メトロ一日乗車券を使う

 東京メトロの一日乗車券は710円で、ちょっとした距離を2〜3回往復すればこちらの方が安くなります。

 この日は、靖国神社で9時と16時に2度待ち合わせをしたのと、その間に何時間かあったのでずっと一人で靖国神社にいるなどということもありえず、この一日乗車券を買いました。

 一日乗車券なんて、小学生のころにスタンプめぐり(当時はスタンプ「ラリー」とは言わなかった)をしたときくらいしかお世話になったことはありませんが、710円で都心をスピーディに縦横無尽に移動できるのですから便利なものです。

 安さでいえば都営バスの一日乗車券は500円で、路線網の充実度は地下鉄をはるかに上回りますが、地下鉄に比べれば移動に時間がかかるのが難点です。時間に余裕があるときはこちらでしょうか。


 さて、まずは大手町駅から九段下駅までを往復。320円分。

 午前中をともにしたHN藩主さんを見送り、ふたたび九段下まで。160円分。

 13時過ぎの靖国神社を30分ほど眺め、九段下駅から半蔵門線に乗ります。(押上まで190円分)

 就職するまで25年間を毎日浦安で過ごしていながら、東京メトロでまだ乗ったことがない区間があるので、それに乗ってみようと思ったわけです。

 すでに時計が13時半をまわっていることから、履修できるのは半蔵門線の押上までと千代田線の綾瀬〜北綾瀬だけになると思いますが。


 さて、やってきた電車は清澄白河止まり。
 それでも、よく使っている九段下駅でさらに5分待つのもなんなので、ひとまず清澄白河まで。

 清澄白河駅は渋谷方面からの電車が3本に1本程度の割合で折り返す駅なので、そういう配線かと思いきや、単に島式の1面2線。回送電車は押上方面に引き上げて行き、そちらに折り返し用の引き込み線があるようです。

 JRの南船橋駅なんて、武蔵野線の折り返すホームが時間帯によって違ううえ、それによって京葉線の蘇我方面や東京方面への乗り換えは階段の上り下りを余儀なくされたりするので、こういうスタイルのほうが便利なんだなぁと感じます。
……まぁ、一度ああやって造ってしまったものを造りかえるというのは簡単なことではないでしょうけれども。

 次の電車は南栗橋行き区間準急。
 そういえば東武線直通は区間準急しか見たことがなく、時間帯にもよるのかもしれませんが、押上行き、清澄白河行き、南栗橋行き区間準急の繰り返しなのでしょうか。

 押上まで乗るのは初めて……だったよな、と思いをめぐらせると、よく考えてみれば就職活動で京成電鉄を受けに来たとき、押上から半蔵門線に乗ったのを思い出します。(当時の日記


 失敗したなぁと思いつつ、次に乗るのが千代田線ならそのまま東武線に入って北千住へ行ったほうが早いな、と考え直します。押上〜曳船は初履修ということになります。

 一番後ろの車両に乗っていたので、押上で乗務員が交代するのが見えます。

 乗務員室には車掌さんが2人、うち1人はかなり若いので見習いでしょうか。
 客室には1人、おそらく便乗と思しき白服の車掌さんです。白服ということは特急に乗務される方でしょうか。だとすればJRと同じです。

 東武といえばJRや京成にならんで社員の態度がよくない会社、というイメージがありました。
 以前はバッジに名前が入っていなかった(「車掌」としか書いていなかった)はずが、今は名前が入っているほか、「タイムよし」「出発進行」等々の声も聞こえてきて、この電車に乗っている限りは好印象でした。

 曳船には浅草からの準急電車と並走して到着。どういうダイヤなのかよく分かりませんが、準急よりも先に発車します。

 カーブが多くてあまりスピードは出ませんが、小さいけれどホームは長い駅を次々と通過。「鐘ヶ淵」という駅を見て、ああ、あのカネボウ発祥の地だなぁ、と思ったり。


 さて、北千住に到着して困ったのは運賃精算。
 北千住の東武線ホームには日比谷線も乗り入れるほか、千代田線との間には連絡改札がありません。メトロの一日乗車券で東武に乗ったのにこのまま出られてしまいそうです。

 半蔵門線と千代田線は表参道で改札なしにつながっており、入場記録だけで判別することも難しそうです。(通常の乗車券なら大手町で環状線一周になって無効ですが)

 案内表示にしたがって千代田線の方へ進み、一旦出口を出てみると、やはりそのまま出られてしまいました。
 パスネット導入時もこれは問題になっており、いったいどう処理しているのやら気になります。

 このまま東武線運賃をごまかすのも釈然とせず、逆方向ではあるものの北千住から押上までのキップを買っておきました。

 さて、千代田線で綾瀬へ移動し、北綾瀬行きに乗り換えます。(綾瀬で一旦改札を出たので、北千住〜綾瀬130円分、綾瀬〜北千住160円分)
 0番線はホームドアが取り付けられており、どうやらこの区間はワンマン運転のようです。

 やってきたのは5000系アルミ車。
 どういうワンマン構造になっているのか気になります。


 綾瀬方の運転台をちょいとのぞいてみると、ブレーキハンドルは取り外せないように改造してあります。それに、「ATO」という文字も見え、もしや5000系にATOを取り付けたのか…と、こんどは北綾瀬方の運転台の後ろに陣取って発車を待ちます。(←マニア)

