ヤッターマン(CX版)再放送

 先週、あさ6時半すぎに目を覚ましてテレビをつけ、適当にザッピングしていたら、なんとTOKYO MXで「ヤッターマン」(1977年〜のほう)を再放送してたんですね。
8月22日で終了

 会社に通っていた頃は、テレビなら6時28分頃のNHK「鉄道と道路の情報」→NTV「630ヘッドライン〜新聞のミカタ」、朝風呂中ならラジオで文化放送「ソコダイジナトコ」、と決めていたので全然気がつきませんでした。


 実は、これでもオタクのはしくれにもかかわらず、タツノコプロ作品といえば「みなしごハッチ」「とんでも戦士ムテキング」しか、まともに見た記憶がないんですよ。
(どちらも自分が小学生の頃にリメイク版か再放送でやっていた)

 「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」(2002年〜)のときは、ええ!? タツノコプロどうしちゃったの? なんて思ったくらいです。

 ……なので、ヤッターマンがギャグアニメだとは全然知らず、2008年〜のリメイク版“騒動”(特にオープニングとエンディング)にはあんまり関心もなく、mixi上でマイミクが散々コケにしているのを読んで、そっかー、つまんないのかー、と勘違いして番組を見てもいませんでした。

 リメイク版を「おっさんホイホイ」と評している人もいましたが、オリジナル版も、見てみれば、これ子供に理解できたの? 昭和50年代当時すでに「大きいお友達」というターゲットが存在してたんじゃない? と思う場面が結構あるもんですね。

 なにより、大人である制作者自身が楽しんで作っている様子が伝わってくるかのようです。

 アニメなのに声優のアドリブも結構あったそうで、アテレコ場面でアドリブやったら、アニメ映像の口の動きと尺が合わないのでは? と思いきや、案外不自然には見えないものなんですねぇ。

 さて、近年のアニソン特番で「ヤッターマンの歌」を山本正之が歌う際、テロップの歌詞には

「ウ〜 ワワンワン ウ〜 ジジンジン」

と出ますけど、どう聞いても「チチンチン」って歌ってますよね?


 ヤッターワン出動のときの鐘の音(たぶん)なんだから、「チチンチン」で何ら問題ないじゃないですか。……「足をあげてチンチン」はそのままなんですし。

 今回の再放送では結局OPを見ることはできず(寝坊だったり入浴中だったり)、どう表示されていたかは分かりませんでした。。


 あと、リメイク版ではドロンジョ様の服がボロボロになったところでボヤッキーが「今のテレビはここまでが限界なのよ〜」と裸の一部を隠す場面があるそうですけど、再放送でも修正はあったんですかね?

#「西部警察」再放送のときは明らかに修正されたと分かる場面がありました


 Wikipediaなどで調べれば調べるほど、大人にとって楽しいギャグアニメだと知り、リメイク版も見ておけばよかったなぁ……と思うのでした。
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東京R不動産

IMGP9048.jpg 先々週末、ルミネ10%引きのときに、新宿ルミネのブックファーストで見つけて「」を買いました。

 世間一般では借り手や買い手が見つかりそうにない(=既存の不動産屋があまり扱わない)物件を、デメリットではなく特徴ととらえて価値を見いだして仲介する不動産屋(で合ってますか?)が、これまで扱ってきた物件を紹介しています。

 制約をどう克服して価値ある製品にするか、は、三谷幸喜の初期の映画作品に通じるものがあって、そういうノリは大好きです。

 あっという間に読み終えて、文庫になった「」(というか、数字なし)を買い足しました。


 大半は、元工場や元倉庫をオフィスや店舗にコンバージョンした例です。
(もちろん住宅もあります)

 あれ、この手法って、こないだ「めざましテレビ」で紹介していた、夕刊フジの印刷工場を複合施設「タブロイド」(参照)にコンバージョンした事例に似てないか? と思ったら、それもそのはず、この案件を手がけた建築事務所(ここ)の代表と「東京R不動産」を立ち上げた人は同じ人だったんですね。


 自分も、築38年の築古マンションなんか買っちゃいましたが、この本に出てくる物件の数々に比べたら、なんてかわいらしいんだと思っちゃいました。


 それにしても、この本に出てくるオフィスは築年数のわりになんて魅力的なんでしょう!

