薬のお値段

 先日、処方と調剤の報酬についてズラズラ書きました。どのくらいって、自分でも「こりゃぁ長すぎて途中で読む気なくしそう…」と思うくらいにです。

#その後、調べなおしたり新しく経験したことを元に加筆修正しています。(→当該記事

 今回は、「公定価格なので院内薬局でも市中の保険薬局でも同じ」と書いた、薬そのものの値段について書きたいと思います。


 実家が内科の診療所、ということもあって、精神科・心療内科の先生から処方してもらうまでは、家にある薬を飲んでいました。

#もちろん諸々の会計事務もやっているはずですが、自己負担分は単に家の中でグルグルまわるだけなので、感覚的にはタダでした。


 さて、市中の保険薬局で自分のこづかいからお金を払って明細をもらうと、やっぱり意識して見るってもんです。

 そこには

・パキシル錠20mg 1日2錠×7日分 280点
・サイレース錠1mg 1日1錠×7日分 14点

と書いてあり、1点=10円なので、えええー! うつ病薬「パキシル」1日分400円! 高けえー!! そんなのをタダだと思ってガブガブ(?)飲んでたのかっ! と初めて認識しました。。。

 もちろん自己負担は3割ですから、自分のサイフから支払うのは1日120円=毎日缶コーヒーを買って飲むような程度ですが。


 で、薬価は公定価格ですけど、製薬会社や卸会社からの仕入れ値は通常の商行為=取引次第なので、はて、ウチのような小規模な診療所はいくらで仕入れているのだろう? と妹にこっそり聞いてみたら……

 うそっ!? ほとんど定価じゃないか!

 薬価差益1日分で「うまい棒」1本しか買えないよ!
(お釣りも1円玉だけで済む金額+銭単位の端数でしか来ないレベル)

 で、院内薬局の調剤報酬は睡眠薬(=向精神薬)とひっくるめて9点+1点=100円(月2回目以降の場合)ですから、なるほど、従業員さんを雇って在庫管理や日数分に切り取って袋詰め+患者さんにご説明したりする手間、薬の有効期限切れで廃棄分があることを考えれば、院内薬局はソロバン合わないわけだ。。。

#毎月1回目は「薬剤情報提供料」10点を算定できますが、それを合わせても200円です。


 一方、最近話題の「後発医薬品」(またの名をジェネリック医薬品とかゾロ薬とか)ですが、睡眠薬「サイレース」には後発医薬品があります。

 今回、処方せんには後発品不可のサインがなかったものの、薬局には先発薬しか在庫がありませんでした。

 もし、後発医薬品にしていたらいくらだったか試算してみたいと思います。

#自分は医療事務を専門に勉強したことはないので、正確さは保証しかねます


 商品名「サイレース」の薬価は「おくすり110番」というサイトで調べられます。(これ

 すると…同一成分の薬も載っていて、めぼしいものを引用すると

・サイレース錠1mg 16.6円(エーザイ)
・ビビットエース錠1mg 5.6円(辰巳)

なんだよ商品名「ビビットエース」って、まるで市販薬みたいだよ、というか、睡眠薬なのに起きちゃいそうじゃん……というのはともかく、へー、およそ3分の1なんだー、と、一瞬思いますよね?


 ところがどっこい、薬の値段の計算方法は、

・1日分の薬価を「5捨5超入」

して10円単位に(=点数化)することになっています。


 なので、

・サイレース錠1mg1日1回1錠=16.6円×1≒20円=2点
・ビビットエース錠1mg1日1回1錠=5.6円×1≒10円=1点

と、ここで約3分の1ではなく2分の1になり、1日10円しか違わないことになります。

#実は、2回目の診察でサイレース1日1回2mgに増えたんですけど、2mg錠は23.8円なので「5捨5超入」すると同じ20円になってしまうという罠!
(まさか容量2倍で製薬会社からの出荷額までが同じはずはなく、薬局には迷惑な話)


 さらに、先日も書きましたが後発医薬品にすると

・後発医薬品調剤加算 2点
・後発医薬品情報提供料 10点

で、120円加算です。


 おまけに、後発医薬品を積極的に患者へ薦めて実績をあげている薬局は

・後発医薬品調剤体制加算 6〜17点(実績によるので今回の薬局は対象外)
(これは調剤基本料に加算なので、先発薬を受け取っても取られる)

がありますから、120円のほかに60〜170円プラス……

 ちょっと待て! 7日分の処方くらいだったら却って高いじゃないか!!


