くだらない都市伝説との攻防
2010.11.01 Monday | よんなん的日常
「家を買うと転勤」
勤務先には、こんな「都市伝説」があります。
実際、入社の際に東京の本社で採用活動の事務局をやっていた方からの年賀状に「念願のマイホームを手に入れました」と茅ヶ崎の住所が書いてあったと思ったら、夏には高崎へ転勤になったから驚きです!
まぁ、茅ヶ崎〜高崎なら新幹線通勤でマイホームから通えるだけマシですけどね。
…遠隔地へ異動してしまい、住宅ローンを支払いつつ、いつ戻るかも分からないので貸すに貸せず空き家のまま放置している先輩もいます。(勤務先では、異動の通知は「早くて」10日前……こんな状況下で店子さんを入れている場合ではない)
さて、私の場合、昨年11月に現職場へ異動、そして今年4月に購入、という、まず当分の間は転勤が考えられないベストタイミングで新居を買ったつもりだったんです。
が、現在こんな状況で、おそらくは復職後しばらくのリハビリ的期間が過ぎたら再度異動になるでしょう。(推測)
で、なんでこんな「都市伝説」が、まことしやかに噂されるのか。
(おまけに実際に異動している例が自分が知っているだけでも数例あるのか)
割と信頼できる筋から入手した情報として
「数千万円単位の住宅ローンを抱えたばかりの社員は、どんな仕打ちに遭っても辞めない」
と会社が足元を見ている、のだとか。
じゃぁ、住宅ローンを組んでいることを会社に知らせなければよいのですね。
勤務先の福利厚生に、住宅ローンの利子補給制度があります。
これを申請するから分かっちゃうわけですな。
幸か不幸か、千葉銀行さんはどうやって収益をあげているんですか? と心配になるほどの低金利なので、会社の施しを受けなくてもやっていけます。
で、もう一つ、マイホームを持っている人には月数千円のお小遣い程度の援助金が出ます。
現在、ノーワーク・ノーペイの原則で賃金がゼロ円なので、このお小遣いを申請しようかと総務課の方に書類をいただいたら、必要書類に
・ 建 物 登 記 簿 謄 本
って、まさしく「ちばぎん保証株式会社」が購入資金のいくらかを債権額とする抵当権を我が新居に設定していることが書いてある書類じゃんよ!!
……まぁ、住んでいる建物が文字通り「マイホーム」であることを公的に証明してくれるのはこの書類しかないので、それを出せと会社が言うのは分かるんですけど。
#改めて見てみたら過去に抵当権が設定・抹消された跡がなく、売主さんは(おそらく)現金で購入していたことが判明! すげえ!!
しかも、このお小遣いを会社から受け取ると、健康保険組合が出してくれる傷病見舞金から平日分の同額が差し引かれるという事実!
(11月分なら、数千円÷30日×20日が引かれて、差し引き「10日分」=今月の土日と祝日分しか手元に残らない)
なぁんだ。ばかばかしい。
自分の場合、ローン返済が怖いのではなく、4月に購入して6月下旬にリフォームが終わるまで、工務店・リフォーム会社2者から相見積もりを取っては、GWはショールーム通いに費やし、手間も暇もかけてようやく出来上がった「我が家」の生活を、ほとんど楽しめないうちに新居から通えない場所へ引き剥がされるのが怖いのです。
不動産を生業としている人は「物件に惚れてはいけない」とよく言うそうですが、残念ながら、自分は惚れちゃったんですよね。この築ン十年の旧耐震基準で建てられた築古マンションの、まさにこの部屋に。
何の愛着もない物件なら、異動と同時に賃貸に出して、戻ってきたときには別の家を買えば済む話ですから。
ハッキリ言います。新居購入〜リフォームを機にいろいろ不動産や金融商品を勉強しましたが、住宅ローンの金利なんて、世間のあらゆるローン商品の中で最も安くて、本当にタダに近い、恐るに足らぬ代物です。……むしろ、リフォーム費も含めてオーバーローン(=住宅の本体価格より多く借りる)にしといて自己資金を手元に残しておくんだった、と、そっちを後悔するほどです。
昼の情報番組で散々刷り込まれた「繰り上げ返済して総支払金利を節約する」だなんて、いつの高金利時代の話だよ、と今にして振り返ると思います。
#もちろん、びっくりするような優遇金利で銀行が貸してくれるのは、勤務先のネームバリューのおかげであることは疑いようのない事実なんですけど
……今後、自分が繰り上げ返済をやるとしたら、さっさと完済して次の新居を購入したい野望を持ったときです。
そんなわけで遠隔地への異動は、新居の暮らしを飽きるぐらい楽しんでからにしてくんねーかな。誰がチェスの駒のように自分を動かしてるのか知らないけどさ。
ほぼ唯一と言ってよい、会社が手出しできない「事情」に、両親が要介護になって社員が面倒を見ているケースがあります。……さすがにそんな人に両親の手が届かない場所へ異動を命じる例は聞いたことがありませんが(むしろ異動が取り消しになった例がある由)、 残念ながら 両親ともにバリバリの現役です。 父親なんかそろそろ「後期高齢者」なのに。
まぁ、それはそれで、「両親の小言を聞かずに済む新居」の代償に両親の面倒を見たがるようでは本末転倒ですし。(←そもそもこの考えは人間として間違っている)
引き続き、勤務先には「書類上は」住宅ローンを抱えていることを知らせずに行こうと思います。……職場では散々言いふらしてるがな!!
