市川エフエム放送の自己破産申請に対する私見(3)

 12月1日に突然放送が流れなくなって翌日に「お知らせ」が掲載されたわけですが、読売新聞千葉面にはいちかわエフエムの番組表が毎日掲載されていました。

 12月1日付朝刊の紙面はどうだったのか気になって、古新聞の山から引っ張り出してみました。

 すると、11月30日付には番組表が掲載されているのに、12月1日付には載っていません。……少なくとも、読売新聞の朝刊締切時刻の時点で、放送がないことは読売新聞に伝わっていたことになります。

 12月3日の読売新聞千葉面「市川エフエムが自己破産申請」の記事には、11月30日付で放送休止届を監督官庁へ提出したとあります。

 (まだ放送が続いていた)11月30日に提出したのか、それとも11月30日付で放送を休止すると書いた書類を12月に入ってから提出したのか、記事だけでは読み取れませんが、12月1日付朝刊に番組表が載らなかったことから推察するに、突然のようでいてあらかじめ決まっていて関係する人には知らせてあった放送休止だったように思われます。

 ……まぁそりゃぁ、自己破産の申請をしようというのにある日突然思い付きでやるわけがなくて、関係者(特に債権者)には知られないようにしつつ、かつ段取りは着々と踏んであったということなのでしょう。


 そのほか、元Web担当の方のTwitterブログには

当アカウント担当者の退職に伴い、いったん鍵をかけました

ブログについて、当アカウント担当者の退職に伴い、従来公開していた記事はいったん非公開に設定しました。

>いったん鍵をかけました
>いったん鍵をかけました
>いったん鍵をかけました

>いったん非公開に設定しました
>いったん非公開に設定しました
>いったん非公開に設定しました

とあり、「いったん」=しばらくの間、一時、の意味(goo辞書)だとすれば、再開があるかのようにも読めます。

 もっとも、放送局が再開するのか、単に時間がたってほとぼりがさめたらアーカイブ的に再度公開して元社員の方の個人的なツイートやブログの更新をされるつもりなだけなのか、そこは分かりませんが、気になります。


 さて、法人としての市川エフエム放送が解散へ向かうなか、放送局が続く道があるとするなら放送局事業の譲渡となりますが、事業譲渡となれば従業員の雇用も引き継ぐことが考えられます。

 Web担当の方はいったん(?)退職されたようですし、(さっそく次の仕事を見つけられているなら別として)路頭に迷わせないようにするには失業保険の給付が切れる前に放送局が再開しなければならないでしょう。


 そんなふうに考えていたなか、12月15日付の官報に市川エフエム放送の破産手続開始が告示されていました。

 それによると「財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日」(いわゆる債権者集会)は平成29年3月13日とのことです。

 破産管財人の方が現在の市川エフエム放送が持つ換価できる資産を調査して債権者に配当の見通しを報告して、破産手続きの廃止に関する意見を聴取する日が3か月後というわけです。

 そこで債権者がほかに財産があるはずだ! と主張して破産管財人の方が引き続き調査するのでない限りは、おそらくその日からそれほどの日を置かずに破産手続きは終了して市川エフエム放送は名実ともに消滅することになるのでしょう。


 新規に後継法人を立ち上げるか既存の法人で引き受けるところを探して事業を買い取るならば、その間にということになりそうです。

 事業譲受にどれだけの対価が必要なのか……破産管財人や裁判所次第ということになりそうですが、たとえば入札ということになれば、どういう応札があるかによるものの、もしかすると新規に放送局を立ち上げ直すのに比べれば安価に事業譲渡を受けることも可能なのではないか……そんな気もしています。
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市川エフエム放送の自己破産申請に対する私見(2)

(続きです)

