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時間帯別電灯 [夜間10時間型] の新規加入受付終了

(2012.8.5追記:その後、東京電力の申請が修正されて「おトクなナイト10」の廃止はなくなり、今後も引き続き加入が可能になって料金改定が認可されました。→東京電力プレスリリース


 東京電力の料金改定(値上げ)が7月1日に予定されています。

 自分にとって一番大きな変更だと思うのは、夜の電気代が安い料金プランの一つ「おトクなナイト10」の新規加入受付停止です。(料金改定前日=予定では6月30日限り)

 改定後も新規加入できる夜の電気代が安い料金プランは「おトクなナイト8」と、6月から加入を受け付ける「ピークシフトプラン」の2つとなり、「夜間」の時間は「23〜7時」の一択となります。

#「電化上手」は夜間蓄熱式の電気機器(温水器など)を置いている家でないと契約できない

 「おトクなナイト10」(「夜間」の時間が22〜8時に広がる代わりに1kWhあたりの単価は「8」よりほんの少しだけ高め)は料金改定前に契約していれば引き続き適用されて当面は安心ですが、サラリーマンには転勤がつきものですから、引っ越しをすることになればそれまでということになります。たぶん。


 朝8時に家を出て通勤している自分にとっては、朝の支度をする電気代がすべて夜間料金になるのでたいへん都合のよいプランだったんですけども。……夜も、心おきなくエアコンを使える時間が22時に始まりますし。(22〜23時、7〜8時の違いは何気なく大きいと思う)

 時間帯別電灯の加入申し込みは、契約アンペアの変更みたいに電話一本ですぐ東京電力のおじさんがブレーカーを交換に来てくれるのと違ってとっても面倒です。(加入したときの記事

 「無料コンサルト」と称して(東京電力が加入を渋ってるとしか思えない)書類のやり取りが生じて契約変更まで数週間はかかるので、「おトクなナイト10」に加入するなら急いだほうがよいと思います。

#個人的には、日勤職でそんなに長距離通勤でもない一人暮らしやDINKSなら「8」よりも「10」のほうがおすすめです。


 ちなみに、夜の電気代が安くなるプランで夜間料金の時間帯を10時間に設定している(or 8時間のプランと選べる)電力会社は、東京電力のほかには東北電力と九州電力だけという少数派です。

 ほかの電力会社は8時間(中国電力だけ9時間)のプランしか用意していないので、東京電力が料金改定に乗じて「おトクなナイト10」の加入受付をやめるなどとは不当な暴挙! と言い切ることは残念ながら難しいのかもしれません……って、物分かりがよすぎですかそうですか。


 で、我々は、やれ夜間料金だの第1〜第3段階料金制だの、決められた料金プランの中で工夫するしかないわけですが、東京電力の小口契約って、家庭向けの電灯契約(単相200V)と、主に事業者向けの電力契約(三相200V)があって、電力契約だと料金単価が時間帯を問わず電灯契約の夜間料金並みなんですよね。

 大口契約は料金単価が載ってない(個別交渉や入札で決まる)のですが、当然ながら、もっと安いに決まってる(推定)のです。

 ……東京電力が、販売する電力量では4割程度の比率の家庭向けから利益の9割を稼ぎ出している、という報道がありましたが、いまさらそんなこと言ってんの? という気はします。


 まぁ、放っておくとエネルギーを無駄遣いし始めるのはまず家庭なので、家庭向けの料金を高くして使用を控えさせるのは、国のエネルギー政策のもとで事業を営む比較的特殊な企業としての方策、という観点ではあまり間違っていないのですが。
author by よんなん
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