「いちかわエフエム」継承のあり方の私案(1)

 3月になり、破産手続中の市川エフエム放送から事業を継承する意思を管財人の先生あてに表明する一つの区切りが過ぎました。

 私は残念ながら仕事を辞めて取り組む決心はできず、志を同じくする方も見つけられず、意思表明は見送ることにしました。

♯この件をかなり思い悩んだからかどうか、先週末に白髪が数本見つかりました、、、まだ30代なのに、なかなかショックでしたよ…!

 心ある方に引き継いでいただき、ふたたび83.0MHzで、市民のボランティアスタッフ=放送エリアに住む人と等身大のパーソナリティが話す身近な話題を聴けたらどんなにいいかと思います。


 もし名乗り出る事業体がなければその時点で事業継承の可能性はなくなり、破産管財人の先生によってすみやかな清算処理が始まるでしょうから、そう遠くないうちに屋外にある送信アンテナが撤去されてそれで分かると思います。

 もし何らかの事業体が引き継ぎに手を挙げて免許の継承に取り組まれるなら、早ければ夏ごろ、遅くても年内には83.0MHzから再び何かが聴こえ始めるのではないか……と楽しみにしたいです。


 それで、上で「志を同じくする人」と書きましたが、どんな継承のあり方を考えていたか、書こうと思います。

 手を挙げなかった以上、もはや私の妄想です。


 基本的なスタンスとして、元の放送局と同じくボランティアスタッフ中心のワンマンパーソナリティによる番組を主に編成します。
(それは、元あった放送局と同じような番組、できれば元の番組の続きを聴きたいからです! ……文句あるか!)

 事業として継続するには、運営に必要な経費は収入でまかなわなければいけません。

 ……元の会社は赤字経営続きだったという新聞報道でしたから、スポンサー料だけではまかなえなかったということでしょう。(新聞によれば市川市の広報番組の放送料は年およそ200万円とのことでした)

 さらに開局時の資本金7,000万円から破たん時点で1億3,000万円に増資されていましたが、総務省のWebサイトの情報から増資分はほぼ社長個人による拠出だったことが分かります。
(放送局はその事業内容から、1割以上出資する個人や法人の名前が監督官庁によって公開されています)

 そうして家一軒買えるくらいの私財を投じて赤字をつぐない、ボランティアスタッフに番組をやらせてくれた方はもういないわけです。


 後継の事業体では、さらなるスポンサー獲得に営業を強化する一方で、ボランティアスタッフから一定の拠出をつのることも考えなければならないでしょう。

 私自身、学生時代の4年あまりにわたって放送の現場に立つ経験が得られたのは、実は身を削り続けて赤字を埋めていた経営陣がいたからだったわけです。

 同じようなお大尽がどこかから現れてくれるのを期待するか、自分たちでお金を出し合うか……まずは後者を考えなければいけないだろうと思うのです。

 じゃぁボランティアスタッフがそれぞれスポンサーになって番組枠を買って放送をするのか、というと難しいですが、特に社会人パーソナリティの方々を中心に負担をお願いすることは考えてもよいのではないかと思います。

 さらに広く、「いちかわエフエム応援団」みたいな組織を作ってリスナーから会費をつのり、応援メッセージをCMという形で流すことができればいいと思います。


 さてそうしたときに、お金を出しやすくするしくみがあるとよいです。……手っ取り早いところでは「お金を出すと税金対策になる」というのが分かりやすいでしょう。

 事業を営んでいる方はスポンサーになればCM料金は損金にできるでしょうが、一個人がたとえば応援団の会費を払ったからといって税金の控除を受けることは難しいです。

 そこで、運営主体をNPO法人として、5年後には「認定NPO法人」となることを目指します。(一般財団法人でスタート→公益財団法人へ移行でもよいです)

 認定NPO法人に寄付をした額は寄付金控除を受けることができます。……少額の寄付はもちろん、もしも「お大尽」のような方が現れたとすれば、放送局にお金を出すこと=税金対策になります。


 もともとコミュニティ放送局という事業はそう簡単に黒字が出るようなものではなく、元の会社の経営陣がそうしたように赤字を償いながら事業を継続することも想定しなければなりません。

