ゆとり教育の「成果」
2010.11.05 Friday | よんなん的戯言
先月、毎日ヒマなので、学生時代にボランティアスタッフをしていたいちかわエフエムで、「中学生人権作文コンテスト」の市川協議会入賞作品の朗読収録をお手伝いしました。
「市川人権擁護委員協議会」での入賞作品ですけど、法務省市川法務支局の管轄区域が対象なので、市川市内だけではなく浦安市・鎌ヶ谷市からも先生といっしょに入賞者が来てました。
余談ですけど、偶然かもしれないとはいえ先生全員若いです! たぶん、全員自分より歳下なんじゃなかろうか……確かに、こんな先生を「モンスターペアレント」がいじめたらひとたまりもなさそうです。
(教師という職業は毎日子供に触れるのが仕事なので老けにくい=若く見えるそうですが)
私の役割は、放送局側スタッフとしてマイクの調整+ミキサー等の操作などで、入賞者がマイクの前で自らの作品を朗読します。(基本的にスタジオ内で1対1)
一連のお手伝いを通して感じたのは、「いまどきの若者(中学生)すげえ! しかも入賞者全員女子生徒!」ということです。
私事ですが、自分は浦安市青少年海外派遣生のOBでもありまして、毎年4月頃の報告会に毎回呼ばれて都合のつく限り顔を出していますが、やはり同じ印象を持ちました。
彼女らはいわゆる「ゆとり教育世代」です。
それでいて、こんなにハイレベルな作文が書けて、しかも朗読まできちんとできるなんて。(こちらが心配していたような棒読みになってない)
私が(放送局の業務とは関係なく)勝手に、朗読を聞かせていただいた後にいくつか感想を述べたり質問をしたりしたのですが、ある生徒さんが「障害者が暮らしやすい社会」について書いていたので
「『ユニバーサルデザイン』という言葉は知ってますか?」
と「全国の女子中学生のみなしゃ〜ん」(byボヤッキー)の一人だとタカをくくって聞いたら、知ってるって言うんですよ! 自分なんか、大学1年ではじめて聞いた言葉ですよ!?
まさに、寺脇研氏の「教育課程ではまず『落ちこぼれをなくす』ことを徹底し、そこから先は『個性を伸ばす』」という考え方がドストライクで決まっている一例じゃないですか!
「円周率=およそ3」は全員に徹底させるけど、先へ進んで「π=3.141592…」と「学習してはいけない」とは誰も言ってないのです。
台形の面積だって、台形の公式なんか知らなくても補助線を一本引けば三角形の公式で求められるんですから、「台形の面積=(上底+下底)×高さ÷2」は「全員が知らなくては日本の今後が危うい」ような内容ではありません。
もちろん、数学が好きだったり中学受験を目指す子は、台形どころか扇形の面積(=弧の長さ×半径÷2)でも何でも好きにやればよい話ですし、それよりスポーツに打ち込みたい子は
「カッコジョーテータスカテーカッコトジカケルタカサワルニ」
なんて呪文を覚えるヒマがあったら野球の素振りでも何でもやればよいのです。
「ゆとり教育=バカ量産教育」だと思い込んでいる(に違いない)世間の大半に、こういう子は従来の教育課程では育たないと言いたいですね。
まぁ、浦安市青少年海外派遣生もそうですけど、私は「ゆとり教育」が生んだ良い側面しか見ていないのも事実で、対照的な結果を生んでいるケースにも一度触れておく必要はあるだろうなぁと思います。
まさしく、自分は自分で1992年からの学習指導要領(高校は1994年から施行)の「1年生」に当たり、「微分方程式が解けない工学修士」(←ダメ人間)だけどな!!
そして、私が担当した日は、入賞者が全員女子生徒! いちかわエフエムの社員の方に聞いてもやはり入賞者は女子生徒ばっかりだそうです。
浦安市青少年海外派遣生もいまや大半が女子生徒で、報告会を傍聴していても派遣団をグイグイ引っ張っているのは女子生徒です。
……派遣団で圧倒的少数の男子生徒はおとなしいのばっかりですが、保健体育で習う通り、この時期の成長は女の子の方が早いので、中高生相手に同一の選考基準で篩いにかけると男子生徒が落ちるのは当然の帰結です。
さて、収録が終わって、人権擁護委員の先生から記念品でいただいたのが、「メモ用紙(表紙が押し花入り)」と「ステンシル軍手」と「人KENまもる君・人KENあゆみちゃんエコバッグ」。
……メモ帳は授産施設、軍手は県立特別支援学校の製品、、、というか、「作品」。
相変わらず「障害者福祉はお金儲けをしてはいけない」の考え方から脱却できてないなぁと思います。
空気を読まずにズバリ言えば、「こんな製品」誰が買うんですか。そして、障害者に経済的に自立できる賃金を満足に支払えるんですか。
以前、障害者福祉にも携わっている方と「スワンベーカリー」を話題にしたら、「あの会社はクロネコからの天下り受け皿」だって悪いイメージが先行しているようなんです。
あの〜、クロネコの創業者が考えたビジネスですよ? 経営面の舵取り役がクロネコから送り込まれて、何の悪いことがあるんですかね??