 法人としての市川エフエム放送が赤字経営続きだったところへ、さらに数千万円規模の損害賠償請求を受けて立ち行かなくなったようだ、ということはなんとなく分かりました。

 毎週楽しみに聴いていたリスナーとして気になるのは、「放送局が今後どうなるのか」です。


 市川エフエム放送という株式会社は自己破産を申請したので、これが認められて破産の手続きが進めばこの法人は消滅へ向かうことになります。

 それでいて、12月3日付の読売新聞千葉面「市川エフエムが自己破産申請」の記事によれば、

同社は総務省関東総合通信局に11月30日付で放送休止届を提出し、今月1日以降、番組の放送を取りやめている。廃止するかどうかは未定という。

>廃止するかどうかは未定
>廃止するかどうかは未定
>廃止するかどうかは未定

とあります。

 放送局(無線局)免許を持った法人が消滅へ向かうのに、放送局を廃止するかは未定、ということは、事業を承継する法人(または個人……ですが個人の可能性は限りなく低い)が現れることに含みを持たせていることが考えられます。

 コミュニティ放送の事業者が途中から変わった事例には、エフエムわいわいが「株式会社エフエムわいわい」から「NPO法人エフエムわいわい」(株式会社とNPO法人は同名でも別法人)に移行した例、エフエムせたがやの運営主体「株式会社エフエム世田谷」が「株式会社世田谷サービス公社」に吸収された例があり、当初の事業者が消滅することがすなわち放送局の廃止を直接は意味しないことになります。


 破産の手続きを進めて債権者に配当を支払うには、市川エフエム放送が換金できる資産はすべて売却して現金化することになりますが、換金できる資産といっても、スタジオで使われなくなったミキサーやマイク、アンテナ、オフィス家具や何か……中古品として売却するにしても「がらくたの類」しかないのではないでしょうか。(推測)

 放送局事業を譲渡できるならば、債権者へいくらかそれなりに配当を支払えるに違いないです。


 放送局事業の譲渡に目途がついているのか、そうでないのかは不明ですが、もし目途がついているなら突然の放送休止を経ずにスムーズに譲渡されているのではないかと推察します。


 そうすると、放送局の存続を目指すなら、既存の法人で引き受けてくれるところを探すか、新しく立ち上げなければいけないことになります。

 新しく立ち上げるなら出資者を募ることになりますが、現在の市川エフエム放送には、市川市をはじめ、市内の都市ガス会社、信用金庫、大学、食品メーカー、青年会議所、新聞販売店、ケーブルテレビ会社など、市内の名だたる主要な企業や法人などが出資していました。

 現在の出資者にしてみれば、現在の法人が破産して出資した資本金すら返ってくるめどもないのに、同じ(黒字運営は難しい)ビジネスをやるのでまた出資してくださいと言われても即座にOKとはおそらく言わないでしょう。

 では、市内の主要企業を抜きにして放送局事業の譲受に必要な金額の出資は集まるでしょうか……。


 ここで思うのは、(鉄道が趣味なので引き合いに出しますが)北海道でいま言われている「マイレール意識」のような、「マイ放送局意識」なんじゃないのかなぁということです。

 自治体や市内主要企業などの誰かがお金を出してくれるというのではなく、聴いたり参加して楽しんでいる自分たちでお金を出すこと「も」必要なのではないかと思うのです。


 リスナーや市民スタッフの中には、可処分所得がそれなりにある人もいるかもしれません。

 開局当時は学生だったスタッフには、社会人になるとともに聴く側にまわったものの現在はそれなりの企業に勤めたり事業に成功して可処分所得が比較的ある人も、なかにはいるでしょう。たぶん。

 5万円を200人から集めれば1,000万円にはなります。


 確かに一つだけ言えることは、破産手続きが終了して現在の市川エフエム放送が放送局の免許とともに消滅する前に放送局事業を承継する法人を立ち上げるか、既存の法人で引き受けるところを見つけなければ、放送局の存続はほぼないということです。
(いったん放送局が廃止されて再度ゼロから放送局を始めるには、法人を立ち上げるほかに放送局の免許を新しく受ける労力が必要になります)


 仮にそうするとして、具体的に誰が中心になって動くのか……ということでしょうが、どうでしょう。

 少なくとも私は会社勤めですっかり忙殺されている身で、法人立ち上げなどに奔走することはできそうにありません。

#出身大学のサークルOBOG会の仕事も全然できてなくてごめんなさい……。

(続くかも)
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市川エフエム放送の自己破産申請に対する私見(1)

