住宅ローン(ほぼ)完済

 10年前に買った我が家の住宅ローン減税が終わりました。

 とっくに一括繰り上げ返済できるだけの貯金もできていたものの、金利0.875%のところ年末残高の1%が税額控除されるという実質マイナス金利だったので返さずにいました。

 住宅ローン減税(10年間)も終わったいま、金利を払うくらいなら手元の貯金で繰り上げ返済してしまうことにします。

 ……ちなみに住宅ローンの金利はほかのマイカーローンとかセカンドハウスローンとか教育ローンなどなどと比べてべらぼーに安いので、ほかのローンを借りる用事があるならばそういうローンの世話にならないよう住宅ローンをそのままにして手元の貯金を使ったほうがいいのですが、いまのところそういうまとまったお金が必要な用事もありません。
(去年買ったマイカーも、ローンの世話にならずに買える範囲のクルマを買いました)

 で、千葉銀行の住宅ローンはインターネットバンキングで「一部繰り上げ返済」が手数料無料なので、一括返済には店舗へ行って手数料を支払わなければいけないのかなと思ったのですが、よくよく調べると、

・返済期間を1年以上残す
・ローン残高を1万円以上にする

の2つを満たせば「一部繰り上げ返済」なのだそうで、1万円を残してさっさと繰り上げ返済してしまいました。

 残り1万円を1年間借りても金利は単純計算で87.5円なので、店舗で手数料を支払って一括返済するよりお得なはずです。……実際には毎月返済をする分元金も減るので、手続き後に届いた新しい返済予定表によれば、残り1年間で支払う金利は42円でした。

 さて、手続きをした当日に口座から引き落とされるのかと思いきや、次のローン返済日に引き落としなんですね。知らなかったです。……年が明けてすぐ手続きをしたので、数百万円が口座から引かれたのは1月26日でした。(返済日は給料日の次の日にしています)


 で、繰り上げ返済の手続きをしたら千葉銀行系列の保証会社から、返済期間が短くなった分の保証料が返ってきました。一括返済より1年分保証料が余計にかかる計算ですが、保証料は借入金額に比例するので、届いた計算書を見ると残り1万円を1年間保証してもらう保証料は「2円」で、ほぼ無視できる額でした。

 ただ、ローンの繰上げ返済自体は手数料無料でも、保証料の払い戻しには5,500円の手数料をしっかりとられていて、ほぼ半分持っていかれていましたよ。……借入時に一括で保証料を支払うのでなく金利に上乗せしてもらったほうがよかったかな、、、


 あとは来年1月に晴れて完済したときに、抵当を抹消する手続きをしないといけないのと、ローン残額がチャラになる団信(=実質的な生命保険)がほとんど意味をなさなくなったので、生命保険も少し考えないといけません。

 もっとも、妻も4月から再就職をするので、私に万が一のことがあっても一家が経済的に路頭に迷うことは考えにくく、そのときは社会保険から遺族年金も出ることですし、生命保険は特にいらないかもしれません。
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保活の誤算

 申し込んでいた娘の認可保育園の結果が市役所から届きました。

 ダメ元で書いた第1希望に通っていてびっくりです


 今回、申込書の欄は第10希望まであるところ、第4希望まで書きました。

第1希望……妻の内定先の近く(家からは遠いけど幼稚園併設で教育プログラムも充実)
第2希望……家から最寄りのJR駅へ行く途中
第3希望……家からJR駅へ行くには少し遠回り(第2希望の園と同じ法人)
第4希望……家から最寄りの地下鉄駅へ行く途中(私の通勤ルートとは反対側)


 船橋市は市役所へ行くと前年の選考でどの保育園で何点以上の人が入れたか教えてくれて、我が家の点数(保護者がフルタイムかパートか等を点数化→点数早見表)では第1希望はとても無理そうだけれど第2・3希望には0歳児で申し込むなら入れそうな感触はありました。
(1歳児だとかなりハードルが上がる模様)

