九州へ日帰りを2回したけれど

 去年の12月と、今年の5月に、マイルの消化を兼ねて九州へ日帰り旅行を2回しました。

 2回とも、九州へ行って散々乗り鉄をして帰ってきたのですが、その日のうちに帰ってくると「本当に自分は九州まで行ってきたのだろうか?」という気分になりました。

 土産物の宮崎空港の紙袋を見て、あぁ本当に行ってきたんだなぁと思い知る感覚でした。

 それまで、九州といえば最低でも1泊はする場所だったからでしょうか。
(一番短い滞在は大学院生のときの出張で実質日帰りでしたが、それでも帰りはブルートレイン=陸路でした)

 紀行作家の宮脇俊三さんが「北海道へ飛行機で行くと体は千歳空港へ着いていても魂はまだ津軽海峡あたりをさまよっている」みたいなことを書いていた気がします。

 九州に1泊でもすると魂が追いついてくるのでしょうけれど、そのいとまもなく帰ってきたのが2回の九州日帰りだったような気がします。
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先が見えてきたので

 なんとなく、サラリーマンとして先が見えてきたなぁ、と今ごろになって気がつき始めた今日この頃です。

 とはいっても、給料は贅沢さえしなければそれなりに貯蓄もできる額をもらっていますし、夫婦共働きですから世帯年収はさらにそれなりにあります。


 そんななか、2つのブログ・ツイートが目に入りました。

一つは
真の金持ちは「中小企業のオーナー」であると知ったときの話。
というブログ記事、

もう一つはツイッターで見た下記のものです。(リンク
期末だけど仕事もないので、暇つぶしにM&Aサイトをみてたら800万円で認可外保育園の園長になれたり、500万円で工務店の社長になれたり、250万円で学習塾の塾長になれたりするので、お金があれば社会的立場と仕事が手に入る!と思ってワクワクした。

 そういえば、『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』なんていう本もあったなぁと思い出すわけです。

 このままうだつが上がらなかったら、50代で会社を辞めて中小企業を継承してオーナー社長になるのもよいかもしれないと思い始めました。

 ……そうはいっても、オーナー社長になる前に管理職の経験はしておきたいと思い、「サラリーマン生活をしている間に管理職を目指す」というささやかな目標ができました。

 あまりにささやかすぎる目標のような気もしますが、「先が見えてくる」とはつまりそういうことなのでありましょう。
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物置がほしい

 オタクを40年くらいやっていると、どうしてもモノが増えます。

 2LDKに一人で住んでいた頃は置き場所に事欠きませんでしたが、家族が一人増え、二人増え、現在は自分の部屋に全部押し込んで足の踏み場もない物置になっています。

 娘が部屋を欲しがったら今の自分の部屋を2分割して与えるか何かしないといけないのですが、今の自分の部屋を2分割するにはモノを捨てるかどこかに押し込むか考えなくてはいけません。

 それか、娘の部屋を作ったり親を呼び寄せるのにいま住んでいるマンションにもう一軒持つのもよいなぁと思ってはいましたが、妻からは「ン千万円で物置を買うのか」と見透かされてしまっています。

 ……視点を変えて、物置専用にするのなら数十万円で売りに出ている越後湯沢のリゾートマンションがいいかな、と思ってYahoo!不動産を見てみましたが、さすがにリゾートマンションは管理費がそれなりにかかってどの物件も維持費が月3万円前後です。……我が家の管理費・修繕積立金より高い!
(むしろ、維持費がかかるから数十万円で手放す人がいるわけですね…)

 毎月3万円かけたら近所のレンタル倉庫が借りてもお釣りが出ますし、そのくらいのコストをかけるくらいなら持ち物を捨てたほうが……という気になります。

 どこかに空き地を買ってコンテナを置くとかのほうがよほど経済的かもしれません。
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登園自粛のその後

