中国の情報統制の罠
2008.10.24 Friday | よんなん的日常
20〜22日の3日間、上海へ行っていました。
今回泊まったのはインターネットが使えるホテルだったので、旅行中に更新ができると思っていたんです。
が、20日の夜、ホテルに着いてさっそく…とPCを立ち上げると、、、
自 分 の ブ ロ グ に つ な が り ま せ ん !
「よんなん総研」のトップページはつながるので、また自宅サーバーが落ちているのか…と思いきや、アクセス履歴を見ると(FC2アクセス解析を利用しています)そうしている間にも日本国内から続々と他の人のアクセスがあるんですよ。
(自宅サーバーが落ちれば、当然アクセスできる人なんか全くいなくなるはず)
どういうことだ? と思って、旅行に出発する直前の自宅サーバーのIPアドレスを直接入力すると、見事につながりましたよ!
(ただし、blogで使っているcgiはIPアドレスでアクセスすると、設定してあるURLと違うのでログイン後のページに飛べず、結局更新はできなかった)
自宅サーバーはちゃんと動いているんです。
そうすると、DNSサーバーに反映されていない、ということが疑われますが、いくら固定IPでないといったって、高崎を出て上海へ着くまでの時間で反映されないということは考えにくいです。
ホテルが入っているプロバイダーが悪いのかもしれない、と、念のため、帰りの日に浦東国際空港の無線LANからもアクセスしてみましたが同様でした。(一番上の写真)
私が利用しているDDNSサービスの「no-ip」は中国のDNSサーバーに反映されないなどの仕様があるんだろうか? とgoogleで検索してみると、、、
検 索 結 果 が 表 示 さ れ ま せ ん ! ! !
ん? なんだ? googleが落ちた?? ……とはいっても、「よんなん総研」などの検索結果は出ます。
どうやら、「no-ip」とか「DDNS」とかのキーワードがあるとブロックされてしまうようです。
帰国して改めて調べてみたら、どうやら中国当局に都合の悪いwebサイトは「金盾」という検閲システムでアクセスを遮断しているらしいことが判明。(Wikipedia)
Wikipediaによると「no-ip」もアクセスが遮断されてしまうのだそうで、なるほど、IPを直打ちすればつながるけど、「sytes.net」(=no-ipが提供するアドレス)というキーワードがURLの中にあるとつながらなかったわけですね。
googleで半角英数字を検索すると、検索結果のURLに検索語がそのまま入るので、同様に表示されなかったのだと思います。
臨海亭東雲師匠のwebサイトもつながらなかったあたりから推測すると、
・自宅サーバーでよく使われる無料DDNSサービス
・容量の大きい無料スペース(XREAとか)
などは、動画など容量の大きいファイルがアップされやすく、個別のwebサイトの内容がどうのこうのではなく、中国当局は全部ひっくるめて接続できないようにしているのでしょう。
無料サービスなら、検閲に引っかかったと分かればアカウントを取り直すのも容易ですから、イタチゴッコにしたくなければ全部遮断してしまうのが有効なのも分かります。
……ということは、中国にお住まいの知人は、いままでも、これからも、私のブログを一切見られないわけですね。。。。。。
(有料サービスに乗り換える予定は今のところないので…)
もちろん、日本国内でも「フィルタリングサービス」というものが、私の勤務先の職場でも導入されていますし、家庭用にも提供されています。
ただ、会社が、業務中に社員が遊ばないように社内の業務用パソコンを設定したり、親が、まだ分別のつかない子供に“大人の世界”を見せないようにする、というレベルのことって、国家が全国民を対象にやるべきことなのか?? と思うんです。
とはいえ、中国国内の大半の人は、公安当局に規制されるようなサイトや、そうしたところで規制をかいくぐって中国の政治的な話題を発信する人たちは、日本国内でいうところの公安調査庁が調査対象にする暴力団や過激派などと同じようなもの程度にとらえているんじゃないでしょうか。たぶん。
国家体制の存続を脅かす存在を監視して場合によっては活動を規制したり、アブナイ存在であると国民へPRしたり情報提供(立場によっては“密告”)を呼びかける点は同じです。
(日本でも「過激派のアジト発見にご協力を…」みたいなポスターはいっぱいあります)
が、日本は(直接的には一応)暴力を監視しているのに対し、かの国はあからさまに情報を監視しているわけですね。
あぁ、日本に生まれてよかった、と心から思えたのって幼稚園以来だと思いますよ??