 ドアは車掌スイッチで閉め、運転士が席に座り、マスコンハンドルを左手で押さえて右手でボタンをポチッと押すと電車が動き出します。そのあと右手はユルメ位置のままのブレーキハンドルを握ります。
 私鉄車両の大半のデッドマン装置は運転士がマスコンハンドルから手を離したとたんに非常ブレーキがかかるしくみで、それでマスコンを押さえているのでしょう。

 南北線のATOはどうだったかなというと、全区間地下なので幕が降りておりよく見えなかったのであまり思い出せませんが。

 左手も右手も動かさずに、ただ信号確認だけ声に出してする(信号は車内に表示されるからか指でささない)のも退屈そうです。おまけに左手は離したとたんに電車が止まってしまうので動かすわけにもいきません。まぁ、ひと駅ですからそのくらいは、ということなのでしょうか。

 北綾瀬に到着。電車が止まるとブレーキハンドルを非常位置にして空気が一度に抜ける音がします。ドアを開けるのは運転台にあるボタンで。

 一度駅を出てみようかと思いましたが、すでに15時です。この区間は1時間に4本で、2分後に折り返してしまう電車を見送ると次の電車はおよそ15分後。平日だというのに貯金通帳を忘れてしまったので駅を出たところですることもなく、このまま折り返すことにしました。


 北千住で日比谷線に乗り換え、仲御徒町駅で降りて出口の目の前にある多慶屋へ。目当ての品物は品切れで期待はずれでしたが、今日は地下鉄が乗り放題なので損した気分にはなりません。(北綾瀬から仲御徒町まで190円分)

 再び日比谷線に乗って茅場町で東西線に乗り換え、九段下駅に着いたのはちょうど16時。(仲御徒町から160円分)

 高校時代の友人2人と靖国神社の遊就館を眺め、後から合流する3人目との待ち合わせ場所、秋葉原駅へ移動。(160円分)

 本当は九段下から秋葉原だと、都営新宿線で岩本町駅へ行くのが便利です。ただ、2人にとっても都営が170円のところメトロは160円なので、乗り換えの面倒はあったものの付きあってもらいました。


 秋葉原で数か月おきにこのメンバーで開催している同窓会(というか、この仲間うちの掲示板のオフ会)のようなものを4人で開き、その後は東海道新幹線で帰る友人を見送りにJRで東京駅へ出て、雨も降っていたので浦安駅から歩くのも難儀でそのままJR線で新浦安へ戻りました。

 3人のうち、新幹線に乗る1人は都区内からのきっぷですし、1人はこの区間の定期券を持っており、残る1人もJRが130円のところメトロは乗り換えを要するうえに160円なので、私がメトロの一日乗車券を持っていても、このときばかりはJRでした。

 さらに浦安との行き来にメトロ東西線を利用すればもっと得だったでしょうけれども、じゅうぶん活用して楽しむことができたように思います。結局、1470円分乗りました。

 次に平日休みでヒマな日があれば、こんどは貯金通帳片手に遊んでみたいものです。


 唯一、難点といえば、自動券売機で買うと普通のきっぷと同じ小さな券になってしまうので、何度も出し入れするには使いにくいことでしょうか。

 定期券売り場で買えば定期券と同じサイズで発行されるようですし、都営地下鉄のように自動券売機でもプリペイドカードと同じ磁気カードで発行できるようにするとなおのこと便利だと思うのでした。

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終戦記念日の靖国神社

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 お盆休みがある職場にいるのはおそらく今年が最後だろう、ということで、終戦の日の靖国神社へ行ってみました。

 あとで報道を見ると、例年なら7万5000人程度の参拝客のところ今年は20万人が訪れたとか。

 率直な感想は、外野が多すぎて「靖国で会おう」と約束した当時の人たちや、遺族の方々、それに「英霊」の皆さんがむしろ気の毒だ、ということです。

 それと、各メディアでは「終戦の日」ばかりクローズアップされますが、特に個人的な思い入れのない人が特定の日にお参りをするのであれば、むしろ「みたままつり」や「例大祭」のほうが趣旨にかなっているのではないかとも思いました。

 私自身、親族に戦争で直接命を落とした人がいるとは聞いたことがありませんので、上記の方々と比べれば外野の部類に入ります。



 よんなん総研のBBSに「藩主」などのハンドルネームで書き込みをしてくれる早大鉄研時代の友人と9時に九段下駅で待ち合わせたほか、16時には高校時代の別な友人と待ち合わせ。

 東西線を九段下駅で降りて待ち合わせの1番出口へ向かうと、すでに帰って来る人と大勢すれ違います。
 遅すぎたかなと思いつつ藩主と落ち合い、靖国神社へ。

 その道すがらで何やら配布している人がいるのでもらってみます。
 てっきり、靖国神社の示す歴史観に同意できない立場の人たちの主張かと思いきや、むしろ逆で、いわゆる保守的な主張をされる方々の新聞やらチラシやらそんなのでした。

 境内に入ると、右翼と思しき格好をした人たちもちらほら。
 靖国に参拝する地方議員の会だとかの幟も見えます。

 とはいえ、そんな人ばかりというわけでもなく、人の数だとか“客層”を見ると初詣の神社から晴れ着の人を引いて右翼のような格好の人を足した感じです。右翼の格好を至近距離で見ることは日常ではまずないので、人数の絶対数はそれほどでもなくても目立ちます。


