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近所の内科に思うこと

 父いわく、内科の選び方は

> 1に近いこと
> 2に近いこと
> 3、4、がなくて
> 5に腕前

なんだそうで、9年前に風邪をこじらせたときは一番近いA内科へ行きました。(当時の記事

 A内科に2度行って出された薬を飲んで過ごしても一向に良くならず、3度目にかかろうとした日がA内科の休診日だったので実家住まいの頃世話になっていたX内科へ転じたところその場でY大学病院の耳鼻咽喉科を紹介されてしばらく通った経験をしました。
(当時はY大学病院の教授も含めて「熱が出ていないなら仕事は休まなくてよい」とのことで、あれはなかなかしんどかった……)

 そんなことがあって、妻が妊娠していた頃の風疹の抗体検査や、新型コロナウイルスワクチンの接種は我が家から2番目に近いB内科の世話になってきました。

 その2番目に近いB内科がおかしいな、と感じたのは2023年10月の新型コロナウイルスワクチン接種のとき。2023年秋接種開始の新型コロナウイルスワクチンはインフルエンザウイルスワクチンと同時接種して差し支えないワクチンとされていました。

 職場は千葉市にあり、さっさと両方打ってしまおうと思っていたのですが、船橋市の接種券では船橋市内でしか接種できないのだそうで、不便に思いつつ、インフルエンザの予防接種は仕事帰りに千葉駅のエキナカにあるクリニックで10/6(金)にさっさと打ちました。

 その翌週、10/11(水)に午前半休を取る用事があったのと、B内科は予約なしで新型コロナウイルスのワクチン接種をやっているというので、B内科を訪れました。そうしたら

「インフルエンザの予防接種を受けてから2週間以内の方はできません」

と受付で追い返されてしまったのです。なんですかその謎理論、謎ルール。

 船橋市のワクチン接種コールセンターへ電話すると「同時接種して差し支えないワクチンだが医師の判断による」とのことでしたが、B内科は予約なしで接種を受け付けているので行ったその場で医院独自の運用を初めて知ることになる、そうした独自運用があるなら市Webサイトの接種会場一覧に注記してほしいと要望しました。

DSC_7165.jpg 11/4(土)にようやく時間を作って接種に行き、ようやく通された待合室で目に入ったのが、写真のポスター。

 マイナンバーカードによる保険資格確認が始まったがトラブルばかりだから保険証を持参せよ、との内容です。

 えっ、なにその共産党の主張みたいなポスターは。
 とはいえ、ワクチン接種はつつがなく終了。


 時は経ち、久しぶりに長引く風邪をひきました。
 仕事や用件はこなしつつパブロンを飲んでなるべくおとなしく過ごして、症状はあまり悪化せず推移していたものの、8/3(土)の夜になって、だいぶひどくなってきました。

 8/4,5は妻の実家へ帰省する予定で8/5(月)は休暇を取ってありましたが、僕だけ帰省を取りやめて8/5(月)にB内科にかかりに行ったところ、風邪の症状がある患者は屋外で待たされていました。

 日陰ではありましたが、この酷暑日になろうかというときにこれはしんどい。

 フェイスシールドなんぞを装着した事務スタッフが診察券と保険証を受け取りにやってきましたが、マイナンバーカードしか持ち歩いていない旨を告げると、資格確認のためいったん院内へ入れてもらったものの、受付の機械を操作し終えると再び外へ追い出されます。

 で、先生が回ってきて並んでいる患者に勤め先や通勤手段を聞いて、有無を言わさず鼻に検査キットを突っ込んでまわります。通勤手段を聞いているのは、インフルエンザが発生しているエリアに行き来している人にはインフルエンザの検査もするからのようです。

 で、検査が陰性なら院内の待合室を案内され、検査が陽性だった人には処方箋を渡して帰しているようです。

 私も先生からこれまでの症状や通勤先などを問診されて鼻に検査キットを突っ込まれます。で、すぐに処方箋を渡されて会計することに。

ぼく「5日間出社してはいけないならそんなに高い薬でなくても家でおとなしく寝ています」
先生「いやあなた最初の症状が出てからしばらく経ってますし、後遺症もありますからここでウイルスを叩いておいた方がいいです」