 昨年8〜9月に娘が保育園から登園自粛を求められた(当時の記事)のは、当然納得なんかしていなくて、泣き寝入りをするつもりはありませんでした。

 その一方、保育園との関係を悪くして転園する=保活のやり直しなんてことになっては、それはそれで困ります。

 どうやって声を上げたらいいだろう……と、もやもやしているうちに、9月はじめに娘は保育園に復帰して、年末が近づいてきました。

 その間、駅頭で辻立ちをしている市議会議員の方に相談をしていたところ、11月になって、保育園を所管する市役所幹部の方が話を聞いてくださることになりました。


 とはいえ、登園自粛に関して保育園とやり取りをしたのは妻なので、私が話しに行ったのでは伝聞で話をすることになります。……妻は問題をこじらせないことが最優先というスタンスなのでだめもとで声をかけてみたところ、やはり行かないとのことです。

 意を決して、保育園に電話をして園長先生のアポを取り、園長先生から直接お話を伺うことにしました。

 12/24(木)に休暇を取って、午後の早い時間に保育園、そのあと市役所をはしごすることにします。


 保育園では園長先生が応対をしてくださり、

・いま思えば行き過ぎた対応であり、二度としない
・これまで社会を支えるインフラとして、どんな悪天候でも極力預かるようにしてきた
・4月からの休園は初めての経験で、預かるべき優先順位など市からの指導も少なかった

というお話を伺い、行き過ぎた対応だったと認めていただいたことと、「二度としない」ということで、了としました。

 ただ、園を経営しているのは複数の保育園や幼稚園を運営する学校法人なので、園長先生といえど法人を代表する方というよりは現場を預かる責任者に過ぎず、法人として腹の中はどう考えているのかまでは分かりませんでしたが、こちらもこじらせる気はないので、「二度としない」というお話をいただけたことでよしとしました。


 その後、市役所へ移動して相談に乗っていただいていた市議会議員の方とともに議会内の応接室で子育て支援部長と保育認定課長に話を聞いていただきました。

 サラリーマンをしていると、部長や課長の立場にある方が直々に応対してくださることがどれだけの重みなのか分かってしまい、こちらはいち保育利用者に過ぎないのでびびりつつ経緯を聞いていただきました。

 保護者の職場で感染者が生じたからといって、感染者でも濃厚接触者でもない保護者の子を預からないことはあってはならないことで、そうした報告も保育園からは上がっていなかった、とのお話で、市内の保育園でこうした登園自粛のお願いがなされていたことを初めて知った、ということでした。

 保育園とはすでに話が済んでいるので保育園に対する個別の指導は希望しないが、いまいちど不当な(と言ってよいと思う)登園自粛要請に対する注意喚起を要望しておいとましました。


 そうしたら、1月14日に市Webサイトの「新型コロナウイルス感染拡大防止に係る保育所等の対応について」が更新されて、

保育所等から医療関係者などが登園自粛を勧められることがあった場合には、保育認定課までご相談ください。

というくだりが加わっていました。


 実際に保育園へ話をしに行くまで4か月を要してしまいましたが、登園自粛の真っただ中や直後では怒りが収まらず冷静に話をすることは難しかったでしょう。

 「二度としない」という言葉もいただきましたし、市のWebサイトにも注意喚起の一文が入りましたので、このような差別まがい……というか差別がまかり通ったままの社会を娘の世代に引き継がない、という行動はできたのではないか、と自分では思うことにします。
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「いきなり!ステーキ」の方向転換

 「いきなり!ステーキ」には2017年9月から通い始め、2年かけてコツコツと肉20kgを食べて2019年12月にプラチナ会員になりました。

 プラチナ会員になると来店のつど好きな飲み物が1杯サービスされる(アルコール類もOK)ので、がんばって20kgめざして食べましたよ。

 いきなり!ステーキそのものは適正規模を超えるような出店拡大で業績が落ち込んでいましたが、お肉はおいしいですし、ビールの注ぎ方も上手でしたし、昨年暮れに誕生日特典で初めて食べた「国産熟成リブロース300g」はとびきりのおいしさで、世間の評判とは裏腹に1〜2週に1回くらいのペースで通っていました。