 せっかく神社へ来たのでおみくじを引き、人々に混じってお参り。
 これだけ人がいればいろいろなお参りがあるようで、お経を読んでいる集団も見受けられました。


 さて、早大鉄研会員(OB)にとって靖国神社の「ご神体」といえば、バチ当たりにも英霊ではなく境内に飾ってある蒸気機関車。
 もともと北陸地方を走っていた機関車で、戦時中にタイへ送られ、戦後もタイ国鉄で1977年(昭和52年)まで活躍し続けたものが、現役を引退するときに関係者の手を通じて靖国神社へ寄付されているのです。

 私は靖国初体験ですが、以前来たことがあるという藩主について以前飾られていた場所へ行ってみれば、そこには(藩主が来たときにはまだなかった)話題の「遊就館」が建っています。
 入館料は800円。私はあとで待ち合わせをしている面々と来るつもりで、藩主にも入る気はなかったようなのでひとまず退散。

 境内にあった食事処で「靖国うどん」「靖国そば」(ともに800円)なるものを2人で賞味。
 冷房もなく、セミの鳴き声が響き渡るなか、ホーローの冷水器から注いだ水を飲みながら食べるそばの味は、古き日本を思い起こさせます。この値段の付け方や、味のレベルなど諸々を含めて。

 テーブルの隣では、珍走団(暴走族)の特攻服と見まごうばかりの格好をした右翼とおぼしき人たちが、お年を召したこの食堂のおばさんと和やかに話しています。
 別におばさんがこの人たちに賛同しているとかいうのではなく、ただ単に常連さんだから顔見知りだということなのだと思います。


 2時間ほど境内にいたものの、テレビでよく流れるような、プラカードを持って「反対反対」と主張する人たちを目にすることはできません。

 一方、やはりテレビで見たことのある旧軍の格好をした人もちらほら見受けられますが、どう見ても歳格好からして当時の人たちには見えません。単にそういうのが好きなのか、特定の主張を持った人たちなんだろうな、というイメージです。それでも、そういう人たちは目立ちますから、カメラを持った人たちは集まります。国内外のテレビ局や通信社、新聞社の腕章などをつけた人たちも群がっています。


 11時ごろ、次の用事があるという藩主とともに一度靖国神社をあとにします。
 帰りがけには法輪講と思しき人たちが機関紙を配っていました。(彼らは皇居一般参賀のときにも周辺で見かけました)


 再び訪れたのは13時ごろ。
 主要閣僚が参拝するのは午後からだ、とのことで、午前中には見られなかったプラカードの集団も見ることができるかもしれません。

……と思ったものの、人はさっきより多くなっていたほかは、特に先ほどと変わりなし。

 よく見れば、参道への入口の車道は警察が封鎖しており、デモ隊が入れそうな雰囲気ではありません。そんな状況下ではそういう人たちも来ないのでしょうか。

 とはいえ、あとで報道をチェックすると、神社近くで警官をひじで突いたとかプラカードで殴ったとかいう騒ぎがあったようで(読売新聞の記事)、どんな様子だったのかなぁという気はします。


 そのほか、やはり旧軍の格好をした人は目立っています。
 先ほど同様、どう見ても当時の人には見えない年恰好の人が多く、なかには子供にそういう格好をさせている人までいたり。

 きっと何らかの主張をお持ちの方なのかなぁと思うのですが、赤十字の看護婦の格好をした男性(と見受けられる)まで出現となれば、オタクイベントのコスプレと同類の気がしてきます。

 なお、この方、後日の東京新聞に取り上げられており、お名前や話の内容からして女性の方だったのかもしれません。


 境内で開催されている集会では、民主党の国会議員による勇ましい演説が行われています。


 30分ほど滞在して再び靖国神社を後にし、16時に高校時代の友人と合流して再び訪れました。

 境内の集会は終わりに近づいて、入手したプログラムによれば「みんなで『日本の歌』の合唱」のところ。「♪うさぎ追いしかの山〜」なんて歌っています。
 合唱ですから皆さん立っているのですけれども、中には座って歌わない人も。やはり何がしかの主張をお持ちの方なのでしょうか、あるいは(歌っている歌が歌ですし)ただ単に暑さで疲れただけなのか。


 親類が祀られているという友人がお参りを済ませるのを待ち、遊就館へ。
 大人800円ですが、大学生・高校生500円(夏休み中は中学生以下無料)。私は上の写真に写っている某大学通信課程の科目等履修生(=大学生)なので券売機で500円の入場券を購入。
 学生証の提示は特に求められず、この日は来館者が多いからか入館者の良心にまかされているようです。

 先ほど見られなかったSLはエントランスの無料スペースに置いてありました。それを横目に入場。

 中世からの日本の戦について人ごみに混じって見ていきますが、どうしても明治維新以降の記述に注目してしまいます。

 「南京事件」「便衣兵の摘発」という記述には、確かに特定の歴史観をお持ちの方が目を三角にしそうです。私も、これまで読んだことのある歴史書には書いていなかったことが書いてあったり逆に習ったことに触れられていなかったりして、少々衝撃を受けます。

