「いきなり!ステーキ」の方向転換

 「いきなり!ステーキ」には2017年9月から通い始め、2年かけてコツコツと肉20kgを食べて2019年12月にプラチナ会員になりました。

 プラチナ会員になると来店のつど好きな飲み物が1杯サービスされる(アルコール類もOK)ので、がんばって20kgめざして食べましたよ。

 いきなり!ステーキそのものは適正規模を超えるような出店拡大で業績が落ち込んでいましたが、お肉はおいしいですし、ビールの注ぎ方も上手でしたし、昨年暮れに誕生日特典で初めて食べた「国産熟成リブロース300g」はとびきりのおいしさで、世間の評判とは裏腹に1〜2週に1回くらいのペースで通っていました。

 多すぎた店舗の閉店も進み、適正規模になってこれからまた上向いていくのかなと思っていましたが、7月に運営会社のペッパーフードサービスがアドバンテッジアドバイザーズというファンド系のコンサルと業務提携をしました。(+この系列のファンドから資金調達)

 コンサルの知恵が入ってどんなテコ入れがあるのかと思っていたら、12月になってメニュー改定と会員制度変更が相次いで発表されました。


 メニュー改定ではテンダーカットステーキ(薄切りワイルドステーキ?)やチキンステーキといった、これまでの「炭焼きステーキは厚切りレアーで召し上がれ」路線ではありえなかったものが登場した一方、国産熟成リブロースは姿を消しました。

 さっそく12月第1週の金曜日(12/4)にチキンステーキとテンダーカットステーキを食べてみましたが、チキンステーキは家で焼いたほうがおいしいくらいでしたし、テンダーカットステーキは乱切りステーキよりもさらに薄切りの“焼肉”で、感想は「いきなり!ステーキで食べた気がしない」「このくらいのものはガストで食べられそう」という品でした。


 会員制度は、累計のグラム数で決まってきた会員ランクから、1〜6月と7〜12月の来店回数で決まるように変わりました。

 従来は、年1回以上の来店が会員ランク維持の条件だったのですが、これからは半年間の来店回数に応じてランクダウンもある、というしくみです。

 また、誕生月得点は会員ランクにかかわらず500円引きクーポン券になり、その代わり来店10回ごとに「タダ肉クーポン」がもらえるしくみに変わりました。

 ちなみに2年間コツコツ肉を食べて到達したプラチナ会員の維持には半年間で30回の来店が必要です。月5回ペースですから、毎週1回欠かさず店を訪れてもだめということになります。これまで通ってきたのは何だったのか……。

 コツコツと2年かけて20kg食べて到達したプラチナ会員から、1年半でゴールド会員にランクダウン(これまでの来店ペースを考えると再度プラチナ会員になれる見込みはない)、というのはなかなかショックです。

 プラチナ会員の自分ですらそうですから、100kg食べて到達したダイヤモンド会員(ランク維持には半年で40回の来店が必要)はなおのことだろうと思います。

 これまで「一瀬商店」とも言われてきたペッパーフードサービスでしたが、一瀬社長の一存でこの施策が出てきたとは考えにくく、コンサルの方針ではないかというのが自分の見方です。


 まるでガストのようなメニューを出して、これまでの顧客を切り捨てるようでは、ペッパーフードサービスが売却した業態は「ペッパーランチ」でしたが、むしろ「いきなり!ステーキ」のほうがまったく違う中身の店になってしまったかのようです。


 Twiterで検索しても異論続出のメニュー改定・会員制度変更ですが、12月第2週の金曜日(12/11)夜に職場近くの大宮西口店へ行ったときは、並んでこそいなかったものの、入店時に(席を片付けるのに)少し待たされるという盛況ぶりでした。

 新メニュー2週目でさっそく来店客は増えているようでしたから、コンサルの入れ知恵は(少なくとも短期的には)正解だったと言わざるを得ないのでしょうか。


 唯一気になるのは、会員制度変更が発表される前日(12/10)に「執行役員退任に関するお知らせ」というIR情報が発表されていたことです。

 自己都合で退職されたという杉田要さんのお名前をGoogle先生に尋ねてみると、いきなり!ステーキ第1号店がオープンした2013年12月の人事情報がヒットしたので、少なくともその頃から、あるいはもっと前から“一瀬商店”を支えていた方だろうと思料します。