 千葉県市川市のコミュニティFM局「いちかわエフエム」が、12月1日に受信できない状況となり、翌2日に公式サイトに「お知らせ」の掲載が確認されました。

お知らせ

 市川エフエム放送株式会社は、12月1日、千葉地方裁判所に自己破産の申立を行い、同日、受理されました。

 いちかわエフエムは、2016年11月30日午後11時17分より、放送を休止しています。

 いちかわエフエムは番組の過半が市民ボランティアによって制作されていて、私も学生時代に週1回の番組を毎週担当したほか、社会人になって以降も6年ほど前まで、ときおり特番のお手伝いをしたことがありました。(たとえばこのとき


 現在は番組制作からは遠のいたものの、住まいはいちかわエフエムが聴けるエリアで探しましたし、週末を中心に毎週楽しみに聴いていたので、突然の放送休止には衝撃を受けました。

 12月3日付の読売新聞千葉面に「市川エフエムが自己破産申請」と記事が載りました。記事によると監督官庁に放送休止の届け出を済ませたものの、放送局を廃止するかは「未定」とのことです。


 お気楽に番組制作だけをしていた立場でも、会社としての経営は決して楽ではなさそうなことはなんとなく感じていました。

 市川エフエム放送は市川市も出資する第三セクターで、県のWebサイトに県内市町村の総合的な財政状況が掲載されているところによると、2005年(平成17年)度の市川市のファイル(←PDF)に関係する第三セクターとして市川エフエム放送が載っていて、単年度でおよそ700万円の赤字が計上されています。

 上記の読売新聞の記事にも

赤字経営が続き、業績を改善できなかった

とあります。


 ……そうはいっても、赤字経営続きのコミュニティ放送局なんて全国にあまたあるわけで、突然何の予告もなく放送を休止して自己破産申請とは、何か事情がありそうです。


 市が出資する第三セクターが破たんしたなら市議会で取り上げられる可能性があると思っていたところ、市川市の三浦一成市議会議員のツイートによると、市当局から議会の会派に説明があった様子で、

安全配慮義務違反により3000万円の損害賠償請求を受けていたこと、市川エフエムの委託料は法務省に供託している旨、報告がありました。

ツイート中の写真に写っている資料のようなものによれば、3,000万円の損害賠償請求を受けていて、さらに8月31日には千葉地裁から市川エフエム放送が市川市に対して持っている債権(=市の広報番組の放送委託料)の差押命令があり、市川市が支払う委託料は市川エフエム放送に支払われず法務局に供託しているとのことです。

 損害賠償請求とは何があったのか、Googleで「市川エフエム放送」と検索しようとするとサジェストで「市川エフエム放送事件」と出てきます。

 一部の法律事務所が判例を引用したブログを書いているところによると、従業員が亡くなられた過程に安全配慮義務違反があったとして3,000万円の支払いを命じられているそうで、「安全配慮義務違反」と「3,000万円」が一致することからおそらくこの事案ではないかと思われます。


 市川市がスポンサーになった番組の放送料が差し押さえられているということは、推測になりますが、他のスポンサーのCM料金も同様だとすれば、9月以降の市川エフエム放送は現金収入がほぼ絶たれた状態だったことが推察されます。

(続きます)
author by よんなん
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【東京電力管内】 夜間電力優遇プランの現状

 2016年4月の電力小売り自由化で各社から多彩な料金プランが現れるかと期待していたのですが、新電力の料金プランは軒並み東京電力の「従量電灯B」相当のプランばかりでがっかりの昨今です。

 しかも、東京電力が「おトクなナイト8・10」をはじめとする夜間の電力料金を1kwhあたり10円台前半に超優遇する料金プランを軒並み新規加入停止にしてしまいました。

 既存の契約は引き続き適用されますが、転居の際は再契約できません。

 東京電力の新料金プランにある「夜トクプラン」は、夜間料金が1kwhあたり20円台前半に大幅値上げになっていて、とても検討の対象にならない代物です。


 我が家は2年前から東京電力の「朝得プラン」(午前1時〜9時が夜間料金)にしていて、4月以降も引き続き従量電灯Bより2割くらい安く使えています。

 一番電気を使う冬の暖房は、就寝する20時〜22時台は灯油やガスの暖房で部屋を暖めておき、エアコンはタイマーで1時を過ぎてから動くように使っています。

 一人暮らしのうちは自分一人が心がけていればよくて、夜中の0時前後に部屋が冷えてきて目を覚ましても、もう一度火をつけて暖めて消して再度寝るなど一人でやっていればよい話です。