 多すぎた店舗の閉店も進み、適正規模になってこれからまた上向いていくのかなと思っていましたが、7月に運営会社のペッパーフードサービスがアドバンテッジアドバイザーズというファンド系のコンサルと業務提携をしました。(+この系列のファンドから資金調達)

 コンサルの知恵が入ってどんなテコ入れがあるのかと思っていたら、12月になってメニュー改定と会員制度変更が相次いで発表されました。


 メニュー改定ではテンダーカットステーキ(薄切りワイルドステーキ?)やチキンステーキといった、これまでの「炭焼きステーキは厚切りレアーで召し上がれ」路線ではありえなかったものが登場した一方、国産熟成リブロースは姿を消しました。

 さっそく12月第1週の金曜日(12/4)にチキンステーキとテンダーカットステーキを食べてみましたが、チキンステーキは家で焼いたほうがおいしいくらいでしたし、テンダーカットステーキは乱切りステーキよりもさらに薄切りの“焼肉”で、感想は「いきなり!ステーキで食べた気がしない」「このくらいのものはガストで食べられそう」という品でした。


 会員制度は、累計のグラム数で決まってきた会員ランクから、1〜6月と7〜12月の来店回数で決まるように変わりました。

 従来は、年1回以上の来店が会員ランク維持の条件だったのですが、これからは半年間の来店回数に応じてランクダウンもある、というしくみです。

 また、誕生月得点は会員ランクにかかわらず500円引きクーポン券になり、その代わり来店10回ごとに「タダ肉クーポン」がもらえるしくみに変わりました。

 ちなみに2年間コツコツ肉を食べて到達したプラチナ会員の維持には半年間で30回の来店が必要です。月5回ペースですから、毎週1回欠かさず店を訪れてもだめということになります。これまで通ってきたのは何だったのか……。

 コツコツと2年かけて20kg食べて到達したプラチナ会員から、1年半でゴールド会員にランクダウン(これまでの来店ペースを考えると再度プラチナ会員になれる見込みはない)、というのはなかなかショックです。

 プラチナ会員の自分ですらそうですから、100kg食べて到達したダイヤモンド会員(ランク維持には半年で40回の来店が必要)はなおのことだろうと思います。

 これまで「一瀬商店」とも言われてきたペッパーフードサービスでしたが、一瀬社長の一存でこの施策が出てきたとは考えにくく、コンサルの方針ではないかというのが自分の見方です。


 まるでガストのようなメニューを出して、これまでの顧客を切り捨てるようでは、ペッパーフードサービスが売却した業態は「ペッパーランチ」でしたが、むしろ「いきなり!ステーキ」のほうがまったく違う中身の店になってしまったかのようです。


 Twiterで検索しても異論続出のメニュー改定・会員制度変更ですが、12月第2週の金曜日(12/11)夜に職場近くの大宮西口店へ行ったときは、並んでこそいなかったものの、入店時に(席を片付けるのに)少し待たされるという盛況ぶりでした。

 新メニュー2週目でさっそく来店客は増えているようでしたから、コンサルの入れ知恵は(少なくとも短期的には)正解だったと言わざるを得ないのでしょうか。


 唯一気になるのは、会員制度変更が発表される前日(12/10)に「執行役員退任に関するお知らせ」というIR情報が発表されていたことです。

 自己都合で退職されたという杉田要さんのお名前をGoogle先生に尋ねてみると、いきなり!ステーキ第1号店がオープンした2013年12月の人事情報がヒットしたので、少なくともその頃から、あるいはもっと前から“一瀬商店”を支えていた方だろうと思料します。

 このような方がこうしたタイミングでペッパーフードサービスを去るなんて、もしかして「大塚家具」に対する「匠大塚」のようなお店を作るのか、はたまたまったく違う方面へ進まれるのか、ちょっと気になりました。
author by よんなん
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「底辺声優の所感」がグサッと刺さった話

 2月にバズっていた「底辺声優の所感」を書いた泉水みちるさんという方の文章が結構おもしろかったので、久しぶりにnoteを見に行ったら、「底辺声優の所感」が賞を取っていたのだそうで、その話を読んでいたら結構グサグサ刺さるお話でした、ということを書きます。

