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工務店へ差し入れする派の憂鬱

 昨今、大工さんや植木職人さんなどにお茶などを出さない施主も多いようですが、個人的には、ちょこっとした差し入れで気分を悪くする人はいないだろう、という考えで、「差し入れする」派です。

#もっとも、お茶が出なかったからといって仕事のできばえが悪くなる業者は失格ですが

 お茶でも持って現場へ顔を出し、休憩がてら職人さんとコミュニケーションを取れば、お互いの信頼も深まろうというものです。


 去年のリフォームは、月〜金は自分が仕事をしながらの工事で、唯一顔を出せた土曜日には飲み物を買って現場へ足を運びました。

 住み始める前のリフォーム工事で、現場が広く、昼食や3時の休憩は新しく床下地を敷いたばかりで広々としたLDKでとっていたので、自分も弁当を買ってそこに混ざってコミュニケーションをとったものです。


 で、今回の工事にあたっても、麦茶をたくさん煮出して冷蔵庫に冷やしておき、職人さんは何人来るだろうかとコップも数を買い揃えて、氷も冷凍庫にどっさり作りました。

 ……が、現場が北側洋室しかなく、LDK・和室には自分が住みながらの工事なので、実際に工事が始まってみると現場は資材と機材で足の踏み場もありません。

 お昼も、3時の休憩も、職人さん2人は外へ行ってしまいます。食後の休みも含めて外で済ませるようで、12時に出て行くと、13時きっかりに戻ってきて作業再開です。


 リクリート系の「ホームプロ」というサイトを通じて依頼したので、食事や休憩時のお茶出しなどで施主の手間を煩わせない“いまどきの工務店”なのかもしれません。


 それならせめて、冷たいペットボトルでも置いておいて、適当なときに飲んでくださいね〜、とやりたいものの、この時期に冷たいペットボトルなど置いておけば、あっという間に水滴で周囲が汚れてしまいます。

 飲み物を置けそうな場所も、塗装前の木の窓枠とか、積んであるベニヤや断熱材など、濡れては困るに違いない場所しかないんですよ。

 なにより、できれば冷たいものを飲んでもらいたいのに、室内に出しておいたらあっという間にぬるくなってしまいます。


 かといって、冷たいのが冷蔵庫に用意してありますから言ってくださいね〜、では、「飲み物ください」と施主に言う、という時点でハードルになってしまいます。


 付け加えて、去年のリフォーム(6月)はわりと過ごしやすい時期だった一方、今回は熱中症の心配があります。

 職人さんたちは作業中にちっとも水分を取らないので、そこへただのお茶を出しては却って脱水を招いてしまい、この季節にそれをやっては非常に危険です。

#麦茶を作ったのは、食事などで何か塩気のあるものといっしょに飲む前提

 最適なのはスポーツドリンクですが、砂糖の入った飲み物を好まない人もいます。


 ……と、まぁ、これといった妙案も思いつかず、特に飲み物をお出しできずに日にちだけが過ぎていたところ、きょう、職人さんがポカリスエットを持ってきてたんです。

 それをふとツイートしちゃったら(←それがいけなかったのかもしれない)、「ついっぷる」の「@返信」欄(TLではない)に高校の同級生からこんなメッセージが。

暑い中来ている工務店の方に差し入れとかしないんか? RT @yon_nan: 引きこもり部屋の室温はすでに31℃に達している……金曜まで飲み物を持って来ていなかった職人さんも、さすがに今日はスポーツドリンクを持って来ている。

 「暑い中来ている」工務店の方に「差し入れとかしないんか?」 って、まるで自分が職人さんの労苦なんかまったく気遣わない人間であるかのような言われようで、まったくもって心外だ!

 そりゃ、暑い中汗して自分の家を改修してくれてる職人さんに、差し入れくらいしたいよ!

 しかし、実際問題として、事前打ち合わせの際に「工務店の皆さんに」と菓子折りをお渡ししたのと、あとは現場に扇風機を置いただけで、それ以外に何も差し入れできてないのですから、「できない理由」は所詮言い訳であります。


 そうか、、自分は気配りが足らない人間なんだ、、、確かに会社でも散々騒ぎを起こしてきたし、社会に復帰してもいずれまた逆戻りだ、、、他人を傷つけるばっかりで社会人失格だ、、、と昨晩はちっともよく眠れませんでした。
(眠れたけど疲れが取れた感じがしなかった)


IMGP3553.jpg 相手を思いやる気持ちが足りないから「できない」のだ、ともう一度よく考えて、きょうから写真のようにして飲み物をお出しすることにしました。
(100円ショップの保冷バッグに、お茶・アクエリアス・缶コーヒー・栄養ドリンク・塩飴・保冷材)

 ほら、やっぱり「できる」ことを「やらない」でいただけじゃないか。


 ……とはいえ、そんな返信一つ目に入っただけで大きく反応してしまうようでは、「いまの高橋さんはそういうメディアに触れてよい段階ではありません」となってしまいそうなので、そもそも視界に入らないようにtwitterの機能を一つ覚えました。

 耳の痛いことから目をそらすのか、30を過ぎてそういうことをわざわざ忠告してくれる人は貴重だぞ、という気もしなくはありませんが、やはり、いまはそういうことを正常に処理できる段階ではないのです。
author by よんなん
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