 2回目の診察では14日分の処方だったので、ようやく20円おトク……って、自己負担は2週間分で6円しか違わないよ!


 それに、後発医薬品は「有効成分が同じ」というだけで、製造法(添加物とか)には違いがあり「まったく同じ薬」ではありません。体の中での溶け具合も先発薬とは違い、人によって合う合わないも違います。

 人の命にかかわる工業製品とはいえ、不良品が発生する可能性も、まったくゼロではありません。(それは先発薬といえども同じ)

 後発品専業メーカーは比較的小規模ですから、万が一事故が発生したときの対応は? 大手の先発品メーカーと同じようにやってくれるの?


 …と考えると、積極的に処方する医師が増えないのも……道理だなと思うのでした。
author by よんなん
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医薬分業は誰のためか

 一昔前までは、病院にかかると受付が院内薬局を兼ねていて、会計のときにその場で薬がもらえる「院内処方」がほとんどだったのではないかと思います。

 そこへ、厚生省〜厚生労働省は院外処方を促す「医薬分業」施策を次々と打ち出しました。

 我が家の診療所も長らく院内処方でしたが、父親が「逆ざや」と誰かに言っているのをそばで聞いた記憶があり、去年だったか、院外処方へ切り替えました。
(私の知人で医療事務をやっている人に話したら、「よく今まで院内を(経営的に)続けてたねー」と言われました)

 現在はほとんどの病院で会計時には「処方せん」だけを渡され、お薬は薬局でもらってください、と言われるようになりましたね。

 ……ちなみに、処方せんは4日間全国どこの薬局でも有効です。


 院内処方と院外処方の最大の違い……それは点数(=料金)です。
(保険がきく診療報酬・調剤報酬は「点数」で決まっていて、1点=10円です)

 薬の値段そのものも公定薬価で決まっていて、これは院内薬局でも市中の保険薬局でも同じです。

 ただし、この公定薬価は年々引き下げられる一方、製薬会社や卸会社からの仕入れ値は通常の商行為であって取引次第なので、このご時世、薬の売り上げそのもので利益(=薬価差益)はあまり出ないような仕組みになっています。

#燃料代が高くなっても運送費を値上げできないトラック業界に似ている……でしょうか?

 むしろ、薬局に常備していても処方される頻度が低い薬は期限切れ(薬には有効期限があります)で廃棄する分があることを考慮すると、小規模の薬局ではトータルで差損が発生しているケースも考えられます。

 その点、多店舗展開している調剤薬局チェーンは、取引量が多いので仕入れ値を押さえることや、店舗間で在庫の融通をきかせて廃棄を減らすこともでき、薬価での差益は確保しやすいといえるでしょう。


 さて、今回、私は精神科・心療内科のクリニックで、うつ病薬と睡眠薬を7日分処方されました。クリニックの会計では処方せんだけを受け取る院外処方です。

 田辺三菱製薬のサイトにある「はやわかりマニュアル」と、実際に自分が受け取った明細等をもとに、院外薬局と院内薬局の料金(点数)を比較してみましょう。

#自分は医療事務を専門に勉強したことはないので、内容の保証は致しかねます。


 まず、自分は処方せんを外部の薬局へ持って行ったので…

・調剤基本料 40点 (“門前薬局”の場合は24点)
・調剤料 70点
・薬剤服用歴管理指導料 30点
・向精神薬加算 8点

#意外にもうつ病薬ではなく睡眠薬が「向精神薬」でした

まず、これで148点(=1480円)です。たいていの健康保険なら3割負担ですから、自分の財布から444円+薬代を支払うことになります。

 俗に言う“門前薬局”だと調剤基本料が安いんですが、

月の処方せん受付回数が4,000回を超え、なおかつ特定の医療機関からの集中割合が70%を超える薬局

と定義が決まっていまして、当てはまるのは、よほどの大病院の目の前で、なおかつ近所に別の病院がないところ……って、市街地ではあまり期待できないでしょう。


 また、「お薬手帳」に記入してもらうと「薬剤情報提供料」15点加算です。……ただし、この手帳は「患者の求めに応じて」記入するものなので、和民のお通しと同じ(笑)ように断ることができます。