 そうしたらどうでしょうか、いったい何があったのか、書くだけ書いただけの第1希望に通ってしまったではないですか。

 我が家からJR駅までの途中にある第2・第3希望のどちらかに決まるだろうと皮算用をしていたので、送り迎えとか土曜日の保育とか考えなおさないといけません。

 特に朝の送りは私がする考えでしたが、決まった保育園は我が家からは電車で2駅+さらにバスで行く場所で、妻の内定先に近いとなると、自動車通勤を予定している妻が基本的に送り迎えをすることになります。

 妻の内定先は土曜の仕事も週によってあるのですが、8時半始業のところ今回通った第1希望の保育園は9時からで土曜は朝7時からの延長保育がありません。私が在宅で面倒を見ればよいものの、私も土曜の早朝から仕事に入ることが年に何度かあります。……それが重なったときにどうするか、、、ピンチヒッターを今のうちから探しておかないといけません。


 あと、娘を連れた外出はせいぜい1〜2時間圏が限度で、平日に加えて週末まで娘を妻にワンオペで任せて遠出はしにくく、新潟にある墓参りがどうしても後回しになっていたのが、4月になったら土曜に娘を預けて行ける……などと考えていたところ、妻の職場近くまで預けに行かないといけない(しかも9時以降に預けて5時までに迎え)となると、だいぶ話が変わってきます。


 ともあれ、第一希望に決まったのですから、喜ばしいことです。
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育児休業等終了時報酬月額変更届

 2月に入って職場の事務担当者に呼ばれ、

「標準報酬月額が上がっていますが、変更しますか? しませんか?」

と聞かれました。


 標準報酬月額といえば毎年8月の定時決定のほかに基本給が変わったときなどに随時改定があるのは知っていましたが、変更するかしないか選べるものなのかな……と思ったら、担当者は「育児休職から復職された方は選べます」と言います。


 Google先生に聞いてみると、育児休業から復帰した方は時短勤務(育児勤務)で収入が減るケースが多い(ただ減額されるだけで基本給は変わっていない)ので、社会保険料の算定基準になる標準報酬月額も次の定時決定を待たずに変更できる趣旨のようです。

 また、標準報酬月額が下がる場合、別に「厚生年金保険 養育期間標準報酬月額特例申出書」を出すと、支払う保険料は下がっても将来受け取る年金は従前の保険料を払ったとみなして算定される、というオマケもあるそうです。


 収入が減った(標準報酬月額が下がった)なら変更しない理由はないのですが、私の場合は残念ながらフルタイムで復帰したうえに残業が従前より多くなり、標準報酬月額を上げるかどうかを選ぶのです。

 もちろん、厚生年金保険料は多く払っておけば将来の年金に反映されるのですが、健康保険はよほどのことがないと標準報酬月額に応じて受け取る給付金をもらうことがありません。……持病などで大きな手術を数か月先に予定しているなど、私傷病で4日以上休むことが分かっているシチュエーションなら別ですが。


 「変更しない」で返事をしました。
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4代目のスマホを買いました

 2017年5月に中古で買ったソニーのSO-02G(Xperia Z3 Compact)の動作が重いと感じるようになりました。

 16GBのストレージがアプリでいっぱいだったのでSDカードを内部ストレージ化して移してみたりしたもののあまり変わらず、むしろバッテリーの減りが早くなってしまいました。

 おととしの8月に「タッチ切れ」で修理に出したら(当時の記事)リフレッシュ品が返ってきて(修理に出したのとは違う個体が返ってきた)、もう少し長く使えるかもしれないと考えていたのですが。

 一方、買ったときは2年使えればと思っていたので、3年近く使えたのですから御の字と言えば御の字ともいえます。

 インターネット上で中古スマホをいろいろと物色して、ポチッたのはソニーのSO-04J(2017年6月発売)、送料・消費税込で29,800円でした。

 箱はもちろん付属品が一切ない本体だけの品でしたが、届いてみると新品同然で、5年前にPHSを買ったときと同じように、前の持ち主が丁寧に使っていたというより、何らかの事情で一切使われないまま古物商へ持ち込まれた品のように思えます。

 SO-02Gの3年後の機種にあたり、その3年間に充電用の端子はUSB Type-Cになり手持ちの充電器ではそのまま挿せないところに時代の変化を感じたりしています。