 そういう事業を営むなら、株式会社よりはNPO法人が合っているのではないかと思います。……現実に、NPO法人が運営しているコミュニティ放送局もかなりあります。


 破産処理というなかでの事業譲渡ですから、NPO法人を設立する審査を受けている時間があるのかどうか、という問題もあります。

 その点は、いったん株式会社で引き継ぎ、並行してNPO法人の設立を準備して新会社からNPO法人にさらに引き継ぐことも考えてよいのではないでしょうか。

(続く……かも?)
author by よんなん
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商品券は使ってしまうべきか

 勤務先で何か褒められるようなことをすると、褒賞として商品券をもらうことがあります。

 入社してかれこれ10年以上たつと、まぁまぁそれなりの額の商品券が手元に残るようになりました。


 個人的に、現金とクレジットカードや電子マネーを天秤にかければ、ポイントがつくクレジットカードや電子マネーを使うようにしています。

 商品券は現金同様にそれ単体ではポイントが残りませんし、家電量販店などでは商品券で支払うと現金や電子マネーよりも(お店独自の)ポイント還元率が低くなるケースもあります。


 そんなわけで、もらった商品券が使えるお店へ行っても、クレジットカードや電子マネーが使えるお店では、クレジットカードや電子マネーを使うようにしていました。

 商品券を消化する機会があったのは、群馬在勤時にときおり買い物をしたスズランデパートくらいだったでしょうか。
(クレジットカードや電子マネーは、スズランのクレジットカードしか使えなかった)


 さて、10年近くかそれ以上死蔵している商品券が引き出しから出てくると、

「商品券を使ってその分手元に残る現金を運用したほうが、カードのポイントよりお得なのでは…?」

とふと思ってしまったわけです。(いまさらかよ)


 メインにしているビックカメラSuicaカードは、クレジット利用でビューサンクスポイント0.5%、ビックカメラポイント0.5%の合計1%還元です。このカードでJRのキップを買ったりSuicaにチャージするとビューサンクスポイントが1.5%たまります。

 ざっくりまとめれば、Suicaが使えるお店で1.5%、JCBやVISAの加盟店では1%のポイントがつきます。


 一方、金利が0.1%の定期預金に預けておいたとすれば、商品券を10年以上放ったらかしておくくらいなら、商品券はクレジットカード(も商品券)も使えるお店で使ってしまって、そのぶんの現金を銀行に預けておいたほうがお得だったことになります。

 うーんそうだったか、、、と、あらためて銀行の預金金利を調べてみると、新生銀行の2週間満期定期預金が年利0.05%と知ってびっくりです。


 イオン銀行の何か特別なカードを作ると普通預金が年利0.12%などの例はあるものの、(銀行で運用する前提ならば)20年放っておいてやっとトントンなのか……などと思ってしまいました。
author by よんなん
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「いちかわエフエム」のゆくえ

 きのう(2017年2月20日)、破産手続中の市川エフエム放送の事業譲渡に関する説明会が市川市内で開催されました。

 このようなブログを書いていることもあってか、破産管財人をおつとめの弁護士の先生よりご案内をいただくことができ、休暇を取って出席をしてきました。


 説明会では、おおむね今月いっぱいないし今年度中くらいをめどにに継承へ具体的な名乗りをあげる事業体があれば、その事業体とともに今年いっぱいくらいは事業継承について可能性を探るようなお話がありました。

 管財人の先生は、元の会社が「放送局」という公益性の高い事業を営んでいた事実に加え、放送休止後もリスナーから放送局に届いていたメッセージに込められた想いを、十分に受け止めていらっしゃる様子で、今回説明会を開いたように事業譲渡という形で元の会社が持つ資産を最大限に換価(現金化)できたらとお考えのようです。


 もちろんそれ以前の話として、裁判所から選任された、元の経営陣からは独立した破産管財人として、元の会社が持つ資産を可能な限り多くの額に換価して債権者に公平に配分しなければならないという、最優先の使命があります。

 そうした破産手続独特のスピード感が求められる中での事業譲渡ということで、直近のデッドラインは今月〜今年度いっぱいくらいがめどということのようです。 


 説明会に顔を出した限りでは、

「よし、わが社で引き受けた!」とか
「運営主体を作るから賛同者集まれ!」

という雰囲気の出席者は(私を含めて)見受けられず、求められるスピード感に対しては非常に厳しいものがあるという印象を持たざるを得ませんでした。


 新しい事業体を立ち上げる動きがあるなら最初の資金なりノウハウなり協力できるかもしれない、という方はいらっしゃるようでしたので、最大の課題はやはり「誰が中心となって本気で(自分の生活もかけて)放送局をやるのか」なのでしょう。