 この方が「底辺声優の所感」を書いたときは

ある日の夜10時から朝方まで、8時間くらいぶっ通しで書いて、ほとんど手直しをせず、そのまま投稿しました。

とのことで、40年と少しの人生の間にかれこれ失敗を重ねた身には「『深夜のハイテンション』で書いたメールやブログをそのまま出してはいけない」と思えるエピソードですが、とはいえ自分自身でも、そういえば勤務先の作文コンクールに書くまともなネタが思い浮かばないまま締め切りが近くなってしまい「大事なのは内容じゃなくて『出したか出さなかったか』だ」という社畜の掟でまさに深夜にあわてて後先考えずに書き上げて提出したのがそれなりに社内選考を進んでしまった、なんてことが今年ありましたっけ。


 今回読んだエントリで一番グサッと来たのは

書いているときは、もうとにかく書きたいこと、伝えたいことがあふれてきてキーボードを打つ手が止まらなかったのを覚えています。

わたしが書かなきゃだれが書くんだ!!! 書きたい!!!! 伝えたい!!!! 伝われ!!!!!!!!

そんな想いで書きつづけました。

のくだりでした。

 私が自分で書いたブログを読み返してみて、最近のは面白くないなぁと思っていました。

 こんなブログでも7〜8年くらい前は、感想のメールが年1回あるかないかのペースではあっても(見ず知らずの方から)届いたりしていたものですが、最近はそんなこともなく、自分が読んでも面白くないのですから、そりゃ誰かに響くこともないでしょう。

 かつて活躍されていた鉄道ライターの種村直樹さんの文章が、くも膜下出血を患われてから精彩を欠いていた(とWikipediaにも書いてある)ように、自分もメンタルを患った前と後で違ってしまったのだろうかと思っていました。

 しかし、このnoteを読んで、頭の働き云々以前の話として、誰かに伝えたいという思いがなくなって、ただの個人的な備忘録と、ただ炎上しないことだけを意識した文章しか書かなくなっていたんじゃないか、とふと気づいたような気がしました。


 もともと誰かに何かを伝えるというよりは個人的備忘録のブログではありましたが、それでも「つまらない」という反響を含めて反響がありました。(もちろん「つまらない」以外の感想や情報などの反響もありました)

 「つまらない」という(今でいえばクソリプ相当の)反響はまさに「個人的備忘録だからそもそも人に読ませるものじゃない」というスタンスで気にしないでいましたが、それでも心の奥底には「伝えたい!」「だれか読んで!」という気持ちは無意識レベルであったのだろうと思います。

 ……そんな性格でなかったら、学生時代にラジオ局で番組を作ったり、就職活動でアナウンス職なんか受けたりしないです。


 メンタルを患う前後で変わったことといえば、批判を極度に避けるようになったことじゃないかなぁという気がします。……そんなのに耐えられるメンタルじゃないんだから当たり前ですが。

 あと、こだわりは意識的に持たないようにしたというのもあるでしょうか。こだわりを持つあまりにメンタルを病むくらいだったら、自分の思いと違ってもそんなのどうだっていいじゃないかと思うように心がけることが増えました。

 「伝われ!」ではなく「炎上しないことが第一」、「結局はどうでもいい」ようなお話なんて、そりゃぁつまらないわけです。


 もちろん個人のブログが炎上して(へたすると)仕事を追われる、なんてことになってはかなわないので、その辺は引き続き気をつけるとしても、いくら個人的備忘録のブログだとはいっても、「だれか読んで!」「(万人受けじゃなくてもいいから)伝われ!」という気持ちはいま一度意識してみようかと思ったのでした。
author by よんなん
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行き過ぎた区別だと思っている

