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オリジナルには忠実に


 都市対抗野球が開幕し、初日のきょう、休暇を取得して応援に行きました。

 第1試合はJR東日本×NOMOベースボールクラブ。

 JR東日本はよく応援に行くのですけれども、ここの応援団は全員社員。
 観客動員数も毎度すごいもので、応援団はコンクールで何回も受賞しています。

 ところが、少々いただけないのは応援曲。

 「コンバットマーチ」(早稲田)や「ダッシュケイオウ」(慶應)「狙い撃ち」(明治)「アトム」(立教・東大)といった、六大学野球が発祥の応援曲を多用しているのですが、掛け声が圧倒的に少ないので、オリジナルを知っている身には、物足りないのです。。

 ときおり選手名を声に出す部分などあるにはあるのですが、オリジナルと比べて非常に少なく、ただ黙ってうちわを叩くだけというのは、どうしても、神宮さながらに大声で盛り上がりたい気持ちを押さえながらのムズムズが募ります。

 極めつけは、早稲田の「F1」というファンファーレのあとに「ダッシュケイオウ」が続くこと。こればっかりは、初めて応援した時は憤慨しました。

 対するNOMOベースボールクラブは、六大学の応援団から助っ人を呼んでの即席応援団。
 神宮での応援そのままと言うわけではないものの、各校の応援曲を使うときは、さすがにオリジナルそのままです。

 5回表の攻撃の時に3塁側へまわってみると、いつも神宮で顔を合わせる方に声をかけられ、この回だけ「♪やっぱりNOMO(明治)がNo.1!」などと応援してしまいました。


 第1試合は6-1でJR東日本の勝利に終わり、第2試合も少し見ていくことにします。

 第2試合は王子製紙×日立製作所。
 日立製作所は、応援グッズにうちわのほかポンチョまで配っており、3塁側はポンチョを着た人で外野どころか2階席までオレンジ色一色です。

 JRみたいに創立20年足らずの新興企業とは気合の入れようが違う気がします。
 「勝つぞコール」は見ているだけで圧倒されます。
(←応援団長の「勝つぞ、勝つぞ、勝つぞォ」のシュプレヒコールに続いて、応援席全体で「勝つぞ、勝つぞ、勝つぞォ」と、気勢をあげるのです)


 日立側の社歌斉唱など見ていると、リーダーの登場の仕方や腕の振り方などがJR東日本に似ており、JR東日本は日立を参考に応援団を作ったのかなという気がしてきます。(分かりませんが)

 さて、日立の攻撃で始まった試合の応援曲はいきなり「ダッシュケイオウ」。

 しかし、こちらは「♪春日井倒せ 春日井倒せ 春日井倒せ (ゴーゴー) かっとばすぞ オー かっとばすぞ オー 勝つぞ勝つぞ日立」(←王子製紙は春日井市代表)と、オリジナルにほぼ忠実。

 JR東日本は選手名を1回コールするだけです。。。

 そのあと、ジッタリンジンの「夏祭り」(やはりJR東日本もときおりこの曲を使います)や、「ルパン三世のテーマ」と続き、リーダーテクも日立オリジナルのものになりますが、ビシッと決まっていてついこちらも気持ちが湧きあがってくる気がします。

 なにせ、やっぱり「○○倒せ」というコールがあると違うものです。


 一方、王子製紙も、ウラの攻撃の応援曲は「ダッシュケイオウ」から。

 こちらはJR東日本同様「○○倒せ」というコールはないものの

「♪ホームラン打てよ ホームラン打てよ ホームラン打てよ かっとばすぞ オー かっとばすぞ オー 勝つぞ勝つぞ 王子」

と、慶応義塾が高校野球(=「倒せ」コールがNG)で使う掛け声そのままです。

 客席に散っているチアリーダーもうちわを左右に上下に振って観客を促しており、同じようにやる観客は少ないものの、この仕草は慶應のオリジナルと同じです。


 せめて、出どころがハッキリしている応援曲を使うなら、できるだけオリジナルに沿ってほしいなぁ、と私は思うのでした。

……あのJR東日本版「コンバットマーチ」のリーダーテクは、早大出身者にとっては大ショックですよ。。。
author by よんなん
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