勤務先には、こんな「都市伝説」があります。
実際、入社の際に東京の本社で採用活動の事務局をやっていた方からの年賀状に「念願のマイホームを手に入れました」と茅ヶ崎の住所が書いてあったと思ったら、夏には高崎へ転勤になったから驚きです!
まぁ、茅ヶ崎〜高崎なら新幹線通勤でマイホームから通えるだけマシですけどね。
…遠隔地へ異動してしまい、住宅ローンを支払いつつ、いつ戻るかも分からないので貸すに貸せず空き家のまま放置している先輩もいます。(勤務先では、異動の通知は「早くて」10日前……こんな状況下で店子さんを入れている場合ではない)
さて、私の場合、昨年11月に現職場へ異動、そして今年4月に購入、という、まず当分の間は転勤が考えられないベストタイミングで新居を買ったつもりだったんです。
が、現在こんな状況で、おそらくは復職後しばらくのリハビリ的期間が過ぎたら再度異動になるでしょう。(推測)
で、なんでこんな「都市伝説」が、まことしやかに噂されるのか。
(おまけに実際に異動している例が自分が知っているだけでも数例あるのか)
割と信頼できる筋から入手した情報として
「数千万円単位の住宅ローンを抱えたばかりの社員は、どんな仕打ちに遭っても辞めない」
と会社が足元を見ている、のだとか。
じゃぁ、住宅ローンを組んでいることを会社に知らせなければよいのですね。
勤務先の福利厚生に、住宅ローンの利子補給制度があります。
これを申請するから分かっちゃうわけですな。
幸か不幸か、千葉銀行さんはどうやって収益をあげているんですか? と心配になるほどの低金利なので、会社の施しを受けなくてもやっていけます。
で、もう一つ、マイホームを持っている人には月数千円のお小遣い程度の援助金が出ます。
現在、ノーワーク・ノーペイの原則で賃金がゼロ円なので、このお小遣いを申請しようかと総務課の方に書類をいただいたら、必要書類に
・ 建 物 登 記 簿 謄 本
って、まさしく「ちばぎん保証株式会社」が購入資金のいくらかを債権額とする抵当権を我が新居に設定していることが書いてある書類じゃんよ!!
……まぁ、住んでいる建物が文字通り「マイホーム」であることを公的に証明してくれるのはこの書類しかないので、それを出せと会社が言うのは分かるんですけど。
#改めて見てみたら過去に抵当権が設定・抹消された跡がなく、売主さんは(おそらく)現金で購入していたことが判明! すげえ!!
しかも、このお小遣いを会社から受け取ると、健康保険組合が出してくれる傷病見舞金から平日分の同額が差し引かれるという事実!
(11月分なら、数千円÷30日×20日が引かれて、差し引き「10日分」=今月の土日と祝日分しか手元に残らない)
なぁんだ。ばかばかしい。
自分の場合、ローン返済が怖いのではなく、4月に購入して6月下旬にリフォームが終わるまで、工務店・リフォーム会社2者から相見積もりを取っては、GWはショールーム通いに費やし、手間も暇もかけてようやく出来上がった「我が家」の生活を、ほとんど楽しめないうちに新居から通えない場所へ引き剥がされるのが怖いのです。
不動産を生業としている人は「物件に惚れてはいけない」とよく言うそうですが、残念ながら、自分は惚れちゃったんですよね。この築ン十年の旧耐震基準で建てられた築古マンションの、まさにこの部屋に。
何の愛着もない物件なら、異動と同時に賃貸に出して、戻ってきたときには別の家を買えば済む話ですから。
ハッキリ言います。新居購入〜リフォームを機にいろいろ不動産や金融商品を勉強しましたが、住宅ローンの金利なんて、世間のあらゆるローン商品の中で最も安くて、本当にタダに近い、恐るに足らぬ代物です。……むしろ、リフォーム費も含めてオーバーローン(=住宅の本体価格より多く借りる)にしといて自己資金を手元に残しておくんだった、と、そっちを後悔するほどです。
昼の情報番組で散々刷り込まれた「繰り上げ返済して総支払金利を節約する」だなんて、いつの高金利時代の話だよ、と今にして振り返ると思います。
#もちろん、びっくりするような優遇金利で銀行が貸してくれるのは、勤務先のネームバリューのおかげであることは疑いようのない事実なんですけど
……今後、自分が繰り上げ返済をやるとしたら、さっさと完済して次の新居を購入したい野望を持ったときです。
そんなわけで遠隔地への異動は、新居の暮らしを飽きるぐらい楽しんでからにしてくんねーかな。誰がチェスの駒のように自分を動かしてるのか知らないけどさ。
ほぼ唯一と言ってよい、会社が手出しできない「事情」に、両親が要介護になって社員が面倒を見ているケースがあります。……さすがにそんな人に両親の手が届かない場所へ異動を命じる例は聞いたことがありませんが(むしろ異動が取り消しになった例がある由)、
まぁ、それはそれで、「両親の小言を聞かずに済む新居」の代償に両親の面倒を見たがるようでは本末転倒ですし。(←そもそもこの考えは人間として間違っている)
引き続き、勤務先には「書類上は」住宅ローンを抱えていることを知らせずに行こうと思います。……職場では散々言いふらしてるがな!!