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ラヂオの時間

 これも先週火曜のTSUTAYA200円の日に借りてきたもので、いつか見ようと思っていた作品です。

 突然ですけど、エンドロールを見ても「日本マクドナルド」という社名が撮影協力とかに出てこないんですが、どういう経緯やら。

 ……と言うのも、この映画の英語タイトルは「Welcome Back Mr. McDonald」でして、この「マクドナルド」っていうのが、劇中のラジオドラマで出演者の細川俊之が自分でスタジオに持ち込んだファストフード(=マクドナルド)の紙袋を見て勝手に台本の「マイケル・ピーター」ではなくアドリブで名乗ってしまった役名(ドナルド・マクドナルド)なんですね。

 劇中のドラマの登場人物だから、終わるまで何度も「ドナルド」「マクドナルド」と連呼されているわけです。

 海外でも上映されている作品なのでどの国のマクドナルドが協賛しててもいいんですが、「ドナルド」と言っているからには日本のマクドナルドでして(海外ではあのキャラは「ロナルド・マクドナルド」ですから)、エンドロールを何度も繰り返し見て探しても、ついに「日本マクドナルド」とか「藤田商店」とかいう名前は見つけられませんでした。

 誰もが知っている店で誰もが知っているキャラクターの名前だから、別にそれを貶めているわけでもないし、問題ないんでしょうか?

 あれですかね、背景に電車が走っていても敷地内で撮影するのでなければ鉄道会社名がエンドロールに出てこないのと同じ理屈なのかもしれません。

 でも、これがたとえば「モス坊や」だったりすると、テレビで放映される時にスポンサーやら何やらですったもんだがありそうです。


 さて、例によって実際にありそうな話だなぁと思ったら、三谷幸喜が脚本を書いた「振り返れば奴がいる」で実際に三谷の知らないところで次々と書き換えられていた経験を元にしたストーリーだそうで。

 ちなみに、いちかわエフエムは劇中に出てくるような規模の大きな放送局じゃないので、雰囲気は全然違います。はっきり言って私の知らない世界です。

 それに、ラジオドラマってほとんど経験ないんです。(年末特番でちょこっとやっただけ)

 ただ、ディレクター役の唐沢寿明が、脚本コンクールの応募作品が採用された主婦(=脚本家)役の鈴木京香に「あんた初めてなんだよねー、この仕事続けてくの? やめたほうがいいと思うよ」と言ったりして、番組スタッフが実は心の中はバラバラなのがあらわになるシーンはきっと本当なんだろうなぁ、違う業界に就職して正解だったのかなぁ、と思ったりしました。 

 でも、ラジオドラマの中で脇役がアドリブで大騒ぎをする、ダム決壊のシーンとかドナルドが宇宙から帰ってくるシーンとかは、みんなでワイワイやっているあたりが、あー楽しいんだろうなぁと素直に感じました。某局(←伏せる意味なし・笑)も特番とかで人が集まるとあんな雰囲気じゃなかったかなー、なんて。

 ところで、演技がうまいなぁと思ったのは脚本家役の鈴木京香です。
 脚本家あいさつの収録場面で思いっきり素人ばりの痛々しいしゃべり方でマイクに向かうんですけど、あれはやろうったってなかなかできるもんじゃないと思います。

 それと、どうでもいいんですが、鈴木京香がスタジオに立てこもるシーンで西村雅彦が説得に当たるしゃべり方が、どうも4月の東京都知事選での戸山候補の政見放送に似ているような気がして仕方がないんですけれども、気のせいでしょうかね。

 ラジオ局社員役の奥貫薫って、WikipediaによるとJR東日本のCMに出ていたそうなんですが、どんなコマーシャルだったか……。


 で、番組が途中で3分も押していたというのに、さらに途中でニュースを入れたり井上順がアドリブで延々とつないだり、最後のシーンであれだけもたついてますけど、あのラジオドラマはどうやって尺に収まったんでしょうか……?
author by よんなん
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