 これが、院内薬局だとどうなるか試算すると

・調剤料 9点
・向精神薬加算 1点
・薬剤情報提供料 10点(月1回のみ)

これだけ(合計20点=200円)です。

 え? 同じことをやって手間賃が7分の1以下って、何かの間違いじゃないの? ……と思いましたが、まず調剤料は院外が(今回のように7日分以下の場合)「1剤1日分につき5点」のところ院内は「1処方につき9点」です。
(薬が何種類だろうと何日分だろうと定額)

 向精神薬加算も、院内は後述の処方料でさらに1点加算できますが、薬局部門の調剤報酬としてはあくまで1点で、合わせても2点にしかなりません。

 また、「薬剤服用歴管理指導料」はカルテにかかわる手間賃(のはず)なので、同じ病院の中でわざわざ薬専用のカルテを別に作る必要はない、というわけですね。たぶん。

 一方、院外では堂々と断れる「薬剤情報提供料」は、院内の場合は手帳ではなく「お薬情報」のような紙もしくは薬袋に「主な情報」が書いてあればよく、さらに「お薬手帳」と違って「患者の求めに応じて」とはなっていないものの、月1回しか算定できません(同じ薬・同じ用法なら月2回目以降は無料)。

 ここで「患者の求めに応じて」お薬手帳に記入すると「手帳記載加算」3点……ですが、基本料(?)が月1回しか算定できないので、こちらも毎月2回目以降は無料サービスになります。


 つまり、3割負担ならたったの60円(月2回目からは30円)+薬代で済むのです。
(常駐薬剤師がいる病院だと、調剤基本料を加算できますが)


 さらに…

・開局時間内の夜間・休日等加算 40点
 (平日の午後7時(土曜は午後1時)〜午前8時と、定められた休日)

IMGP9327.jpgというのがありまして、たとえば大手ドラッグストアに調剤受付がある場合、夜遅くまでやっていたり、年中無休だったりしてこりゃぁ便利だ、、、と適当な時間に行ってしまうと、3割負担なら120円プラスになるんですね。

 ただ、同様の加算は院内薬局にもあります(午後6時〜)が、対象になる時間帯に開院している通常外来の病院・診療所はあんまりないと思います。

 なお、これは対象になる時間帯や日にちを見やすい場所に掲示することになっています。(写真)


 そして、病院で支払う料金のうち「処方せん料」(院内は「処方料」)も、

・院外処方 68点=680円
・院内処方 42点+向精神薬加算1点=43点=430円

と、差がつけられています。

 薬そのものではトータルで差損のケースもあり、報酬点数は大きな差がつけられ、これでは院内薬局はまず成り立ちません。


 患者にとっては、金額的負担が増えたうえ、病院の診療時間と薬局の営業時間や定休日が微妙に合ってなかったり、いろいろ不便があります。

 ……確かに、保険審査に通りそうな(保険診療の内容は一件一件すべて健康保険の機関で審査されます)ギリギリまで薬を処方して患者を「薬漬け」にして院内薬局で儲けようとする悪徳な病院を懲らしめるには有効な施策だったかもしれません。

 が、(おそらく)大多数(に違いない)の良心的な診療所と患者にとっては、まさに正直者がバカを見ている話です。


 なぁんだ、そういう現実があるなら仕方がない、こっちだって玄関が違う自宅を一部改装して「院外薬局」にすれば、実家の収支は改善して、患者さんにも便利なのに……と思いきや、「保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則」には

(健康保険事業の健全な運営の確保)
第二条の三  保険薬局は、その担当する療養の給付に関し、次の各号に掲げる行為を行つてはならない。
一  保険医療機関と一体的な構造とし、又は保険医療機関と一体的な経営を行うこと。
二  保険医療機関又は保険医に対し、患者に対して特定の保険薬局において調剤を受けるべき旨の指示等を行うことの対償として、金品その他の財産上の利益を供与すること。

