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登園自粛のその後

 昨年8〜9月に娘が保育園から登園自粛を求められた(当時の記事)のは、当然納得なんかしていなくて、泣き寝入りをするつもりはありませんでした。

 その一方、保育園との関係を悪くして転園する=保活のやり直しなんてことになっては、それはそれで困ります。

 どうやって声を上げたらいいだろう……と、もやもやしているうちに、9月はじめに娘は保育園に復帰して、年末が近づいてきました。

 その間、駅頭で辻立ちをしている市議会議員の方に相談をしていたところ、11月になって、保育園を所管する市役所幹部の方が話を聞いてくださることになりました。


 とはいえ、登園自粛に関して保育園とやり取りをしたのは妻なので、私が話しに行ったのでは伝聞で話をすることになります。……妻は問題をこじらせないことが最優先というスタンスなのでだめもとで声をかけてみたところ、やはり行かないとのことです。

 意を決して、保育園に電話をして園長先生のアポを取り、園長先生から直接お話を伺うことにしました。

 12/24(木)に休暇を取って、午後の早い時間に保育園、そのあと市役所をはしごすることにします。


 保育園では園長先生が応対をしてくださり、

・いま思えば行き過ぎた対応であり、二度としない
・これまで社会を支えるインフラとして、どんな悪天候でも極力預かるようにしてきた
・4月からの休園は初めての経験で、預かるべき優先順位など市からの指導も少なかった

というお話を伺い、行き過ぎた対応だったと認めていただいたことと、「二度としない」ということで、了としました。

 ただ、園を経営しているのは複数の保育園や幼稚園を運営する学校法人なので、園長先生といえど法人を代表する方というよりは現場を預かる責任者に過ぎず、法人として腹の中はどう考えているのかまでは分かりませんでしたが、こちらもこじらせる気はないので、「二度としない」というお話をいただけたことでよしとしました。


 その後、市役所へ移動して相談に乗っていただいていた市議会議員の方とともに議会内の応接室で子育て支援部長と保育認定課長に話を聞いていただきました。

 サラリーマンをしていると、部長や課長の立場にある方が直々に応対してくださることがどれだけの重みなのか分かってしまい、こちらはいち保育利用者に過ぎないのでびびりつつ経緯を聞いていただきました。

 保護者の職場で感染者が生じたからといって、感染者でも濃厚接触者でもない保護者の子を預からないことはあってはならないことで、そうした報告も保育園からは上がっていなかった、とのお話で、市内の保育園でこうした登園自粛のお願いがなされていたことを初めて知った、ということでした。

 保育園とはすでに話が済んでいるので保育園に対する個別の指導は希望しないが、いまいちど不当な(と言ってよいと思う)登園自粛要請に対する注意喚起を要望しておいとましました。


 そうしたら、1月14日に市Webサイトの「新型コロナウイルス感染拡大防止に係る保育所等の対応について」が更新されて、

保育所等から医療関係者などが登園自粛を勧められることがあった場合には、保育認定課までご相談ください。

というくだりが加わっていました。


 実際に保育園へ話をしに行くまで4か月を要してしまいましたが、登園自粛の真っただ中や直後では怒りが収まらず冷静に話をすることは難しかったでしょう。

 「二度としない」という言葉もいただきましたし、市のWebサイトにも注意喚起の一文が入りましたので、このような差別まがい……というか差別がまかり通ったままの社会を娘の世代に引き継がない、という行動はできたのではないか、と自分では思うことにします。
author by よんなん
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