 そのほとんどは建築家の事務所だったりして、見栄えがするのもそりゃそうか、という気もするんですけど、大半の物件に共通する手法は「天井を取り払っている」ことです。
(もちろん、鉄筋ビルでは上の階の床は残している)


 天井裏のダクトや配線は露出するわけですが、開放感はグンとあがります。

 オフィス設計は理想を言えばキリがないものの、とりあえずこのくらいだったら、勤務先の築30〜50年クラスの建物ならまず手始めに流用できる手法なのでは? という気がします。

 というか、勤務先の関連事業部門のショッピングセンターでもときどき見かける改装手法ですよね?


 それと、社内には役目を終えたあと使い道がなくて放置されている物件って、わりとあるんですよ。

 この本に出てくる多くの物件と同じように、単にオフィスや店舗でテナント募集したのでは、とても借り手や買い手が現れないような物件ばかり眠っています。

 関連事業部門は、東京近郊でこそ改装してテナントをごっそり入れ替えるとか更地にしてビルを新築するとかして収益を上げているようですが、現状では郊外まで手が回っていないみたいです。


 群馬県内で、市街地のちょっと奥まった土地にひっそりと残っているあの鉄筋の建物をどうしてくれようか、と妄想するのは非常に楽しいです。

 ……誰か一緒に案を練って社内ベンチャーに応募しませんか?(ぇ
author by よんなん
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「げんしけん」

 とっくに連載が終了している作品ですが、知人との話題で出てきて初めて読みました。

 以前、まんが喫茶へ行ったときは1巻のさわりで挫折したものの、知人AはDVDしか見ていなかったらしく、まずは近所のTSUTAYAで借りて見ました。(アニメ1期の1〜6巻)


 そうしたら、独身寮の防音もさほどでない自室でひとりDVDを見ながら

「うっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ、、、、ひー、、、、、うわはははははは…」

と思わず笑ってしまうシーンの多いこと多いこと。


 先日まで隣に後輩が住んでいましたが、今は空室なのが幸いでした。
(廊下やベランダには丸聞こえだったはずですが)


 その後、ブックオフで単行本の1〜8巻、高崎駅のくまざわ書店で9巻を購入。
(近くのブックオフが水曜日は10%引きとは知りませんでした)

 アニメ1期で作品化されたのは単行本4巻の途中までで、とりあえずそこから読みました。



 斑目というキャラ(特に会長を経験して以後)に非常に親近感を覚えました。
 ……いや、お前は斑目というより朽木だろ、という指摘も甘んじて受け止めますが。

 卒業しても部室で弁当を食っているあたりとか、いい歳してダッフルコートで出歩いているところとか、一部言動とか。

 それと、斑目の描写を見て、記号論を勉強しておくんだった、と後悔しました。
 マンガってのは記号だなぁ、と、特に後半の「その後」を読んでいると思います。

 学部時代に複合領域コースでお世話になった指導教授はもともと建築の先生でしたが、特に記号論が専門だったそうなんですよね。

 誰かが「○○先生って、要はオタクでしょ?」と評していたのが、今頃なんとなく分かったような分からないような。



 9巻の主人公が卒業するところで話が終わっていて、第53〜55話は、大学生の卒業間際の雰囲気がよく出てるなぁ、という気がしました。

 私自身はあんな感じではなく、周りの雰囲気がそうだった、というか。


 学部の卒業時は、特にキャンパスツアーガイドの方面で周囲があんな感じだったのに対し、自分はあと2年あるしなぁ…と、どうも実感が沸きませんでした。

 鉄研に至っては、同期ほぼ全員が大学に残りましたし。

 で、修士課程修了のときは、大半の同期はすでに大学からいなくなっていて、くだらない悪態をつこうにも相手がいませんでした。orz

 さすがに大学院生になってしまうと、やはり学部生の中では浮くんですよね。
(それ以前に自分の性格を考えろ、という指摘はさておき)


 理工学部の機械工学科なんぞに入ってしまったばっかりに、課外活動を本格的にスタートさせたのって、学部3年だったんですよ。
(機械科にいたおかげで今の勤務先に今いる枠で入社できたような側面も否定しませんが)

 キャンパスツアーガイドも、新生早稲田祭も、3年生のときからの活動です。


 もしも、同じ4年間でも、他人とずれた学部3年〜修士2年ではなく、学部1年〜4年という4年間で過ごしていたら、もっと違う感慨を持っていたんではないかなぁ…と。

 読んだ季節が今だからなのか、そんなことを考えました。
author by よんなん
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バブルへGO!! タイムマシンはドラム式

 12日にフジテレビが放映したのを見たのではなくて、TSUTAYAで借りて見ました。

 1990年3月というと、小学5年生〜6年生の春休みでした。


 映画の中身は時代考証が中途半端、の一言です。

 タクシーに使われているクラウンコンフォートは1995年にならないと登場しませんよ!


