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三次→広島→大阪

DSC00696.jpg 芸備線の三次からは本数も増えて広島に17:28着です。……今回の旅行で唯一のキハ47でした。キハ40系統は本当に数が減ったなと思います。

 さて、本当は広島17:23発の上り快速電車に乗れれば行程にゆとりを持たせられたのですが、芸備線の東城〜備後落合が1日3本しかないので、この区間に合わせて行程を組まざるを得ず、広島から乗り継ぐ電車は1本後の17:52発です。

 大阪駅23:50発の夜行バスに乗るのに、広島17:23発に乗れば大阪に22:58に着けて1時間弱の余裕があるのですが、17:52の電車から乗り継いでいくと大阪着23:38で12分しかありません。

 夜行バスは西日本ジェイアールバスの「青春中央エコドリーム24号」で、おなじJRグループとはいえ、連絡運輸をしていない(=乗り継ぎは自己責任)ところで12分乗り継ぎでは、電車が少しでも遅れれば置いていかれることになります。

 芸備線が着く5分前に出てしまう快速電車……この5分、、、5分が憎い!! とはいえ、電車が定時で走りさえすれば大阪駅での12分乗り継ぎは余裕です。

 鉄道の定時性をそこまであてにしてはいけないのは分かっているものの、、ここで芸備線に乗るのをあきらめる、備後落合へ行くのをあきらめる、という選択肢は、ありませんでした。


DSC00706.jpg 糸崎で乗り継いだ普通列車は115系の6両編成。3両編成が2つつながっています。

 JR西日本は2011年5月1日から先頭車どうしの連結部でも前部標識灯を点灯させています。……中間車ならこの部分に転落防止幌があるのですが、2010年12月にこの部分から転落した乗客の死亡事故を受けての措置とのこと。

 すれ違う下り電車でも、中間部が光っているのは結構目立ちます。

 岡山駅で見た限りでは山陽本線の列車だけでしたが、「鉄道ジャーナル」2011年7月号によればJR西日本管内全域が対象で、キハ120とキハ40系のみが電気回路の都合で例外とか。

DSC00707.jpg ……誌面では触れられていないものの、どうやらJR四国へ直通する瀬戸大橋線「マリンライナー」も例外のようです。

 ここで「前部標識」が列車中間で光っているのはいかがなものか……という杓子定規なツッコミは野暮というものでしょう。

#鉄道のヘッドライトは列車の先頭であることを示す「標識」で、国土交通省令で定められた「鉄道信号」の一つ。

 さて、岡山・瀬戸、と電車を乗り継ぎ、あとは姫路で新快速電車に乗り継ぐだけです。

 ところが瀬戸から乗った姫路ゆき電車でウトウトしていたら、姫路到着前の車内アナウンスで

「この電車は途中、前を走る電車が遅れたため、姫路駅に4分遅れで到着します。なお、新快速電車には『フセツ』となります」

フセツ……「不接続」ですとっ!? 大阪駅で乗り継ぎ時間が12分しかないのに、1本後の電車では当然間に合わないではないか!

 遅れ始めた段階で新快速への乗り継ぎ客がいることを車掌さんに申告していれば無線で連絡してくれたはずで、居眠りをしていた自分が情けない!


 ……と絶望した思いで電車が姫路駅ホームに入ると、向かい側に新快速電車がまだ停まっているじゃないですか! これは勝つる!!

 姫路ゆきの車掌と車掌見習が「フセツ」(=不接続)とアナウンスしたということは、おそらく、姫路駅の判断で発車を待たせたに違いないです。(推測)


 姫路駅を3分遅れで新快速電車が発車します。……いやはやどうにかこのまま順調に走ってくれれば間に合いそうだ、と思ったら、車内アナウンスが

「本日は16時ごろ発生した甲子園口駅での人身事故の影響により……」

ぐはぁぁ……発生から6時間以上経っているとはいえ大丈夫か、、、と思っていたところへ車掌さんが車内巡回に来たので聞いてみると、ほぼ正常に戻っているが、先行する普通電車が遅れていて西明石駅場面で8分遅れの見込みとの返事。

 12分しか乗り継ぎ時間がないところへ8分遅れ!

 逆に言えば、どうせ増延が見込まれるから姫路駅は新快速電車の発車を3分待たせたのですね。確かに頭を押さえられているかのように電車のスピードが出ません。


 実はかくかくしかじか……と恐る恐る事情を説明すると、車掌さんは「どちらから来られましたか」と聞かれ「広島から…」と返事をすると「もう少し早く来ていただきたかったです……」と困った顔をしつつ「とりあえず、当たってみます。お客さまのほうでもバス会社に連絡してみてください」と連絡を引き受けてくださいました。

 広島じゃなくて、備後落合からと言っておけばよかったかな……。

 時刻表記載の西日本ジェイアールバスの電話番号も、ジェイアールバス関東の電話番号も、22時を過ぎて(電車内ではあるもののこっそり)電話をかけてもこれは予約受付の番号で、「営業時間内におかけ直しください」のテープが流れるだけです。orz

 もう一度車掌さんが来られ、ひとまず指令→大阪駅→JRバスのルートで連絡を依頼したけど、返事はまだない旨を知らせてくれました。

 ジェイアールバスの連絡先は、車掌さんがお持ちの小型時刻表記載も同じ電話番号でしたから、もう打つ手はありません。

 JR神戸線で人身事故があったとなれば指令室はてんやわんやでしょうし、大阪駅も列車遅れの対応で忙しいに違いないです。


 大阪まであと2駅、という芦屋を出て今度はこちらから車掌さんのところへ足を運び、その後どうか聞いてみたものの、まだ返事は来ない由。

 電車は、西明石を出たときのまま8分遅れで走っており、あとは大阪駅で走るだけです。車掌さんも「(バスの)のりばは(電車の進行方向に対して)左側ですから」とアドバイスしてくれました。

 大阪駅に着いてドアが開いたのは、23時45分55秒。乗っていた4号車が中央口へ降りる階段の目の前、ということも幸いして、一目散に走ってみれば、23:50発「青春中央エコドリーム24号」は改札中でした。間に合った!

 列の後ろに並び、何事もなかったかのように運転係の方に乗車票を出して改札を済ませ、荷物を預けてバスに乗り込むと、続々と走ってくる人がいます。

 同じような境遇の人がいたようです。


 さて、無事に乗れたはよいものの、バスがなかなか発車しません。

 そのうちバスの外で西日本ジェイアールバスのスタッフの人たちが

「新快速のお客さんまだかいなー」
「46分ごろ着くって言うから、5分なら待つ、それ以上は知らん、って言ってあるんやけどな」

としゃべっているのが耳に入りました。

 連 絡 が 届 い て い た の か !


 一旦座った席を立って、外にいたスタッフの方に、すみませんそれ私です、ありがとうございました、と申告すると、おおそうでしたかよかったよかった、と相成ってバスは発車です。

 いやはや……今回はどうにか間に合いましたけど、次回こういうことをやるときは「置いていかれたらどうする」ということも考えておかなきゃ、、、、じゃなくて、ちゃんと余裕を持った行程にするのが先ですよ。>自分
author by よんなん
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