 どれが正しいとか誤りとか、というのはさておいて、靖国神社の歴史観はこうですと示すこと、それを知ろうとすることは決して悪いことではないと思います。それに、この神社を訪れて一通り手を合わせた=この歴史観を全面的に支持している、という論理もおかしな話と思います。


 一日あちこち出歩いてすでにへとへとだったのと、閉館時間をすでに過ぎていたこともあって、かなりの早足で出口を出ました。

 公式サイトの「展示概要」にもある大砲やらの展示はわずかで、どちらかといえばやはり記述のほうがメイン…というか、この状況ではどうしても注目を集めてしまうように思います。

 それなら、わざわざ足を運んで入館料を支払わないと見られない(読めない)のもどうかなと思います。
 書籍にして販売してもいいでしょうし、Webサイト上に公開してじっくり読んでもらっては、と私は思いました。


 まぁそれにしても、どうせ来るならやはりすいているときに来たいな、と感じました。
 きっと、「英霊」に直接の思い入れのある方々にもこの日に静かに参拝したいと思う方は少なくないでしょう。そうした方こそこの場所では主役であるべきなのだと思うのですが、どうも靖国神社当局も含めて外野ばかりが目立ち過ぎるなぁ、という印象を持ちました。

 私ですか? 私のような「一目見たかった」というだけの者も今日は多かったはずで、次回来ることがあるとすれば、反省の意味も込めて私のような外野の者はこの日を避けてお参りしたいと思います。

 この日は靖国神社のお祭りの日でもなんでもなく、偶然、戦争の終わった日が、お盆という仏教から広まった民俗行事と重なっているだけなのですから。

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永田町打ち水大作戦

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 打ち水大作戦2005を呼びかけている“打ち水大作戦本部”が「全国一斉打ち水の日」としている今日、休暇を取って再びお手伝いに行きました。

 我ながら物好きであります。

 朝6:17発の湘南新宿ラインに乗り、新宿駅にクールビズ姿で降り、地下鉄で国会議事堂前駅へ。浴衣には、駅の化粧室で着替えました。
 地下鉄の出口が、今日も開かれる打ち水イベントの一つ「永田町打ち水大作戦」スタッフの集合場所です。


 結果だけ書くと、国会議員数名と小池百合子環境大臣が参加して盛大に行われる………はずが、中止となりました。


 いや、盛大には水がまかれたんです。


 予定時間の11時をはさんで、ほんの1時間だけ雨が降ったのでありました。

 国会議員は3人ほどやってきて記念撮影。
 小池大臣はどこで情報を手に入れたか、ここではなく予定通り12時半ごろから開かれた丸の内打ち水大作戦へ。そちらでの様子は、選挙がらみのニュースでも流れました。
(大臣はもともと丸の内のほうにも行く予定だったようですけれども)



 結果はそうでしたが、準備は、集まった学生やら私のようなヒマな社会人や、打ち水大作戦を後援している東京都下水道局の職員の方々とで、着々と進められました。

 衆議院前の噴水まわりに木桶を並べ、給水車が運んでくる下水再処理水を入れるバケツや子供用プール、ポリタンクを出しておきます。


 「打ち水大作戦」といえば浴衣なのですけれども、国会はゲタ禁止。
 今回の会場になる衆議院前の広場だけ許可され、それ以外の場所を通るにはクツに履き替えます。


 テレビで見ているとなんとも思いませんが、実際に来てみるとその荘厳な雰囲気に、「国権の最高機関」なんだなと思えてきます。

 ときおり、車寄せに出入りするクルマの後部座席に見えるのが、全有権者の代表、国会議員なのでしょう。(…解散中なのになぜ、という疑問はさておき)
 彼らには、全国の鉄道やバスを自由に使えるパスが支給され、議院内での発言についてはその自由や、国会会期中は行政・司法の権力だけでは逮捕されない立場が保証されているのです。
 それも、三権の一つを担う国民の代表だからです。


 おおお、なんだかすごいじゃないか……という思いが覆されたのはそのすぐあと。

 雨が降ってきました。
 そんな予報はなかったはずなので小雨だろう、程度に思っていたら、かなり降ってきます。

 雨宿りです。

 すぐそこには、衆議院の入口。
 もちろん建物内には入れなくても、車寄せには屋根があります。


 ところが…国会警察とおぼしき制服を着た方から出てきたセリフは

「ギメン(議員面会待合所…の略?)へ行って」

それって、、、、ずっとむこうの、要するに一般者の入口まで戻れ、と。


 おまけに、追い討ちをかけるように

「クツに履き替えてくださいね」

……学生時代の私なら食って掛かっていたかもしれませんが、小心者のサラリーマンになった今となってはこの程度で将来を棒に振るのもバカバカしく、おとなしく従うよりありません。
(ダンボール箱程度の荷物は置かせてもらえましたが)


