家賃滞納その後

 前回の記事の続きです。

 管理会社からの一報を受けたあと、管理会社に問い合わせても反応が遅いので家賃保証会社へ電話をしてみると、家賃関係で店子と直接やり取りをしているのは実は家賃保証会社でした。(知らなかった)

 実はこれまでも家賃の入金が遅れることはあったそうで、自分はそんなことも知らずにやれすきま風があるから直せだの雹が降ったから直せだののクレームに対処していたのかとがっかりです。

 家賃が遅れがちだったところへ勤めていたスーパーマーケットが給料未払いのまま店を閉じ、いよいよ家賃滞納が続くようになった由です。

 60歳を過ぎていて次の仕事は見つからず、生活保護を受給し始めたものの、住宅扶助の額ではとうてい我が貸家の家賃を賄えないでいる状態だそうです。

 すでに生活保護という福祉につながっているのなら、大家としてこれ以上できることはなく、残念ですが早く身の丈に合った住まいへ移ってもらうしかないので、淡々と支払督促&支払わなければ賃貸契約を解除する旨の内容証明郵便を送る手配を進めてもらうことにしました。

 住宅扶助の額を超えている家に住んでいるので、引っ越し費用も生活保護で面倒を見てくれるはずです。


 ただ、他人事ではありますが、気がかりは店子が飼っているペットのことです。


 家を移るにも、家賃滞納歴があるのでは次の住まいは家賃保証会社がつかないことでしょう。

 そうすると保証人が要らない公営住宅やUR住宅が選択肢になるものの、公営住宅やUR住宅でペット可の物件は、少なくとも貸家のあるエリアでは聞いたことがありません。
(生活保護を受給しているなら市外への転居も難しいはずです)

 おのずとペットを手放さなければならなくなり、次の飼い主が見つかればよいですが、動物愛護センターへ持ち込むことになればあそこはセンターの名前と裏腹に動物を殺処分するところですから大家としても夢見が悪くなりそうです。


 60歳を過ぎて生活保護を受給したということは、その前段で生活保護以外でもらえるお金を先に申請させられる決まりなので、年金の繰り上げ受給をすすめられるはずです。
(あとで調べたら生活保護を受けるのでも65歳まで年金受給を断れるそうですが)

 年齢もあって次の仕事が見つからない、と家賃保証会社経由で聞きましたが、もし年金を受給しているのなら、たとえパートでも年金が減額されない範囲で働けば、少なくとも生活保護よりはいい暮らしができるのではないか、と思えます。

 ペットのことを考えると、店子さんにはもうちょっとがんばってほしいなぁ、と思いますが、そればかりは店子さんご本人にしか分からない事情もあるのでしょう。


 今後、住宅扶助でまかなえる住まいに落ち着いたらその段階でおそらく債務整理をするのでしょうから、せいぜい家賃保証会社が肩代わりしてくれる間に、あわてずペットの次の飼い主を探してもらえたらと思っています。
author by よんなん
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