 妻の勤務先で新型ウイルスのクラスターが発生しました。

 幸い、妻とは部署も違い、妻が感染することも、濃厚接触者に指定されることもなく、部署の業務はこれまで通りで、妻も引き続き勤務して職責を果たしています。

 しかし、市の施設ということもあってか、市が(指定管理者である妻の勤務先とともに)発表をして施設の名前が新聞にも載ったところ、その翌日にさっそく娘が通う保育園から園長先生じきじきに「登園の自粛にご協力をお願いします」と告げられ、以来、娘は保育園に通えずにいます。

 文字に起こせば「自粛」に「協力」を「お願い」されているだけなので、よくよく考えてみれば強制ではないのですが、突然「園長先生からお話があります」と言われてそんなことを告げられたら、強制ではない旨を説明でもされない限り、言われた側にとっては事実上「明日から保育園に来ないでください」という通告です。

 不幸中の幸いで、妻の職場の事業所内保育室に空きがあり、その翌日から通うことができて、私や妻が仕事を休むあるいは最悪の場合辞めなければいけないという事態に陥らずには済んでいます。

 しかし、持ち物は保育園より多く、一時的だと考えているので哺乳瓶などは買い足すことをせずに家で使っているものを持って行ったりしているので、家での授乳などは不便に感じる場面もあります。

 あと、事実上の保育園側の要請で登園せずに(登園できずに)いるのに、形式上は保護者側の判断で登園させていない建前なので、保育園の保育料も返ってきません。(市の登園自粛は6月までで、保育料の日割り計算も6月で終わっています→市のウェブサイト

 ……とまぁ、考えれば考えるほど、家族が感染したわけでも、濃厚接触者に指定されたわけでも、ましてや娘本人がどうかしたわけでもないのに、単に妻の勤務先の別部署でクラスターが発生したと発表されたというだけで、保育園側の不安にしか基づかない対応……要は受けるいわれのない差別をされたと感じるわけです。

 こんなもの、保育園を所管する行政当局に電凸だ、と家庭内で息巻いてはみたものの、妻から「これ以上の精神的な負担には耐えられない」と言われてしまいました。

 確かに、保育園は我が家からは遠く、妻の職場の近隣にあるのでどうしても日々の送り迎えで保育園側と接するのは妻ですから、保護者会くらいでしか園に足を運ぶことがない夫が息巻いて余計なことを言ったら何されるか分からない、という不安も残念ながら理解できます。

 どう見ても、子どもが「お前の母ちゃんコロナだろ! 学校来るなよ! うつるだろ!」といじめるのと同じ構図で「先生に言ったら余計にひどい目に遭う」というやつです。……しかも大人の世界だから余計に陰湿なことが起こるかもしれません。
(冒頭の園長先生の「お願い」一つとっても、すでに保護者が自発的に協力したことに仕立て上げられています)

 もちろん、こんな差別まがいのこと……いや差別そのものを許すつもりは毛頭ないので、時期は今でないにしても、何らかの形で行動を起こすつもりです。


 それにしても、自分でも悔しいのは、4月に藤田医科大学病院で医師の感染が発表された際に看護師の子が同様の扱いを受けていたニュース(NHK日テレ)を知っていながら、そこから学ばずに適切な対応をとれなかったことです。

 NHKはハッキリ「拒否」と書いていますが、日テレは保育園が求めたのは「自粛」であると報じています。

>「保育園のほうから『自粛していただくようにお願いします』とメールがきました」

まさに今回、娘が通う保育園が妻に言ったのと同じ言い回しです。

 3月には、日本赤十字社が「新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!〜負のスパイラルを断ち切るために〜」というリーフレットを作っています。

 未知の感染症への不安が差別を生み、差別への怖れが受診の抑制を生み、感染の拡大を生むというスパイラルの図は、私も見たことがあります。

 不安だからと言って(根拠もなく)誰かを偏見の目で見て遠ざけることは、まさか自分はするまい、と思っていても、他人からされたときに毅然と拒否することを家庭内で意思統一しておくことができていなかったのです。


 一度こうなってしまった以上、いきなり現状を変更して元の保育園へ戻れるよう行動を起こすのは家族にも負担が大きく、上記のように(負担はありますが)いまのところどうにかなっているのも事実ではあるので、保健所のクラスター収束宣言をもって娘も元の保育園へ復帰と想定されることもあり、落ち着いたころに何らかの意思表示をしたいと考えています。