 確かに、国会議員のクルマが到着するところに20人くらいがたむろしていたのでは困るというのも分かりますが、どうにも釈然としないものはありました。

 だって、取材に来ていたテレビ朝日のスタッフはそこで雨宿りしているんですもの。
 柱だって太いし、20人くらいいたってクルマの邪魔にはならないような…。


 ああ、やっぱり、国会にはこういう冷たい一面もあるのだなぁ、と身を持って知りました。

 もちろん、イベントの場所を提供してくださったのですから、その点は感謝すべきなのですけれども。

author by よんなん
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銀座千人涼風計画

 今年も、去年に引き続いて国土交通省東京国道事務所・銀座通連合会主催の「銀座千人涼風計画」が催されました。

 打ち水大作戦の一環(というか、「打ち水大作戦」は誰でも好きに名乗れる…はず)で、銀座の中央通りに水を撒くものです。


 「打ち水」を呼びかけている打ち水大作戦本部も後援に名を連ねていて、人手が足りないというので助っ人に行ってきました。


 去年と明らかに違うのは、「打ち水」の認知度が高くなっているように感じたこと。
 通り行く人々にPRのうちわを配ると、ああ、あれね、みたいな感じでどんどん受け取ってくれます。

 去年は「いっせいに地面へ水をまいて気温を2℃下げようというイベント」と一言付け加えないとなかなか理解していただけなかったのですが。


 とはいえ、なかには「こんなに水をまいて蒸発させて、無駄だ」と貴重なご意見を下さる方もいらっしゃいました。
 今回は、東京都下水道局から提供された、下水を処理した(あとは海に流すのみの)水を利用しているのですけれども、一部地域で渇水による取水制限が行われているというニュースが流れたからか、「四国に送ってやったほうがよほど役立つ」と納得いただけなかったようです。


 打ち水大作戦本部や新聞投書にも同様の意見は寄せられるようで、ある程度の回答は公式サイト上でなされています。

 もともとこのイベントは、国土交通省が「東京じゅうで路面にいっせいに水をまけば、東京の気温が2℃下がる」という説を発表したことがきっかけですが、身近にある「捨ててしまう水」(風呂の残り湯とか)をもう一度使って涼を得てみることを通じて、水の使い方とかエネルギーの使い方をふと考えてみるきっかけにしてもらうことも目的のひとつ(のはず)です。

 つまり、下水処理水を銀座のど真ん中で大っぴらに撒かずにそのまま海へ流していれば、「下水処理水を渇水地域に送ってやればいいんだ」というアイデアも出ないに違いありません。


 これをお読みのあなたも、一度、ベランダなり家の前の道路なりでおためしを。
(通りの少ない道路など広い場所でやれると、意外と楽しいです)

author by よんなん
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遠くの隅田川と近くの高崎

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 高崎花火大会の日でした。

 同期入社の面々と烏川の土手で眺めることにし、16時ごろから陣取っている彼らと打ち上げ直前に合流しました。

 打ち上げは15000発と、東京近郊の花火大会に比べると小規模ですが自称「北関東最大級」ですし、なにしろ目の前から上がる花火は圧巻でした。


 隅田川は先週書いたときの写真の通り、ビルの谷間から遠くに眺めるものでしたし(それでもあの場所はかなりの穴場)、市川や浦安の花火大会も、何らかのコネクションでもなければ打ち上げ場所の目の前では見られません。


 まぁもちろん、隅田川は隅田川であの雰囲気がまた楽しいようにも思いますし、あちらは複雑な技巧を凝らした花火も豊富です。

 結局は、一人で見にいくのでない限り、花火そのものよりも一緒に見に行く人たちがどんな人かで楽しさの度合いというのはある程度決まるのかなぁ、と思うのですけれども。

author by よんなん
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八丁堀

IMGP1177.jpg 日曜日の夕方、銀座松屋をあとにして東京駅へ向かって歩いていると、途中で京橋駅に出ました。
 すぐそばに宝町駅も見えます。

 かつてのTAPがすぐ近くだな、と行ってみることにしました。


 「TAP進学教室」が今年のはじめ栄光ゼミナールに吸収されて消滅したと知ったのは、6月ごろのことです。


 TAP(ティーエーピー)、巷では「タップ」と呼ばれていた進学塾は、私が小学生のころ四谷大塚や日能研と並んで有名進学塾のひとつでした。
 私も小学3年の2月から中学受験までの3年間、週3〜4回、八丁堀にあった東京校へ通いました。

 ちょうど小学5年のときに一部の講師がいっせいに退職してSAPIXを立ちあげてからは、TAPは衰退の一途だったように思います。私の同級生でSクラスという上級クラスにいた子もSAPIXへ移って行きましたっけ。


 八丁堀には本部から、2号館、3号館、4号館、第5教室、第6教室まであったものが、末期には2号館しか残りませんでした。
 一方で、東京・三鷹・横浜にしかなかったものが、経営者が変わったあたりからあちこちにできるようになっていました(浦安にも、不動前にもできた)。要は縮小していたというより分散していたのでしょうけれど、能力別クラスの編成は難しかったに違いなく、卒業生から見ると果たしてどうかなぁという気はしていました。

 大学生時代に西葛西の栄光ゼミナールで講師のアルバイトをしていたとき、正社員の先生からTAPがすでに栄光ゼミナール傘下になっていることを聞きました。


 現在、栄光ゼミナールのWebサイトを見ると、「東京校」のところにかつてのTAP東京校の2号館の場所の地図と、当時と同じ電話番号が書いてあります。
(当時は各校の電話番号の末尾が「2001」で統一されていたんですよねぇ……21世紀の今ではあんまり意味がありませんけど)