 来月から、我が家にもう一人住むことになりました。学生の方なので平日の昼を留守にする生活スタイルはほぼ同じで、電力の利用は引き続き夜間〜早朝がメインになりそうです。

 ただ「深夜1時まで電力の使用を控えてほしい」とお願いするのは無理があります。寝るときにはいったん暖房を切って夜中に目を覚ますなんて生活は、他人にお願いするにはひもじすぎます。

 洗濯物も増えるでしょうから、週末にまとめて洗濯するほかに平日の夜に洗濯をして風呂場に干して浴室乾燥機(電気式)をつけて寝る、ということも考えられますが、1時以降に洗濯機を回して干して寝ていたら、就寝するのは3時になってしまいます。

 3月までであれば、東京電力の多彩なプランから「おトクなナイト10」なり「半日お得プラン」なり、新しい生活スタイルに合わせて選べたのですけれども、時すでに遅しです。


 新電力比較サイトで、千葉県で契約可能な夜間の料金がお得なプランを探すと、数社がヒットしましたが、どれも夜間料金は1kwhあたり20円前後です。

 当面は現在の「朝得プラン」を継続して、21〜22時ごろから翌1時までの昼間料金適用は割り切ることにして、従量電灯Bより高くなるようであれば、現在選べるプランの中から再検討することにするしかなさそうです。


 他の送電各社管内だと、たとえば東北電力が「よりそう+ナイト12」などの新プランを用意していて夜間は1kwhあたり11円台で使えるのに、この東京電力管内の時間帯別プランの貧弱さといったら何なのでしょうか。
author by よんなん
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銀行の外貨両替事情

 中国の人民元をかなり使い残して帰ってきてしまいました。

 次に中国へ行くまで取っておくにしてもいつのことか分かりませんし、手数料で多少損をしても日本円に戻したほうがいいのかなと思いました。

 日本円→現地通貨は、国際キャッシュカードで日本の銀行口座から引き出すのが利便性に加えてレートもよかったですが、現地通貨のまま日本の円建て銀行口座に預けることはできません。

 トラベレックスよりは銀行の窓口のほうがレートがよいに違いない……と、平日休みを取っていた帰国翌日に、人民元→日本円を取り扱っている銀行の支店を調べることにしました。

 外貨の取り扱いといえば旧東京銀行で、現在の三菱東京UFJ銀行です。


 三菱東京UFJ銀行のWebページで外貨両替を扱っている支店を調べると、最寄りは小岩支店でした。……ただ、どの通貨を扱っているかはWebページには書いてなくて「お問い合わせください」とあります。

 さっそく電話をすると小岩支店では扱っていなくて、船橋市にお住まいでしたら船橋に人民元の取扱窓口がございますと言われます。

 ……えっ、船橋支店では外貨両替を扱っていないはず、、、と思って聞くと、グループ会社が開いている「ワールドカレンシーショップ」の店舗といいます。


 いくら銀行系列とはいえ、外貨両替店と銀行ではレートが違うのでしょう? とさらに聞けば、当銀行と同じレートでございます、だそうです。

 それなら平日の9時〜15時に銀行へ行けなくてもよいわけで拍子抜けです。


 窓口での外貨両替で一番有利なのは銀行窓口と思っていたのが、だいぶ時代が変わったみたいです。


 さて、その「ワールドカレンシーショップ」を運営する東京クレジットサービスのWebページでレートを調べると、引き出したときはおよそ1万円相当だった人民元を日本円に戻すのに1200円くらいの差損が発生します。……1割も手数料を持ってかれるの! 