 少なくともこのまま黙っていたのでは、こんなことがまかり通る世の中を娘の世代へ引き継ぐことを私も黙認したことになってしまいます。
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保育園を休園する自治体と登園自粛にとどめる自治体

 先月の話ですが、船橋市も4月21日から保育園が臨時休園になりました。

 ただ「医療従事者や社会機能を維持するために就業することが必要な方、ひとり親などで仕事を休むことが困難な方、事情により家庭での保育が特に困難な方等」は引き続き同じ保育園を利用できる、という、後述する自治体に比べればかなりゆるいもので、申請書を出して引き続き利用しています。

 ちょうど20日から妻が再就職予定で慣らし保育中だったので、妻が就業日の日延べをお願いしたところ断られていました。(ただ、どうしても預けるところがなければ事業所内保育所が利用できるとのことでした)


 小学校以上の学校が休校するなか、保育園をどうするかは自治体によりかなり違いがあります。

 これはひどいと思うのは渋谷区で、特別保育の対象は「世帯全員が警察官、消防官及び医療従事者のご家庭等」とかなり厳しく設定していて、非常事態のなかではこの3つの職業があれば社会はまわると言わんばかりです。(渋谷区公式ページ

 実際にどのような運用がなされているのか知りませんが、「世帯全員」ということは、保育園に通う子がいる時点で「世帯全員」が「警察官」「消防官」「医療従事者」ではない(子は世帯の一員だけど職業に就いていない)のでは? という気もして、誰がこんな日本語を考えたのかということも含めて、(自分が影響を受けるわけでもないのに)はらわたが煮えくり返る思いです。

 渋谷区の休園は4月10日からで、緊急事態宣言が4月7日に出て3日後から、とちょうどスーパーマーケットで買い溜め騒ぎが起きていたころです。

 都知事は「お店は普通にやっていますし、物流も止まらないので心配はありません。買い溜めや買い占めなどは、むしろ避けていただきたいと思います。大丈夫です」と語りましたが(食品作業新聞社のニュース)、渋谷区のような自治体があっては、スーパーマーケットの従業員が出勤できない=「お店は普通にやれ(営業でき)ない」ことになり、買い溜めの抑制など呼び掛けられたものではないはずです。


 千葉市は「登園自粛」にとどめていて、千葉市の熊谷市長はFacebookへの投稿

>千葉市では、保育を必要とする児童に必要な保育を行えるよう、「休園」ではなく「登園自粛」としております。一律に「休園」として各家庭から詳細に保育を必要とする理由を聴取するという方法もあろうかと思いますが、保育を必要とする理由は人により様々であり、原則「休園」とすることによる「歪」が生じることが懸念されることから、現時点では「登園自粛」を継続いたします。

と述べていて、まさに「保育を必要とする理由は人により様々」に尽きる、と思いました。


 一方、何らかの理由で「この時期に子を保育園に行かせたくない」と考える親にとっては、「保育園が休園ならば仕事を休んで家で子の面倒をみられる」という事情もあるのかもしれません。

 そういう点では、船橋市のような「申請を出せば利用できる休園」もありなのかもしれませんが、妻に聞くと、娘と同じ保育園に通っている同僚の方が預けられずに無認可保育所に預けているという話です。(事業所内保育所も必要な人全員の子を預かれるわけではないのでしょうか)

 申請をしたが認められなかったのか、「我が家は特別保育の対象ではない」と思い込んで申請をしなかったのか、そこまでは分かりませんが、結局そういう家庭が発生してしまうので、やはり千葉市のスタンスがしっくりくる気がします。
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寛解後はどこまで復調を望めるのか

 去年7月に企画部門へ異動になり、最近痛感するのは「頭が働かない」「作業に時間がかかる」「記憶力が低い」ということです。

 上司から付与される課題は、なかなか期待に沿って成果を出すことができずにいます。

 そのほか、1時間あればできると思っていた作業に2時間以上かかってしまうこともざらです。……これはもともと2時間以上かかる作業を「1時間あればできる」と考えてしまうのが問題なのだろうとも思いますが。