 私自身も、いまの勤めを辞めて運営主体になれるかというと、非常に難しいのが現実です。


 再スタート時点の協力ならできるという方はそれなりに揃っているように見えますので、まずこの先(仮に再開するとして)放送局が軌道に乗るまでを手弁当で、さらにその先は放送局の収益から得られる報酬で生活するあて(貯蓄なりそのほかのお仕事なり)があるという中心人物さえ一人現れれば一気に話が進むようにも思います。
(放送エリアに住んでさえいれば、市川市民であるか否かはこの際関係ないと思います)

 残された時間は、まず今月いっぱい=およそ1週間でしょうか。
author by よんなん
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市川エフエム放送の自己破産申請に対する私見(5)

 1月に入り、いちかわエフエムの公式サイトがつながらなくなりました。

 ふと思い立って、1月11日の夕方にFAX受付番号などへ電話をかけてみると、「お客さまがおかけになった電話番号は、現在使われておりません」というアナウンスが流れました。

 電話は解約され、Webサーバーやメールサーバーも撤去されたのでしょうか。


 パーソナリティの方のブログによると、局舎内に置いたままだった私物も12月末に返還されたようです。

 私物の返還とともに12月以降に届いた番組あてのメールもスタッフのもとへ届けられたそうで、おそらくサーバーを撤去する際に残っていたメールを出力したのではないかと推察しています。(あくまで推察)

 きっと、破産管財人による放送局内の整理が着々と進んでいるということなのでしょう。


 電話は解約でなく休止だとしても、再開するときには電話番号が変わってしまいます。

 放送局内の設備も片付けが進んでいるとなると、この先、破産手続が終わるまでに放送局を譲受する事業者が現れても、再び放送局の設備を整えるところから再開しなければならないことになりそうです。


 外から見てわかるいちかわエフエムの施設のひとつに、本八幡駅近くのビルの屋上に設置された送信アンテナがあります。これは総武線の電車から見えます。

 あまり気に留めていない施設でしたが、放送休止以来、明るいうちに総武線で本八幡駅を通るたびに、撤去されていないか確認するようになりました。

 幸い(?)、2017年1月28日時点で撤去されている様子はなく、リスナーとしては放送局の再開に期待をつないでいます。


 さて、運営会社としての市川エフエム放送が自己破産を申立てるに至った直接的な出来事と思われるのが、損害賠償請求の裁判と放送料金の差押えです。

 こんなブログを書いているからか、私のもとへ裁判に関して断片的な情報がちらほら寄せられました。

 私自身は裁判の記録を直接見たことがないので、その情報をもとに言及することは差し控えます。


 私が直接触れたものといえば、いちかわエフエムの番組です。

 過半のパーソナリティの方は、11月末で放送を休止するとも知らずに番組を制作して出演されていたと思いますが、11月最終週の番組で(私が気づいたなかでは)唯一、普段と違う番組がありました。

 その番組は毎週の締めくくりの言葉が「また来週も聴いてください、おやすみなさい」だったのですが、11月最終週だけ、ひとこと「おやすみなさい」と終わっていて「また来週も聴いてください」とは言わなかったのです。

 たまたま「また来週も聴いてください」と言い忘れただけかもしれませんが、もしかすると、11月末で放送を休止して自己破産することを知る立場の方だった(あるいは決定する立場の方だった)のではないかと思っています。


 その番組の放送休止前の最終回となった11月末の放送では、11月25日に死去したフィデル・カストロの話題に触れ、アメリカ国内でキューバからの移民が鳴り物を持って路上へ繰り出しカストロの死を大喜びしていることに関して

「日本では、どんなひどい奴でも、亡くなったときに喜ぶっていうのは……やっぱり亡くなられた方は尊敬をしなきゃいけない、っていうのはある」

とコメントをされていたのが、いまとなってはとても印象的です。


 一連の件について、会社をたたむ結果となった時点でどう考えていたのか、(日本という場所での一般論を述べたに過ぎないにせよ)少し表れているのではないかなぁ……と、私はその番組を振り返ってそう受け止めました。
author by よんなん
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市川エフエム放送の自己破産申請に対する私見(4)