 よくよく考えてみれば、次に中国へ行くのはいつのことか分かりませんが、海外にはそんなに間をおかずに出かけたいなとは考えています。

 人民元→日本円→次に行く国の現地通貨に両替を繰り返すくらいなら、次に行く国で人民元から現地通貨に直接両替をすれば、多少の為替変動はあるにせよ2回の手数料で目減りするよりいいんじゃないか……という考えに至りました。
author by よんなん
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8年のブランク

 8年ぶりに海外旅行へ出かけました。

 前回は2008年のことで、その2年後に体を壊してからはずっと国内に引きこもっていたわけです。

 そのほとんどの時期を無為に過ごしていたので、8年という年月の重さはあまり実感がなかったですが、ふと、7歳で初めて海外へ出かけて以来8年間も海外へ出かけなかったのは人生初だと気がづきました。

・1987年 父親の勤務先の職員旅行で香港
 (あの頃は景気がよかったので、連れて行ってもらえた)
↓6年
・1993年 当時住んでいた市の国際交流事業で姉妹都市に派遣
↓7年
・2000年 シンガポールで鉄活動+モス活動(大学に入って初の海外)
↓以後、学生時代〜社会人初期は数年おきに海外へ
・2008年 上海で鉄活動
 (これ以後、海外旅行が途絶える)
↓8年
・2016年 桂林

 小学3年で香港へ出かけてから中学3年でアメリカへ行くまでよりも長い間、国内に引きこもっていたのかと思うと、どれだけ長い間を無為に過ごしてしまったのかとあらためて思います……。
author by よんなん
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桂林市内自由行動

 旅行2日目です。

 今回の旅行は、大学の後輩(留学生)が故郷で結婚式を挙げるとのことで、日本からの参加者(の一部)一行で組まれたツアーで、きょうはその結婚式の日です。

 10時ごろ、新婦(後輩)の地元の友人の方が式場への途中で私たちのホテルへ寄ってくださり、便乗して桂林のシャングリラホテルへ。

DSC06906.JPG 招待状によると、

昼の部(ウエスタン式)
夜の部(チャイニーズ式)

とあり、私たちの勝手な想像では「ウエスタン式」は西洋料理でもてなされる披露宴だったのですが、11:18(末広がりの「8」分にスタート)に始まったパーティーは実際はホテルの中庭での簡単なもの。

 乾杯をして、立食で簡単なスイーツが供されて、あとは好きに過ごして14時に再集合ということだけ告げられます。

DSC06925.JPG 私たちは、別に手配して来ている共通の知人がシャングリラに泊まっていたのをよいことに、お酒をもらって知人の部屋でまったり。
(リバービューで眺めがすごくよかった!)

 夜の部は18時からで、14時に軽装に着替えて集合した私たちその他の面々は、新婦が手配したバスに乗り、桂林名物の洞窟「芦笛岩」へ。

DSC06960.JPG 芦笛岩は日本でいうところの鍾乳洞ですが、中国のライトアップはなかなか毒々しい色で、なにもこんな色にしなくたって……という気もしますが、子どもは退屈しないかもしれないですね。

 英語の洞窟ガイドによると、鍾乳石(?)のあれやこれが動物の形や楽器の形や何やらに見えるのが見どころなんだとか。(新婦の日本語学校時代の同級生が適宜日本語でも説明してくれました)

 自然にできたものなので星座のようにこじつけに近いものもありましたが、あまりによくできたものもあって、「本当に自然にできたものなのか??」と思ってしまったり。

DSC07015.JPG シャングリラホテルに戻って着替え、18時から「チャイニーズ式」の結婚式です。

 日本の三々九度のように、中国のには中国の作法と意味があるようで、手元に新郎新婦の動作とその意味を書いた小冊子が配られました。

 料理は大皿で回転テーブルにどんどん運ばれてきて、次々と食べていかないと下げられてしまいます。

 中国のビールはアルコール度数が2.5%程度なので、がぶがぶ飲んでも日本で飲んだくれるほどにはひどい目に遭わないのはよいです……ひと昔前なら「薄くてまずいビール」というふうに感じたでしょうが、日本のノンアルコールビールにも慣れた身には悪くない味です。

 白酒(アルコール度数50%超!)も卓上にありましたが、ほんの少し舐めただけであきらめました……新郎新婦は各テーブルをまわるたびにそれで(中国式の)「乾杯」をしていましたよ、、、もしかしたら水なのかもしれないねとは同行者と話してましたが、実際のところはどうだったのでしょうか。

