切れる包丁、切れない包丁

 社会人になって一人暮らしを始めて以来、包丁は100円ショップで買ったものを13年間使ってきました。

 よく「切れる包丁」やら「切れない包丁」やら耳にするものの、研いでいないからだろう……程度にしか思っていませんでした。


 さて先日、友人が持っている京セラから出ているセラミックの包丁を使ってみました。

 ところどころ刃こぼれしているし、見た目はいかにも切れなさそうなのですが……実際に切ってみると、こまめに研いでいる(つもりの)100均包丁と明らかに違う切れ度合いです。


 これはもしかして、、、、と、ずいぶん前に新聞屋さんが景品でくれた、「料理の鉄人」だった方の名前がついた包丁を戸棚から出してみると……いままでの100均の包丁は何だったのかと思うくらい違うじゃないですか!

 10年以上にわたって自炊生活を支えてくれたダイソーの包丁でしたが、その場で刃を養生テープでくるんで不燃ごみへ。


 いったい何が違うのだろうと思うわけです。

 職場の先輩から「100均の包丁にハガネなんか入っちゃいないだろうが」と耳にしたことはあって、それが違うのかなと考えてみたものの、ダイソーの包丁はもちろん、鉄人の名前がついた包丁も、どちらもステンレス製です。


 もっとも、Google先生に聞いてみると、鉄人の名前がついた包丁も実は大したことがないようで、うわぁすごいすごいと思うのも新品のうちだけなのかなという気もします。

 少なくとも、包丁の切れ度合いは「研いであるか否か」だけではない、ということだけはよくわかった一件でした。
author by よんなん
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