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喪中ではあるのだけれど

 今年の1月に母方の祖母がこの世を去ったので、こんどの正月は年賀状のやり取りをしないのが建前です。

 ……そうはいってもこのご時世、年賀状の役割は、本当に新年がおめでたいので賀状を送るというより、あまり連絡を取らない人に年1回ハガキを出して近況を知らせる格好の機会、という性格のほうが大きいのかなぁ、と思うのです。

 それに、年賀状を誰に出すかといえば、前年に年賀状をくれた人に出す人も少なくないのではないでしょうか。

 喪中云々をきっかけに年賀状のやり取りが止まる相手も当然出てくるはずです。


 なにしろ、事の始まりは今年の1月ですし、もう「およそ1年」経過したからいいんじゃないか、とか、働き盛りの最中に家族を残していなくなってしまったのではなくて92歳で大往生だったのだし、丸々1年も悲嘆にくれている必要が果たしてあるのか、などなど都合のよいように考え始めてしまう始末であります。

 先月の初めに浦安へ帰ったとき、私の分の喪中ハガキをどうするか両親から聞かれたのでそう答えたら、30近くにもなって妙なことを言う子だ、というような顔をされましたが。
(当たり前)


 そんなわけで自分の分の喪中ハガキがまだないので、さてどうしたものか…と。

 こういうときに近況を知らせる「寒中見舞い」は松の内を過ぎないと出せませんし、そろそろ年賀状の受付も始まりますから、あと1週間も放っておくと年賀状が届いてしまいます。

 まぁ、高崎の寮に届く分には特に構わないんですが、浦安の家にどっちゃり届いてしまうと面倒なことになりそうです。


 こういうときに「クリスマスカード」というのは都合のよい代物ではあるんですけど……そもそもクリスマスというのが私にはどうにもピンと来ない日ですから。ねぇ。
author by よんなん
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