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○○○の王国で結婚式

IMGP7575.jpg 従姉の結婚式で甲府へ来ました。

 従姉は三姉妹なんですが、叔母を含めて4人がいわゆる「聖書の研究」とやらにどっぷり浸かっていまして、結婚式場もその施設でした。。。
(新郎もその筋の方)


 招待状をもらって、会場名が「○○○の証人 王国会館」とあるのを見て、創価学会の「平和会館」とか、幸福の科学の「精舎」のような立派なみてくれの施設かと思っていたら、その辺の歯科医院のような建物で少々拍子抜けです。
(駐車場が信者の皆さんのクルマでいっぱいで、写真では建物がほとんど写ってませんが)

 ……案外、お金ないんですかね?


 それはそうと、世間一般ではあちらが少数派で、半ばカルト視されている存在ですが、こういうところへ足を運んでしまうと我々が逆に少数派です。

 出席者は、何かがあれば結婚式だろうが何だろうが関係なく集まってそうな、近隣の信者と思しき人たちが大半で、学校の制服を着た中学生か高校生のような子もちらほらと見受けられます。

 ……うわー、『NHKにようこそ』の“岬ちゃん”のリアル版だ、と、くだらないことを考えつつ、こんな中に放り込まれてしまって自分は元の世界へ帰れるんだろうか? と不安にはなりましたが、式が始まって、司会の方が新郎新婦を「○○兄弟、○○姉妹」と紹介する辺りで

「ご親族の皆様には耳慣れない部分もあるかもしれませんが、どうかご理解をいただければと思います」 (あちらでは、敬称が「兄弟」「姉妹」らしい)

と言うなど、一応、信者でない人が紛れ込んでいることには配慮している様子でした。

#小学生の頃、学校の「七夕集会」や「クリスマス集会」すら欠席する同級生がいるなど、あちらの筋の方は他宗教を一切認めないイメージでしたが。


 年配の方が、「新世界訳聖書」(あちらの方が独自に あちらの教義に合わせて 訳した聖書)をもとに結婚について解説する場面では、みんな使い込んだ「新世界訳聖書」を持っているのに驚きです。

 ……学生の英和辞典だってあそこまでぼろぼろになってませんよ!


 新婦友人と新郎友人がお祝いを述べる場面では、一緒に食事に行ったね、とか、音楽バンドではこんなことをやったよね、とか、まぁ普通に友人としてのあいさつが述べられる中で時折、宗教活動の思い出も語られるあたり、あーあーあー、と次第におなかがいっぱいになってきました。。。


 従姉は横浜出身なのに、いつの間に山梨へ…と思っていたら、あちらの都合で移ってきた様子が、「新婦友人」の話の中でなんとなく分かりました。。。


 あちらの賛美歌のような歌を歌う場面では、司会の方が「親族の皆様も、ご協力いただける方はご起立ください」と言うので一応立って聞いてましたが、新郎側の親族には座ったままの人もいましたね。
(新郎の両親は昔からの筋金入りでも、親戚一同がその筋の人でもないらしい)


 終了後の新郎新婦+親族の写真撮影では、3種類撮影しまして、

1.普通に真顔で
2.笑顔で
3.両手でハートマークを作る

と、「3」なんかも、その辺の一般の結婚式でもやりそうなポーズだと思って我々は周囲に合わせてやってましたが、新郎側の人にはかたくなにやらない人もいらっしゃいました。

 心情は分かりますが、あんまり頑なになっていると「我々の教義を理解しない人は、結婚式のようなお祝いの場でも笑うことすらできない」と逆に悪い宣伝材料として(信者の子などに対して)使われてしまうような気がします。


 それはそうと司会やカメラマンは、どうやらあちらの“お友達”がボランティアのように手伝っているようで、創価学会の葬式が「友人葬」であまりお金がかからないらしいのとおそらく同じなんでしょうね。


IMGP7590.jpg 披露宴…というか「食事会」はどこへ連れて行かれるのか……と思っていましたが、こちらは山梨市のフルーツパークにある富士屋ホテルでちょっと安心しました。。。

 ハートの形になっているローストビーフがおいしかったのと、、、富士屋ホテルのウエイトレスさんの制服が昔の列車食堂の制服みたいでかわいかった!! (こら)

 関係ないですけど、同じ国際興業グループで、国際興業バスの運転手さんと、富士屋ホテルの従業員とで、どうしてこうもレベルが違いますかね。。。
(180度違う社風を同じグループ内で維持できるのが謎)


 さて、乾杯がないので勝手に始めていい、など、世間とは若干違う部分があるので、新婦側親族で「非信者」が集まった我々のテーブルでは、やはり話題はその方面の話です。

 とは言っても、現役バリバリの方がすぐそばのテーブルにいるわけで、露骨にしゃべってると聞こえちゃうしなぁ、、、と思っていると、伯母一同が口々に

「エ○バは……」
「○ホバが……」
「エホ○って……」

と、(普段の私のように)口走るもんで、あー、このタカハシ一族にまさしくタカハシヒデノブありだなぁ、、、と思いましたよ。orz


 宴も終盤に差し掛かって、ホテルの人が各テーブルにマイクをまわし始めます。

 まさか、やはり一般社会へ戻ればあちらが異端なのであって、今日の流れを手放しで褒めるあいさつなんかした日には、(非信者の)親戚一同を心配させてしまいそうです。

 ……とはいえ、曲がりなりにも結婚式の披露宴ですから、あからさまにあちらの気分を損ねるような話もできません。。


 やはり何人かの人は「聖書とやらはさっぱり分からないけど云々」と率直な挨拶をしていて、んー、どういう言葉を選んだものかと困ってしまいます。

 ……なにしろ当該の家では、三姉妹と叔母以外で唯一、叔父だけが一般人なのに、叔父はずっと大人の対応をしているわけです。
(当然、三人の娘までがあちらの道へ行くと言い出したときは色々あったらしい)

 ああいうことを一番言いたいのは叔父自身に違いなく、頼まれてもいないのに周囲が言いたいこと言っちゃまずいよ、と思いつつ、じゃぁどうしゃべればいいのか、と考えるとやはり困っちゃいますってば。


 となり! となり! 向こうへ持っていって! という私の願いとは裏腹にホテルの人にマイクを渡されてしまい、ウソはついてない、程度に結婚式をほめてお祝いの言葉を述べたら、あとで(非信者の)親戚中から「営業向きだ!」「勤め先で技術部門だなんてもったいない!」などと言われました。。。

 一応、ほめられたんだと思うことにします。。。
author by よんなん
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