 このような方がこうしたタイミングでペッパーフードサービスを去るなんて、もしかして「大塚家具」に対する「匠大塚」のようなお店を作るのか、はたまたまったく違う方面へ進まれるのか、ちょっと気になりました。
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マイル消化とワンマン特急(3)

 特急を大分駅で改札を出ずに乗り継ぐと料金が通算されるのですが、大分駅の改札内には駅弁屋やそば屋はおろか、売店ひとつないありさまです。

 有人改札で一言断れば買い物に出してくれそうな気はしましたが、自動販売機で飲み物を調達するにとどめて、今回の主目的のワンマン特急「にちりん15号」に乗ります。

 普通車指定席は満席、グリーン車も残席わずかでしたが、自由席も満員だった「ソニック」とは違い、1号車の半分ずつのグリーン車と普通車指定席が密になっていて、のこり3両の自由席はガラガラです。半室しかない普通車指定席にはどうやら団体ツアー客がいるようで、それで満席だったのでしょうか。

 「九州横断特急」のように、運転取扱上はワンマン運転でも、車内改札や案内に当たる客室乗務員が乗っている特急はありましたが、こちらは正真正銘のワンマン運転。

 気になるのは車内改札です。


 週末+普通車指定席が満席の混み具合もあり、特別に車掌が乗務して車内改札をするのでは……とも思い、指定を取ったグリーン車ではなく自由席にひとまず座ってみましたが、車掌の姿はどこにも見当たりません。

 もっとも指定席が満席なら、無札の客が指定席にしらばっくれて座っていても、そこには必ず指定券を持った人が来るわけで、自由席のガラガラ度合いを考えれば、指定席が満席ならむしろ特別改札は必要がないのかもしれません。

 大分〜延岡間は減便をしているくらい(=おそらく乗客が少ないはず)なので、もしかすると延岡から車掌が乗って改札をするのかも……とも思いましたが、延岡では運転士が交代しただけでした。

 しかし考えてみれば、大分駅と宮崎駅以外の停車駅には自動改札がなく、かつ列車別改札をしているでしょうから、途中の有人駅は特急券なしでは改札口を通れません。指定席やグリーン席の空席に勝手に座ってしまうのを除けば、特急料金のほ脱はある程度防げているのかもしれません。

 (遠隔案内システムを導入して)無人化が検討されている停車駅もあるようですが、そこは乗降客も少ないとみなして割り切るのでしょう。(推測)

 一方、大分駅や宮崎駅は常時改札で自動改札もありますから乗車券だけで通れてしまいます。そこは割引率の高い「2枚きっぷ」や「九州ネットきっぷ」などを用意して、乗車券並みの値段で乗れるようにすることで、バランスをとっている……のでしょうか? あるいは「青春18きっぷ」のシーズンばかりは、どの列車で到着したかなど区別がつかないはずで(特に大分駅)、通年商品ではないので割り切っているのか、そういうときこそ特別改札をしているのかどうか、でしょうか。

 ドアの開閉はJR西日本の3〜4両編成ワンマンや、西武や東武の短編成ワンマンのように、運転士が側開戸のところまでやってきて車掌スイッチを扱うスタイルでした。大分駅発車前に最後部の無人の運転台をのぞき込んでみましたが、運転台にドア開閉スイッチがあるようには見えなかったです。……でも、運転席に着座の姿勢で見える位置にワンマンミラーやITVが設備された駅もあり、そのあたりは少し不思議です。

 延岡を出ても車掌は乗ってこなかったですし、グリーン料金を払ってずっと自由席にいるのももったいなかったので指定された席(進行右手の1人掛けの席)に戻りましたが、そのとたんに左側に海辺が広がったり、リニア実験線跡の太陽光発電所が見えたり景色がよくなったのには参りました……。

 佐土原で普通車指定席の団体ツアー客は降りてゆき、宮崎でグリーン車もほとんど降り、南宮崎でグリーン車は自分一人だけになりました。

 宮崎空港駅に着いて普通車指定席を通ってデッキに向かうと座席の回転がすでに済んでいて、清掃スタッフにデッキで見送られました。……どうやら宮崎以南の区間で走行中に折り返しの整備を始めてしまうようです。

 宮崎空港駅では、博多から南宮崎までの「九州ネットきっぷ」と、ソニックの車内で買い求めた南宮崎・宮崎空港間の乗車券を見せて記念に欲しいと改札係の方に告げたら、きっぷを一通りチェックして「どうぞ」と返してくれました。