 前回の記事まで、FM放送局の再開があるとすれば破産手続が終了して法人が放送局免許とともに消滅するするまでに放送局事業を買い取ることだと述べました。

 そのほかにどういう形があるでしょうか。


 考えられるのは、インターネット放送局に移行することです。

 FM局をやめてインターネット放送局に移行した例には、神戸市のコミュニティ放送局だった「エフエムわいわい」の例があります。(FM放送は2016年3月に終了)

 もっとも、エムエムわいわいは運営法人がそのままです。


 今回のいちかわエフエムの場合は、FM放送をしていた組織がそのまま移行するという形は(会社がこれから消滅することもあって)難しそうです。

 市民スタッフの皆様の思いは熱いと思われ、12月中にTwitterやブログで情報発信を始められたパーソナリティの方や、個人的に番組を制作してYouTube配信の形で番組を継続しておいでの方もいらっしゃいます。


 ただ、過去に、いちかわエフエムでの番組を(何らかの事情があったのか)終了してWeb上の掲示板やブログに情報発信・交流の場を移したパーソナリティーの方の例はありましたが、FM放送からWeb上に場を移して以後現在にわたって継続できているかというと、Webページは残っていますがラジオ関係の更新は止まっている様子です。

 ブログなどのメディアは、放送とは違って「放送に穴をあける」という(経験者なら)身の毛もよだつ恐ろしい事態がないので、よほどのモチベーションがないとすっぽかしやすい特性は(現実問題として)あるように思います。

 なかには、突然の放送休止により番組でお別れのあいさつを放送できなかったので最終回のようなものが届けられればそれでいい……とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

 フェードアウトせずに続けられるかどうか、その点は心配しています。


 唯一、日曜21時から1時間の番組を担当されていた方が放送休止の週から個人的にYoutubeで毎週日曜21時から1時間の番組配信を始められたのは、ご本人が番組制作・インターネット配信に必要な設備とノウハウをお持ちだということもあり、継続には期待をしています。


 ただ、インターネット放送で目的を達せられるなら、市川市とその周辺地域にコミュニティFM局というインフラはそもそも必要なのか(必要だったのか)……という議論も不可避な気がしますが、日本のラジオ局全体を見渡すと(大手民放もNHKもコミュニティ放送局も)ラジオ放送のかたわらインターネット配信「も」行う事業者が過半になりつつあるなか、それはひとまず置いておくことにします。
author by よんなん
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一度仕事をため込むと大変

 仕事が山積みです。

 職場にある私の机の上も書類やらが山積みです。


 ……業務量が決して多くない職場のはずなのですが、こうなってしまったのは、昨年5〜7月ごろの不調がもとです。

 7年前に会社を休み始めたころほどではなかったのですが、その3か月ほどは日々出勤するだけで精いっぱいだった時期でした。

 上司や勤務先の保健スタッフの方などにも相談して、「無理はしなくていい」ということで(実のところは職場に出てくるだけでもかなり無理をしていたので、本当に無理しなかったら次の日から欠勤するレベルでしたが)後回しにできる仕事は後回しにして過ごしました。


 で、8月ごろから徐々に調子を取り戻しつつはあったものの、後回しにした仕事が年を越しても片付きません。

 溜めていた仕事を片付けるのに専念できるわけではなく、日々発生する仕事も片付けながらですから、一向に進みません。

 しかも一度「無理しない」習慣がついてしまうと、作業を進めるのもテキパキできるようになるまでなかなか戻らないのも困ったものです。

 年度末までにはどうにかしたいところですが、、、


 それにしても、会社で私をつぶすなら簡単です。

 私が仕事上の話題を話しかけても無視するか目も合わせずに無言で応じるかあるいはそこで高圧的に応じ続けていればれば勝手につぶれるんですから。

 思わぬ弱点が見つかりました。
author by よんなん
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師走の衝撃3連発

 2016年の12月(特に上旬)は、それまで身近にあったものや習慣だったものが急になくなる、ということが相次いで、なかなか凹む時期でした。

 まずは、いちかわエフエムの放送休止。

 番組制作からは離れたとはいえ、リスナーとして毎週楽しみに聴いていた番組もあったのが、運営会社が12月1日に自己破産を申し立てて11月末限りで放送を休止してしまいました。

