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本籍は移さないが…

 私の本籍地は祖父の実家がある群馬県前橋市です。

 いまも父の従兄が住んでいるものの、幼少のころに一度連れて行ってもらったのが最後で、社会人になって高崎の寮に5年半いた間も一度も訪ねないままでした。

 そんな本籍地なので新戸籍を作るのを機に移すことも選択肢のひとつでしたが、我が家のルーツ(本家)は前橋なのだと残しておこうかなと思って移さないことにしました。
(実はさらに家系をさかのぼると水戸らしいのですが…)


 そのほかに、本籍地の都道府県が変わるとパスポートをはじめこれまで取得した数々の免許証をすべて書き換えなくてはならず、そういう面倒もありました。
(→相手の名前を変えて書き換えの手間をかけさせておいて言う奴)


 さて、新本籍地欄にこれまでの本籍地と同じ番地を書いた婚姻届の下書きを持って、休暇を取っておいた12月18日(月)に船橋市の窓口を訪ねると、前橋市役所に電話をして新戸籍を置けるか確かめてくれたのですが「その番地に新しい本籍は置けない」という答えです。

 船橋市役所は前橋市役所に電話をして番地を伝え、置けるか置けないかだけを訊くので、どの番地なら置けるという「正解」は教えてくれません。


 もともと本籍地は「前橋市○○町○丁目○番地」だったところ、住居表示が実施されて「○丁目△番×号」に表記が変わったのは知っていましたが、元の地番には新しく本籍を置けないとは知らなかったです。(そして自分は新しい住居表示を知らない)

 しかし、場所は変わらないのですし地番に対応する住居表示くらい役所で教えてくれたっていいじゃない……と思うものの、船橋市役所は、その番地が現在の前橋市○○町何番なのかはご自身でお調べください、という趣旨の話をするだけです。


 教えられない基準はどの役所も同じだろうな……と思いつつ、だめもとで前橋市役所へ電話をしてみると、地番と住居表示の対照なら地図が市役所に備え付けてあるから見に来てください、というお話です。

 地図とはおそらくブルーマップのことだと思いますが、残念ながら地図を見に前橋まで行って帰ってくるにはもう一日仕事を休まなくてはいけません。

 しかし、ブルーマップなら船橋市には船橋市内のブルーマップがあるはずで、地番まで分かっているならその自治体へ行けば閲覧できることくらいアドバイスしてくれてもよさそうなものですが、船橋市はブルーマップも閲覧させないのでしょうか。
(もっとも、市役所が見せなくたって法務局へ行けば見られますけれども)


 話は戻り、本家と分家なら年賀状くらいやり取りをしているかもしれない、と実家に電話をかけたら、幸いにも本家からの年賀状に現在の住居表示が書いてあり、再度船橋市の窓口に尋ね前橋市役所に聞いてもらうとOKの返事でした。


 実際の入籍日は土曜でしたが月曜日のうちに確認をしていただいたおかげで、妻が諸手続きに使う本籍入り新住民票の写しもその場で発行されました。


 ……さて、自分の本籍の場所は変えなかったのですが、表記が「○丁目○番地」から「○丁目△番」に変わったので、自動車の運転免許証だけは書き換えなくてはならなくなり、翌日に幕張の免許センターで手続きをすることになりました。。。


 それにしても、場所が動かないのに新本籍を置ける置けないのやりとりがこんなに面倒ならいっそのこと前橋市役所の所在地を本籍地にするんだったかな……と少し思いました。

 本籍地は皇居はもちろん北方領土にも置けると聞きましたが、北方四島には何村があってどんな字(あざ)があってどんな番地があるか……なんてことは、根室市役所なりこの地を管轄する法務局なりに地図を見に行って確かめるのでしょうか。。。

 そう考えると、本籍地を番地まで指定することにどれだけの意味があるのか、と思ったり思わなかったりしました。

 ……実際に、運転免許証以外の免状やパスポートには都道府県名しか書かれないし、都道府県が変わってはじめて書き換えが必要になるきまりですし。
author by よんなん
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