶應義塾は、創立者を「先生」と呼びます。(というか創立者以外に「先生」がいない)

 早稲田は、創立者を「さん」付けするのがせいぜいで、呼び捨てしても誰も怒りません。


 で、初のホワイトカラー職場へ来て、私が真っ先に直されたのが、上司の「さん」付け。

 ……まさか、職場で面と向かって課長に対して「○○さん」などとは言いませんが、職場を出たアフター6(←現職場は18時終業)でクダを巻くのでも、はたまたコーヒーメーカー前でのひとときでも、課長様は課長様、所長様は所長様と崇め奉るのだそうですよ、この事務所は。

 だから公式サイトにお詫びが延々と載るような不祥事をトップが把握できてなかったんだよ


 なるほど、塾員と勤務先の社風は、親和性が高いわけですね。


 だが私はケイオウなんかより中央線が好きだ。(←バカだと思うなら勝手に思ってろ!)
author by よんなん
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