 鉄道関係のくだらない指摘は見苦しいので隠しておきます。
(お読みになる方は、下の白い部分をマウスでがーっと選択してください)


 公式サイトでは、あれこれこだわったかのような書き方ですが、鉄道マニアとしては、真弓と下川路が曙橋駅で待ち合わせをするシーンは「1990年にこれはありえない」に尽きます。

 「駅時計」が緑色なのとか、のりこし精算機があるのとかはもちろん、背景の柱に壁面ラッピング広告の一部が見えます。

 絵柄が分子構造を模した図柄なので、日比谷駅の三共製薬の広告かなーと思う(←合ってるか自信はない)んですけど、都営地下鉄がこの種の広告を始めたのは2001年3月のことです。

 というか、改札の外から改札口を見たアングルで、黄色の「都営新宿線 曙橋駅 出口」っていう案内看板があるのはあからさまにおかしいです。

 あの場所なら、入口を示す緑色で「都営新宿線のりば」でなくては……って、これは21世紀になっても同じなんですから、ちゃんとやってほしいです。。。

 たぶん、ロケを別の駅でやったとか、本物の地下鉄駅だと曙橋駅と分かる表示類が改札口周辺にない、とかそんな事情で苦し紛れにやっちゃったんだと思いますけど。


 まぁそういうわけで、「喫茶マイアミ」とか「森永LOVE」とか私の記憶にもあるような物が出てくると手をたたいて喜んではいたものの、上に書いたようなのが出てくるとちょいと興醒めでした。

 あ、鉄骨飲料はまだ売ってますからね。
(いつのまに特保になったのだろう…)


 さて、当時は小学5年生だったので一人で出歩いた場所というと、浦安市内と、通っていた中学受験塾があった八丁堀くらいで、山手線の内側は未知の世界でした。

 なので、バブルの華やかさというと、家族で外食へ行く日が多かったとか、お年玉総額が10万円を超えた同級生がいた(私はその半分くらい)とか、そんな程度の記憶しかないです。

 1990年にバブルがはじけたことになってますけど、その後数年間は、まだ余韻があったような気がします。

 中学生の頃でも正月のテレビ番組で、露天風呂に現金をばらまいて水着のおねーちゃんたちがつかみ取りをしている、なんていう、この映画のワンシーンのようなのを流してませんでしたっけ?


 それより、1990年というと、私が勤務先に入社した前後によくお世話になった平成2年入社の○○課長とか△△課長とかが入社した年なんですね。

 劇団ひとりが長銀に内定していい気になっている大学生役で出てきます。

 あの人たちもあんな大学生だったんですかねー。


 ただ、私が新入社員のときに△△課長から聞かされた話では、当時の某社の初任給は今の半分以下だったそうです。
author by よんなん
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ラヂオの時間

 これも先週火曜のTSUTAYA200円の日に借りてきたもので、いつか見ようと思っていた作品です。

 突然ですけど、エンドロールを見ても「日本マクドナルド」という社名が撮影協力とかに出てこないんですが、どういう経緯やら。

 ……と言うのも、この映画の英語タイトルは「Welcome Back Mr. McDonald」でして、この「マクドナルド」っていうのが、劇中のラジオドラマで出演者の細川俊之が自分でスタジオに持ち込んだファストフード(=マクドナルド)の紙袋を見て勝手に台本の「マイケル・ピーター」ではなくアドリブで名乗ってしまった役名(ドナルド・マクドナルド)なんですね。

 劇中のドラマの登場人物だから、終わるまで何度も「ドナルド」「マクドナルド」と連呼されているわけです。

 海外でも上映されている作品なのでどの国のマクドナルドが協賛しててもいいんですが、「ドナルド」と言っているからには日本のマクドナルドでして(海外ではあのキャラは「ロナルド・マクドナルド」ですから)、エンドロールを何度も繰り返し見て探しても、ついに「日本マクドナルド」とか「藤田商店」とかいう名前は見つけられませんでした。

 誰もが知っている店で誰もが知っているキャラクターの名前だから、別にそれを貶めているわけでもないし、問題ないんでしょうか?

