永田町打ち水大作戦
打ち水大作戦2005を呼びかけている“打ち水大作戦本部”が「全国一斉打ち水の日」としている今日、休暇を取って再びお手伝いに行きました。
我ながら物好きであります。
朝6:17発の湘南新宿ラインに乗り、新宿駅にクールビズ姿で降り、地下鉄で国会議事堂前駅へ。浴衣には、駅の化粧室で着替えました。
地下鉄の出口が、今日も開かれる打ち水イベントの一つ「永田町打ち水大作戦」スタッフの集合場所です。
結果だけ書くと、国会議員数名と小池百合子環境大臣が参加して盛大に行われる………はずが、中止となりました。
いや、盛大には水がまかれたんです。
予定時間の11時をはさんで、ほんの1時間だけ雨が降ったのでありました。
国会議員は3人ほどやってきて記念撮影。
小池大臣はどこで情報を手に入れたか、ここではなく予定通り12時半ごろから開かれた丸の内打ち水大作戦へ。そちらでの様子は、選挙がらみのニュースでも流れました。
(大臣はもともと丸の内のほうにも行く予定だったようですけれども)
結果はそうでしたが、準備は、集まった学生やら私のようなヒマな社会人や、打ち水大作戦を後援している東京都下水道局の職員の方々とで、着々と進められました。
衆議院前の噴水まわりに木桶を並べ、給水車が運んでくる下水再処理水を入れるバケツや子供用プール、ポリタンクを出しておきます。
「打ち水大作戦」といえば浴衣なのですけれども、国会はゲタ禁止。
今回の会場になる衆議院前の広場だけ許可され、それ以外の場所を通るにはクツに履き替えます。
テレビで見ているとなんとも思いませんが、実際に来てみるとその荘厳な雰囲気に、「国権の最高機関」なんだなと思えてきます。
ときおり、車寄せに出入りするクルマの後部座席に見えるのが、全有権者の代表、国会議員なのでしょう。(…解散中なのになぜ、という疑問はさておき)
彼らには、全国の鉄道やバスを自由に使えるパスが支給され、議院内での発言についてはその自由や、国会会期中は行政・司法の権力だけでは逮捕されない立場が保証されているのです。
それも、三権の一つを担う国民の代表だからです。
おおお、なんだかすごいじゃないか……という思いが覆されたのはそのすぐあと。
雨が降ってきました。
そんな予報はなかったはずなので小雨だろう、程度に思っていたら、かなり降ってきます。
雨宿りです。
すぐそこには、衆議院の入口。
もちろん建物内には入れなくても、車寄せには屋根があります。
ところが…国会警察とおぼしき制服を着た方から出てきたセリフは
「ギメン(議員面会待合所…の略?)へ行って」
それって、、、、ずっとむこうの、要するに一般者の入口まで戻れ、と。
おまけに、追い討ちをかけるように
「クツに履き替えてくださいね」
……学生時代の私なら食って掛かっていたかもしれませんが、小心者のサラリーマンになった今となってはこの程度で将来を棒に振るのもバカバカしく、おとなしく従うよりありません。
(ダンボール箱程度の荷物は置かせてもらえましたが)
確かに、国会議員のクルマが到着するところに20人くらいがたむろしていたのでは困るというのも分かりますが、どうにも釈然としないものはありました。
だって、取材に来ていたテレビ朝日のスタッフはそこで雨宿りしているんですもの。
柱だって太いし、20人くらいいたってクルマの邪魔にはならないような…。
ああ、やっぱり、国会にはこういう冷たい一面もあるのだなぁ、と身を持って知りました。
もちろん、イベントの場所を提供してくださったのですから、その点は感謝すべきなのですけれども。