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胃カメラ初体験

 勤務先では34歳を過ぎると3年に1回、定期健康診断の代わりに人間ドックを受けられます。

 3年に1回のあいだの2年間は、全額自費で受ける何分の1かの自己負担で受けることもできます。


 タダ(全額会社負担)で受けられるやつでいいや、と、3年に1回の人間ドックを、しかもオプション検査なしで年度末35歳のときと同38歳のときに受けたのですが、知人の医師から

・その自己負担額で受けられるなら毎年受けたほうがいい
・バリウム検査なんか意味ないから、オプション料金払ってでも内視鏡飲んどけ
 (どうやらそういう考え方もあるようです)

とアドバイスを受け、申し込んでおきました。


 勤務先の健康保険組合が提携する病院リストの中から、東京近郊では数少ない胃内視鏡オプションが無料の病院を探して、茂原駅前の病院へ行くことに。(茂原まで行く電車賃<他院の内視鏡料金、だった)

 朝8時に病院に着くのに朝6時半の電車に乗らなければいけませんが、幸か不幸か、毎朝6時半の電車に乗って片道2時間通勤をしているので、その時間に起きるのはどうということありません。(泣)


 身長体重測定や眼底検査やエコー検査やらあれこれこなして、胃カメラの順番が回ってきます。

 胃カメラ室へ案内してくれた事務職員さんや、控室に入って引き継がれた看護師さんからは、この歳(満38歳……年度末39歳)で胃カメラが初めてということに軽く驚かれます。

 胃カメラの追加料金がない病院なのでそりゃ選ぶ人も多いだろうと思いますが、この病院も来年から胃カメラのオプション料金を取るそうで残念です。


 看護師さんからは、4つのコツを教わりました。

1.唾は飲まない。垂れ流していい。
2.目を閉じると恐怖感があるので、目は開けて遠くのほうをぼんやり見る。
3.力を抜く……難しいかもしれないが、力は自分で抜くしかない。
4.楽しいことを考える。

3・4に至ってはおまじないの域のような気もしますが、1と2は自分でどうにかできることです。


 いよいよ胃カメラ室に入って、検査台に座らされて先生が口の奥に麻酔を霧吹きします。……ほどなくして喉の感覚がほぼなくなり、なるほどこれで唾を飲み込むと正しく飲み込めず気管に入ってむせてしまうこと確実です。

 横向きに寝ころばされて先生が手に持った胃カメラは思ったほど太くなく、飲んでくださーいと言われはしたものの喉の感覚がないので、あまり自分で飲み込んだつもりもないまま入っていきました。


 背後では看護師さんが背中をさすり続けてくれ、アドバイスのお言葉に甘えてよだれはひたすら口の外へ垂れ流します。

 バリウム検査では発泡薬(?)を飲んで胃を膨らませますが、胃カメラは先端から空気も出るのかどうか、空腹で病院へ来たはずなのにときどきお腹がいっぱいになる感覚になり、どうにも不思議な気分です。


 さしたるトラブルもなく最後は胃カメラをズルズル引き抜かれて終わり、先生がすぐに写真を何枚か見せて何の悪いところもないと説明してくれました。

 看護師さんからは「上手でしたよ」と言われましたが、アドバイスのおかげです。


 これまで「涙を流しながらオエオエする」と聞いていた胃カメラですが、よだれはダラダラ流したものの別にオエオエ吐き出していたわけではなかったです。

 世間にはよだれをだらしなく垂れ流すことじたい耐えられないプライドをお持ちの方が飲み込もうとしてむせてしまうのかもしれませんが、そのあたりは、恥をかくのは全然苦にならない恥も外聞もない人の大勝利、といったところでしょうか。(ぇ
author by よんなん
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