 価格を考えると2年よりもう少し長く使いたい気もするのですが、デジタル機器の陳腐化はほんと早くて、すでにSO-04JはAndoroid10へのアップデート対象外と決まっていて、やはり2年使えれば御の字といったところでしょうか。

 3万円で買った2年落ちの中古機種が2年で陳腐化するなら、最新機種を買って4〜5年使ったほうがよいのかな、という気もします。

 ただ、調べてみるとSO-04Jは新発売時点で10万円くらいだったそうなので、この価格で手に入れて2年使えればよいと考えるのも悪くない選択肢だと思うことにします。
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Ghosn is gone

 本当は正月のうちに書きたかった話題だったのですが、気がついたらもう2月になってました。


 日本の刑事当局に一時拘束されて保釈中だった自動車会社のフランス人元経営者が、レバノンへ逃げおおせたという事件がありました。

 私の目には、我が国は大手自動車メーカーをフランス政府も出資する外国の会社に吸収されるのは会社の内部関係者と経済産業省と刑事当局も連携して阻止したものの、最後の最後にフランス政府の手先だったスパイもどきの身柄だけは取り逃がした格好に映りました。

 今回の国外逃亡を被告個人だけで手配したのか、フランスやレバノンの当局が一枚かんでいたのか、それは分かりません。

 ただ、自動車会社の経営に関する事件は日本の公安当局が関与するような事件でなかったにせよ、仮に外国政府が関与せずに民間人だけでこんな国外逃亡ができてしまうのなら、国家がバックにいるような隣国のスパイなんて我が国の入国管理体制をすり抜けて出入りし放題、工作活動やり放題ということになります。


 今回の事件を受けて、プライベートジェットでも保安検査をやることにしたのだそうですが、お門違いにもほどがあると思っています。

 プライベートジェットはそもそもハイジャックする必要がない飛行機ですから、保安検査に意味がないことは明白です。……テロリストが自分で飛行機を飛ばしてしまえば、危険物など持ち込まずに飛行機を意のままに操れるのです。


 本来なら、大きな楽器ケースをスルーさせた税関は何をしていたのかと問われるべきで、強化するべきは税関の体制のはずです。

 保安検査は航空会社が行うもので、保安検査の強化に国の直接的な負担はありませんから、国家的事件の被告をみすみす国外に取り逃がしておいて保安検査の強化で終わらせるなど、目くらましもいいところです。


 しかしあれだけの人物に当局の監視ひとつついていなかった(のか、派手に取り逃がしちゃってとても監視してましたなんて言えないのか)なんて、我が国は本当に監視社会とは程遠い平和な国だということだけはよく分かりました。
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文字のインフレ

 勤務先には、育児休職中に(勤務先が指定した)通信教育を申し込むと費用を勤務先が全額負担してくれる制度があります。
(復職後でもよいので修了することが条件ですが)

 その中に産業能率大学の通信講座があって、講座一覧を見ていくとたとえば「『日経ビジネス』で経済を読む」のように雑誌を読む通信講座があります。

 もちろん受講料は雑誌の定期購読より高いのですが、勤務先が全額負担してくれるのなら、タダで雑誌を1年間読めることになります。

 厳密には「現物給与」なので所得税や住民税がかかり、その分持ち出しになるのと、タダ同然だからってあれもこれも購読したって読み切れない(課題も終わらない)ので、『日経ビジネス』『プレジデント』『Number』の3つを読んでみることにしました。


 11月から届き始めてみると、『プレジデント』と『Number』は月2回(≒隔週刊)だからまだよいのですが、『日経ビジネス』は毎週金曜日に届くので、うかうかしていると読み終えないうちにもう次が届いてしまいます。

 (メンタルを病んでいて)マンガ以外の本がまったく読めなかった一時期に比べると、それなりに文字だけの本を読めるようになったと思っていましたが、週刊の雑誌を読めるほどにはスピードが戻っていなかったようです……。
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アウトレット専用モデル

 おととい、木更津プレミアムアウトレットに寄りました。

 アウトレットが目当てで木更津へ来たわけでもなく、ざっとひと回りをしただけでしたが、アシックスウォーキングがあったので、どうせ小さいサイズか大きいサイズしかないんでしょ? と思いつつ店に入ってみました。

 すると意外にも「こちら(の商品)はサイズお出しできます」と言われます。品によっては在庫が豊富なのでしょうか。

 サイズを伝えて出してもらい、試し履きをしていると店員さんが「これまでどちらで購入されていましたか?」と聞いてきます。

 商社のファミリーセールで買っていたけどなんでそんなことを聞くんだろうと思っていたら……

「こちらはアウトレット専用モデルで、底の張替えができません」

って!!