 TAP東京校の各校舎は賃貸ビルで、TAPが使わなくなった今もオフィスビルとして残っています。
(確か三鷹校だけが自社ビルだったはず)

 一番通ったのが3号館。
 TAPから返却されたのちも何年もの間「TAP進学教室 3号館」の看板が取り付けられたままになっていましたが、今はさすがに取り外されています。

 現在も栄光ゼミナール東京校として使われている旧2号館は中学部(=高校受験)の建物で、私には縁がありませんでした。……今でも「TAP進学教室」「入試で燃え尽きない頭脳の育成」などなどの看板やポスターが残っています。

 4号館の1階には「TAP BOOKS」という本屋があって、いわば「代ゼミライブラリ」の中学受験版みたいな本屋でしたっけ。

 4号館の近くにあった仏具屋もまだ営業しているようです。

 近くにあった中央区立京華小学校は廃校になり、「京華スクエア」と名前を変えて現在は早稲田大学オープンカレッジも入居しています。

 TAPに通っていたころ、よく利用した2軒の文房具屋はまだ健在。


 3号館の斜向かいには「ニコマート」というコンビニがありましたが、ニコマートというチェーンそのものがなくなって(チェーン本部消滅後も一時期「JustSpot」という名前で営業していたものの)、いまは違う店になっています。


 あのころ一緒に通っていた同級生の人たちは今ごろ何をしているのかなぁと思います。

 私の中学入試は事実上の失敗で結局は2次志望群の中学校に入ることになり、TAPで顔見知りだった人も2〜3人しかいなかったように記憶しています。
(中学・高校生活は結果的にとても充実したものでしたが)

 そのほかの、第一志望群の学校に入っていった人たちは、どうしているのかなぁ、と。

 当時TAPにいらっしゃった、個性あふれる先生方も、どうされているのでしょう。


 「君が代2番・3番」「ホテル本能寺」「わかったー!! トヨタと日産!」……等々のキーワードに反応できる人、、、っていうのは、某中学校向けクラスの10人足らずでしょうけれど。


IMGP1166.jpg 旧3号館。
 隣の白いビルとの境辺りに上からポツポツと残っている突起が、「TAP進学教室 3号館」の看板が取り外された跡。

 4年生のときと6年生のときに使いました。






IMGP1169.jpg 旧4号館。5年生のときに使いました。
 かつて「TAP BOOKS」という本屋があった部分では、現在、花屋が営業をしているようです。

 確かこの建物の上層階に「TAPホール」というのがあって、保護者向けの説明会などが開かれていたんですよね。


IMGP1167.jpg 現在、栄光ゼミナール東京校になっている旧2号館。中学部の建物でした。
 今年の1月いっぱいでTAPとしての営業は終了しているはずですが、まだTAPの看板が残っています。

 とはいえ、私が在籍していたころのマークやロゴとは全く異なるものです。




IMGP1174.jpg 2号館前の交差点。

 いつもここでTAPの腕章をつけて「緑のおばさん」的なことをしていたおじさんがいました。

 授業が終わるのは20時とか21時でしたからねぇ。



IMGP1182.jpg 再び3号館に戻って、1階の入り口。

 6年生の最後の授業が終了したあと、講師総出で「追い出し」が行われたのを思い出します。
 よく考えてみれば大学受験と違って浪人がないですから、戻ってくることはありえないんですけれども。

……でも、中学受験で失敗した人が中学部で高校受験を目指す、ということはあったかもしれません。

TAPBOOKSしおり.jpg 色が薄くて見づらいですが、「TAPBOOKS」のしおり。
 左が表、右が裏。

 なぜか、いまだに持っています。
author by よんなん
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鉄道模型ショウ

IMGP1165.jpg 土曜の花火大会で一緒にいた人から招待券をもらい、日曜に行ってきました。
 銀座松屋で毎年開催されている模型ショウへ行くのは何年ぶりでしょうか。高校生のとき以来かもしれません。

 目を引いたのは、トミーテックのブース。
 すごく小さな半径のカーブレール(これ)が発売されたのだそうで。

 これまで既製品のNゲージ用カーブレールといえば、どの車両でも曲がれる半径243mmのものが最小で、環状線に引込み線1つの入門編的なジオラマ(レイアウト)を作ろうとすると、600mm×900mmの板が必要でした。

 HOゲージに比べればまだ小さいとはいえ、1辺の長さが1メートル近くもあるレイアウトを部屋に置くのはかなりの難儀です。

 今回のラインナップは走れる車両に制限があるようですが一般的なJRの20m級車ならたいてい走れるようで、これなら今の寮の部屋でもできるかも…なんて夢が膨らみます。


 実は、高崎を走るJR新前橋電車区の所属車両(写真のグリーンマックスの製品など)をNゲージで昨年末のボーナスの時期に立て続けに買ったのですが、ずっと本棚にしまいっぱなしで、日の目を見るチャンスかもしれません。



 あと、妙に反応してしまったのが同じトミーテックのブースにあった「鉄道むすめ」。
 要は鉄道で働くお姉さんのフィギュア


 いままでこういうフィギュアにはまったく関心がなかったんですけども、よく乗っている鉄道会社の制服を身にまとっているとなると話が別です。(←ばか)

