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名前を変える手間

 世の中には選択的夫婦別姓を主張する向きと、そんなの認めたら家族のきずながどうとかいう主張をする向きがあるようですが、とにかく婚姻に伴ってどちらかが名前を変えなきゃいけないというのは本当に手間がかかるものです。

 ほんとめんどくさい。

 自分も妻も国家資格でメシを食っているので、どちらの姓を名乗るにせよどちらか一方は持っている免状を全部書き替えなければいけません。

 元号が変わるときは、たとえば「昭和66年の誕生日まで有効」の免許証はそのまま「平成3年の誕生日まで有効」と読み替えてくれるんだし、じゃぁ名前が変わるときだって同様に書き換えなくても読み替えてくれたっていいじゃない、という気もしますが世の中残念ながらそうなっていません。


 ……おまけに、そんなの婚姻届を役所に出せば全部ワンストップでやってくれるかというとまさかそんなことがあるはずもなく、役所がやってくれるのは戸籍と住民票と国民健康保険と国民年金だけで、残りは新しい名前の住民票や戸籍の記載事項証明書を出してもらって免状を発行する各機関へ免状の数だけ出頭して手続するわけです。

 で、なにがしかの写真付きの免状を新しくしたら(手っ取り早いところでは運転免許証)、次は銀行口座からクレジットカードから何から何まで手続です。

 銀行もクレジットカードも、名義人が死んだと知るや向こうから手続して凍結してくれるくせに、名前が変わるときはこっちから窓口に行ったり書類を郵送したりしなきゃなんですよね。


 妻は現在学生なので、役所や銀行窓口が開いている平日昼の時間を比較的工面しやすいですが、夫婦そろって月〜金勤務の会社員だったりすると、手続のぶんだけ仕事を休まなければいけません。……この手間は夫婦で分担できる性格のものではなくて、名前を変える片方だけがすべて負わなくてはいけません。

 妻になる人が家庭に入って専業主婦になるケースがほとんどだった時代は、役所へ行く時間もたっぷりあったでしょうし、それ以前に書き換えが必要な免状もほとんど持ってない人が過半だったに違いないですし、たぶんそれで困る人があんまりいなかったんだと思います。


 別に夫婦で名前が違うからって家族としてのきずなとやらを保てないようなそんな程度の関係だったらそもそも結婚なんかしないんじゃないかと思うんですがどうなんでしょう。
author by よんなん
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