(小学校あたりで、日本人でごめんなさい式に教育されて以降、そう思ったことはなかった)
そういうわけで、旅行中の話は、これからさかのぼって更新していきます。。。
(滞在中に文章を書いてしまったものとこれから書くものがあるので、UPの順序も前後します)
今回泊まったのはインターネットが使えるホテルだったので、旅行中に更新ができると思っていたんです。
が、20日の夜、ホテルに着いてさっそく…とPCを立ち上げると、、、
自 分 の ブ ロ グ に つ な が り ま せ ん !
「よんなん総研」のトップページはつながるので、また自宅サーバーが落ちているのか…と思いきや、アクセス履歴を見ると(FC2アクセス解析を利用しています)そうしている間にも日本国内から続々と他の人のアクセスがあるんですよ。
(自宅サーバーが落ちれば、当然アクセスできる人なんか全くいなくなるはず)
どういうことだ? と思って、旅行に出発する直前の自宅サーバーのIPアドレスを直接入力すると、見事につながりましたよ!
(ただし、blogで使っているcgiはIPアドレスでアクセスすると、設定してあるURLと違うのでログイン後のページに飛べず、結局更新はできなかった)
自宅サーバーはちゃんと動いているんです。
そうすると、DNSサーバーに反映されていない、ということが疑われますが、いくら固定IPでないといったって、高崎を出て上海へ着くまでの時間で反映されないということは考えにくいです。
ホテルが入っているプロバイダーが悪いのかもしれない、と、念のため、帰りの日に浦東国際空港の無線LANからもアクセスしてみましたが同様でした。(一番上の写真)
私が利用しているDDNSサービスの「no-ip」は中国のDNSサーバーに反映されないなどの仕様があるんだろうか? とgoogleで検索してみると、、、
検 索 結 果 が 表 示 さ れ ま せ ん ! ! !
ん? なんだ? googleが落ちた?? ……とはいっても、「よんなん総研」などの検索結果は出ます。
どうやら、「no-ip」とか「DDNS」とかのキーワードがあるとブロックされてしまうようです。
帰国して改めて調べてみたら、どうやら中国当局に都合の悪いwebサイトは「金盾」という検閲システムでアクセスを遮断しているらしいことが判明。(Wikipedia)
Wikipediaによると「no-ip」もアクセスが遮断されてしまうのだそうで、なるほど、IPを直打ちすればつながるけど、「sytes.net」(=no-ipが提供するアドレス)というキーワードがURLの中にあるとつながらなかったわけですね。
googleで半角英数字を検索すると、検索結果のURLに検索語がそのまま入るので、同様に表示されなかったのだと思います。
臨海亭東雲師匠のwebサイトもつながらなかったあたりから推測すると、
・自宅サーバーでよく使われる無料DDNSサービス
・容量の大きい無料スペース(XREAとか)
などは、動画など容量の大きいファイルがアップされやすく、個別のwebサイトの内容がどうのこうのではなく、中国当局は全部ひっくるめて接続できないようにしているのでしょう。
無料サービスなら、検閲に引っかかったと分かればアカウントを取り直すのも容易ですから、イタチゴッコにしたくなければ全部遮断してしまうのが有効なのも分かります。
……ということは、中国にお住まいの知人は、いままでも、これからも、私のブログを一切見られないわけですね。。。。。。
(有料サービスに乗り換える予定は今のところないので…)
もちろん、日本国内でも「フィルタリングサービス」というものが、私の勤務先の職場でも導入されていますし、家庭用にも提供されています。
ただ、会社が、業務中に社員が遊ばないように社内の業務用パソコンを設定したり、親が、まだ分別のつかない子供に“大人の世界”を見せないようにする、というレベルのことって、国家が全国民を対象にやるべきことなのか?? と思うんです。
とはいえ、中国国内の大半の人は、公安当局に規制されるようなサイトや、そうしたところで規制をかいくぐって中国の政治的な話題を発信する人たちは、日本国内でいうところの公安調査庁が調査対象にする暴力団や過激派などと同じようなもの程度にとらえているんじゃないでしょうか。たぶん。
国家体制の存続を脅かす存在を監視して場合によっては活動を規制したり、アブナイ存在であると国民へPRしたり情報提供(立場によっては“密告”)を呼びかける点は同じです。
(日本でも「過激派のアジト発見にご協力を…」みたいなポスターはいっぱいあります)
が、日本は(直接的には一応)暴力を監視しているのに対し、かの国はあからさまに情報を監視しているわけですね。
あぁ、日本に生まれてよかった、と心から思えたのって幼稚園以来だと思いますよ??
(小学校あたりで、日本人でごめんなさい式に教育されて以降、そう思ったことはなかった)
そういうわけで、旅行中の話は、これからさかのぼって更新していきます。。。
(滞在中に文章を書いてしまったものとこれから書くものがあるので、UPの順序も前後します)