 宮崎以北から乗り通したのだから全区間の特急券が要る=南宮崎・宮崎空港間の特急料金も必要なような……と乗り越し精算をしたあとで気がつきましたが、「九州ネットきっぷ」は乗り越し精算といっても別途乗車の扱いですし、そもそも南宮崎・宮崎空港間を別途発売する特急券は設定がないのかもしれません。

 帰りの便の1時間5分前に着きましたが、空港内では小腹がすいたのでとんこつラーメンを食べ、職場へのみやげと妻へのみやげを急いで選んでいたら、あっという間に搭乗の時間でした。

 搭乗率は見た目で5割弱といったところで、早々に全員乗り終えたのか18:40発のところ18:32にドアが閉まりました。……飛行機の出発時刻は動き始めた時刻なので、少々早発気味だったかもしれません。(予約客が全員乗り終えてしまえばそれでよい気がします)

 
 ANAの特典航空券でしたがソラシドエア運航便で、ソラシドエア初体験でした。(スカイネットアジア航空時代も乗ったことがなかった)

 羽田に着いたあとは、上野へ足をのばしていきなり!ステーキの誕生日特典のステーキをいただいて帰途につきました。
(上野のいきなり!ステーキだけメニューが違う)



 22:20ごろに下総中山駅に着いて、(朝は早かったけれど)20時半ごろまで残業して帰宅するのと同じくらいの時間までのあいだに福岡・宮崎へ行って日帰りしてきたのがちょっと信じられなかったです。
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マイル消化とワンマン特急(2)

 羽田8:25の便に乗るのに1時間前には空港に着くのがよいかな、と4時半に起きて身支度をして下総中山駅6:21発の電車で出発です。

 秋葉原・浜松町で乗り継いでモノレールに。

 これから飛行機で出発するというときのモノレールはいつ乗ってもワクワクして楽しいです。まるで子供です。

 羽田空港には7:25に着きましたが、日帰りなのでリュックサックひとつで預ける荷物もなく、保安検査場もすんなり通過してしまい、ちょっと早すぎたようです。

 検査場の先は食事処のかけそばが700円の世界で、朝食を済ませてくるか調達してくるんだったと思いつつ、海老天せいろ1,310円をいただきました。

 NH243便は8:30にドアが閉まり、やや遅れて出発します。……福岡空港の着時刻から、博多駅の初時刻まで54分しかないのですが、地下鉄で5分なのでなんとかなるでしょう。

 羽田は雨模様でしたが雲の上に出てしまえばもちろん晴れ。前夜は5時間しか寝ていないこともあり、目を閉じていたらいつの間にか寝ていました。

 ふと目を覚ますとちょうどCAがドリンクサービスにまわってきていて緑茶をいただき、福岡空港には15分ほど遅れて到着しました。

 機内では遅れを詫びるアナウンスに続いて「羽田行き○○便へお乗り継ぎのお客さま……」と放送が流れました。

 かつかつの乗り継ぎで羽田へ引き返すなんて、どう見てもマイル修行僧です。……話には聞いていましたが、本当にいるんだ、、、


 11:19の特急に乗り遅れたらどうしようと少し心配していましたが、地下鉄に乗り継いで10:57に博多駅に着きました。……指定席券売機で予約済みの「九州ネットきっぷ」を受け取り、駅弁やお茶を買う時間もありました。

 博多から乗った特急「ソニック19号」は自由席は立っている人がいるものの指定席はガラガラで、本当にグリーン車満席・指定席残席わずかだったのかなぁと思っていたら、小倉からどっと乗ってきて満席になりました。

 ……小倉から列車の向きが変わることをすっかり忘れて博多発場面の進行左側の席を取ってしまい、海辺を走る路線の山側になったばかりか、日なたの席になってしまいました。orz

 車内アナウンスを聞いていると、車掌が博多発場面で4人、小倉を出て3人乗務していて、7両の特急に破格の車内改札体制です。「ソニック」は速達タイプの列車を「当面の間運休」(減便)しているので、要員にゆとりがあるのでしょうか。(満席なのだったら復活運転すればよいのに…)

 883系の車内は、木目の床ははげ、座席の樹脂の部分もずいぶん塗装がはげていてずいぶんくたびれていましたが、なんと自分が座った席はリクライニングのボタンが取れていましたよ。