 長引いてるのは確かですが、前の患者さんには後遺症の話しかしてませんでしたよね、先生。それにウイルスをやっつける薬なんてまだ存在しないはz……(←心の声)

 会計にまわってきた事務スタッフが「処方箋はC薬局にFAXしましたから帰りに寄ってください」と言います。

 はい? 私、かかりつけ薬局があるんですけど。

 ほかの薬局ですと在庫がなかったりして結局あちこち薬局をまわることにもなりますから、と、とりあえず薬局の案内と処方箋をもらって会計。

 この勢いだと処方箋さえ手渡してくれないんじゃないかと思いましたが、さすがにもらえました。

 処方箋をFAXしたところで持参しなければ用をなさないので放って帰宅して(15,000円を超える薬代をその場で払えるような手持ちの現金がなかったのもある)、かかりつけ薬局に電話をしたら在庫ありとのことなのでそちらへ出かけることにしていると電話が鳴り、

「B内科だが、C薬局からまだあなたが来ていないと連絡があった、どうして帰りに寄らなかったのか」

とまくし立てられます。手持ちの現金もなかったし「おくすり手帳」も家に置き忘れていたのでいったん帰りました、と返事をすると

「ならばいつ行くのか、薬局は準備して待っているのだ」

と、頼んでもいないのにB内科が勝手にC薬局へ処方箋をFAXしておきながら、僕がC薬局に迷惑をかけているような言い方です。

 それじゃぁほかの薬局へ行きますから、と告げて電話を切りました。

 院外処方の医院でこんなことして、厚生労働省の地方厚生局へタレ込んだら一発アウトじゃないですか。

 しかも処方箋を見ると、ウイルスの増殖を抑える新薬と頓服の痛み止めしか処方されていません。あの私、問診で「咳がひどくて眠れないことがある」ってお話ししましたよね? 咳止めは?

 かかりつけ薬局で薬を受け取ってさっそく初日の分を飲んでみましたが、やはり症状は変わらず。新薬はウイルスの増殖は抑えるものの症状を抑えるものではないようです。これはつらい。

 B内科の先生は、結局は検査結果だけを見て機械的に新薬と痛み止めを処方しているだけだったんじゃないのだろうか。


 C薬局はB内科の門前という位置ではないものの最寄りの薬局なので、B内科の患者が一定数やってくることでしょう。

 それに風邪の症状を訴える患者には有無を言わさず検査して、陽性なら新薬を機械的に処方するようなやり方をB内科がするのでは、C薬局は新薬をまとまった数で仕入れておかなくてはいけません。新薬は公定薬価も高いですが仕入れ値だって高いはずです。

 おまけにC薬局は個人店ではないものの、大手チェーン薬局のように仕入れ値交渉を製薬会社や卸と有利にできる規模とは考えにくいです。
(しかしあんなコンプライアンスのコの字もないマネの片棒を担いでおいて系列で300店舗以上の法人店とは思わなかった)

 鶏が先か卵が先かは分かりませんが、C薬局にも仕入れたからには売ってしまわないといけない事情が生じます。

 それでB内科はじゃんじゃん新薬の処方箋を書き、患者に無断でC薬局へFAXして患者を誘導するようなことをしているのだなぁ……と私は推察するわけです。


 そうすると、やっぱり私に新薬は必要だったのか? と疑念がわいてきます。C薬局の事情に巻き込まれただけなんじゃないのか? と思うわけです。


 じゃぁA内科だったらよかったのか、というと、A内科は院内処方なので、それはそれで薬の在庫と使用期限という大人の事情を抱えているような気はします。

 かかりつけ薬局がある駅前医療モールの内科か、もういっそ遠いけど、勤務先の社員向け病院へ行けばよかったのかな。
author by よんなん
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