 事前の予告も何もなかったので、毎週録音してその後1週間で聞くのが習慣だった身には衝撃たるや大きかったです。


 次に、旧知の知人の引退宣言。

 同人誌(というか一人で作っているので正確には「個人誌」)を作る趣味がある旧知の知人がいまして、コミックマーケットなどの同人誌即売会ではかれこれ10年くらい売り子を手伝っていました。

 今冬のコミケを最後にしばらくお休み(というか引退)したい、とのことで、特に今回は手伝いも不要、と告げられたのが12月5日でした。


 あとは、実家の家業の後継者問題。

 後継者として期待していた方から、その点について断られたのも12月5日でした。

 父の年齢も考えると、あと数年以内に見通しをつけなければ、事業を他人に譲渡するか廃業が視野に入ってきます。……自宅併設なので、譲渡となれば自宅ごと売却する線が濃厚になるでしょう。

 祖母が住んでいた父の実家は現在住む人もなく、祖母が遺したわずかな貯金から支払っていた固定資産税も底をついて持ち出しになり始めたとのことで、こちらはすでに売却する方向で話が進んでいます。

 社会人になって社員寮暮らし〜自分で購入したマンション暮らしを始めてからは少し距離を置いていた実家ですが、家業も自宅も消滅しそうな事態を目の前にすると、かなりうろたえてしまう自分がいます。


 これほど立て続けに相次ぐと、心の整理をつけるのもなかなかしんどいものがあります……。
author by よんなん
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市川エフエム放送の自己破産申請に対する私見(3)

 12月1日に突然放送が流れなくなって翌日に「お知らせ」が掲載されたわけですが、読売新聞千葉面にはいちかわエフエムの番組表が毎日掲載されていました。

 12月1日付朝刊の紙面はどうだったのか気になって、古新聞の山から引っ張り出してみました。

 すると、11月30日付には番組表が掲載されているのに、12月1日付には載っていません。……少なくとも、読売新聞の朝刊締切時刻の時点で、放送がないことは読売新聞に伝わっていたことになります。

 12月3日の読売新聞千葉面「市川エフエムが自己破産申請」の記事には、11月30日付で放送休止届を監督官庁へ提出したとあります。

 (まだ放送が続いていた)11月30日に提出したのか、それとも11月30日付で放送を休止すると書いた書類を12月に入ってから提出したのか、記事だけでは読み取れませんが、12月1日付朝刊に番組表が載らなかったことから推察するに、突然のようでいてあらかじめ決まっていて関係する人には知らせてあった放送休止だったように思われます。

 ……まぁそりゃぁ、自己破産の申請をしようというのにある日突然思い付きでやるわけがなくて、関係者(特に債権者)には知られないようにしつつ、かつ段取りは着々と踏んであったということなのでしょう。


 そのほか、元Web担当の方のTwitterブログには

当アカウント担当者の退職に伴い、いったん鍵をかけました

ブログについて、当アカウント担当者の退職に伴い、従来公開していた記事はいったん非公開に設定しました。

>いったん鍵をかけました
>いったん鍵をかけました
>いったん鍵をかけました

>いったん非公開に設定しました
>いったん非公開に設定しました
>いったん非公開に設定しました

とあり、「いったん」=しばらくの間、一時、の意味(goo辞書)だとすれば、再開があるかのようにも読めます。

 もっとも、放送局が再開するのか、単に時間がたってほとぼりがさめたらアーカイブ的に再度公開して元社員の方の個人的なツイートやブログの更新をされるつもりなだけなのか、そこは分かりませんが、気になります。


 さて、法人としての市川エフエム放送が解散へ向かうなか、放送局が続く道があるとするなら放送局事業の譲渡となりますが、事業譲渡となれば従業員の雇用も引き継ぐことが考えられます。

 Web担当の方はいったん(?)退職されたようですし、(さっそく次の仕事を見つけられているなら別として)路頭に迷わせないようにするには失業保険の給付が切れる前に放送局が再開しなければならないでしょう。


 そんなふうに考えていたなか、12月15日付の官報に市川エフエム放送の破産手続開始が告示されていました。

 それによると「財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日」(いわゆる債権者集会)は平成29年3月13日とのことです。

 破産管財人の方が現在の市川エフエム放送が持つ換価できる資産を調査して債権者に配当の見通しを報告して、破産手続きの廃止に関する意見を聴取する日が3か月後というわけです。