 あれですかね、背景に電車が走っていても敷地内で撮影するのでなければ鉄道会社名がエンドロールに出てこないのと同じ理屈なのかもしれません。

 でも、これがたとえば「モス坊や」だったりすると、テレビで放映される時にスポンサーやら何やらですったもんだがありそうです。


 さて、例によって実際にありそうな話だなぁと思ったら、三谷幸喜が脚本を書いた「振り返れば奴がいる」で実際に三谷の知らないところで次々と書き換えられていた経験を元にしたストーリーだそうで。

 ちなみに、いちかわエフエムは劇中に出てくるような規模の大きな放送局じゃないので、雰囲気は全然違います。はっきり言って私の知らない世界です。

 それに、ラジオドラマってほとんど経験ないんです。(年末特番でちょこっとやっただけ)

 ただ、ディレクター役の唐沢寿明が、脚本コンクールの応募作品が採用された主婦(=脚本家)役の鈴木京香に「あんた初めてなんだよねー、この仕事続けてくの? やめたほうがいいと思うよ」と言ったりして、番組スタッフが実は心の中はバラバラなのがあらわになるシーンはきっと本当なんだろうなぁ、違う業界に就職して正解だったのかなぁ、と思ったりしました。 

 でも、ラジオドラマの中で脇役がアドリブで大騒ぎをする、ダム決壊のシーンとかドナルドが宇宙から帰ってくるシーンとかは、みんなでワイワイやっているあたりが、あー楽しいんだろうなぁと素直に感じました。某局(←伏せる意味なし・笑)も特番とかで人が集まるとあんな雰囲気じゃなかったかなー、なんて。

 ところで、演技がうまいなぁと思ったのは脚本家役の鈴木京香です。
 脚本家あいさつの収録場面で思いっきり素人ばりの痛々しいしゃべり方でマイクに向かうんですけど、あれはやろうったってなかなかできるもんじゃないと思います。

 それと、どうでもいいんですが、鈴木京香がスタジオに立てこもるシーンで西村雅彦が説得に当たるしゃべり方が、どうも4月の東京都知事選での戸山候補の政見放送に似ているような気がして仕方がないんですけれども、気のせいでしょうかね。

 ラジオ局社員役の奥貫薫って、WikipediaによるとJR東日本のCMに出ていたそうなんですが、どんなコマーシャルだったか……。


 で、番組が途中で3分も押していたというのに、さらに途中でニュースを入れたり井上順がアドリブで延々とつないだり、最後のシーンであれだけもたついてますけど、あのラジオドラマはどうやって尺に収まったんでしょうか……?
author by よんなん
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新幹線大爆破

 いつか見ようと思っていた作品で、火曜日のTSUTAYA200円の日に借りてきました。

 あまりの衝撃的な内容に当時の国鉄が撮影に協力しなかった、とか、同じストーリーがアメリカの『スピード』という作品に真似されたほど、とか、そんな評判を耳にしていたので、ずいぶん期待していたわけです。


 DVDには予告編も入っているので、こちらを見てみると…

 新幹線ひかり号(こだま号かもしれませんが…)が走ってくる映像に、

「世界事故史上最大」
「空前の大惨事へ!」
「ひかりは今 巨大な棺桶と 化した」

と、衝撃的なテロップが現れて、(棺桶ですよ、棺桶!)

 ドカーンという火花とともに「新幹線大爆破」というタイトルで、期待は最高潮です。


 ところが、本編を見終わると、実際の新幹線の爆破シーンは、国鉄や警察が想像する悪夢…というだけで、結局は新幹線は無事に止まっておしまいなんですね。

 「西部警察」の第86話「バスジャック」も、同じように速度計式の爆弾がバスに仕掛けられる、という話ですけど、こちらは最後に乗客を救出したのちに犯人もろとも爆発していたので、せっかく国鉄の協力を得ないで作ったからには同じようにやるんだろうと思っていたんです。

 速度計のコードを切断していよいよ止まるぞというときに、別の場所に別の爆弾らしきものが見つかった……というあたりで、これはきっと乗客が全員降りてから爆破シーンがあるに違いない、、、と妄想は膨らむばかりでしたが、その後まもなく主犯の高倉健が警官隊に狙撃されて映画そのものが終わってしまうのです。

 この2つ目のモノが何だったのかも結局は分からずじまいで、こんな終わり方ありかよ! 予告編があれじゃ羊頭狗肉もいいところだよ! というのが率直な感想でした。

 高倉健が「タケダシュンスケ」という別人のパスポートで海外へ逃亡するはずなのに、空港カウンターに「サクマゴロウ」という名前で現れて警察の張り込みから逃れたのもどういうわけなんだか……このもやもや感と言ったら!!