 リクライニング故障? と思いつつボタンの取れた跡の穴に指を押し込んでみると背もたれが倒れました……。

 そんな車両でも揺れは少なくて、スマホのスピードメーターでは130km/hで走っていても、あまり揺れないのが印象的でした。


 博多駅で買った駅弁は、福岡の食べ物がいろいろ入っているという「やまや特駅弁」(1,300円)を選んでみましたが、よく考えたら東京にある「やまや」のランチで食べられるものばかりだったような……。


 小倉で満席になった車内は途中停車駅ではあまり乗り降りがなく、別府でほとんど降りてしまいました。

 満席になるほどの乗り具合だからといって速達タイプを復活運転させたらこちらがガラガラになってしまうに違いなく、逆にガラガラになるからといってこちらを運休させたら特急が通過してしまう駅をかかえる自治体が怒り出しそうです。

 なんだかいろいろと難しそうです。

 大分駅には1分遅れて13:27に着きました。
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マイル消化とワンマン特急(1)

 妻が土日の休みで娘を連れて帰省すると言います。

 9月の帰省時は一緒に行かなかったら後悔するところでしたが(当時の記事)、年末年始に一緒に行くことになっているので、ひと月あまりのうちに2回行くこともないかなぁと、一人で別に旅行へ行くことにしました。

 2018年の5月に行った新婚旅行でたまったANAの6,000マイル少々が来年5月で期限になってしまうので、消化しなくてはと思っていたところでした。

 火曜(1日)の昼にANAトクたびマイルの区間をチェックすると、12月3日から9日までの1週間は片道3,000マイルで「羽田−福岡」「羽田−熊本」「羽田−宮崎」が乗れることになっていて、九州新幹線の未乗区間(博多〜新八代)を履修するか、話に聞いて気になっていたワンマン特急「にちりん」「ひゅうが」を履修するか、あるいは欲張って両方乗るか……ちょっと迷いました。

 さすがに1日で両方履修するのは難しく、1泊2日では家事をする間もなく月曜になってしまいます。……九州新幹線は娘を連れて日帰りできそうな気がして次回にすることにし、ワンマン特急に的を絞ります。

 朝の便で宮崎へ飛んで「にちりん」を大分まで往復するのがよさそうだと考えましたが、2日朝の出勤途上で特典航空券の予約を試みると朝の宮崎便が残念ながら残席なしだったので、朝は福岡へ飛んで、大分まで「ソニック」で移動して、ワンマン特急「にちりん」を履修しつつ宮崎空港へ行って、宮崎から羽田へ帰る行程にしました。

 JR券は、目星をつけていた2日間乗り放題の「みんなの九州きっぷ」(10,000円)より正規運賃・料金(自由席で9,180円)のほうが安かったのですが、このご時世、JR東日本がネット予約ですごい割引をやっているのでJR九州も……と思ったら案の定「九州ネットきっぷ」が4割引(!)でした。

 博多〜宮崎空港は設定がなかったですが、手前の南宮崎まで5,760円(自由席・指定席同額)、グリーン車に乗っても8,230円。別途乗り越しをしてもお釣りがきます。

 予約を試みてみると「ソニック19号」はグリーン車が満席、「にちりん15号」は普通車が満席で、「ソニック」を普通車指定席に、「にちりん」をグリーン車にしたら、7,260円でした。

 特典航空券の予約も、九州ネットきっぷの予約も、通勤の行き帰りの電車の中からスマホで用が済んでしまい、すごい時代です。……15年くらい前は、旅行会社に行かなくても自宅からパソコンで旅行の手配が済んでびっくりしていたものですが。
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2020年の都市対抗野球

 今年の都市対抗野球は、鉄道会社ではJR九州が予選の時点で出場辞退、ほかも過半が予選敗退して本選出場したのはJR北海道クラブとJR東日本(東京)だけでした。

 東京ドームでは応援団なし、チーム券なし、全席指定、試合ごとに全席入れ替え……とのことで、客席では単に野球をやっているのを見るだけになりそうです。

 席種は、内野席(=例年だとチーム席の場所)1,000円、特別席(=バックネット裏)2,000円、プレミアム席(=バックネット裏の放送席付近)3,000円とのことで、せっかくなのでプレミアム席を取ってJR東日本×ホンダ熊本を娘を連れて見に行ってみました。

 チーム券・チーム席はありませんが、ホンダ熊本は関係者がまとまった席を確保していたようで、3塁側内野席にそれっぽい一角がありました。

 応援団の鳴り物はなく、ストライクを取ったりヒットが出ると拍手が起こる程度で、審判の声や、ベンチからのヤジもよく聞こえます。……一度だけ神宮球場へ見に行ったことがあった、六大学と社会人のオープン戦に似た雰囲気です。(観客はそのときより多いので違いは拍手が大きいくらい)