 そこで債権者がほかに財産があるはずだ! と主張して破産管財人の方が引き続き調査するのでない限りは、おそらくその日からそれほどの日を置かずに破産手続きは終了して市川エフエム放送は名実ともに消滅することになるのでしょう。


 新規に後継法人を立ち上げるか既存の法人で引き受けるところを探して事業を買い取るならば、その間にということになりそうです。

 事業譲受にどれだけの対価が必要なのか……破産管財人や裁判所次第ということになりそうですが、たとえば入札ということになれば、どういう応札があるかによるものの、もしかすると新規に放送局を立ち上げ直すのに比べれば安価に事業譲渡を受けることも可能なのではないか……そんな気もしています。
author by よんなん
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市川エフエム放送の自己破産申請に対する私見(2)

(続きです)

 法人としての市川エフエム放送が赤字経営続きだったところへ、さらに数千万円規模の損害賠償請求を受けて立ち行かなくなったようだ、ということはなんとなく分かりました。

 毎週楽しみに聴いていたリスナーとして気になるのは、「放送局が今後どうなるのか」です。


 市川エフエム放送という株式会社は自己破産を申請したので、これが認められて破産の手続きが進めばこの法人は消滅へ向かうことになります。

 それでいて、12月3日付の読売新聞千葉面「市川エフエムが自己破産申請」の記事によれば、

同社は総務省関東総合通信局に11月30日付で放送休止届を提出し、今月1日以降、番組の放送を取りやめている。廃止するかどうかは未定という。

>廃止するかどうかは未定
>廃止するかどうかは未定
>廃止するかどうかは未定

とあります。

 放送局(無線局)免許を持った法人が消滅へ向かうのに、放送局を廃止するかは未定、ということは、事業を承継する法人(または個人……ですが個人の可能性は限りなく低い)が現れることに含みを持たせていることが考えられます。

 コミュニティ放送の事業者が途中から変わった事例には、エフエムわいわいが「株式会社エフエムわいわい」から「NPO法人エフエムわいわい」(株式会社とNPO法人は同名でも別法人)に移行した例、エフエムせたがやの運営主体「株式会社エフエム世田谷」が「株式会社世田谷サービス公社」に吸収された例があり、当初の事業者が消滅することがすなわち放送局の廃止を直接は意味しないことになります。


 破産の手続きを進めて債権者に配当を支払うには、市川エフエム放送が換金できる資産はすべて売却して現金化することになりますが、換金できる資産といっても、スタジオで使われなくなったミキサーやマイク、アンテナ、オフィス家具や何か……中古品として売却するにしても「がらくたの類」しかないのではないでしょうか。(推測)

 放送局事業を譲渡できるならば、債権者へいくらかそれなりに配当を支払えるに違いないです。


 放送局事業の譲渡に目途がついているのか、そうでないのかは不明ですが、もし目途がついているなら突然の放送休止を経ずにスムーズに譲渡されているのではないかと推察します。


 そうすると、放送局の存続を目指すなら、既存の法人で引き受けてくれるところを探すか、新しく立ち上げなければいけないことになります。

 新しく立ち上げるなら出資者を募ることになりますが、現在の市川エフエム放送には、市川市をはじめ、市内の都市ガス会社、信用金庫、大学、食品メーカー、青年会議所、新聞販売店、ケーブルテレビ会社など、市内の名だたる主要な企業や法人などが出資していました。

 現在の出資者にしてみれば、現在の法人が破産して出資した資本金すら返ってくるめどもないのに、同じ(黒字運営は難しい)ビジネスをやるのでまた出資してくださいと言われても即座にOKとはおそらく言わないでしょう。

 では、市内の主要企業を抜きにして放送局事業の譲受に必要な金額の出資は集まるでしょうか……。


 ここで思うのは、(鉄道が趣味なので引き合いに出しますが)北海道でいま言われている「マイレール意識」のような、「マイ放送局意識」なんじゃないのかなぁということです。

 自治体や市内主要企業などの誰かがお金を出してくれるというのではなく、聴いたり参加して楽しんでいる自分たちでお金を出すこと「も」必要なのではないかと思うのです。


 リスナーや市民スタッフの中には、可処分所得がそれなりにある人もいるかもしれません。

 開局当時は学生だったスタッフには、社会人になるとともに聴く側にまわったものの現在はそれなりの企業に勤めたり事業に成功して可処分所得が比較的ある人も、なかにはいるでしょう。たぶん。