 冒頭で、北海道の貨物列車が爆破されるシーンがありますけど、これは模型でもなく実物が火を噴いていて、こちらのほうが圧巻です。

 あれはどうやって撮影したんだろうなぁ、と、むしろこっちが気になります。

 SLの貨物列車なら国鉄の協力が得られなくても私鉄で撮影すればよい話で、当時なら夕張鉄道か大夕張鉄道か、はたまた道外の私鉄でも構わないはずですが、スタントマンでSLの運転免許を持った人などいないでしょうし、最終的には爆発する建物に突っ込んでゆくので、よく鉄道会社(と実際に運転する社員)が引き受けたなぁ、と感心してしまいます。

 ……劇中では運転士が二人とも飛び降りてしまうものの、撮影用列車までが無人列車だったはずがなく、おそらくは、爆発する先頭は無人でも後ろから別の機関車で押していた、とは推測しますが、これはたいしたもんです。


 はっきりいって、見どころはここだけだと思います。

 しいて言えば、新幹線が名古屋駅を通過するシーンはよく作ったなぁと思う程度です。……電車の動きがぎこちないのは、合成だからなんでしょう。

 名古屋駅を通過する実物の列車は「のぞみ号」まで存在しませんでしたし、国鉄が協力しなかった以上、撮影用の特別に通過する列車が走ったはずもなく、おそらくは停車する列車を敷地外から撮影してフィルムをうまく切り貼りしたに違いありません。

 同様のシーンは新大阪駅通過場面でも出てきますが、名古屋駅はホームにいる人の動きが妙なので、明らかに合成(or フィルムの早回し)だと分かるんですよね。
author by よんなん
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「愉快なり」考

 早稲田大学の応援の中で「愉快なり」という応援歌(?)があります。

(「うさぎとかめ」のメロディーで)
♪ああ愉快なり 愉快なり
   ああ愉快なり 愉快なり
 ああ愉快なり 愉快なり
   ああ愉快なり
        愉快なり
(繰り返し)

 早稲田大学が野球で10点以上の大量得点差をつけたり、一度に4〜5点を奪ったりすると「紺碧の空」や「ミニ校歌」に続けてやることが多いです。

 10点差をつけられたり、一度に何点も取られて意気消沈しかけている相手校の応援席にしてみれば、悔しいというか腹立たしいというか、そんな声も耳に入ってこなくはありませんが、やってるこちらは愉快このうえありません。


 ところが、考えてみると、「コンバットマーチ」を始め、ほぼすべてがオリジナル曲の早稲田大学の応援で唯一の替え歌です。

 一部の高校でも使われているらしく、私が早稲田の応援席で初めて経験したのは確か大学院2年の時だったので、もしや、当時のリーダー幹部が高校時代にやっていた応援スタイルを持ち込んだのでは…と思っていました。
(バンカラで知られる盛岡の高校では、はるか昔から続いているとか)

 楽しいのはよいけれど、アマチュア野球はもちろん一部のプロ野球の応援スタイルに影響を与えてきた東京六大学野球の応援で、“逆輸入品”を早稲田が使うのってどうなの、と。

 確かに、この応援歌を使わない年もありますし。
(その年のリーダー幹部の考え方によるようです)


 で、少し調べてみたら、「ビバ・ワセダ」の作詞者、牛島芳氏(故人)が著した『応援歌物語』という本に、早稲田の応援歌すべてについてその成り立ちが記されている、と知って、この本をあたってみることにしました。

 1979年(昭和54年)に出版されたというこの本はすでに絶版で、どういうわけか国会図書館にも納本されていませんが、早稲田大学図書館で5冊収蔵しています。

#国会図書館も、早稲田大学図書館も、Web上で蔵書が検索できるので便利なものです。

 きのう、都内へ出たついでに、早稲田大学図書館へ。
 校友(=OB・OG)は、貸し出しは受けられませんが、入館と閲覧ができます。
(学生時代に使い残していたコピーカードを持って行ったら、使えました……当たり前ですが)