とありまして、自分が思いついたケースは玄関が違うだけで思いっきり「一体的な構造」に当たり、院内薬局とみなされます。

 近所の大学病院は、一時期、駐車場の一角にあった別棟の売店を改装してそこに外部の薬局チェーンが入りましたが、敷地内の別棟も「一体的な構造」で院内薬局(=第二薬局)とされたとかで、撤退してしまいました。

 「一体的な構造」の例外は、賃貸物件(たとえば医療モール)に病院と薬局が両方ともテナントとして入っているケース……くらいみたいですね。

 近所のショッピングセンターには、テナントで診療所と薬局が同じ階にあります。
(上記の大学病院の場合は、薬局はテナントでも病院の所有物件だったのでNG……だとか)


 地域によっては近所に薬局がないところで、院内薬局も限界だ、でも敷地外や賃貸ならいいのか……とばかりに、近所の空き店舗を借りて薬剤師を雇って、、、なんてことをやると、、経営者が家族や親族などという時点で誰が見ても「一体的な経営」と思われるに決まってます。

 そんなことでは薬局は営業できたとしても、当局から保険薬局の指定を受けることはまずできない(=保険が使えない=全額自己負担)でしょう。たぶん。

 親族に医師と薬剤師がいてそれぞれ独立して診療所と薬局を開業しようというときは、要注意かもしれませんね。
(まさに、自分のイトコ(医師)の姪=自分のハトコは薬剤師……)


 ……と、まぁ、今年の報酬改訂から詳細な明細の発行が義務付けられたので、自分でもらってはじめて興味を持ちましたが、調べれば調べるほど、誰のための医薬分業なのか、と思ってしまいましたよ。

 ちなみに、後発医薬品(またの名をジェネリック医薬品とかゾロ薬とか)についても、

・後発医薬品調剤加算 2点
・後発医薬品情報提供料 10点

というのがありまして、処方せんに「後発医薬品不可」のサイン等がないからといってうっかり後発医薬品がいいです、なんて言っちゃうと、薬そのものの値段はともかく調剤の料金が別に発生します。

 さらに、薬局側から積極的に後発医薬品を患者に薦めて実績をあげているところには、実績に応じて「後発医薬品調剤体制加算」(6〜17点)という“ご褒美”もあります。
(断って医師の処方どおり先発薬にしてもらっても取られる)

#厚労省の思惑と裏腹に、後発薬を薬局側から薦める(というか先発薬と両方品揃えしている)ところもあんまりないみたいですが。

 医療費抑制の観点からみれば、院内薬局でがんばっている診療所で先発医薬品をもらったほうが却って安いかもしれません……。
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ICカードだから乗れる

IMGP9302.jpg 大井町駅近くの会議室で夕方から会議・その後飲み会でした。

 新浦安へ帰るのに一番近いのはりんかい線…というわけで、久々に乗りました。

 改札を通る前に運賃表を見たら、新木場まで380円だって!

 JRで東京駅を遠回りしたって290円ですし、地下鉄だったら300円で千葉県の西船橋から埼玉県の和光市まで行けるよ!

 電車に乗るのに、財布から現金を出してその都度キップを買うのではなく、ICカードのチャージ分からピッと引き去られる(おまけに自分のIC定期券はオートチャージにしてある)から、そして、酔っ払っているから(←重要)乗れるんですよね。

 ……もちろん、出て行くお金は同じなんですけど、あれです、クルマに乗るのにその都度ガソリン代を払うのではなくて、満タンにしたら空になるまでお金をあまり意識しないのと同じ感覚です。


 そういえば、ひところは「運賃共通化」を唱える識者がわりといた気がしますが、最近は鉄道雑誌などを読んでもそういう言葉は見かけなくなりましたね。

 たとえば東急の不動前から井の頭線の神泉へは、たった4駅の間に2回も乗換えをさせられた挙句に東急120円、JR150円、京王120円で400円近く取られるんですけど、やっぱりその都度キップを買うたびに「高い!」と意識するのと、クルマのガソリンと同じようにICカードに一定額をチャージしておく感覚の違いでしょうか。