 5万円を200人から集めれば1,000万円にはなります。


 確かに一つだけ言えることは、破産手続きが終了して現在の市川エフエム放送が放送局の免許とともに消滅する前に放送局事業を承継する法人を立ち上げるか、既存の法人で引き受けるところを見つけなければ、放送局の存続はほぼないということです。
(いったん放送局が廃止されて再度ゼロから放送局を始めるには、法人を立ち上げるほかに放送局の免許を新しく受ける労力が必要になります)


 仮にそうするとして、具体的に誰が中心になって動くのか……ということでしょうが、どうでしょう。

 少なくとも私は会社勤めですっかり忙殺されている身で、法人立ち上げなどに奔走することはできそうにありません。

#出身大学のサークルOBOG会の仕事も全然できてなくてごめんなさい……。

(続くかも)
author by よんなん
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市川エフエム放送の自己破産申請に対する私見(1)

 千葉県市川市のコミュニティFM局「いちかわエフエム」が、12月1日に受信できない状況となり、翌2日に公式サイトに「お知らせ」の掲載が確認されました。

お知らせ

 市川エフエム放送株式会社は、12月1日、千葉地方裁判所に自己破産の申立を行い、同日、受理されました。

 いちかわエフエムは、2016年11月30日午後11時17分より、放送を休止しています。

 いちかわエフエムは番組の過半が市民ボランティアによって制作されていて、私も学生時代に週1回の番組を毎週担当したほか、社会人になって以降も6年ほど前まで、ときおり特番のお手伝いをしたことがありました。(たとえばこのとき


 現在は番組制作からは遠のいたものの、住まいはいちかわエフエムが聴けるエリアで探しましたし、週末を中心に毎週楽しみに聴いていたので、突然の放送休止には衝撃を受けました。

 12月3日付の読売新聞千葉面に「市川エフエムが自己破産申請」と記事が載りました。記事によると監督官庁に放送休止の届け出を済ませたものの、放送局を廃止するかは「未定」とのことです。


 お気楽に番組制作だけをしていた立場でも、会社としての経営は決して楽ではなさそうなことはなんとなく感じていました。

 市川エフエム放送は市川市も出資する第三セクターで、県のWebサイトに県内市町村の総合的な財政状況が掲載されているところによると、2005年(平成17年)度の市川市のファイル(←PDF)に関係する第三セクターとして市川エフエム放送が載っていて、単年度でおよそ700万円の赤字が計上されています。

 上記の読売新聞の記事にも

赤字経営が続き、業績を改善できなかった

とあります。


 ……そうはいっても、赤字経営続きのコミュニティ放送局なんて全国にあまたあるわけで、突然何の予告もなく放送を休止して自己破産申請とは、何か事情がありそうです。


 市が出資する第三セクターが破たんしたなら市議会で取り上げられる可能性があると思っていたところ、市川市の三浦一成市議会議員のツイートによると、市当局から議会の会派に説明があった様子で、

安全配慮義務違反により3000万円の損害賠償請求を受けていたこと、市川エフエムの委託料は法務省に供託している旨、報告がありました。

ツイート中の写真に写っている資料のようなものによれば、3,000万円の損害賠償請求を受けていて、さらに8月31日には千葉地裁から市川エフエム放送が市川市に対して持っている債権(=市の広報番組の放送委託料)の差押命令があり、市川市が支払う委託料は市川エフエム放送に支払われず法務局に供託しているとのことです。

 損害賠償請求とは何があったのか、Googleで「市川エフエム放送」と検索しようとするとサジェストで「市川エフエム放送事件」と出てきます。

 一部の法律事務所が判例を引用したブログを書いているところによると、従業員が亡くなられた過程に安全配慮義務違反があったとして3,000万円の支払いを命じられているそうで、「安全配慮義務違反」と「3,000万円」が一致することからおそらくこの事案ではないかと思われます。


 市川市がスポンサーになった番組の放送料が差し押さえられているということは、推測になりますが、他のスポンサーのCM料金も同様だとすれば、9月以降の市川エフエム放送は現金収入がほぼ絶たれた状態だったことが推察されます。

(続きます)
author by よんなん
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