 プレミアム席は巨人戦では「ダイヤモンドボックス席」と称するシーズンシートになっているようで、周囲の席2列分を1列で使っていて、しかも今大会の座席は1席おきの発売で、右の2席先は空席だったこともあり、抱っこひもから娘をおろして、ひざに載せたり右隣に座らせたりして観戦です。同じバックネット裏でも特別席との1,000円の差は補って余りあるほどの広さで子連れには快適です。

 しかし、さすがにアマチュアの試合は展開が早いとはいえ2時間以上席でじっとしているわけがありませんでした。

 途中で二度ほど売店やトイレがある通路に出て娘が歩きたいように歩かせて遊ばせました。例年ならすごい人混みになる場所ですが、売店もほとんど閉まっていて歩いている人はほとんどなく、娘には格好の広場でした。

 東京ガスからの補強選手で大活躍中の地引選手の先制ホームランも、ホンダ熊本の逆転劇も、通路にいる間に起こってしまってみることはできませんでしたが…。

 最初は拍手が起こるとまねをして娘も手をたたいていたのが、もう野球は飽きてしまったのか、席に戻ると早々にぐずり始めるのでハイハイン(乳幼児用のせんべい)を与え、持参した3袋(6枚)を食べ終えたあたりで試合が終わりました。

 再び抱っこひもで帰途につくと、あれだけぐずっていたのがすっかりおとなしくなり、帰りの電車では寝てしまっていたので、スポーツ観戦のときは抱っこひもからおろさないのがよいのだろうかと思いました。

 野球観戦はこれが今年最初で最後になりそうです。
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2年ぶりの墓参り

 娘と自分が2人で出かけて妻に一人で過ごしてもらう日帰り旅行の2回目は、2年ぶりの墓参りに新潟へ行くことにしました。(1回目は盛岡日帰り)

 ブログには書き残していなかったのですが、2年前の10月に妻の学会(@朱鷺メッセ)でカバン持ちをしたとき、学会中に足を延ばして墓参りをしていました。

 そのときはまだあった父の実家(空き家)はその暮れに売却されたことをのちに知りましたが(当時の記事)、Googleアースや同ストリートビューで見てもずっと変化がなく、気になりつつも妻が妊娠したり出産したり子育てでてんやわんやだったりで遠出がしにくくなった時期でもあり、なかなか訪れられずにいました。

 9月に盛岡へ行ったときも墓参りは選択肢にあったものの、あのころは新潟でも最高気温が35℃を超える日々が続いていて、涼しくなってからにしようと先延ばししたのでした。


 我が家を8時ごろ出発して、総武線と山手線を乗り継いで東京駅へ。前回は秋葉原駅でエレベーターを使って移動しましたが、今回はベビーカーをかついで階段を降りました。(新幹線の時間が近くなっていた)

 東京駅9:12発の「とき311号」のホームに上がると、指定席はすごい列で自由席特急券で来てしまった自分は少し焦りましたが、1号車新潟寄りの乗車口は2人しか並んでおらず、ベビーカーのまま乗れる席を確保できました。

 いまはネット予約の割引率がすごいので、それでみなさん指定席に乗るのでしょうか。

 ベビーカーのまま乗れてありがたい席でしたが、娘がベビーカーでじっとしていたのは最初の1時間くらいで、あとは抱っこしたり、デッキへ連れて行ってあやしたり、そんなふうに過ごしました。……大宮の次は新潟、という1時間37分で着いてしまう新幹線だったので、まだ楽でしたが。

 新潟では乗換ホームの向かい側に停まっていた特急「いなほ3号」に乗り継ぎ、新発田に11:18着でした。……自由席はすいていて、ベビーカーを席の後ろに置ける最後列の席を確保できました。

 実は「とき311号」が古いE2系で、便所に(親が用をたしている間に)子供を座らせておくシートがなく、ずっとトイレを我慢してきたので新発田駅に着くなりホーム上の多目的トイレへ娘とともに駆け込み、自分の用と娘のオムツ交換を済ませます。

 墓と父の実家跡とどちらを先にするか迷いつつ、まずはお寺を通り過ぎて父の実家があった場所へ行ってみます。……角を曲がると、案の定、家は跡形もなく隣の診療所の駐車場になっていました。