 すると……載っていました。「ああ愉快なり」。
 同時期に使われていたらしい「見よや早稲田の健男児」(←これも既存曲の替え歌)という応援歌とあわせて紹介されています。

 我々は「愉快なり」と呼んでいましたが「ああ愉快なり」が正確のようです。

 写真も載っていて、キャプションには「大量のリードを奪って『ああ愉快なり』を歌う応援部員(昭和31年春 早慶戦)」とあります。

 この二つの応援歌は、大正末期から昭和二十年代にかけて、盛んに使用されたものである。
(中略)
 これらの歌がいつから使用されるようになったかは定かではない。しかし(中略)『ああ愉快なり』が、童謡『うさぎとかめ』(納所弁二郎曲、明治三十四年七月幼年唱歌として発表したもの)であることを考えると、早慶野球戦が復活した大正十四年ごろから歌われるようになったらしい。
(中略)
 なお、『ああ愉快なり』は、帝大と商大(今の東大と一橋大)の対校ボート・レースで流行っていたものを拝借したといわれている。

 大正時代の応援歌は基本的に軍歌や民謡の替え歌だったそうで、早稲田大学オリジナルのものは昭和に入って、第一応援歌「競技の使命」からのようです。

 今は「紺碧の空」を「第一応援歌」と紹介していることがありますが、使われる順番ではなく作られた順番で「第一、第二…」とつけていたようで、入学時にもらえる歌集にも「紺碧の空」は「第六応援歌」と書いてあります。
(ちなみに「天に二つの日あるなし」は第三応援歌)


 ともかく、大正時代までさかのぼる応援歌のようで、どうやら高校野球からの逆輸入ということではなさそうです。

 今でも伝統的に続けている高校も、おそらくは同じあたりの時期に何らかのきっかけで取り入れたのではないでしょうか。

 早稲田も、はるか昔には替え歌だけで応援をやっていたんですね。

 私が大学院2年の年といえばちょうど早慶戦100周年で、そういえばあの年は「昔やっていた応援」をいくつかやりましたっけ。「愉快なり」はその一環で復活したのかもしれません。

 この本には東大や一橋大が先にやっていたと書いてありますが、東大はこの応援をやりませんね。もう残っていないのか……仮に残っていても、東大は目下40連敗中ですからやる機会もないのでしょうけれど。


 この応援歌のほかにも、ダイナマイトマーチに至るまで、あらゆる応援歌に言及されていて、衝撃の事実がいくつかありました。

1.現在使われている「紺碧の空」の前奏は古関裕而オリジナルではなく、試合の進行に合わせるために応援部の依頼で牛島芳が昭和33年に編曲したショートバージョンである。
(オリジナルの譜面も掲載されています)

2.「ダイナマイト・マーチ」で現在「♪がーんばれ がーんばれ がんばれ早稲田」とついている部分は、掲載されている譜面では「ワセダ ワセダ ケイオーたおせ」になっている。
(昭和末期にやっていたらしい守備中の「ピンチパターン」で歌詞を変えたのでしょうか?)

3.「コンバット・マーチ」の譜面には、拍手のタイミングが載っている。
(当初は手をを叩いていたらしい…が、この前みたいな速いテンポではなく、プロ野球応援などの「× × ×××」に近い)

4.「早慶賛歌」はCDや歌集では単に「早慶賛歌」として収録されているが、「花の早慶戦」が曲のタイトル。「早慶賛歌」は「応援歌 紺碧の空」の「応援歌」と同じ位置付けで、「早慶賛歌 花の早慶戦」ということになっている模様。それと、「華の早慶戦」ではなく「花の早慶戦」。
(確かに、リーダーは現在でも「(前略)歌わんかな〜 早慶賛歌ー 花のー早慶戦ー」って言ってますから、「元気よーく 応援歌ー 紺碧の空〜」と対比すれば、同じだと合点できます)

5.「永遠なるみどり」は、冒頭にJRの特急列車名が5つも登場するが、作詞当時のエピソードでは当時の国鉄や鉄道に触れておらず、まったく関係ない模様。(当たり前)


 早稲田の応援歌には、慶應義塾の応援歌に対抗して作られたり、慶應義塾と共同で作られたものもあるので、一部慶應義塾の応援歌についても記述があります。

 マニアであれば、少なくとも半日はヒマをつぶせる本だと思います。

 在学生や教職員には貸し出しをしていますが、中央図書館2階の参考図書コーナー(禁貸出)にも1冊あるので、バッティングさえしなければ、必ず読めます。
author by よんなん
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笑の大学