DSC07035.JPG 特にお開きがあるわけではなく、いつのまにか三々五々と人が減っておわりです。……というか、まだ帰っていない人がいるのに会場の片づけが始まったのはなかなか衝撃的でした。舞台裏を隠さないのも中国式といったところでしょうか。

 フランス(新郎はフランス人)や日本など遠方から来た人は、また新郎新婦が手配したバスに乗って二次会会場へ。ちょっとした(日本にもありそうな)お店の貸切でした。

 「中国の結婚式は朝までやるらしい」という事前情報とは裏腹に、23時にはタクシーで自分たちが泊まっているホテルへ戻ることができました。
author by よんなん
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羽田―広州−桂林

(羽田空港7:20集合 8:50発(JL087便)12:30着広州空港 (専用車 広州市内で昼食) 広州南駅17:52発(D2842)20:30着桂林西駅)
 

 7年ぶりの海外旅行は旅行会社主催の添乗員つきツアーです。

 羽田からの国際線も初めてなら、JALの国際線も初めてです。
 ……東京モノレールの国際線ビル駅からターミナルへの近さはすごいですね。(小並感)

DSC06705.JPG 同行者が職場の人に頼まれたというタバコの買い物をして(メビウスとかが1カートン2800円くらいという「わかば」並みの値段でで買えるものの、免税枠は1人1カートンまでなので手分けして買う)、免税エリアの自動販売機が消費税免税のはずなのに市中の値段と同じなのを見て、搭乗です。

 久しぶりの国際線ですが4時間程度の短距離線とあって、機内上映を見るでもなく、機内食を食べて同行者とだべっていたらわりとあっという間です。


 広州では空港着から列車の発時刻まで4時間以上あるので、食事はかなり楽しみにしていたのですが、羽田空港の時点で添乗員から「昼食は空港内のレストラン」と告げられます。

DSC06771.JPG ……そうはいっても羽田みたいにおいしいお店がいっぱい入っている例もあるので少々期待をしていたのですが、残念ながらハズレ。

 これなら空港ビルにあったチェーン店っぽいお店のほうがよかったかも。。

 広州空港と広州南駅は専用車で移動して1時間半くらいかかり、車窓に広州タワーなどなど眺めたり、トロリーバスを見かけると一同が大喜びしたり。

DSC06813.JPG 広州から桂林への貴広高鉄はCRH2Aでした。
 ……CRH2は日本のE2系新幹線そのままなのですが、CRH2Aはかなりアレンジが加えられていて、それなりに違います。

 8年前に一度乗った(そのときの記事)CRH2はE2系そのまま感ありありで道中テンション上がりっぱなしだったのと比べて、今回のCRH2Aは「日本の新幹線車両」というより明らかに違う乗り物という印象でした。


 1駅2駅と進むうちに外は日が暮れて真っ暗になってしまい、ブログの更新を……とPCを取り出して添乗員さん持参のWiFi電源を入れてもらいますが、駅間はあいにく携帯電話の圏外の区間も少なくないようで、つながったり途切れたりです。結局あきらめて、広州南駅のファミマで買ったコンビニ弁当(「辣肉麺」という焼きそばみたいなの)を食べてました。

DSC06858.JPG 桂林西駅には3分も早着して20:27着。
 旅行会社手配の現地ガイドさんに迎えられてホテルへ向かってチェックイン、さっそく桂林米粉(ビーフン)を食べに行こうと街へ出ますが、さすがにお店は閉まっていて近くにあったウォルマートをひやかして部屋に戻りました。

 職場でばらまくおみやげ(お菓子)は、こういう量販店で売っている安心できるお菓子にしよう(日本のお菓子の中国語パッケージなどあればなおよい)……と考えてはいたのですが、あまり食指が動くものがなく、あきらめました。

 我々一行はホテルの4部屋があてがわれ、同行者は別の部屋に集まってさらに飲んだくれたようですが、私はさすがにくたびれて早々にシャワーを浴びて就寝です。
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外貨の両替