 駐車場をやるなら自分で更地にして貸せばよいのに、と考えたこともありましたが、診療所もいずれ拡張するための土地としてしばらく駐車場にしておくことはあっても、わざわざ駐車場を借りることはなかったのでしょう。

 最高気温15℃の予報でそれなりに着込んできたのですが、案外暖かく、娘は駅からベビーカーに乗せて歩いて来るうちに寝てしまい、そのままお寺へ移動します。

 2年ぶりにやってきたお墓は、近隣に住んでいる伯母が手入れしているのかどうか、草ぼうぼうということはなく、少し安心しました。……持参したぞうきんで墓石を拭き、多少の草取りをしている間に娘が目を覚まします。

 靴を履かせてベビーカーから降ろし、ひしゃくを与えてみると、教えたわけでもないのに墓石に水をかけはじめ、どこで覚えたのだろうかと不思議に思います。

 一通りの用は済んだし、さて帰ろうか……と娘をベビーカーに乗せようとすると全力でイヤイヤするので、ひとまずお寺の入り口まで歩いて連れて行き、再度乗せようとするとやはりイヤイヤしてしまいます。

 3連休なのに誰もいないお寺の入り口は駐車場にも車がなく、広々として歩き回るには格好の広場で、娘はすっかりはしゃいでしまっています。

 時計はすでに12時半近く、昼食もまだですし、帰りの特急の時間(13:43発)も気になってきます。

 泣き叫ぶ娘を(誰かに見られたらどう思われるだろうかとびくびくしつつ)ベビーカーに乗せ、ベルトをどうにか締めてベビーカーを押しはじめると、ようやくおとなしくなって駅前に戻ります。

 駅舎内にあった立ち食いそば屋がなくなってしまい、駅前にあった和食の店に入り、娘の離乳食をやりつつ自分の昼ごはんにします。……ぶり大根定食にしたら、切り身ではなくアラが出てきて、おいしい部分に違いはなかったのですが電車の時間も近づいてあわてて食べました。

 市内に伯母が住んでいるのですが、こういうご時世なのと、娘の夕食までには帰宅したいのもあり、会うことはせず(来たことも知らせず)に13:43発の特急「いなほ8号」でさっそく帰途につきます。

 上りの「いなほ」号には途中駅から乗るので、ベビーカーを後ろにおける最後列の席は取れませんでしたが、じゅうぶんすいていて、通路を挟んで反対側の2人席のところにベビーカーを置かせてもらいました。

 来たときと同様に新潟駅では向かいのホームに新幹線が待っていて、乗換は楽でしたが、新幹線は乗換側のホームのドアは後に開くので、ベビーカーで乗れる1号車のスペースは(ベビーカーでも車いすでもない先客が)すでに座られています。2号車も3号車も最後列はすでに埋まっており(4号車も自由席だったのはあとで知った)、2号車の最後列の方に断って背後にベビーカーを置かせてもらい、後ろから2列目に座りました。……ベビーカーという持ち物がなければ、座るにはまったく困らないくらいの乗り具合ではありました。

 帰りも、新潟を出ると長岡・大宮・上野しか停まらない新幹線で、娘もそれなりにぐずりましたがハイハイン(=亀田製菓の乳幼児用せんべい)2袋と和光堂のかぼちゃクッキー1袋で東京駅までもちました。

 どんなにぐずってもハイハインを与えると機嫌が直るので、食べすぎには気をつけたいものの、この食べ物を発明した人は国民栄誉賞ものです。

 前回は東京駅から総武線の快速電車と各駅停車を乗り継いで帰りましたが、今回は山手線と総武線を乗り継いで帰途につきました。

 家には17時ごろに着いて、娘の夕飯や入浴をいつも通りに済ませられました。

 妻は片づけなどをして過ごしたそうで、さて次はどこへ行きましょうか。
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GoTo乞食

 1人10万円の定額給付金は使い道をまだ考えてすらいないなか、「GoToトラベル」「GoToイート」の各キャンペーンにはすっかり踊らされています。

 先日養老渓谷へ2泊旅行をしたときも、のんびりするために行ったのに、地域共通クーポンを流さないように初日は15時時点で道の駅にいるように計画してチェックインは16時半になって、温泉につかったのは夕飯後だったり。
(のんびり過ごしたいならチェックイン時刻(15時)にさっさとチェックインして部屋でごろごろするなり風呂に入るなりするのが一番)

