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タイヤ交換初体験

 プレオ君「最後のご奉公」で北国へ旅行するにあたり、スタッドレスタイヤ交換初挑戦です。

 前回は、スタッドレス購入時に取り付けて、シーズン終了の頃にちょうど車検だったので、どちらも無料サービスで交換してもらってたんです。


 オリックスへの返却に当たって査定に来た下請け業者のお兄さんに聞いたら、そんなの付属の工具だけでできますよー、カバー(=ホイールキャップ)はマイナスドライバーでこじれば取れますから、とか。

IMGP9840.jpg 改めて説明書を見たら、確かに付属のマイナスドライバーを差し込んでこじれと書いてありました。。。

 というわけで、写真は最初に用意した工具。

 レンチとマイナスドライバー、ジャッキとジャッキ用のハンドル(カギ型の金属棒)はプレオの付属品で、モンキーレンチとウォータープライヤー、打検ハンマーが私物です。……あ、それからプレオの説明書も用意します。(←重要)

#モンキーレンチは結局出番がなかった


IMGP9843.jpg さっそく、マイナスでこじっただけではカバーはビクともせず、プライヤーでつかんでグイグイ引っ張って外しました。(強引)

 で、あとは説明書に従って(←重要)、ジャッキで持ち上げる前にナットを少し緩めておきます。…そうしないと、ジャッキで持ち上がった不安定な状態で固く締まったナットを緩めるのに力を入れることになるからです。(おっかない!)

#いったん先に持ち上げちゃってから気づいた。o...rz

 が、これがまた固渋しちゃって緩まないんだ!


IMGP9853.jpg そこは文明の利器CRC(日本での商品名KURE5-56)の登場。

 こいつをジャンジャン吹き付けてやればあら不思議。スルスル取れちゃうんですねこれが。

 あと、さすがに手が汚れるのに気がついて軍手も出現。(←全てが泥縄)

 で、今度は逆の手順でスタッドレスを取り付けて、持ち上げた状態で仮締め→ジャッキを降ろして増し締めすれば出来上がり。

IMGP9857.jpg こんなDIYでやっちゃって走行中にポロンと取れちゃったりしないんだろうか、という気もするんですが、説明書によればレンチの先に40〜50kgの重さがかかる程度(8〜10N・m)で充分の由。

 そこでトルクレンチがあれば「パーペキ」ですが、体重をかけて締めておけば締め不足ということはなさそうです。

 一応、バスの運転手さんの運行前点検のように打検ハンマーで叩いたところ、カーン、といい音がしました。
(緩んでいると、ゴン、と鈍い音がするので一発で分かります)

 ……以前、トラックからタイヤが外れて歩行者に当たった死亡事故がありましたが、プロのトラックドライバーがこの点検をやってなかったんですよね、確か。


 あとは、同じことを4回繰り返すだけです。


IMGP9855.jpg 前輪を取り外すと、前輪駆動の動力伝達機構や、バネとダンパが丸見えで、うおおお、クルマだぁ、とやっぱりワクワクテカテカしちゃいますね。

 学生時代は、クルマより電車が好きだと言って機械工学科の学生のくせにこういうのは見向きもしなかったんですけれども。

 それと、やっぱり日本の工業製品はさすがだと思うのは、「見えないところ、気にならないところは極力まで手を抜いている」ということです。

 JR東日本の初代副社長(会長・社長・副社長で唯一の国鉄出身者)山之内秀一郎氏は、念願のマイカーを手に入れて中の造作を見て衝撃を受けたことが、のちの209系電車の開発につながったようなことを著作に遺しています。


IMGP9861.jpg これ、トランクの下にスペアタイヤを収納するスペースですけど、見てくださいよ。見えない部分はボール紙(←木ですらない)と発泡スチロール、おまけにクロスの着脱はパチンパチンと留めるだけのボタンですよ。

 「トヨタは乾いたタオルを絞ってなおコストダウンをしているがJR東日本のタオルは(以下略)」

という趣旨のことも、分割民営化直後のJR東日本の状況として山之内氏は遺していますが、こういうことを言うのだろうか、という感じです。


 JR東日本の「新系列電車」を「走ルンです」などと言う人は、同じことをトヨタ自動車や日産自動車などにも言ったらいいと思いました。

 ……このクルマは富士重工ですけど。


 このあと、オリックスの無料サービスでオイル交換に行ったオートバックスで、ナットがちゃんと締まっているか、ついでに一応見てもらいました。

 そうしたら、「ウチ、トルク10が基準なんですけど緩かったですよ」って、おそらく説明書では許容範囲内の8とか9だったんじゃないかという気がします。……私の頭では「ウチで工賃1本1050円×4本=4200円落としてくださいよ」と脳内翻訳されます。

 ただし、付属工具のレンチで厳密なトルク管理ができないのは確かなので、次にマイカーを持つことがあったら、ホームセンターでトルクレンチを買ってくることにしよう。。。


 で、プロの道具を使ってこれでもかと増し締めしたらしく、「取るときに固いんじゃないかというくらいに増し締めしておきました」とのこと。


 道理で最初なかなか緩まなかったわけだ!
(夏タイヤに交換したのが、オリックスのお金で車検をやったこの店なので)
author by よんなん
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