 チャージするときに、なんか今回は前回のチャージから減るペースが速かったな、とか、チャージ分を何に使ったかの細かい内訳ではなく総額で判断することになりそうです。
(あとは、こづかい帳や家計簿を細かくつけるしかない)


 この時代、電車賃が高いの安いのを意識をするのは通勤定期券代を支給する会社の総務部門と、自費で通学定期券などを買っている家庭のほかは、ずば抜けて運賃が高すぎる一部の鉄道沿線の人くらい……なのかもしれません。


 品川シーサイド駅に着くときに「楽天タワー前」とアナウンスがあって(どうやら楽天がスポンサーになったらしい)、ああ、こんなところに本社を移転しちゃって定期代がバカにならないんだろうなぁ……と思ったり。

 京浜急行の青物横丁駅からも歩いて来れるみたいですが。(参照


 どうでもいいですけど、大井町駅のホームの雰囲気って、京葉線の八丁堀駅に似てませんか?
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自分がイヤになる

 どうしてこうも自分っていうのは使えない人間なんですかね。

 ……いや、そんなのは前から分かり切っていることですが、改めてそう思います。


 まず、昨日の飲み会。

 断って研修先からまっすぐ帰ればよいものを、なんで顔を出しますかね。

 いや、自分の島から異動する先輩の送別会なんだから、出るのが普通なんですが。

 まず、例によって最若手の自分が注文係になったものの、相変わらず空気が読めないオーダーぶり。(1回目の注文を途中で遮られて即交代)


 で、帰ったら帰ったで、お酒を飲むと寝付きがいっそう悪くなるので、今朝起きても全然疲れなんか取れちゃいないわけです。

 今日は8時半には家を出るつもりが、結局出たのは13時半。

 5時間もウダウダゴロゴロ。

 休みは今日と明日しかないうえに、明日の午後は所用がある、っていうのに何やってるんですかね。

 そして、IKEAとニトリをハシゴして新居に着いてみれば17時過ぎ。

 カーテンを取り付け、イスを組み立てたらもう19時近くで、残りは放ったらかしてとりあえず夕飯を食べに浦安へ帰ります。

 家を出るときに父親から「帰ってくるのか?」と聞かれて(←おそらく夕飯の用意について聞いていると思われる)、分からないのに「帰ってくる」なんて答えた自分のバカ。

 まぁ、帰ってこないと答えた日に限って用件が早く片づいて、それはそれで夕飯がないのに帰ってきて何か言われるんですが。


 そうしてクルマを運転していたら、マンションの管理人さんから電話がかかってきて

「集合ポストの郵便受けにカギが挿しっぱなしだったって届いてますけど、高橋さんのですよね?」

 ひええー! 抜き忘れてた!

 これじゃ泥棒に入られたって警察は相手してくれないよ!

 今日はたまたま親切な人が届けてくれたけど、自覚なさ過ぎだよ!

 っていうか、住み込みの管理人さんは今日休みのはずじゃないか!


 30を過ぎて、もう、存在自体が迷惑と化している、質量70kg超のただの有機物ですよ。
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神社=町会の集会所

IMGP9081.jpg 先月末に船橋市役所へ行った帰り、船橋駅まで来た道と違うルートで帰ることにします。

 ……知る人ぞ知る近道があるようで、前を歩く人について曲がりくねった路地をいったら駅のほうへ出られました。

 その途中に小さな神社があって、ふと見やると、

「本町一丁目町会」
「本町一丁目百寿会」

の看板がかけられています。


 おお! これが、ときどき新聞紙上を飾ることがある、町内会と事実上一体化している神社ですかっ!

 浦安の中町・新町地域(=埋立地)のような歴史の浅い地域には、神社そのものがないので、自治会の集会所は単なる集会所以外の何物でもないただのハコなんですけれども。

 神社といっても社務所はおろか賽銭箱すら見当たりませんし、宮司さんや神主さんがいるようには見えませんから、神社の建物は何かの名残というだけで、機能上は浦安の自治会集会所となんら変わりはないのでしょう。きっと。
(千葉県庁公式サイトの船橋市内の宗教法人一覧にも載ってない)

 こういうあたりで、まちの歴史のを感じます。


 この広い世の中には、建物の形や軒先にぶら下がっている大きな鈴を指して、特定の宗教や思想を想起させるので気に入らない、という意見があって、それでときおり裁判沙汰になって新聞に載ったりするわけですね。

 とはいえ、じゃぁ、わざわざ取り壊して無難なハコモノに建て替えるほどか……といえば、むしろ現状のほうがいいんじゃないの? という気がします。
author by よんなん
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平日勤務手当がほしい!