 GoToイートも、日々の夕飯はなかなか難しいですが、金曜の夜は2週続けて居酒屋を予約して食べに行ったり。

 あらかじめ予約をしないといけないので、仕事を終えられる時間を見極めないといけないのですが、2週とも後ろ髪を引かれる思いで職場を出る羽目になりました。

 ……1人で飲みに行っても1,000円分のポイントしかつかないのだったら、やり残した(と思っている)仕事をしてから帰れば、残業代のほうが多く手元に残ることになります。

 強制的に終わる時間を決めて“だらだら残業”を防ぐことができた、と都合よく思うことにしてはみるのですが、旅行の時の過ごし方といい、まるで「GoTo乞食」だなぁと思てしまったりもするのです。
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マイクロツーリズムで養老渓谷へ(3)

 最終日は10時チェックアウトで、大浴場は9時から清掃で入れなくなるので、朝食を8時に食べ始めて9時頃までゆっくり食べたら荷造りをして帰途につきます。

 実はチバニアンは養老渓谷から近い場所にあり、カーナビをセットして立ち寄ります。

 素人目にはただの崖にしか見えない場所で、ビジターセンターで聞いた説明が最大の収穫、というスポットでしたが、「チバニアン」の名称しか知らなかった自分にはじゅうぶん勉強になりました。

 娘は言葉を理解しているはずもないのに、スタッフさんの説明を相槌のような声を出しながら聞いていて、これは将来地質学者の素養があったりするのだろうかと親ばかぶりを発揮して考えてしまったり。

 そのあとは、昨晩の宿泊分のGoToトラベル地域共通クーポンを消化するのと、妻の買い物などをもろもろ満たせる帰り道の場所として「おゆみ野」にカーナビをセットします。

 12時半ごろにおゆみ野に着いて、さっそくクーポンが使える回転寿司屋へ……と思ったら娘がチャイルドシートですっかり寝ていて、先にバースデイ(しまむら系列の子供服の店)で買い物です。(クーポンの消化ではなく、単に自宅近隣にない店への寄り道)

 買い物を終えて「回転寿司やまと」おゆみ野店に入ったのは13時半。昼の営業は14時ラストオーダーというので、あわててあれこれ頼んで口に詰め込むことになり、いつも行く銚子丸よりおいしかったのですが、ちょっと落ち着かなかったのが残念でした。

 すし屋で5,000円ばかり散財してなお地域共通クーポンが1,000円分残ったので、近くにあったツルハドラッグで娘の離乳食を買い込んで使い切り、千葉東金道路〜京葉道路を通って15時ごろ家に着きました。
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マイクロツーリズムで養老渓谷へ(2)

 2泊3日のうちの真ん中の1日です。

 同じ宿に2泊するときは真ん中の1日はのんびりする日ですが、お昼を食べるところにも事欠くエリアで、マイカーで来ていることもあり、比較的アクティブに過ごしました。

 まずは朝食を済ませたら部屋に戻らず養老渓谷を少し散策。

 とてもベビーカーで降りられる場所ではなく、きのうの道の駅に続いてベビーカーのほかに抱っこひもを持ってきて正解でした。

 部屋へ戻ったら少しのんびりして、11時ごろマイカーで出発して亀山ダムを目指します。

 亀山ダムの駐車場は何か所かあって、しかも橋が1か所工事中で通行止めになっていて、カーナビを「亀山ダム」にセットして通行止めのルートを遠回りして案内された場所は貸しボート屋しかない駐車場で、とても散策できる場所ではなくてがっかりです。

 ほかの駐車場は来た道を戻る+昼食に目星をつけていたそば屋と方角が逆だったので、散策は後回しにして先に昼食にすることにします。

 そうしたら、そば屋に着いて昼食を食べ終えて外へ出ると「閉店しました」の文字。売り切れ次第終了のお店とはいえ12時半に終わってしまうとは思わず、先に散策していたら食べられないところでした。(おいしかった)

 何が幸いするか分からないものです。

 ふたたび亀山ダムへ戻り、ダム堤体のところの駐車場にクルマを停め、観光案内所で散策マップをもらって歩き始めましたが、進めど進めど散策コースは全然湖畔沿いではなくただの山道です。

 結局、駐車場へ戻って観光案内所と逆の方向へ進み、トキタボート(という貸しボート屋)手前に公園を見つけました。

 紅葉には時期が早く、しかも月曜日の昼とあって、あたりは釣りをしている人が1人いるだけで、観光協会が手配したと思しき作業員の方々が草刈り機の音をさせている以外は静かで、ぼんやり過ごすには最高のシチュエーションでした。