 ANAが歴代のキャビンアテンダントの制服をフィギュアにして発売したところ瞬く間に売れたという話も(私は飛行機マニアではありませんが)なんだか分かる気がしました。



 それにしても、学生の時は別になんとも思っていなかったこうした鉄道グッズですけども、社会人になってみると逆に面白いと思えるようになってきました。
 テレビドラマの「電車男」に、部屋に鉄道模型を走らせて鉄道会社の制服のようなコスチュームを着ている登場人物がいますが、なんとなく気持ちが分かるような……(笑)。


 あと、今までの私には決してありえなかったのが、会場の外の鉄道グッズ販売コーナーでの散財。
 今回手に入れたものは…

・「乗客専務」の赤い腕章(3150円)
・車掌用の改札鋏(2100円)
・上越新幹線の、上野始発時代の車内放送テープ(とき号・3150円)

計8400円也。

 いいんですよ、7月はかなり節約できてサイフに余裕がありましたから。

……普段ケチケチしてこういうところで使っちゃうなんて、典型的なオタクの消費傾向じゃないか、という気もするんですけれども。。。
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隅田川花火大会

IMGP1159.jpg かつての新生早稲田祭スタッフの人たちと隅田川の花火大会を見に行きました。

 17時に本所吾妻橋駅前集合で、わたしは高崎線で上野に着いてから都バス(上23系統・平井駅行き)で行きました。
 吾妻橋の手前までは都バスの臨時便が次々と出ており、浴衣姿の私が違うバス乗り場に並んでいたので都バス職員の方が声をかけてくださったものの、橋を渡って向こう側へ行くバスはこれしかないのです。
(18時半からは交通規制でこの路線も臨時便と同じ浅草寿町止まりですが)

 花火大会直前だからバスは時間がかかるかなと思っていたら、通常どおりの所要時間で走ってしまい、30分も早く集合場所に着いてしまいます。

 バスの車窓から見えた浅草界隈は、勤務先と競合している他社のロゴマークが入ったうちわを片手にした人が大勢いて、ああいうのいいよなぁ、と思ったり。

 対抗してというわけではないものの、持参していた勤務先のロゴが入った大きなうちわを、バスを降りてから背中にさします。……勤務先の会社は浅草周辺では営業していないのであんまり意味がないかもしれませんけれど。


 17時に4人ほど集まって、一昨年見に来たときに陣取った場所へ移動。
 18時の交通規制開始と同時に道路上にビニールシートを敷いて打ち上げ開始を待ちます。

 近くにあったファミリーマートがSHOP99に変わっていたり、となりにいた大家族(というか、一族郎党)は今年もちゃぶ台やら座布団やらフル装備。


 SHOP99へ買い出しに行った2人によれば、SHOP99はあまりの混雑に入場規制をしていたんだとか。
(いったん入れた客が全員出てから、次を入れる、という具合)

 こういう場所ではお酒も高かろう、と、群馬でモルツ500ml缶250円のものなど8本調達して持って来ていましたが、本所吾妻橋駅前のam/pm店頭や近くの酒屋でスーパードライ500ml缶が280円と大差がなく、銘柄の好みを除けば持ってくることもなかったかなぁとも思ったり。
 ただ、クーラーバッグに保冷材とともに入れて4時間経過後の冷え具合がむしろちょうどよく、私ともう一人で半分くらい空けてしまいました。
 ビールって冷やしすぎるとおいしくない、と父がよく言っていたのはその通りだなぁ、と。


 1人が、勤め先の同期が近くで見ているのに合流する、と去ってゆき、遅れて5人やってきて、総勢8人で花火を堪能です。
 花火そのものは1時間20分で終わってしまいます。

 その後は隅田公園へビニールシートごと移動して、延々としゃべったり。
 面々はすでに社会人だったり大学院生だったりさまざまですが、話題には事欠きません。
 誰かの勤務先が入居している霞ヶ関ビル1階のam/pmは別の誰かがバイトしていたことがあって日商100万円超の日もある店なんだとか、それを言うならサッカーの試合がある日の埼玉スタジアム向かいのファミリーマートの売り上げはとんでもないレベルらしいとか、場所に恵まれているかよりもそういう場面で欠品を出さないことのほうがすごいとか、再び買出しに行ったSHOP99ではおにぎりが2個99円+税金だったとかで発注しすぎちゃったんだねー、とか、話がついつい舞台裏の方面へ行ってしまいがちなのが、祭スタッフの傾向のようです。

 花火は20時半に終わるので、その後の続きを考えても上野駅23:33発「能登」には乗れるだろう……と思っていたらあっという間に時間が過ぎてゆき、23時ごろ中座して浅草駅まで歩いてメトロ銀座線で上野へ向かいました。
 彼らは頃合いを見て上野に住んでいる人の家へ行くのでしょう。

 浦安に住んでいた頃の習慣が治らなくて、何が何でも帰ろうとしてしまうんですよねぇ。


 さて、「能登」に乗れば1時過ぎには高崎駅……のはずが、ふと目を覚ました熊谷で「高崎へお越しの方はこの駅で普通電車にお乗り換えください」というアナウンスが流れ、何がなにやらよく分からないままとりあえず降りることにして最終高崎行きを20分ほど待つ羽目になってしまいました。