IMGP8942.jpg せっかくの7連休ですが、連日、資格予備校へ通ったり、神宮球場だとか、TOTOのショールームへ出かけたりしています。

 別に連休でなくても済みそうな用事ばかりです。orz

 まぁ、5日勤務+週末と違って、土日が終われば次は6日後……とはならず、話が進むのが早いのはありがたいですが。

 そんな折、簿記検定の申し込みをインターネットで済ませました。

 浦安商工会議所は、窓口・郵送以外にもインターネットでの受験申し込みを受け付けていて、これはありがたいと思っていたら……「手数料630円」を取られましたよ。orz

 なんだよそれ!


 高崎で泊まり勤務をしていた頃は、泊まり勤務明けや平日の休みに高崎問屋町駅近くにある高崎商工会議所へ立ち寄れば、手数料なしに受験申し込みができたんです。


 基本的に平日の昼間勤務となった今では、商工会議所へ直接申し込みに行けるはずがなく、郵送かインターネットでの申し込みにならざるを得ません。

 簿記検定の申し込み方法は商工会議所ごとに違うのですが、郵送申込の場合、高崎商工会議所は受験料を現金書留、浦安商工会議所は銀行振込の明細のコピー同封です。

 ……現金書留は特別料金420円がかかりますし(あと硬貨を入れれば通常料金も80円ではなく120円になることが多い)、銀行振込もインターネットバンキングでは明細が出ませんから、窓口ないしATMでの振込になります。


 とまぁ、商工会議所へ平日昼に行けないのなら何らかの形で手数料が必要で、特にネット申し込みでは受験料4500円に対して手数料630円って、手数料14%かよっ!
(3級は受験料が2500円なので、手数料が同じなら25.2%ですよ!)


 ちっくしょ〜、土日祝日休みがこんなに不便で金がかかるとは! とつくづく思うわけです。

 私の趣味は旅行ですが、せっかく7連休をもらっても、年内で一番旅行代金が高いシーズンですよ。……4年にわたる曜日の関係ない仕事でオフシーズンの料金を知ってしまった身には、海外旅行なんてバカバカしくてとてもできません。


 世間には休日勤務手当というものがあるのだそうです(私の勤務先では数年前に廃止になりました)が、逆に、平日勤務の手当をくれ! と言いたくなります。

 というかですね、同じ7連休でも、ゴールデンウィークを外した別の時期にくれれば、それだけで私にとっては数万円の手当をもらったのと同じことになるわけですよ。


 ……もちろん、簿記をはじめとして各種検定試験は日曜日に実施されることが多いので、そういう日は休みたいですけど、、、

 どんだけ身勝手なんだよ、という気もしますが、年間120日近くある週末+祝日のうち、本当に土日祝日でなければいけない用事がある日ってどれだけなんだろう、と考えれば、そういう日こそ有給休暇で休めばよいのでは…と思います。


 まぁ、前職までの同じ平日休みでも、一時期の5日勤務+2連休という具合で休みの曜日が固定されていた頃は、やはりそれは不便でしたから、要はバランスなのではないでしょうか。


 写真は、きのう資格予備校へ通う途中で立ち寄った四谷のスポーツクラブ前にて。……このスポーツクラブは公園の中にあるので、都心の駅近くでもこんな空間でしばしぼけーっとできたりします。
author by よんなん
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18時終業の憂鬱

 勤務先の会社では、4月から東京近郊にある大半の非現業部門がフレックスタイム制になったらしいです。

 「らしいです」って、私の職場も非現業なのに(なぜか)リストから漏れて、相変わらず9時20分始業〜18時終業なので、どうやらそうなったらしい、程度にしか知らないのです。