 アシックスの革靴は底が減ったらかかとは何度でも、靴底全体は一度だけ張り替えてくれるから買ってたのに!

「その分お値段もお求め安くなっております」

と言われても、16,000円で底が減ったらおしまい、というのなら、アシックス商事が1万円を切る価格帯でそんな革靴を売ってます。


 結局何も買わずに帰りました……。
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大人も「ネントレ」

 「ネントレ」とは「ネンネトレーニング」の略なんだとかで、赤ちゃんが夜にきちんと寝られるような環境を作ること……だと思っています。
(いい加減な父親なもので、違ったらすみません)

 具体的には、18時とか19時ごろからリビングの照明はかなり暗くして(新聞や本を読むにはちょっとつらいレベルの暗さ)、テレビをつけたとしても音量は聞こえるんだか聞こえないんだかの大きさに絞ります。

 19時台は、大人としてはまだまだ活動する時間帯で、本も読みづらいしテレビはほとんど音が聞こえないし、なかなか不便な環境です。

 でもその効果かどうか、娘は21時に寝たら翌朝9時まで起きないくらい寝てくれるようになったので、さすが妻、といったところです。


 さらに、そういう環境に身を置いていると、自分も21時くらいには眠くなるようになりました。

 娘を自分が風呂に入れて、そのあと自分が娘と寝る日はさっさと娘の隣で寝てしまえばよいのですが、妻が娘と寝る日は、娘が寝たあと妻が入浴を済ませるまで娘の番をしていないといけません。

 しかし、妻が40〜50分くらい入浴している間にこちらが寝落ちしてしまうこともしばしばです。

 そうすると、あらためて自室のベッドに向かうにも、あまりの眠さに寝る前の歯みがきもやったりやらなかったり、少々困りものです。


 このくらい大人にも効果てきめんだったりすると、不眠に悩む(私の場合は入眠よりも早朝覚醒に悩まされることがほとんどですが)ときは入眠の数時間前から部屋を暗くして……など同じようなことを聞きますが、自分が不便に感じるくらい徹底しないとだめなんだなぁと思った次第です。
author by よんなん
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2〜30代のうちにしておく苦労を今している

 7月に異動して、40歳にして実質的に初めてのホワイトカラー業務に就いてみると、「ホワイトカラーの仕事のABCがまったく身についてない」ことを痛感するばかりです。

 「上司への報告」ひとつとってみても、上司はみな忙しいのでまずスケジュールを押さえることとか、そうすると作業の締切は実質的に早くなるとか、最終的に報告する相手が幹部クラスになればなるほど事前に説明する相手が増えてスケジュール管理はもっと大変……などなど。

 25歳で就職をして、5年間の現場第一線経験を経て30歳でいったんホワイトカラー職場へ来たものの早々に体調を崩して以降は主に倉庫の在庫管理などを担当していた身には、まったく初めての経験です。

 あと、それに加えて(入社以来の希望分野とはいえ)初めて経験する分野の業務に就いたこともあって、1年間の業務の主な流れがまだつかめていない段階では、本当に目が回るような日々です。


 特に、取り組む仕事の作業量がよく分からず、どのくらいで資料が形になるのかもよく分かっていなくて、それでいて上司に報告するスケジュールは前もって決めておかないといけない(その日時が来て資料ができてないとかありえない)のは、プレッシャーが大きすぎます。


 こういう苦労は、ほかの方々は2〜30代のうちにしてきているのだろうなぁ……と感じながら、指導を受けています。


 ただ、10年前だったら「この目が回る日々が定年まで30年続くのか……」と絶望していたに違いない環境でも、40歳のいまだと「仕事を覚えるまでの(長くても1〜2年の)辛抱」とどうにか受け止められるのが救いです。