「市川人権擁護委員協議会」での入賞作品ですけど、法務省市川法務支局の管轄区域が対象なので、市川市内だけではなく浦安市・鎌ヶ谷市からも先生といっしょに入賞者が来てました。
余談ですけど、偶然かもしれないとはいえ先生全員若いです! たぶん、全員自分より歳下なんじゃなかろうか……確かに、こんな先生を「モンスターペアレント」がいじめたらひとたまりもなさそうです。
(教師という職業は毎日子供に触れるのが仕事なので老けにくい=若く見えるそうですが)
私の役割は、放送局側スタッフとしてマイクの調整+ミキサー等の操作などで、入賞者がマイクの前で自らの作品を朗読します。(基本的にスタジオ内で1対1)
一連のお手伝いを通して感じたのは、「いまどきの若者(中学生)すげえ! しかも入賞者全員女子生徒!」ということです。
私事ですが、自分は浦安市青少年海外派遣生のOBでもありまして、毎年4月頃の報告会に毎回呼ばれて都合のつく限り顔を出していますが、やはり同じ印象を持ちました。
彼女らはいわゆる「ゆとり教育世代」です。
それでいて、こんなにハイレベルな作文が書けて、しかも朗読まできちんとできるなんて。(こちらが心配していたような棒読みになってない)
私が(放送局の業務とは関係なく)勝手に、朗読を聞かせていただいた後にいくつか感想を述べたり質問をしたりしたのですが、ある生徒さんが「障害者が暮らしやすい社会」について書いていたので
「『ユニバーサルデザイン』という言葉は知ってますか?」
と「全国の女子中学生のみなしゃ〜ん」(byボヤッキー)の一人だとタカをくくって聞いたら、知ってるって言うんですよ! 自分なんか、大学1年ではじめて聞いた言葉ですよ!?
まさに、寺脇研氏の「教育課程ではまず『落ちこぼれをなくす』ことを徹底し、そこから先は『個性を伸ばす』」という考え方がドストライクで決まっている一例じゃないですか!
「円周率=およそ3」は全員に徹底させるけど、先へ進んで「π=3.141592…」と「学習してはいけない」とは誰も言ってないのです。
台形の面積だって、台形の公式なんか知らなくても補助線を一本引けば三角形の公式で求められるんですから、「台形の面積=(上底+下底)×高さ÷2」は「全員が知らなくては日本の今後が危うい」ような内容ではありません。
もちろん、数学が好きだったり中学受験を目指す子は、台形どころか扇形の面積(=弧の長さ×半径÷2)でも何でも好きにやればよい話ですし、それよりスポーツに打ち込みたい子は
「カッコジョーテータスカテーカッコトジカケルタカサワルニ」
なんて呪文を覚えるヒマがあったら野球の素振りでも何でもやればよいのです。
「ゆとり教育=バカ量産教育」だと思い込んでいる(に違いない)世間の大半に、こういう子は従来の教育課程では育たないと言いたいですね。
まぁ、浦安市青少年海外派遣生もそうですけど、私は「ゆとり教育」が生んだ良い側面しか見ていないのも事実で、対照的な結果を生んでいるケースにも一度触れておく必要はあるだろうなぁと思います。
まさしく、自分は自分で1992年からの学習指導要領(高校は1994年から施行)の「1年生」に当たり、「微分方程式が解けない工学修士」(←ダメ人間)だけどな!!
そして、私が担当した日は、入賞者が全員女子生徒! いちかわエフエムの社員の方に聞いてもやはり入賞者は女子生徒ばっかりだそうです。
浦安市青少年海外派遣生もいまや大半が女子生徒で、報告会を傍聴していても派遣団をグイグイ引っ張っているのは女子生徒です。
……派遣団で圧倒的少数の男子生徒はおとなしいのばっかりですが、保健体育で習う通り、この時期の成長は女の子の方が早いので、中高生相手に同一の選考基準で篩いにかけると男子生徒が落ちるのは当然の帰結です。
さて、収録が終わって、人権擁護委員の先生から記念品でいただいたのが、「メモ用紙(表紙が押し花入り)」と「ステンシル軍手」と「人KENまもる君・人KENあゆみちゃんエコバッグ」。
……メモ帳は授産施設、軍手は県立特別支援学校の製品、、、というか、「作品」。
相変わらず「障害者福祉はお金儲けをしてはいけない」の考え方から脱却できてないなぁと思います。
空気を読まずにズバリ言えば、「こんな製品」誰が買うんですか。そして、障害者に経済的に自立できる賃金を満足に支払えるんですか。
以前、障害者福祉にも携わっている方と「スワンベーカリー」を話題にしたら、「あの会社はクロネコからの天下り受け皿」だって悪いイメージが先行しているようなんです。
あの〜、クロネコの創業者が考えたビジネスですよ? 経営面の舵取り役がクロネコから送り込まれて、何の悪いことがあるんですかね??