 昨晩、三谷幸喜の映画が見たいなぁとTSUTAYAへ行って、1本だけ残っていたこれを借りてきました。

 戦時中の設定で、喜劇の台本を書く作家(稲垣吾郎)と警視庁の検閲官(役所広司)との7日間のやり取りの話です。

 「このままでは上演許可は出せない」と検閲官が小出しにしてくる無理難題に対して、翌朝にはそのハードルをクリアして、それでいてさらに笑える台本を書いてくる作家のやり取りが面白いです。


 このやり取りを見て連想したのは、テレビ局のプロデューサーと脚本家のやり取り。

 スポンサーの意向やら、タレント事務所の意向やらで、「このフレーズを入れてくれ」とか「このシーンはダメだ、スポンサーの競合会社の商品が出てくる」とか「このタレントが出てくるシーンを作ってくれ」とか、「予算の都合が…」とか、同じようなことをやってそうです。


 で、この映画の中で稲垣吾郎演じる作家は、6日目に

「検閲で何を言われようと僕はその一切を受け入れて、そして言われた通りにすべて書き直す。でも、直した本はさらに笑えて、さらにおかしくて、さらに面白い本にしてみせる」

と言うんですね。


 学生時代、機械工学科の教授が「工学は妥協の学問」と言っていたのを思い出しました。

 「妥協」という言葉はちょいと外れだと思いますが、たとえば「軽自動車」という規格が日本の自動車技術のレベルアップにどれだけ貢献したかを考えれば、この作家のセリフに通じるものがあると思うんです。

 自動車の技術者が、好きな排気量のエンジンで、好きなサイズの車体で、好き放題のクルマを設計していい、というのではなく、排気量は660cc以下、車体サイズにも制限あり、という「軽自動車」の規格があったから生まれた技術だって数知れずあるはずです。


 戦争が終わって国家による検閲こそなくなりましたが、本当の(表現の)自由などありえないことと、それと、実は本当の自由からは何も生まれないのだ、ということなんでしょう。きっと。
(自由度は高いほうがいいに決まってますが)

 「スポンサーの意向を排除する」とする「週刊金曜日」だって、おそらくはライターが何の制約もなく書けるという環境ではないに違いありません。


 ところで、もともとはラジオドラマや舞台劇だった作品だそうなので、オリジナルの作品のオチはどうだったのか、気になるところです。
author by よんなん
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「超」手帳法

 今回はこの本の書評です。

 私が普段使っている手帳は、高校生の頃から「超」整理手帳です。

 勤務先の会社や労働組合も手帳を毎年くれるものの、今のところそちらは使っていません。

 で、「超」整理手帳をいまいち使いこなせていない気がして買ってみたのですけど、手帳の使い方というよりは、「メモの取り方」「スケジュールの組み方」が主な内容でした。

 これは、12年前の『続「超」整理法・時間編』(中公新書)でもほぼ述べられていたような…。
(新しい内容もありますけど)


 「超」整理手帳のメリットは、最長8週間の予定がひと目で分かる点と、A4用紙を4つに折れば簡単にはさめる(=PCから打ち出した紙を折り込みやすい)にあるのですけど、この「数週間先の予定が一覧できる」という機能をいまいち使いこなせないでいます。

 知人がカレンダー型の手帳を使っているのを見て、あっちのほうが分かりやすそうだなぁ、なんて思ってしまったこともしばしばです。

 そうしたら第2章「タイムマネジメント」の「『見える化』がもっとも必要なのは時間」の項目などで

・「月別の壁掛けカレンダーに予定を書き込むのも、一つの方法だ。しかし、これは、持ち歩くには不便だ。そこで、私は、スケジュール表を折りたたみ式にすることにした。これが、『超』整理手帳である」(53ページ)
・「1日の中の時間を見るための道具がアナログ時計であり、ひと月程度の時間を見る道具が、月別のカレンダー、または『超』整理手帳である」(53ページ)
・「月別カレンダーや『超』整理手帳のスケジュール・シートを使うと『いまから数週間先には何があるか』は、チェックするようになる」(55ページ)