 偶然目を覚ましていたからよかったものの、「乗り換えてください」と言うくらいなんだから高崎は臨時で通過することになったのだろうか……等々思いをめぐらせていると、近くで電話をしている人の話で、どうやら上越線内の雨規制のために途中の駅で延々停車することになるらしい、と分かります。……それなら、ずっと待ってさえいればそのうちには高崎に着くわけで、車内に残って寝ていればよかったな、と思います。

 普通電車は各駅で抑止を受けている貨物列車を次々追い抜き、本庄で「能登」も追い抜いて高崎に着いたのは結局1時半過ぎでした。隣では「ムーンライトえちご」が延々と停車中。

 アナウンスは「乗り換えてください」でしたが「能登」が運転打ち切りになったわけでもなく、あくまで「お客さまの都合」で普通電車に乗り換えただけですから急行券の払い戻しもないはずなんですよね。
 高崎線からの電車がホームに着けるのは2番線と4番線しかないとは言っても、なんとか高崎までは走らせられないのかなぁ、と思いつつ、2時ごろ部屋に戻りました。


 花火そのものよりもその前後のほうに神経がいってしまうのが、鉄道マニア兼もと祭スタッフの悪いクセなんでしょうか。
author by よんなん
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覗き見防止フィルム

 高崎線の車内でノートPCを広げていると、隣に座っていた男の子が「ねー、お母さん、ここに電車が見えるよー」と話しかけるのが聞こえました。

 ちょうど王子や東十条あたりを走っており、京浜東北線や都電が見えるんだろうなぁと思っていたら、なんと男の子が指差していたのは私のPCの画面。
 写真が納められたフォルダが画面の片隅に開いており、ちょうど電車が写った写真のプレビューがそこにあったのです。

 お母さんが「その人お仕事中なんだからやめなさい」と注意してくださる横で、別に仕事をしていたわけでもなくすっかり困惑する私。


 最近、携帯電話の画面にフィルムを貼り付けて横から見えないようにしている人を見かけます。

 よく見かけるということは手ごろな値段で手に入るということなんだろうなと思うわけです。
 当然、PC用もあるんだろう、と、先週の土曜日にヨドバシカメラで物色していました。

 するとノートPC用だと6000円〜10000円程度と、結構いい値段がするんですね。

 画面を少し傾け気味にすれば、使っている私も見にくいですが隣に座っている人も見にくいだろうし、そんなにお金をかけることじゃないか、、、と思って店をあとにしたのです。


 で、次の週末にこれです。
 画面の傾き加減が大人の目線では見にくくても、子どもの目線にはむしろちょうどよかったのでしょう。。。

 その親子が降りたあとに乗ってきたおじさんも、私のPCをチラリチラリ。

 書いていたのは他愛もないこのblogの下書きですが、ボツにしようか迷っていた内容だったのでとても他人に見せられるような代物ではなく、参ってしまいます。

 だったら電車に乗ってまでPCなんか使うなよ……という気もするものの、在来線で高崎まで帰る1時間50分って、こういうことをするには最適なのです。

 お金をかけずにできる対処法は何かないものか…と考えてしまうのであります。
 一番手っ取り早いのはついたてを取り付けることですが、PCのフタが閉まらなくなりそうです……ボール紙でうまく作れないかな。。。
author by よんなん
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高質食品スーパー

IMGP1123.jpg 人との約束があって都心へ出たついでに、渋谷西武へ立ち寄りました。
 目当てだったネクタイについてはまた書くとして、フロア案内でふと気になったのが「高質食品スーパー」。

 いわゆる高級スーパーというと成城石井が思い浮かぶものの、そうした類の店にはあまり入ったことがないので少しのぞいていくことにしました。

 まずはジュースが並ぶコーナーへ。
 いつもは1リットル128円のフレッセイPBオレンジジュースを買っていますが、なんとそこにあったものは永田農法で栽培したオレンジ(みかんだったかも?)で作った1リットル2000円以上のオレンジジュース。

 ほぉ〜、さすがは「高質食品スーパー」。と思いつつ、精肉コーナーへ。
 100グラム800円とかもっとすごいのとか、そんな品が当たり前のように並んでいます。
 それをごくごく日常のようにカゴに入れてゆく女性がちらほら。松涛の高級住宅街に住む奥様方なのでしょうか。

 調味料のコーナーへいってみると、醤油が多々並んでいる中、正田醤油などディスカウントストアでよく目にするメーカーの比較的高ランクの商品のほか、そこら辺でも売っているキッコーマンの丸大豆醤油があったり。うーむ、このあたりから普通のスーパーっぽくなってきます。
 砂糖に至っては、スプーン印の砂糖が1kgで(記憶が正しければ)228円。

 ベルクとかで同じものが通常でも160円台で売られてるよなぁ、と思い始めます。(特価100円の日にしか買いませんけど)

 カルピスの原液が500ml紙パックで300円台だったか400円台の値段がついていたときは目を疑いました。
 ふつう200円台後半ですよねぇ、カルピスって。


 そういうのを見てしまうと、値段だけでその高級さに感心するのが間違いだと気づきます。

 よく考えてみれば、高崎駅西口の高島屋にある地下食品売り場と何が違うのか? という気すらします。

 滞在時間はせいぜい10分ほどでしたが、品揃えの高級さをウリにしたいのか、ただ単に高い値付けをしているだけなのか、疑問が残る「高質食品スーパー」でした。
author by よんなん
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