IMGP8880.jpg それはさておき、しばらく途絶えていた簿記の勉強を再開することにしました。

 資格予備校の講座は「DVD講義」なので、都合のよい時間に教室へ行って見ればよいシステムです。

 が、スタートの時間は決まっていて、
1)10:40〜
2)13.00〜
3)14:40〜
4)16:20〜
5)18:15〜

 って、平日は18時終業じゃ18:15の回に間に合わないじゃないかー。orz

 まぁどうせDVD講座なので遅刻したってすでに講義が始まってるってことはないんですけど、当然ながら教室が閉まる時間も決まっています。
(=遅刻した場合もその時間までに見終わらなければいけない)


 、、、じゃぁ、土日祝日しか来れないじゃんか。。。

 で、工業簿記・商業簿記ともに10回(1回3時間×20回)ってことは、、、現時点で予定のない休日を全部当てても、6月13日の試験までに受け終わらない可能性が高いですよ。o....rz


 こういう、会社の外にある社会人向けの講座って、18時半くらいまでには始まっちゃうのが多いのではないでしょうか。

 探せば出身大学の一部社会人向け大学院のように19時スタートのものもあるのですが、選択肢が狭まるのは事実です。


 だいたい、東京ドームや神宮球場での野球のナイターだって、試合開始には間に合わないんですから。

 都市対抗野球で勤務先のチームの試合が18時に始まる日だけ夕方の勤務が免除になって早く東京ドームへ行っていい、だなんて、都合よすぎだよ! まったく!


 まぁ、適用職場は徐々に広がるだろうとは思うので、それまでの辛抱なんでしょうけれども。

 ともかく、これまで「泊まり勤務明け」という名の勤務終了後の時間が(べらぼーに眠いけど)一応使えたので、勤務が終わると帰って寝るしかないというのはどうも釈然としないものがあります。

 ……そういう職場に来ちゃったんだから、文句たれてないでさっさと適応しろよ自分。という気もします。(たぶんそれが正解)

 だいたい、今ごろになって簿記の勉強しようなんて、遅いんだよ、という声も聞こえそうです。
author by よんなん
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これだから土日休みは嫌なんだ!

IMGP8450.jpg おとといの日帰りスキーでは上毛高原駅にクルマを置いて新幹線で帰ってきたので、きょうは新幹線で上毛高原まで向かいます。

 先週の日曜日に乗ったのと同じ東京駅6:32発の「たにがわ」号ですが、日曜日のガラガラ度合いがウソのような混雑です。


 昨今の世間では土日営業のサービス業が増えた影響で、いまや働く人の3分の1は土日ではなく平日が休みなのだそうですが、それでも3分の2の人は土日に一斉に休んで遊びに行っていることになります。

 日帰りでなければ、土曜の朝に出かけて日曜の夜に帰ってくるのは当然の帰結であります。

 結果として、土曜朝の下り列車と日曜夕の上り列車だけ、平日の通勤新幹線も真っ青な混雑列車に早変わりするわけです。


 有給休暇でも取得しなければ土日しか連休がないのですから、普段の気の毒なほどガラガラな新幹線なんか見たことがない、という人が大半のはずです。

 まぁ、JRもスキーシーズンの週末は列車を増発したりしているのは時刻表を見て分かりますし、それと、なるべく平日に遊びに行ってほしいということなのか、一部のスキー用割引きっぷは平日が安くしてあります。


 けれども、まさか1年のうちで2〜3か月しかないスキーシーズン中の週末だけ出勤して運転してくれるパートの運転士さんなどいるはずがなく、平日などの平均的な輸送量に合わせた体制の余力でどうにかこなしている水準なんだと思うのです。(推測)

 値段設定も、確かに平日の旅行はJRにも乗客にもハッピーなんですけど、かえって土日休みの人は、割高なキップを買わされて、混雑列車に押し込められて、(実はてんてこまいな)駅員さんや車掌さんにロクな応対をしてもらえず、そりゃぁさぞかしJRさんは儲かるんでしょうねェ、と、よからぬ気分になるんじゃないでしょうか。


 新幹線の車内で読んだ産経新聞に、ゴールデンウィークの時期を地域ごとにずらす祝日法改正案についての記事がありました。(参照

 この議論の旗振り役は(たぶん)星野リゾートの星野社長(のはず)で、氏の「100日の黒字と256日の赤字」という主張はもっともです。
(100日=土日と祝日)