 先輩から仕事を教わりつつメモを取るとき「メモを取るほどのことじゃないですよ」と言われることも一度や二度ではありません。(→ほかの人はメモを取らずに覚えられる)


 家で妻と話をしていても「もっと頭を使って?」と言われる始末です。

 このところテレビ番組も総集編や再放送が増えましたが、一度見たはずの話題をちっとも覚えていない(一緒に見ていた妻は覚えている)のも気になります。


 職場でも家でも、言われたことはできるのですが、自分で考えることはなかなか周囲のスピード感に追いつかないようです。


 病気休職から復帰して8年、服薬が終わって5年が経ち、さらに通院が終わって間もなく5年になろうとしています。

 業務復帰後の過ごし方について、Google先生に聞いても勤務先の保健スタッフのみなさんも、主に言及するのは「再発防止」で、これまで自分でもそれを主に考えて過ごしてきました。


 そういえば、周りの人々ができているくらいに頭を働かせられるようになれるのだろうか? とGoogle先生に聞いてみても、これといった答えが返ってきません。


 『ツレがうつになりまして』でも、ツレはそれまでのサラリーマンを辞めて主夫になっています。

 やはり、そういう既往歴があると、周囲と同じように頭を使った仕事をすることは難しいのでしょうか。


 もっとも、前々職に復帰して1年〜1年半くらいは、職場には「出勤するのが仕事」状態ではあったものの、家のことや趣味のことはもう少し頭を使ってやっていた気がします。

 8年前の出身サークル60周年記念行事を(頭が回らないなりに)切り盛りしたころのFacebook投稿を見ると、「いま同じことはとてもできないし思いつかない」と考えてしまいます。

 既往歴がどうとかではなく、この7〜8年間の過ごし方に課題があったのでしょうか。


 つらつらとそんなことを考えている昨今です。
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Ghosn is gone

 本当は正月のうちに書きたかった話題だったのですが、気がついたらもう2月になってました。


 日本の刑事当局に一時拘束されて保釈中だった自動車会社のフランス人元経営者が、レバノンへ逃げおおせたという事件がありました。

 私の目には、我が国は大手自動車メーカーをフランス政府も出資する外国の会社に吸収されるのは会社の内部関係者と経済産業省と刑事当局も連携して阻止したものの、最後の最後にフランス政府の手先だったスパイもどきの身柄だけは取り逃がした格好に映りました。

 今回の国外逃亡を被告個人だけで手配したのか、フランスやレバノンの当局が一枚かんでいたのか、それは分かりません。

 ただ、自動車会社の経営に関する事件は日本の公安当局が関与するような事件でなかったにせよ、仮に外国政府が関与せずに民間人だけでこんな国外逃亡ができてしまうのなら、国家がバックにいるような隣国のスパイなんて我が国の入国管理体制をすり抜けて出入りし放題、工作活動やり放題ということになります。


 今回の事件を受けて、プライベートジェットでも保安検査をやることにしたのだそうですが、お門違いにもほどがあると思っています。

 プライベートジェットはそもそもハイジャックする必要がない飛行機ですから、保安検査に意味がないことは明白です。……テロリストが自分で飛行機を飛ばしてしまえば、危険物など持ち込まずに飛行機を意のままに操れるのです。


 本来なら、大きな楽器ケースをスルーさせた税関は何をしていたのかと問われるべきで、強化するべきは税関の体制のはずです。

 保安検査は航空会社が行うもので、保安検査の強化に国の直接的な負担はありませんから、国家的事件の被告をみすみす国外に取り逃がしておいて保安検査の強化で終わらせるなど、目くらましもいいところです。


 しかしあれだけの人物に当局の監視ひとつついていなかった(のか、派手に取り逃がしちゃってとても監視してましたなんて言えないのか)なんて、我が国は本当に監視社会とは程遠い平和な国だということだけはよく分かりました。
author by よんなん
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