という具合に、「月別カレンダー」と「『超』整理手帳」が同列に扱われているではないですか。

 カレンダーと「超」整理手帳で違うのは、大きさだけです。

 じゃぁ、カレンダーの形をした手帳でもいいんじゃんよー、と思うのです。

 「超」整理手帳のスケジュールシートって縦にのばすと、カレンダーとは左右が逆になるんですよね。(月曜が右になってしまう)

 個人的には、これが逆なら…と思うんですけど。

 まぁ、ただでさえ「超」整理手帳は1日の記入欄が小さいのに、カレンダー型の手帳はもっと小さい、っていう点もあります。

 ただ、今のところ、勤務時間中の作業は会社からすべて指示があるので個人で予定を組む余地も必要もありませんし、プライベートの時間だってそんなに予定なんかありませんし、記入欄が小さくたって充分、っていう気もします。

 とはいえ、今ごろの時期だと4月始まりの手帳しか書店などでは売られていない(=バリエーションも少ない)でしょうし、手帳は今のままで新聞屋さんがくれた壁掛けカレンダーでひとまず併用して使ってみようか、と。
author by よんなん
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『スターバックス大解剖』

 久々にこんな本を読みました。

 amazon.co.jpでの書評はこてんぱん気味ですけれど。

 書店で見かけて、あ、これ、友人が勤め始めた出版社のだ、と印象に残っていたものです。

 スターバックスの店頭にも並んでいるうえ、奥付に「編集協力 スターバックスコーヒージャパン株式会社」と書いてあるとおり、ヨイショ本なのは明らかですから、内容はある程度割り引いて受け取る必要がありそうです。
(というか、この出版社、企画宣伝もの以外の本って作ってるんですか?)

 とはいえ、スターバックスってすごいなぁと思うのは、従業員のモチベーションというか、思い入れというか、なんというかそういうものです。

 前も触れましたけど、スターバックスってチェーン店のくせにモスバーガー以上に店員さんが気さくに話し掛けてくれるなど、型にはまらない応対でなおかつ好印象なのが特徴だと思っています。

 応対に厳密なマニュアルがなくて各人の工夫に任されているのは、私の勤務先もそうなんですけど。

 しかし、スターバックスはアルバイトだって多いはずなのに、このモチベーションの高さはなんだろう、と思うわけです。

 たとえば22ページから第一線の従業員が17人紹介されているなかに、ミルクの泡で絵を描く技術を独学で修得してサービスとして提供している人とか、駅構内のテイクアウト専門店で100通り以上のおすすめカスタマイズを提案できる人なども出てきます。

 その意欲ってどこから出てくるんですか。

 スターバックスの従業員って全国に何千人、何万人といるに違いなく、私の勤務先でも数万人の社員から探せば個性的かつ高レベルな技術を磨いている人だってこの本に登場する数くらいは出てくるだろう、とは思うものの、少数派に違いないです。

 スターバックスのそれは従業員満足度も高いから、というのは明らかだと思うんですが、その魅力って何なんだろうなぁ、と。


 私の勤務先だって、賃金や福利厚生の待遇だったら、スターバックスなんかに負けちゃいないとは思うんですけど。


 勤務先の場合、各職場の規模が大きすぎて個々の従業員に会社側の目が行き届かず、やる気のある社員もそうでない社員も一緒くたに扱われがち(=頑張るだけ損)、というのはあるかもしれません。

 また、労働組合も、管理者が業務に立ち会ったり従業員に評価で差をつけることは好ましくないという雰囲気ですし。


 それと、お客さまもスターバックスのような店舗と違って、「本当は使いたくないのだけど、仕方なく利用している」という方がいらっしゃることも、勤務先の特徴かもしれません。

 ニワトリと卵の関係かもしれませんが、お客さま(たいていは代金を支払う意思のない方)からいただいた言葉によっては、何のために働いているのかなぁ、と落ち込む機会も少なくないです。
(ごくまれにおほめの言葉をいただくこともありますが)


 さらに、地域によっては生活スタイルが変わって、社員でもプライベートでは勤務先のサービスを一切利用しない(利用する機会がない)人が目立ちますし。

 さすがにスターバックスには、スターバックスのコーヒーを飲みもしないでフラペチーノを売っている従業員はいないでしょう。


 このあたりが、私の勤務先で顧客満足度も上げるために従業員満足度を上げるヒントなのかな、と思ったりするのです。

 ……スターバックスの本を読んだはずなのに、どうして勤務先の事業のことを考えちゃうんですかね。
author by よんなん
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