 7年ぶりの海外旅行の出発が近づいてきました。
 (大学の後輩が中国・桂林で結婚式を挙げるのに呼ばれました)

 今回は旅行会社主催の添乗員つきツアーで、航空券や現地の列車やホテルの手配といった基本的なところはすべておまかせ、という再開第1回目にはちょうどよい具合です。

 当日はパスポートと飛行機のEチケットさえ持っていけばあとは添乗員さんが全部やってくれる……とはいえ、現地通貨をある程度用意したりなどなどは自分で手配することになります。

 過去の海外旅行では、クレジットカード決済を基本にして、必要最小限の現地通貨は現地に着いてから新生銀行のキャッシュカードを使って国際ATMから引き出していました。


 さて、最近になって勤務先系列の金融関係会社が外貨両替店を始めました。

 もしかして、出発前にそういうところで両替したほうがお得なのかどうか……。


 市中の代表的な(銀行以外の)外貨両替店といえばトラベレックスで、調べてみるとオンラインと店頭ではレートが違うらしいのですが、参考にオンラインでのレートを見てみると、9月16日現在で1人民元=17.08円です。……勤務先系列の両替店も似たようなものでしょうきっと。

 新生銀行キャッシュカードで引き出すレートは、公式サイトの国際キャッシュカードサービスの案内を見ると「Visaワールドワイドが定めるレートに4%を加算したレート」とあります。

 4%も上乗せがあるの……? と思うのですが、VisaUSAのレート検索のページを見ると、ごていねいにも銀行の手数料を入力する欄があって、入力して検索すると「1 China Yuan Renminbi = 16.020864 Japanese Yen」と出ました。

 銀行の手数料を含んでも大差ない(というか少し安い)となれば、出発前のバタバタのさなかに両替店へ出かけなくても、これまで通り現地ATMからの引き出しでよいようです。
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4代目モバイルノート

DSC06651.JPG スマホでテザリングができるようになったものの、手持ちのモバイルノートが2007年に買ったWindows Vista機(VAIO TypeT VGN-TZ90)(買ったときの記事)で、いまとなっては動作も重く、物理的な重量も1.2kgあることから通勤時にノートPCを持ち歩くことがほとんどありませんでした。

 動作が重い点の改善は、この年代のVAIOにWindows8をインストールして軽快に使う例もあり(たとえばこれ)、投資額がOS代だけで済むのは魅力でしたが、やはりネックは1kgを超える物理的な重量でした。

 薄くて軽いモバイルノートの価格は、このVAIOを買ったとき(たしか22万円くらいつぎ込んだ記憶)とあまり変わっていないイメージだったのですが、神宮球場で親交のあるA東さんが薄くて軽そうなノートPCを使っているではありませんか。

 AさんはPCに気前よくパーッとお金を使うタイプではなかったはずなので、廉価な製品もあるようだ……と有楽町へ出かけたときにビックカメラへ寄ってみました。


 すると、3万円台で売っている製品もあるではないですか。


 帰宅して価格比較サイトを見ると、3万円を切る値段で売られており、VAIOにWindows8を入れるコストにもう一声でOSつきの新しいハードが手に入るとあって、同じような価格帯の製品をいくつか比較したのちASUSのR209H(価格.com)をポチりました。


 お値段もそれなりなら性能もそれなりなんだろう、とは思いますが、通勤時や旅先でブログが更新できればよいので、ブラウザさえ動いてくれればそれでよいのです。

 通信インターフェースは無線LANのみ、光学ドライブなし、HDDではなくSSD、バッテリーも取り外しできない、等々、いよいよ「キーボードつきタブレット端末」の様相ですが、バッテリーがだめになったらそれっきり、と割り切れる価格でもあります。


 重量0.98kgの持ち歩きやすさと、ブラウザしか使わない程度での動作の軽さは期待通りです。

 どのくらい軽く動いているかというと、新宿から中央総武線の各駅停車(千葉方面ゆき)に乗ってPCの電源を入れて、Vistaのころはネットにつながるのが四ツ谷を出るあたりでしたが、こんどは代々木に着く頃にはブログの管理画面にログインして記事を書き始められるほどです。

 少しはブログの更新頻度が上がるとよい……です。
author by よんなん
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