 旅行する側にしてみれば、休みの日に限っての混雑+割高料金、すいていて安い平日に出かけたくても仕事を休めるのは年間20日(=有給休暇の日数)まで、という論理です。


 ゴールデンウィークだけといわず、土日も何らかの形で分散する法律になりませんかね?
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1日の「自分の時間」

 「泊まりがなくなると自由時間が減る」……と、前職場でよく言われました。

 異動して、月〜金のサラリーマン生活になると、確かに泊まり勤務の頃の感覚で自分の時間を過ごしていたら何もできないことにようやく気がつきました。(遅い)


 まぁ、泊まり勤務の頃だって、「明け」は眠くてボケーっとして結局何もできない日のほうが多かったのですが、少なくとも「何時間もボケーっとして過ごす」ことはできました。


 考えてみれば、平日に「自分の好きに使える時間」って、どのくらいあるんでしょうか。


 まず、勤務時間は7時間40分で、昼の休憩が1時間ですから実質8時間40分拘束です。

 で、まさか始業時刻ギリギリに職場に着いたり、終業のチャイムと同時に職場を出るマネは日常的にはしないので、始業前・終業後を合わせて1時間くらいは職場にいます。

 なんだかんだと合計して9時間40分になります。

 そして通勤がドアツードアで片道およそ1時間。

 残業なしで11時間40分を会社のことに使っている計算です。


 残り12時間20分が自分のことに使えるわけですが、まず、そのうち7時間は寝ていますから、5時間20分です。

 朝食と夕食で1時間、風呂で30分、朝の支度で30分、残すところ3時間20分になりました。


 で、朝起きて1時間くらいはボーっとメールチェックなどをしているので、2時間20分。


 そうすると、帰宅途中にあちこち寄り道をしたり、夕食後にゴロゴロしてテレビや夕刊・マンガでも見ていようものなら、もう時間は残っていないことになります。

 残業なしでこれですよ。


 こうして羅列してみると、いや、「朝の支度に30分」はかかりすぎだろ、とか、見直しできそうなところもありますね。

 もろもろを差し引いても毎日毎日「3時間20分」は無駄にしようが何しようが好きにできる時間がある……と分かると、工夫の余地があるんでは? という気がします。
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独身者に不利な世の中

 群馬県から都内へ、突如の異動を通知されて最初の平日出勤です。

 業務の合間に、今後の通勤などについて事務処理などを担当する方と簡単に打ち合わせをします。……私の休憩時間はずれている(昼10:50〜12:10)ので、担当の方自身は昼休みなのに親身に応対してくれてありがたいことです。

 すでに転勤を経験している他のエリアの同期の話だと、お役所仕事で困る、という評判だったのでホッとしました。


 さて、その打ち合わせの結果は……

 高崎から都内なんて新幹線通勤だってザラですし、むしろその方が楽では…と思いましたが、高崎の寮からは通えません、とのこと。

 それと、高崎の寮は本来なら今月中に引き払って欲しいところ、1ヶ月待ちましょう、という話になりました。


 なんだよー! 結婚して社宅に入っている人には、遠距離を新幹線通勤してる人もいる(=職場最寄の社宅へ引っ越せとは言わない)し、とりあえず赴任だけして引っ越しは数ヵ月後…っていう人だっているじゃん!

 まぁ、それは「家族」がいるから、という大義名分があるのは分かるものの……つくづく、独身者は会社に振り回され放題だなぁ、と痛感します。


 独身者、あるいは単身赴任者は、本当の生活の場は実家であって、寮には必要最低限のモノしか持ち込んでいない、というのが前提なのでしょう、きっと。

#そのわりには、単身赴任者には支給される帰省用の切符が独身者には出ないけどね!


 もちろん、上記の担当の方は、私のワガママにあちこちへ問い合わせをしてくれるなど、役所のように何も動かないで「ダメ」みたいな対応ではなく、本当に迷惑をかけたのも事実です。

 とりあえず、捨てられるものは捨てて、ブックオフやハードオフなどの古本屋・古物商へ持っていけるものは持っていき、引っ越しの荷物を減らすところから始めています。
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