 30分ほどの滞在でひきあげることにして、カーナビが最初に案内した別の駐車場へ道を遠回りしたり、観光案内所でもらった散策マップであさっての方角へ歩き始めた時間ロスがもったいなかったです。

 クルマを宿へ走らせて、滝見苑を通り過ぎて系列の「ごりやくの湯」(宿泊者は入浴券がもらえる)へ行ってみましたが、妻は入浴せずに待っているとのことで、カラスの行水で宿へ戻りました。


 夕飯は、昨日とは別のメニューでしたが、ほかのテーブルから聞こえるスタッフさんの案内に耳を傾けると、きのう私達が食べたものが供されているようでした。……全体を日替わりメニューにするのではなく連泊者だけ作り分けているようです。

 1歳の娘は料金が発生していないのですが、それにもかかわらず白米を出してくださったり、どうやら子連れのグループだけ別の部屋にまとめているようで、周囲も子連ればかりなので娘が多少はしゃいでもあまり気兼ねせずに済み、子連れにはサービス満点の旅館です。
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マイクロツーリズムで養老渓谷へ(1)

 夏の旅行は幕張のアパホテルに2泊して終わってしまったので、もうちょっと遠くへ行こうと妻と示し合わせて月・火の休みを取りました。

 妻の職場では不要不急の県外への旅行を控えるように言われていて、県内で探すことにしてJTBのパンフレットをもらってきて銚子へ行こうと考えました。

 勤務先の福利厚生ポイントを使ってJTBのパックツアーを申し込むには、勤務先の福利厚生センターへ電話するか、勤務先系列の旅行代理店の実店舗へ行かなければいけないのですが、GoToトラベル景気なのかどうか前者はいつ電話しても話し中、後者は営業時間短縮中で平日は行くことができず、週末に行ってみると90分待ち(!)です。

 勤務先系列のオンライン商品なら福利厚生ポイントを使えるのですが、そこでは扱っていない旅館なので、いろいろ迷った末、扱っている宿から選ぶことにします。

 JTBのパンフレットには利用者アンケートに基づく旅館やホテルの点数が載っていて、楽天トラベルには口コミが載っているのですが、勤務先系旅行代理店のパンフレットも予約サイトもそういう参考になる指標が載っていなくて、楽天トラベルの口コミと首っ引きで選び(不便)、養老渓谷の滝見苑を選んで2泊することにしました。

 そういえば、千葉県に40年以上住民票を置いていて養老渓谷は初履修です。


 勤務先系のGoToトラベル対象商品は(なぜか)1泊ずつしか予約ができなかったので、1泊目の地域共通クーポンは2日目までに使わないといけません。

 取扱店舗を探すと、使えるお店は宿から片道30分以上かかる場所ばかりで、2日目をお買い物に費やしたのでは何のために2泊するのか分からなくなります。

 幸い、チェックイン前でも15時になったら使える電子クーポンだったので、15時前に「道の駅木更津うまくたの里」に着いて15時になったら会計できるように、13時過ぎに我が家を出発することにしました。

 日曜午後の京葉道路〜館山道下りは上りの混み具合を横目に順調に進みましたが、「道の駅木更津うまくたの里」はすごい車と人の数です。(写真は撮り忘れた)

 いったん娘をベビーカーに乗せてクルマを降りたのですが、とてもベビーカーで立ち入れるありさまではなく、クルマへ戻って抱っこひもに切り替えて店内に突入です。そのくらい混んでました。

 6,000円分の地域共通クーポンで職場や我が家へのお土産を買い込み、再び車を走らせて16時半ごろチェックインしました。


 JTBや楽天トラベルのように点数で評価されたり口コミをインターネット上で公開させられることがない旅行代理店のプランで予約したので、通された部屋は渓谷ビューどころか眼下は露天風呂付客室の屋根、というまぁまぁのハズレ部屋でしたが、そもそもそんなことは(過去の苦い経験の数々から)織り込み済みでこの代理店を使っているのでよしとします。


 お部屋は決して豪華ではないものの、壁紙は新しくなっていたりきれいで、夕食も目を引くものが出るわけでもなかったのですが、スタッフの方々の接遇もよく、楽天トラベルの口コミどおりのよい旅館でした。
author by よんなん
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