 前職の在庫管理の仕事も、赴任時点では周囲で飛び交っている言葉の意味も分からず、何をどうすればいいのかも分からず目が回るようだった日々が、1〜2年して全体がつかめてくると新任の方にもある程度教えられるくらいになりました。

 仕事の全体像をつかむのに1〜2年は長すぎで、本当に仕事ができる人は1〜3か月くらいなのだと思いますが、それでも「この苦労が定年までずっと続くわけではない」と受け止められるだけでも、10年間のブランクの意味はあったと思うことにしています。
author by よんなん
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「MaaS」とは何なのか自分なりに考えてみた記録

 きのう、休暇を取って「鉄道技術展」に行ってみました。

 目当ては展示よりも初日の「MaaS」に関する基調講演(事前参加予約制)で、事前予約では満席でしたが当日の空席待ち整理券の5番目を手に入れて入場できました。……実際には空席もちらほらあり、空席待ちの人は全員入れたのではないかと思います。

 平日の開催なので、予約はしたものの仕事の都合がつかなくて欠席する方が少なくないのかどうか。

 公演に登壇した鉄道事業者の幹部と、国立大学の先生のお話で共通したのは、「『MaaS』という言葉は2014年ごろに出てきたが、その内容はすでにわれわれが手掛けていたものだ」というものでした。


 じゃぁこれまで通り事業者は鉄道と電子マネーをやっていればいいのか、というとそんなことはなくて、目下MaaSの覇権争いの真っただなか、というお話でした。


 個人的に理解したところでは、要はアプリ開発というか、バーチャル交通事業者の出現と競争、ということなのかなというところでしたが、合っているでしょうかどうでしょうか。

 たとえば「OK Google、家から大阪までの電車か飛行機とホテルをお願い」とスマホに話しかけるとGoogle先生が乗換検索とホテル検索をしてくれて予約と決済が完了して、駅へ行けば「地下鉄の切符を買う」とか「JRの新幹線に乗る」ということを意識せずに「Googleで予約してGoogleが手配してGoogleで決済した(あたかもGoogleが提供したかのような)サービス」を利用して出かけて帰ってくる、というような生活スタイルのことを言っているのかなと受け取りました。

 携帯電話でいえば、実際にアンテナを立てて電波を出しているのはドコモとauとソフトバンク(とこれから参入する楽天)だけですが、3社から電波を調達してサービスだけ提供しているMVNOは無数にあります。

 たとえばLINEモバイルの利用者は、自分のスマホが3社のどの通信網を使っているかなんてほとんど意識しないわけです。(3社から選ぶこともできますが)


 同じようなことが交通事業でも起こり始めていて、それは楽天トラベルや各交通事業者のスマホアプリだったり、スマートスピーカーやウェアラブル端末も連携できるシステムだったり、名乗りを上げている事業者があまたある、ということなのでしょう。たぶん。


 MaaS事業者が存在感を示すようになってくると、交通事業者は「お客さまに選ばれる」ことと並んで「MaaS事業者に選ばれる」ことも重要視しなければいけないことになります。

 交通事業者みずからMaaSアプリを開発して競争に勝って自社サービスへ誘導する手法も考えられますが、それと同じくらい“バーチャル交通事業者”のMaaSアプリでサービスを利用できるようにすることが必要になってくるはずです。


 JR東日本がGooglePayやApplePayに(決してグローバルスタンダードとはいえない)FeliCaの交通系ICカードを取り込ませているのは、将来、GoogleやAppleが世界的なバーチャル交通事業者になりかねないことを見据えてなのかなと思ったり思わなかったり。

 2020年には楽天PayにもSuica機能が入ることになっていますし、JR東日本にはビューカードというハウスカードやモバイルSuicaという自社アプリもありながら、それだけにこだわっていたら“楽天経済圏”のユーザーもみすみす逃してしまうということなのでしょうか。(個人的な推測)


 ふとそんなふうに「MaaS」をいまのところ理解しています。
author by よんなん
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