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貸家を売ってくれと手書きのDMが届いた

IMG_20240521_082901.jpg きのう帰宅時に郵便受をあけると、心当たりのない株式会社から手書きの封書が届いていました。

 宛先には私の住民票に書いてあるとおりの住所が書いてあります。差出人はきっと私の住民票か戸籍の附表か、あるいは不動産登記などを見た人でしょう。

 弁護士が職権で住民票を見たのなら手紙の中身は面倒なものが想定されるのでドキドキしながら家に戻りましたが、開封してみると千代田区の不動産業者からでした。それも空き家や瑕疵物件専門だそうです。

 わざわざ便箋に手書きで、私が持っている貸家の所在地と、それを買いたい客がいるので会ってほしい、ということが書いてありました。

 手書きではあるものの、封筒には「料金別納」の印が印刷してあります。

 料金別納は同じ手紙を同時に10通以上差し出すときに使う制度です。……営業の世界なんて「千三つ」なのですから、あちこちに出しまくっているのでしょう。手書きではあっても要はダイレクトメールです。

 封筒の宛名や差出人、便箋は手書きでしたためているのに、切手を貼る手間は惜しんでしまうなんて、封筒の差出人欄も実は手書きふうの印刷ではないのかと封筒を凝視してしまいました。(印刷ではなさそうでした)

 さて、この不動産屋の客が我が貸家を名指しで買いたいと言ってきたのか、この不動産屋が勝手に我が貸家を顧客に売り込んだのか知りませんが、空き家なんかそこらに星の数ほどあるのにどうして我が貸家なのでしょう? (なんなら、我が貸家の隣も住んでいる人はいないです)

 不動産屋が地道に出歩いて足で集めている可能性もありますが、もっと効率よく情報を集めなくては商売にならないはずです。

 ふと思い当たるのはプロパンガス会社です。ガスの契約が昨年10月の前入居者退去から半年以上途切れているので、空き家だと知りうる立場です。

 プロパンガス会社はプロパンガス10年しばり契約と引き換えに給湯器とエアコンを提供しているのに、月々のガス代収入がなくて当てが外れていることでしょう。効率よく入居者を入れてくれるオーナーに代わってほしい動機がプロパンガス会社にはあるはずです。

 不動産屋も、仲介して法定の手数料を取るだけでは空き家の情報をあつめて手書きの手紙を何通も書いて送る手間に見合わないでしょう。空き家や瑕疵物件専門とのことですし、次の入居者が半年以上現れない貸家は十中八九何らかの問題があるはずで、原野商法2次被害みたいに売る前にリフォーム代だの測量代だのなんやかやせしめるのが本業とも考えられます。私の勝手な推測ですが。

 本来なら収益物件は空室になったらさっさと原状回復して次を入れるものです。その視点では半年以上の空室なんて異常でオーナーがさぞかし困っているように見えるのでしょう。

 しかしこちらはマイペースに経営していて、前入居者の退去から半年以上経ってようやくリフォームの相見積もりが終わった段階です。

 いちおう今年のうちにはリフォームを終えて再度入居者募集をするつもりですから、売る気なんかありません。
author by よんなん
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